ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第64話――《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

「僕は……僕はあなたを、許さない……ッ!」

―――はあ、まったく、何がなんだか。ファイトは進まないし、惑星クレイ編*1は確定したようなものだし。もう強さがどう、本当の力がどうという議題をうっちゃり投げ飛ばしてもいいんじゃないかな……。
 強いからすごいのか、すごいから強いのか*2。とりあえず「普通のカードゲーム」アニメはミサキ姐さんが最高に格好良かった辺りで終了ですね。要は度重なる挑発に耐えかねて怒りのスーパーモードPSYクオリア発動したら異世界の命運*3を握る決闘代行者こと「先導者」*4に勝手に選ばれたでござるの巻。

「そう、私だ」

 急にレッカ嬢の両眼にも宇宙が渦巻いたと思ったらあの御方*5ライド! 地球だかクレイだか何処に居るか知らんが、普通に出てこれんのかと。そして色々と喋ってくださりましたとさ。ウルトラレアも初耳らしい情報を含め……てっきり惑星クレイの住人と見せかけ、あの三人は地球出身なのかも? 巫女、シャーマン、チャネラー。異界の存在からの感応干渉を受けその意に従う……いや、コーリン姉さんはアイドル活動が本意じゃないような事を言っていたし、スイコさん普通に地球人の態度じゃないし……?
 
「結果を見届けねばならんからな」

―――ところで、ロイパラVSシャドパラの対エイリアン主導権争い*6アイチ君VSレンさんにシンクロしてるのはそういうものとして、アイチ陣ブラスターダークさん出現は「向こう」ではどういう事になるんでしょうか。裏切り者? でも、あのまま闇アイチ君レンさんの戦いが続いたらどちらが勝とうとシャドパラが指揮権を握ることになったんじゃあるまいか。そもそも何故、対立し決闘するクランはあの二者だったのか。あるいはそれも、地球でのカードファイトの因果が流入しているとでもいうのか。マブラヴか。

「見失うな、本当のお前を!」

 とうとう「負け犬」とまで言われてしまい、第1期はもう見せ場無いな……むしろ彼が活躍せずにアイチ君がケリをつけるからこそ良いのか……なの多分最後の踏ん張りどころ。ただ叫んだだけです。
 それでダークサイド寄りのPSYクオリアが不安定になったり、レンさんも不機嫌にファイナルターン宣言したりするあたり、二人にとって存在感は大きいのだろうけどね。


―――ああしかし、第1期はそれなりに爽やかに終わるかもしれないが、第2期は不安だな。『遊戯王GX』第3期*7的意味で。世界の命運を預けられるとか、リアルヴァンガードで戦うとすれば敵味方問わずユニットは本当に死ぬ……とか、重すぎるだろう。勝手な想像に過ぎないが。『デジモンクロスウォーズ』で指揮官ジェネラルに選ばれ召喚されるのと似てなくもない*8。となると敵方にも「先導者」は居て然るべき……だよな? ヴァンガードファイターがそのルールにおいて戦う(戦える)相手なのなら。
 大体にして『FSS』的な戦争の全権代理人、その協定が相手方と結んであるかも不明だが。普通に戦争ならゲームのデッキ枚数とフィールドで掌握できる物量には到底収まりきらないし、よしんば先導者が戦う分には負けなくてもそれ以外の場所がやられ放題では話にならない。いや「話」には、なるのか?
 また、降って沸いたように現れた「伝説」の異邦人にクレイ側の将兵が従うか? という疑問。幾度も心を通わす描写のあったロイヤルパラディンは問題ないかもしれないが、クランは他にも沢山……あれ、そもそも第2期アイチ君は「ゴールドパラディン」とやらを使うんじゃなかったか?

 想像と妄想と疑問符ばかりが尽きもせず。そんなこんなで一先ずの決着を待ちながら。

*1:まだ当分は「アジアサーキット編」で地球の物語なのだろうけど、はてさて。

*2:そして漸く対等になるか否かという状況に至って尚、双方にプレイヤーとしての凄さ強さは感じられない、イメージ。折角PSYクオリア能力者同士、未知の領域だというのに。

*3:往々にして異世界の命運≒地球人類の命運にもなる。

*4:立派に勤め上げた前例もあるらしい伝統的「伝説の勇者」とのこと。第2期に先代とか先々代とか出てこないかな。条件的に当然、PSYクオリアを有しているわけだし。かつて同じようにPSYクオリア能力者と戦った経験があるかもだし。

*5:推定、御名前は立凪タクト君というらしい。偽名か? かねてよりユニット疑惑もあるらしい御方。

*6:滅亡の窮地が迫っても団結できないのはリアル、しかし双方の主張はなんともアレだ……力に本物も偽物もないし、みんなダムドチャージングランスの餌になれと言われて普通はOKできない。シャドウパラディンの内輪だって自分が生贄になるかもしれないのに賛同できるかと。「敵側」のクランはどうなんだろうね。あの首脳会議は出席者16人と居たけど、それ以外? それともこれから発売されるのか。

*7:思えばあれも、最初から異世界ではなく、地球で陰謀暗闘()が交錯した上でのことだった。

*8:その意味においては、「先導者」は犠牲を厭わず相手を倒す事に愉悦を感じる方が望ましいとすら言える。その辺り「やむを得ぬ事なのだ」とか言ってる御方は見通しが甘いように感じる。他力本願というか。「導いてもらうため」て、当事者の意思は何処へ。いやレンさんは事情を聞かずともやる気満々だが。