ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《聖なるメサ/Sacred Mesa》――”輝け! ぼくらの星よ 永遠に輝け”

聖闘士星矢〜ANOTHER DIMENSION海龍戦記〜 (『聖闘士星矢』二次創作長編)
(http://www.mai-net.net)→SS投稿掲示板→その他SS投稿掲示
→水晶「聖闘士星矢〜ANOTHER DIMENSION海龍戦記〜」
※原作では双子座の弟に席を奪われた主人公が逆行転生。城戸光政に引き取られた100人の孤児の一人として聖闘士となるべく聖域へ送りこまれる。

「シーホース、セイレーン、クリュサオル、スキュラ、リュムナデス、クラーケン、ポセイドン」
 口から出たのは八つの台座に置かれた鱗衣の名前。
 永きに渡る眠りから目覚めたのか、鱗衣は俺の目の前で静かに輝きを放ち続けている。
「……シードラゴン」
 海龍、大海の魔獣。その名が鍵であったのか。
 その言葉を口に出した瞬間、激しい頭痛や嘔吐感が嘘のように消え去り、俺は自分が海皇ポセイドンを守護する海闘士(マリーナ)として選ばれた事を理解した。
 海皇とは何か、海闘士とは何か。
 海闘士として知らねばならない事が、次々と脳裏に浮かび上がる。
シードラゴン、海将軍(ジェネラル)シードラゴン。それが俺の役割、か」

 呟きと共に、自分の内側、奥底から沸き上がる未知なる力を感じる。
 地上の守護者たる女神アテナの聖闘士(セイント)は、過酷な修行により聖闘士としての資格を得るが――海闘士は違う。
 鱗衣に選ばれ、自分が海闘士であると自覚する事で覚醒を果たす。
 超常の力の覚醒。
 全身を包み込むのは、まるで世界の全てが己の物になったとさえ錯覚するような高揚感。
 しかし、同時に決定的な何かが足りていない。そんな漠然とした不安感に襲われる。それが何なのか。
 そこで、ふと違和感を覚えた俺は、もう一度光り輝く鱗衣と安置された台座を見た。
 台座は八つ。しかし、その上に安置された鱗衣は七つ。
シードラゴンだ。俺の鱗衣が――無い? そんな馬鹿な!?」

「待たせたな。さあ決着の時だ。この下らない因縁を――」
「――ここで俺が終わらせる」(”ジェミニ”の海斗)

聖闘士星矢 同人小説「夢の二十九巻」
「夢織時代への扉」(http://www.osk.3web.ne.jp/~jidai/index.htm)→二十世紀末 ギリシア聖域
→夢の二十九巻