ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《身代わり/Simulacrum》/『極黒のブリュンヒルデ』第94話*8巻

(前回感想はこちら)

(第1〜3話の無料閲覧はこちら) (アニメ公式サイト)

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)) 同上

あ な た は 、 私 た ち が 生 き た 証 。



「(表紙が)エロいよ!! 初菜さん」(現実逃避)

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―――でも生死不明になってから10話超えちまったんですが(そもそも8巻に登場した主要人物が殆ど死亡ないし全滅寸前ですらあるのだが)、今回ようやく生存可能性に言及されてくれたんですが、明日を諦めないその発言自体がフラグ化してまたヤバイ状況に陥ったのですがががが! もし初菜がカズミを再生して「くれてしまって」いた場合、メインヒロインの生存確率は万に一つ二つくらいしか残っていないのですが!!

収録範囲 直前掲載 表紙/裏 引き指数 収束度合 掲載時比較 主な加筆修正
第1巻 寧子、八つ裂き 小鳥、正体不明 寧子/寧子 ★★★★ 衝撃度合↓ ランク設定改訂、「まだ大丈夫だ」
第2巻 寧子、危機一髪 カズミ、吶喊 寧子/佳奈!? ☆☆☆ やきもき度合↓ ハングアップ設定改正、紙袋
第3巻 良太、危機一髪 奈波、友を得る 佳奈/カズミ ☆☆ ☆☆ 加筆の想定内外 秋葉原デート表裏、魔女狩りの影
第4巻 奈波、“死なず” 瑞花、落涙 カズミ/小鳥 ☆☆☆☆ 涙腺刺激≒ 三人で撮った写真、奈波の……
第5巻 「小鳥ショック」 初菜、来訪 小鳥/良太 ★★★★ 驚愕度合↓ 小鳥ノート、黒服の……?
第6巻 大女優、カズミ 魔女狩り、介入 良太/奈波 ★★★ ☆☆☆ 安心度合↑ トリック面で過去最大の大修正
第7巻 命を選択する時 三つ巴、渦中 真子/真子 ★★★★ 展開自然度合↑ 「不死の生命」、ホクロ露見経緯
第8巻 カズミ、本気出す 良太、嘘を吐く 初菜/初菜 ★★★ 驚愕度合\ 中和限界、ラグナロク・イズンetc

 異論は認める。はたして来月9巻の初っ端から電脳情報戦……これ以上ない本分発揮し所だのに今ひとつサイバー成分不足だった場面の加筆はあるや否や、黒歴史を穿られた土屋女史のマジギレ大暴言はそのまま載るや否や(そこかよ)。グラーネ周りの新ワードや場面構成(順序変更・一部カット)など、過去最大の修正入った6巻と同じくらいにドデカく改訂された今回直後となると次巻次々巻も少なからず影響を受ける……ひいては連載にも、当然。今回はイニシャライザーの中和時間限界が連載から遡って改訂された向きもあるけれど。

 ずんずんアニメ放送開始へ秒読み段階、新たにキャスト発表されたのは城ウォッチャー黒服(鈴木達夫)とイチジク所長(東地宏樹)……連載では共に故人、冒頭の破滅ビジョンがほぼ実現しつつある中で……出演作で直近印象は『ノブナガン』の切り裂きジャック(アダム・ミューアヘッド)に『マジェスティックプリンス』のシモン司令。うん、少なくとも真子の「おじさん好き」にはピッタリだったんじゃないかな(虚ろ)。だから逝っておいてくださいお願いします(手遅れ)。仮初の平穏破れる8巻読後、とっくの疾うに取り返しのつかない日常を想って、嗚呼。

 あの忘れえぬ日々、そのためにいま、生きている。

 生き抜いてきた、のに。


(あなた)のためなら、鬼にだってなる」

寧子……

寧子は もう 覚えていないだろうけど・・・
あなたは私を 命がけで助けてくれた・・・

だから私も・・・ 命に代えて 寧子を守る


「……佳奈ちゃん・・・?」
「おれたちは・・・ 助かった・・・ のか?」

ガクン「いたたた・・・」「佳奈ちゃん!! 大丈夫!?」

「めちゃめちゃ久しぶりに動いたから きついわ・・・ まだリハビリが必要ね・・・」
「佳奈…… 一体 何があったんだ? どうして動けるようになったんだ?」

「……ボタンを押したの ハーネストの一番上にある 非常用のボタンを・・・」

「ハーネストの・・・ 一番上のボタン?」
「このボタンは 魔法使いによって機能が違う
中には危険だからと研究所によって封じられていた能力が発現する魔法使いもいるし……
ただ死ぬ以上の苦しみを感じて死ぬだけの魔法使いもいる
私は そのボタンを押すと体が動くようになるのよ」

「だったらどうして・・・ 今まで押さなかったんだよ?

「!? ひょっとして お前・・・」

「ボタンを押すと 動けるようになる代わりに 予知が使えなくなるんじゃないのか?
予知が使えなくなると 黒羽を守ることが出来なくなるから・・・」
「!?」
「でなければ・・・」

あれほどの不自由に 耐えられるわけがない・・・

「そんな・・・ 佳奈ちゃんが今まで動けなかったのは・・・ 私のためだったの?
私のために・・・あんな・・・あんな辛い思いをしていたの?」
「違う」
「別に寧子のためだけじゃない 私だって自分が死にたくなかったから予知を捨てられなかったのよ」

(……そんなわけあるか 自分が死にたくないだけなら 体を動かせた方がよっぽど生き延びる可能性は高い
好きなものも食べられず・・・ どんなに辛くても身じろぎすることも出来ず・・・
自分の意思でトイレにも行けずにおれにさえ頼った・・・
そんな不自由に・・・ こいつは寧子を守るために・・・ ずっと耐えていたのか?)

「ごめんなさい・・・ 佳作ちゃん」ヒックヒック
「だから 別に寧子のためじゃない!」

「……行こう おれたちは カズミと初菜を探しに行かないといけない」
「……小鳥は?」

「……そう やっぱり 予知通り殺されてしまったのね」
ヴァルキュリアはカズミと初菜も殺したと言っていたが・・・ おれは この目で見るまでは 絶対に信じない」

「だいたい初菜がいるんだ あいつは死なないし 1日1人だけなら死んですぐの人間を生き返らせられる
そのことは研究所(ヴィンガルフ)の連中だって知らない」

(いちじく)も死んだ ヴァルキュリアも死んだ おれたちを脅かす奴はもういない
鎮死剤は ヘクセンヤクトの連中にパスコードを教えてもらえるはずだ それで今後の心配は何もなくなる」


「二人を探しに行こう そして・・・ みんなで 天文台に戻ろう」


そのときの違和感に・・・ 誰よりも早く気づき・・・ そして誰よりも早く動いたのは黒羽だった

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おれが事態に気づいた時には もう・・・
神経の反射速度から 逆算すれば・・・ おれは 完全に死んでいたはずだった

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「黒羽――――――!!」


「なんで・・・ お前っ・・・!?」


「11個目の魔法が 発現したみたい」


Proof of myself

 長くない命だと判っているから、死んで元々の命だから。誰かを、仲間を、大切な相手を助ける事に使うことで「生きた証」とする……最初から、ずっとそうだった。8巻加筆修正にてイチジクの「他人の命」軽視ぶりがギョロりと強調されたので、尚の事そう感じる。良太は良太でクロネコを死なせた贖いとしてNASAを目指したり、再会した寧子に救われた後はその恩に報いる、の域を超え命を賭し続け……イチジクにしたって妹を蘇らせようとする過程でどれだけ綱渡りを続けてきたんだか……でも結末がアレ。殊に8巻(+次巻収録分)読後だと助けられた側の「自分より相手こそが生きてるべきだった」乃至「こんなことは望んでなかった」の循環グルグル堂々巡り感が果てしもない。彼彼女らのそうせずにはいれない処置無し、だがそうでなくてはきっと此処まで辿り着けもせず。その故に如何ともし難さと思ったのも何度目になるか。

 さて置き、天文台マスコット遂に大地に立つ、の由。どうにも今回当人から語られた非常用のボタン云々で全部ではないような気もするし説明し切れなくもあり(良太ライダーキックを鑑みるとあの場に間に合った理由は解説されない可能性も)、だがそれ以前に当分事情経緯を説明する余裕猶予が一瞬で消し飛んでしまって……確かなのは「今日に至るまでの彼女の忍耐」と「今に至る彼女の覚悟」、予知の「焦点」を寧子周辺に合わせてるのではと思った事も数限りないが当たらずとも遠からじ。ただただ寧子の為に……だけどそこまでしてきて、いざ予知を捨てて最後となる予知阻止に動いた結果、その先を感知すること叶わず……なんという皮肉か。長らく想像していたよりずっと間接的(しかし省みれば切実な)理由だった「動けば寧子が死ぬ」の真相―――黒羽寧子という人格に分かち難く根付いた自己犠牲―――その証明。


 そして、ついにやって来た寧子の死。これはファンの概ねの予想通りヴァルキュリアが正解でしたが、そのまんま投げ返してくるとは。恐らく破撃とか砲撃とか斬撃とか反物質とかを使わなかったのは、良太に深い絶望を負わせて、フリーザ様よろしくじわじわと嬲り殺しにでもするのかと。まあ、ここでようやく寧子が役に立ったというのは、皮肉以外の何でもありませんが。
 しかし、本当に再生なのかなあ?もしかして、致命的な一撃を喰らわしてその時点でヴァルキュリアは死んでいるんだけど、肉体は中の人に乗っ取られて、最終的には自壊する展開は無いだろうなあ?そうでもしないと今のヴァルキュリアを止めようがないし……。マジでどうすんの?

ボディチェンジとか佳奈が死ぬことによる寧子の暴走とかそんなものはなかった!!むしろ、え??真相ってそんなんでいいんか!?と若干肩透かし感があるが、この感覚こそ、ああ、いつもの岡本倫漫画だわぁとしみじみとw

けどまぁ、さすがに第三スイッチの効果が各魔女によって違うとか、リハビリナシで動くのがキツイハズの佳奈が廃墟同然の地獄の荒野をどうやってくぐり抜けて寧子救出に来たのか!?あたりはファンとしても『ねぇよww』と言わざるを得ないポイントで……これはおそらくコミックスで加筆修正くるな(ぉぃ

 白ゴス → 黒ゴスへの衣装変更あたりは、瑞花との関連性を連想させ、読者に狙ってミスリード仕掛けている気もするなぁw単純にあれは血で汚れたから着替えた、もしくは佳奈なりの戦闘服が『黒ゴス衣装だった』と捉えたほうが無難か。

 悲しむ寧子さんをなんとかなだめて、二人を探しに行こう、小鳥は助けられなかったけど、鎮死剤問題も解決しそうだし、と希望が見えたその矢先に、アレだものなぁ。急転直下で事態が悪化する、このジェットコースターな話運びも、また岡本倫作品ならではの魅力。

 誰もがここらで一旦、仕切り直しが来ても、と願ってやまない展開で。ようやく一息つけそうな段取りが整ったけれど、どっこい、一話の冒頭に繋がる布石も整っていた。足りないのは『殺害に至る動機』くらいなもの。だが『そもそも殺害していなかった』としたら、これはもう、ううむ、こう来たか、やられた!!ってのが正直なところ。

今までは、動けるようになるけどすぐ死んでしまうとか、もっと大変な代償を想像してたから最初は、なんだ案外たいした対価じゃなかったなと思ったけど
読み進めると分かってくるのは、自分の命を失うような対価じゃないのに、それを支払わずに寧子のために、全く動けないという不自由に耐え続ける方を選んでいたってことらしい。
今までの予想とは逆で、代償が大きいから動かなかったんじゃなくて動けるのに動こうとしていなかったってことか!
またしてもしてやられた感じだな!

でも、これが1話のシーンかどうかよりも、この後どうなるかの方が気になりすぎる!
一か八かで寧子のハーネストのボタンを押すか?またヘクセンヤクト、もしくは高千穂が乱入か?
寧子が生き返るなら、現状では初菜が合流して治してくれるか、真子も似たような魔法に目覚めたから、最終的に改心した真子が治してくれる?
それか、寧子はこのまま死んでしまう?とにかく待て次号!

『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』のキット!
特命戦隊ゴーバスターズ』のウサダ・レタス!
海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエロー!

声優さんのキャスティングも私を狙い撃ちで、嬉しい限りです。

素直に繋がると思わせることこそがミスリードかと思えば、正に第1話冒頭に繋がりそうな展開そのものじゃないかと。

第1話冒頭の良太くんの台詞とは、
「寧子ちゃんに突き刺して言った」のではなくて、
「寧子ちゃんの刃を抜いて言った」のだとすれば、
また違う解釈もできるかも……などと思ったりも。

―――珍しくも有難くもなくも嫌な予想の「11番目」。敵も命の危機も軒並み去って、小鳥の犠牲こそ無かったことにならないが未来への希望と安息が垣間見えた、傍から。皆で一緒に出歩いてケーキかドーナツで以て小鳥を偲ぶ未来図など許さないとばかりに。
 「抜く」のか「刺す」のか、これ以上の助けが来るのか来ぬのか……今度こそ長きに渡り強固に封じられたものが目覚めるのか。いずれにせよいずれでもないにせよ、

 “神 は ど こ ま で 僕 ら を 試 す”