ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『G-XTH』CH その止

備えあれば憂いなし

 遂道ダンジョンの奥へ潜るにあたり、開発ラボで解毒薬アンチポイズン一個120GPを二個購入。実際後で役立った。
 東口間近の扉の奥でレバーを引いて、その先へ。踏めば全員ダメージのショックゾーン、先の見えないダークゾーン、スペルの解除されるディスペルゾーンなどを通り過ぎ、一周して戻ってこれる扉前の固定敵を倒した所でコードチップでポイズンスネア! 即座に解毒して探索続行。
 まあ直ぐ隣のフロアでよくこんな奥深くで長時間生き残れたな、という一般人探偵みはるさんを異形から救出して受領任務は完了したのだが。ついでに更に隣フロアをのぞくと行方不明だった生徒の遺骸を発見し……まだまだ先がありそうだが一先ず帰還する。

 レベル上げの中でも思ったことだが、所謂デバフ(状態異常呪文)の効果が絶大だな、と。力押しでどうにかできるRPGばかりやってきたから尚更に。メロディアのスリープエラーで1グループ眠らせれば攻防一体、火力で一匹焼くより役立つ。ルキアのチキンショック、己より低いレベルの異形が逃げる呪文も低レベルながら脅威度高いマンティスやヘルハウンドを減らせれば恩の字……で、打撃力も耐久力も中途半端のガッカリ侍。いっそ転職させたろか。
 が、しかし。

そして幻想へ……

 遂道探索任務を終えてから暫く立て込んで、進めないまま放置していたのだけれど……最近、ゲームをインストしたPCに不具合が起きたようで、それを修正されたと思ったら諸々と共にセーブデータが消えたorz


―――たとえば『ポケモン』しかり、『モンスターファーム』しかり、『FFT』しかり、『アーマード・コア』しかり、『メダロット』しかり。『ソード・ワールド』他TRPGしかり、数多のオンラインゲームしかり。

 プレイヤーがなんとなく「やってみたい」「なってみたい」「作ってみたい」と思う形があるとして、開始直後にそれを実現する事はそうできない。“不思議なデータディスク”でもあれば話は別だが。
 大体は下積みというか、求める形に至る為に必要なリソースを整える期間が必要になる。もし確固たる目標無しに始めたとしても、その間に目指すものが見つかるかもしれないし、あるいは別の形に目移りする事があるかもしれない。楽しみ方を探して、見つけていくのもゲーム醍醐味の一つだろう。

 こと『GENERATION XTH』において、私がまず目指していたのは「サラに弓を持たせること」だった。
 一応のモチーフである『バハムートラグーン』のドラゴンの様な多属性の遠距離攻撃を、属性を付与した複数の矢を持たせ状況に合わせ切り替えることで実現。射術士はタフネスで劣り前線を張るには不安が残るので、高位の弓と矢が装備できない事には目をつぶって戦術士に重い鎧を着せることで不死身のフェニックスとは到底いくまいがタフさを確保。
 前線戦士だのに、後衛が使うべき弓を使うという妙ちきりんな構成。しかし私はそれがやりたかったのだ。他には新PTとして「高町第二小隊」……忍者二人(恭也・美由希)に王騎士(ノエル)、学術(忍)に神術二人(フィアッセ・那美)というモデルに忠実たらんとする余りバランスを欠きそうな構想も温めていた。

……しかし、それらへの想いだか願いだかは一時棚上げになる。いつでも着手できた少し前と違い、PCの事情で今暫くは。そしていつしか、実行しようとする思いすら薄れてしまうやもしれない。その故に、今は此処に記述を残す。たとえ再び迷宮に挑む日が来なくとも、今の想いを言葉にせぬまま忘れてしまう事を惜しみ。

 そんな、中途半端な終わり方。『ファンタシースターオンライン2』キャストのメカメカしさに食指が動く頃。