ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『美大受験戦記 アリエネ』第52話――《飛翔する希望/Soaring Hope》

「えーっと・・・ be動詞!?」
(中一の一学期の内容だ……)クラッ

(第51話の感想はこちら)

 第52話「夢ちゃん先生」(11月26日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。そのサブタイはいけな……い?

「つまり・・・歌川有こそバカの中のバカ、最後まで自分がわかってないバカの帝王だ」

 彼女が彼氏の高校の荒れっぷりを見学。お約束じみた不良との遭遇は天辺に座すイナバマンの登場によりシャットアウト。絵とは直接関係ない部分で色々活躍してるなこの幼馴染♂、夢とも打ち解けてるし。

 はたして夢は環境の悪さを直視した上で逆に考えるんだ。「席に座ってるだけで単位が貰えるなら授業時間全部を受験勉強に費やせて浪人並の条件だ」と考えるんだ……と前向き発想切り替え。間に合うかな、と不安げな有の手を握り「間に合わすの」と力付けるのでありました。そんな二人の背中を今回は北島達が見てる。彼らの明日はどっちだ。

 ところで普通に考えれば受かる見込みは夢の方が断然ある、のに自信不足の彼女は有にバスキア等の天才を重ねて期待をかける傾向にある。それに応え続ける事こそ、暫し前の青木先生曰く「常に上のレベルに居る」という事かな。技術的にでなく、精神的に可能性を示すことで? ある意味難儀な彼女だが、彼氏も相当面倒なのでおあいこか。