ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『G-XTH』CH その3

レベル3への道は険しい。

 遂道には二つの入り口があり、一本道のマップはその出入り口に繋がっているのだった。そして今まで入ってきた所からすぐの扉に機械制御で閉じた扉があったように、もう片方の傍にも機械扉……その左右の壁にハイドコードで隠されたレバーが。
 今はレベル上げを継続する事にして……その途上、またもヘルハウンドの不意打ちを喰らったビュウが死亡でICU逝きとなる。も、脆い。相手もロングソードで斬れば一撃で倒れるが、先攻を取られると痛い目を見る。不意打ちは耐久力無視らしいので尚の事。HP総量や回復回数が増えて少し楽になったかと思った途端これだ。

森本ビル27F、再び。

 気分を変えるべく最初のダンジョンへ。未探索部分を歩き回ると下のフロアへの階段とザイルと裂け目が見つかる。フロアが変わると危険度が段違いだってXPDの人が言ってたし今はスルーで。
 遭遇戦で初見のファッティなトミーさんとエクトプラズマー。後者は『迷宮クロスブラッド』の動画で予習した通り、通常の武器ではダメージがでないので魔法必須。一度目はエスケープ逃走、二度目はユニオンアタックでトミーと一体を葬り残った超常体を炎で焼いた。
 遂道と違って、毒罠を喰らうと出口までが長いのでギリギリ回復魔法させながら、が更に危なかった。遭遇戦はなかったのが幸いだったが、やはり早く解毒呪文が欲しいな……「アンチポイズン」HEALコードLv5て。遠っ。

サラさん衣替え

 初期装備の割に鎧っぽくデザインがいいエクスクロスからドロップ品のレザーアーマー(-1)へ。ついでにエクスズボン(タイツ?)を履いたり脱いだりを確認してみる。無装備制服の女性PCはスカートにオーバーニーソなのだが、皮鎧+ズボンと皮鎧ズボンなしを見比べるに……ぬう……はっ! 私は一体何を……恐るべきアバター着せ替えフェティッシュ
 さしあたってはズボンの僅かなAC耐久敏捷修正でさえ重要なので、当座は皮鎧ズボンで。

見た目が同じでもタフさが違う。固定敵のレベルアップ

 ヘルハウンドはLv1でも痛い攻撃をしてくる。マンティスは存在自体がやばい。他方でトードの脅威度は高くないと思っていたらLv4で異様にタフになってきた。おかげで戦闘が長引いて何度目かの出撃固定敵2戦目でルキア死亡→ICUで治療するも失敗で滅化→3倍の治療費で漸く復活という憂き目に遭う。
 ここ二回ほどの死亡を鑑みるに、癒し手フレデリカが瀕死の前衛に魔法をかけるよりも早く敵の攻撃を喰らい「魔法を使うのをやめた」という状況になり易い問題が懸案事項か。
 そもそもこちらはレベルが上がったからといって戦闘力がドンと上がるような状態ではない。HPと魔法回数こそ増えるが特性値は1ずつしか増えないし、レベルに合わせた装備が揃えられもしない。転職を見込んで成長させようと考えていたが、まずは攻防力サバイバビリティを上げて、レベル限界が近づいてからにしよう。

 あと所持品武器を投擲する戦術に貴重なLv2以上の武器を使うのはうまくないという結論に達しかけてる。どうやら投げた後戦闘終了後も回収できず、というのは誰でも一定確率で発生するのかもしれない。今回は編成上あまり使い出の無いハンマー+1だったからマシだったが……折角素材から開発したのに。

そしてレベル3へ。リーダーの憂鬱

 サラにジャンク開発した槍を持たせて、術者二人にはスタッフを。またフレデリカにバードウイング+3を背負わせ、メロディアにはニチリンキャップを被らせる。学術・神術・魔術は基本が5回になり、新呪文が3回。
 サラは剣と短剣より更に打撃力が上がり、PT全体の継戦能力もアップ。ただ、レベルアップ毎に上昇するHPにバラつきがあるのが実にナンだ。サラがぶっちぎりで、ルキアがそれに次ぐ。しかしジャージ侍のビュウは後衛二人と大差無いHPしかない。まだ初級の刀がドロップしないから、短剣二刀流も頼りないし……だがもう一つレベルが上がるまで我慢だ。
 スキル【デュアルウェポン】。「主補」じゃない片手武器が両手に装備可能になるから、攻撃力は格段に上がる、筈。それに見合う装備さえあれば。もう普通に刀買えばいいような気がしてきた……。


 さて、準備は多分整った。あの扉の奥に挑む時だ。