ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

境符「ヤンデレと乙女心の境界」/『カードファイト!! ヴァンガード』再放送39話

 改めてニコニコchでヴァンガード50話を見返してみるとだ。日曜の記事では色々と言ってしまったが……挿入歌「Believe in my existence」、特に2番の歌詞に傾注してみたらジャストフィット過ぎて得心する他なかった。そもそもJAMはアニソンでそういう曲作りをする所なのだけれど。
 違和感の正体は、多分に「テレビで距離を置いて独り見る」状態と、「イヤホンつけてニコニコ動画でコメントを伴い視聴する」状態の違いだと思われる。音の距離感とか情感において。
 じっくりと独りで味わいたい作品も勿論あるだろうが……コメント弾幕の無いヴァンガード現役放送は、最早私にとって前菜のようなものになってしまっているのだ。まあ土曜日も必ず見るけれど。


 閑話休題。録画しておいた再放送を見て……「ここが分岐点か」と思わずにいられなかった。
 私が再放送を見出したのは30話でキョウ様が噛ませ犬を演じていた頃からだが、大将戦以降も端々にアイチ君の「症状」、その「兆し」を垣間見ることができた。そして41話で再登場したキョウ様に対して、とても悪い顔をする主人公という事態への伏線が着々と積み上げられていた事がよくわかる。
 50話で遂に元に戻るまでの諸々を前提に見ていると――アイチ君の前向きな様でいて危険な方向へひた走っている様子や、それを気にしながらも手を打たず沈黙する櫂とか、「あの力」(PSYクオリア)を持つ者を探すべく地区大会を行脚するウルトラレアの三人だとか。先を知ればこその見所*1が数多。
 第1話から第49・50話への「アーチ構造」*2といい、脚本や構成が上手い事出来てるんだなあと感心せずにはいられない。

 要はヴァンガード凄い面白いぞ(面白かったぞ)ってことなんだけど、その面白さを、しかも今の段になってどう伝えたらいいものかと。もう最終回でいいんじゃないかってくらい盛り上がったのに、それを過ぎてから初見の方が見てもわけがわからないんじゃないかと。
 私自身は40話なんて半端からアニメに嵌まった*3クチだが、果たして推定残り1クールでアニメ第1期はあれ以上の盛り上がりを創り出せるのだろうか? 楽しみやら不安やら*4。予告を見るに51話「黄金の輝き」はどう考えてもネタ回(森川回)なので、尚更に。
 とりあえず『天元突破グレンラガン』みたく歌詞を2番にしてOP映像を新しくしてもいいんじゃないかとは個人的に思う。使い回しは基本としても。

 イメージするんだ……神は言っている……このアニメは此処で終わる定めではないと。

*1:こっそりニット帽で顔を隠しながらチームQ4を睨んでるキョウ様とかも。

*2:主たる例は『宇宙の騎士テッカマンブレード』らしい。個人的経験ではアニメ版『バンブーブレード』。

*3:これをなぞる形で「この先10話の間に、ギャグとしてもシリアスとしても凄く盛り上がるから、騙されたと思って」と来年から再放送を見てもらえたら……? TCGをある程度好きであれば尚良い。

*4:これが「未知への不安」……っ。