今週の遊戯王アークファイブ

―――エクシーズ次元編（全１２話）・完？　エド総司令官ほか諸々が敵も味方もコロッと行き過ぎてて腑に落ちない感覚がずっと続いてやがりますです。あまつさえ現地アカデミア軍が復興支援とか、カード化が解けるとあっさり提示される（それはそれで不穏な内容でもあったが）とか、本当色々なことが１話２話分見逃したんじゃないかってくらいにすっ飛びカットビ。逆に言うとこうまで「過程を省略」しないことには延々、憎しみと許しのせめぎ合いやら一人ひとりの洗脳引き込みやらでキリがないということであるのやも。そういう意味では対アカデミア軍における観衆ギャラリーの多さは一度にまとめて心を掴めて（あるいは多数の方がより効果的で）好都合だった、とでもしないと到底今回のは達成できまいて。まあ結果オーライとしても普段が普段エンタメの枷感が絶えないけども。

　他方、融合次元も結局ユーゴ合流直後とか色々はしょりつつ、遊勝ファンどころか弟子だったデニス侵攻からのとうとう親父初デュエル……かと思いきやEmボールライダー（レベル４）がP召喚時にレベル３と表示される謎をはさみつつ時間稼ぎ・目くらましで終わる有り様（足の負傷といい話し合い重点スタンスといい、下手すると最後までまともに戦わず終わるかも）。おまけに「絶対にお前を守る発言」の直後にユーゴ強制転送……そりゃ遊矢がこっちきたんだからそうもなろうけど、色々かなしい扱いだと言わざるをえない。これまでを鑑みるに「距離をはなすだけで同じ次元にいる」と別次元に飛ばすパターンが両方あるが、どっちかな。同じくユーリも今は何処にいるのやらだが、次元移動を能動的に行えるか否かでデカい差がつきかねないよね別次元行きだと。何にせよ不憫な子だ……なんか予想以上に深刻な治療体制の黒咲とどっちが先に話に復帰できるだろうね。

　はたしてエンタメで心を掴んだエクシーズ次元侵攻軍と、侵攻前からエンタメに惹かれて尚アカデミア兵士であり続けてるデニスという対比。そしておもむろに再登場するカチドキ君（予告の紋様は一体どこ由来なんだか）……実際なんでやねん！？　とも思うが舞網の頃からすっきりしてない（同時に忘れられてた）部分でもあったりな。少なくとも意表は突いてきた。さあてどうなるやら。あと思い返せば親子の距離的な意味でも対照的でもあり類似した境遇でもある……今は、かつてないほど近づいているはずだけど。