ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《季節の導き、節貴/Sekki, Seasons' Guide》

 『ひだまりスケッチ』と『GA 芸術科アートデザインクラス』の相似と相違については、キャラットが書店に並ぶ月末になると一寸、思考を巡らす事は幾度か。主に、時系列の進度やアニメ製作数とか……まあ、個別化差別化個性特性の問題と言えなくもないのだが。あるいは単純に人気の差か。当方は、両方同じくらい好きなのだが。
 蒼樹うめきゆづきさとこ。かたや、『KANON』のアンソロジー漫画で真琴が人間ドック行く話。かたや、亡き富士見ミステリー文庫の挿絵の頃から。他はドラゴンマガジンの『ろーぷれぐるぐる』を読んでた程度で、何時の間にか近い時期に掲載誌を同じくして似た傾向の4コマ漫画が始まっていた、のに単行本が出てから気づいたのだが。もう完結した『CIRCLEさーくる』ともキャラット繋がりが縁。
 『ひだまり』は基本、各学年二人の計六人が揃って話を進めつつ、時に卒業の近づくヒロ沙英パート。『GA』は一年生五人で展開して、折に触れて三年生の如月の幼馴染と親友中心の美術部パート。基本的に如月とぶちさん以外の交流は少ない(友兼兄妹は回想以外では不思議と接触が描かれない?)が、5巻の締めに登場した美術部OGナミコ姉が妹に「美術部入れ」と弁当に書置き土産……『氷菓』の折木姉を想起させるな。

 はたして両作の終わり方とは、如何な形になるか。ひだまり荘から上二人が卒業し、ゆの宮子が三年になって終わるのか、はたまた新たに住人を迎えて続くのか。むしろ新住人を迎えて終わるのか?
 他方あーさんぶちさん達が卒業し、2年になった如月ら五人が多分に美術部に入るまでに―――このペースで何年何巻を要するか。逆に言えば『GA』は一年生修了と共に完結になりそうだとも。予断。

 およそ雰囲気の異なるEDアニメーションをとっかかりに、スピンオフだの外伝だのが作られたりしないかな、と思いつつ。気づけば通り過ぎた時間、いつか終わる物語への感慨と、其処に至るまでを楽しもうという心持ち。第2話の沙英の寝言の如く。徒然。