今週の遊戯王アークファイブ
―――グローリーオブジアカデミア！（極めて唐突） 一人前になる為の踏み台が必要ということは、まだ一人前扱いではない二線級なのではなかろうか。それともこれまで前線に出たオベフォ以下アカデミア兵が「最高傑作」に足りなかった扱いか。
なんにしてもいきなり感は拭えないヒゲ教官サンダースが、随分前に語られた「デュエルを楽しまない」デュエル戦士養成のトップらしい……となればソラが居たほうが「らしい」マッチアップになったと思うのだが。あるいは一応名前付きとはいえ生徒５名がもう少しモブっぽくない造形だったり前々から登場してたりすれば大分違うんじゃ……と思ったら若干不意打ち。あと主人公がスタンス的に致し方ないにしても交戦意志低いのが正直アレだ。いっそ「カード化は後で解いてやるから今は障害を排除」と割り切りゃいいのに。キャラ的に無理か……せっかく情報貰ったのに活きないな。実質デュエル描写無しで退場した僕らの便利ニンジャ・月影の痛み悼みが薄まるのが、せめてもの救い。シンクロ次元編では大変お世話になりました。
つまるところ生徒５人にランサーズ５人を餌として完成せんとする「最強戦士」な野獣さん。生徒が勝ってもそれはそれで良しだったろう蟲毒壺。次に狙われるは沢渡にクロウ。同時進行で黒咲兄妹対決……ユーゴに合流したエドがドクトルを即潰しに行けても間に合うまいな……エクシーズ次元で展開巻いてるように思わせて、流石に根拠地で易々とは行かせないというかストレスフル続きになんのかね。事前指令は「遊矢だけは確実に仕留めろ」なんだけど、結果的に遊矢だけが生き残って逆鱗覇王……GX第３部……うっ頭が。
振り返ればユーゴ対リン、黒咲対ルリって覇王十代と戦うジムやオブライエンに近いムーブじゃなかろか……ん？ 何故ユーゴは負けたのにカード化されなかったのか。同位体だから？ でも遊矢は仕留めろって命令が出てる。そもそもリバイバルゼロ云々で関係あるにしてはユズ達に比べて男側ノータッチじゃあなかったか。プロフェッサーが全部把握してやらせてるにしては、何かおかしい錯綜感。
はたして、前回から繰り返された「ランサーズは何があっても仲間の力を信じ」という社長の言葉が、（そこはかとなく自分を含んでない感じで）何事かの伏線のように聞こえてならない疑りが空振りに終わるや否や。あるいは信じる以前に先行者三名（ソラ社長レイラ）以外全滅しそうな気がががが。つくづく着地点が想像できない物語であることよ。
