ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《不純な飢え/Vicious Hunger》/岡本倫『パラレルパラダイス』第57・58話










パラレルパラダイス(1) 特装版: プレミアムKC (10Pの描き下ろし漫画、設定資料などを収録した36ページの小冊子が付属)←電子版もあるでよ

浜辺を彷徨う者。 : 続・黒のノエル

キィィエェエェ

「帆がぁああぁぁぁぁ!! 帆がぁああぁぁぁぁ!!」

ザブン

                       。  。
                    。っつっっつっつ゚
                 __っ゚ー==っ。つ つ。っっつ  ザッパーン
              ,,r'"~  __。っつっっつつ゚っっつ。
             /    ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ
           /  //彡≡≡≡ミミ   っ。つ。っつつ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         /  /////     ヾヾヾ っ。っっっ            . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       / //////       ヾヾヾヾっっ。っ。っ         . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      /  /////////         i i i彡っっ。つ゚っ        . . . . : : : : :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
彡彡ミ/   ////////// / 彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡 /    /////////////彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
/     /// i i i i i i i i i 彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミミ≡≡゚彡。ミミ≡≡≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡彡// i i i ヽヾヾヾヾ。ヾヾヾ゚つっっ。三彡彡ミミ三三三三彡彡ミミ三三三三三彡彡ミミ三彡ミ。っつっ。彡ミミ

「うわぁああ!! 転覆する!!」

「とーりかーじ!」カラカラカラ

「船を波に向け!! この船は沈ませません!!」
「ガンバレーーー!!」

ザパッ

ザザン

「……」「……」

「助かった……」ホッ
「助かってません!!」

                               `_つ
                        /⌒'´
                       八 ゙
                            { {
                          ヾ,
                          {
                           人
                          _,f´
                        r'⌒乂_   _,_ノ゙
                       (⌒′   `γ´
                   (乂_      乂
                    γ⌒ヽ(     /⌒ ー=
                (゛ ノ゙  `て  ノ   _,. -‐
                  r'⌒ゞ' (_,   `" >'⌒ヾ゛
               /(`)   ノ,. 〜゙  (_    `
             (. (_,`ヾ 〃'" /`ヽ-‐'
          r'⌒( ノ)丿{ 、_ ヽ
            ゝソ )´,. 、γ ヽ )
              ノ y‐-'ノ'´. ´゙  乂
        _,ゝ' /⌒) /    ., ヽ
   r'⌒ー〜'ノ⌒゙ (`´ )゙   y"  、)
.   )'~⌒)'´       ) ノ   (    八
  γ゙ /       //、 __,ノー-‐'
  ノ ,′    /´/⌒´

「帆が……帆がなくなってしまったのです!!」

「こんな外海で…… 波任せで漂流するしかないのです……」

「……水と食料は?」
「5日分であります 3日間の航海の予定なので……帰りの分は 寄港地で調達するつもりでありました」
「この辺は潮流は どうなってるんだ?」
「……」

「陸から離れていくのです……」
「………それじゃ……」

「……」

                               ト、∠ハ
              ∧             .ィh_Ⅴニ7
             <⌒マ/∧        .ィニi´  i 7
            \: Ⅴ.∧ . - ─ -<二 f  ̄.Y
               厂`Xレ'´. : : : : : : : :マ:Ⅵ   l≧x
           /: : :/7: : : : :.ト、: : : : : :.:\   |二ニ>
         /: : :// : :.!: :l: :! ヽ: /ヽ: : :.ヽ .|ニイ
       _ . :斗<:{: : :┼十:|   |:! :j_ハ: : :.|ハ j: i:.|
    〈`ヽ、 ̄    !:.!l: : : :!リノ从 ノル/⌒`Ⅳ:j.  !: : !          「がんばれーーー!」
.     〉  \__   jN:l: : :l:|x=ミ  . へ""|: : |  |: :.:!
    乂__ / /⌒ー 从: :从 ""  〈   } |: : |  | :.:.!
         ヒ!     Xルへ   _\_.ノ ィj: :.:|\l: :リ
          ̄ ` <   l: : \「: : :\jN从/:!: : ∨
            /:.`>|: : : : |: : : : : \j人:!: : : i
              /: :/: ::∧: : :l:|: : : : : : : : : : : : : :}
.           ∧:/!: /  \从 : : : : : : : : : : : : :|

「がんばれーーー!」

「がんばれーーー!」
「……」

(どこにも…… 陸地が見えない……)

(もう8日……か……)

(節約しながら食べた食料も尽きた…… 雨も降らない…… このままだと……)

(おれは死んだら また元の世界に戻るんだろうか さらにグチャグチャになってる体に……
 なんかもう 勘弁して欲しい……)

         __.                  , イ'゙´⌒ヽ
        , ": : : : : : : `ー イ´、, ッ 一'ヽ___/!      ヽ ̄"ヽ
       /: : : : : : : : : : : : : ≠'"     !.  |          |
      ': : : : : : : : : : : : : .く        ゙;  |        !  ヾ――---,, .. _
      | _: : : : : : : : : : : :く′__;_      } 丿. __, 、     `   {―――一'′ヽ、
      厶ゝ: : : : : : : : : : : ゝ' : |――――ヾ二__ ,,.ヽ、______/――――-ー
       ハ―-===ゝ^ヽ゛__」―――――ー一'

異世界人のおれは 戻るだけで済むけど…… こいつらは死んだら死にっぱなしだ……
 なんとか 助けなきゃ……)

「うっ……」

「お風呂入りたいよ…… すごい臭いよ……」
「……」
(まだ余裕あるな……)

「あっ!!」

;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..‐:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.ノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..‐´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐′.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..r‐'´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐'´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..-―‐''''ゝ、、:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.__,,,,......--'".;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
`゙''‐--............-‐'''´ ...:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.: ̄ ゙̄^''''''|−――‐''"``''‐‐---......,,___.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: : : : : : : : : : : : : : : : ''‐......__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_....----'` ̄''ー 、,,i_.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_..
- 、,,_: : : : : : : : : : : : : : i: : .. `"''''ー-|-......,,_|_____,,.i.|..-‐'' ̄" i        |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   `iー-i---―――‐''"                    |       i
                |    l   |       |                     i
                                            l
   i        |    i                    i
        l                 |   l                       l
                     |            l            |
        、、     l       i                    |
  |  ┼┼   ──┐  ─┐          ─┐      l               |
        │    │    │    ─┐    │      ─┐
              │          │             │      l
    i             l            i                      i
                                   |
         |           i            |              |
             i                       i           i
                          i      |          l
                                                |
           l      |           l|      |                   i
                     i         i
       i

「雨雲が こっちに向かってます!!」

「スコールです!! スコールが来ます!!」
「よし!!」

「これで飲み水が確保出来る!! 水瓶をありったけ並べろ!!」

                                          __ .... -‐  ̄``丶/:::::::::::...::....:::::: ,/l'´:::::::: , i、!
   ⊂_ー―-- 、.........   -――――――――------――     ̄           \ ̄ ̄ ゝィ__/:::;;;;:::;;;;ノi/
     ゝ                                                ヽ   ´/ィ "´ '"´
.   , '_        , -――-  ...._              _                      `    {
  r'_/. 〉,. ,  /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ > ――― - 、              、
    /,//} /                             /        :::`              \
.    {//  {/                              {                          ヽ
    ゙´                                  、  .. ..      .                 ',
                                       ヽ:::        :、    / /         、
                                       /          ::.-‐ ´ / ./  ∠.    ヽ
                                        /             /  .; ' / \      ヽ
                                       ,            ./   ./ /    \     \
                                      ,           .    , - '´       丶、     \
                                     ,          .:   , '´            \     \
                                    ,          .:  /                  ヽ    丶
                                     /         ,:':  , '                  丶     ヽ
                                       /         /   /                     \
                                   i            ;:   /                         ヽ、
                                    i            {:  、                         \

「わーーーい!!」
「えっ!?」

「なんで脱ぐんだよ!!」
「水浴びです!! スコールは天然のシャワーであります!!」
「やったーーーい!! 水浴び出来るなんて!!」
「雨ーーー!! 雨ーーー!!」

「ヨータ様も!! 早く!!」
「……」

                        , '                                   ∨ /
.,                   , '   /                            し        V
 >  .,                  /   ./     /                  u           ',
     > .,        . イ        ,.  ´                              ′
         ≧=----<       ,.  ´                                    ',
                     ,. ´                            >   ¨¨¨¨ { ̄)   ′
.,_                  /                    _      /     __ア    ,
  ≧=-  ___        /                   /   }  /    / ̄        ′
           \                         /   _ノ  ´   ./    -―――┬ ミ
                                   , '   /´     ./ .> ´          └__,ノ /
                                   ,   ./      L/      -=≦ ̄ ̄  ∨ /
                                     /  /            /   ____    ∨
                         し        /          /     ∠ -‐         ト ミ
                                ./                      ______ノ ./
               ',                 ′                  .。s≦           ∨ /
       し        ',                ′                  (__            ∨ /
                ' ',             j                        ` <.       ∨ /
   U                 ',            /                     ___    j\.    ∨ /
                    ',           /                   .。≦      ≧ー‐'      ∨ /
                    ',       ,. ´                   .ィ(`、                   ∨ /
                       ,.  ´                      /  .∧                  ∨ /
                       ,.  ´                     /   ./ ∧                  ∨ /
                 _,.  ´                  _,. -=≦     /  .∧                  ∨

「カツラももういいや 髪洗いたいし」バサッ
「カツラだったのでありますか」

「……」

「ヨータ様…… ペチャパイであります…… リノよりもペチャパイであります……」
「うるせぇよ」

               |                u    /
               | ′                {
             }     }            、
              |     、j          /    \
              |             {   u  \
            /{                       \
             !    ij                  \
.            i 、                       ';
            .|   丶                         ∨
              |    \         /           ∨
          .|      ヾ         ′             ∨
            !       \      ;             ∨
             ! u        ヽ  ._ {               ',      チュル
              !             `i¨ブ`!{                  ',
             |           |{´|:八し                ',
            |             ij ! ∧                  ',
           | u          |  .∧              ',

「えっ!!」

「いけない!! 風が!! スコールが 船から逸れます!!」

「うわーーー! ちょっと待てーーー!」

「雨ーーー!! 雨ーーー!!」

「雨ーーー!! 雨ーーー!!」

「あーーーーーー!!」

「……」「……」

ガクッ

「もうダメ…… 私 死んじゃう……」

「自分の臭さで死んじゃう……」
「水浴びより 飲み水の心配をしろ」
「……」

ドサッ
「ん?」

ボタボタ


           /   ´  ′         \
.          |   f !         l,   ヽ
           '.  _,レ  '.         |     '.
          ,レ'´   ,ハ      |     '.             ハァ・・・ ハァ… ハァッ
         /     /  '.       |     '.
       _,/.      .′  '.      |       i
       Y:::      |     ',     l  l     |
        '.     |  ...  i     l  !    !
         ヽ      '. ::c:: |     | /    '.
            丶. _  \   l      ハ       '.
                ̄「``ヾー|    i:!     ヽ
                |   '.|      l         `、
              '.     !       |         ヽ
                   '.   '.      |         ` 、      ダラダラ ビュルビュル
                   ヽ   '.      !               \    ....
            ,. ------ ._ム   i     |、 ヽ            \
       /           `'.  レ-―┴`――----------- 、  \
        , ′          './                         ヽ
.       /            /           、              '.
      /            i          \                  '.

「ももも 申し訳ありません……」「申し訳ありません……」

「ヨータ様の裸を見たら……体が火照って……こんな風になってしまって……
 こんなこと 初めてで…… お見苦しいところを……」
「恥ずかしいであります……」
「仕方ないよ」

「おれ 男だからさ!!」
「「!!」」
「ちょっ!!」

「だからおっぱいもないしな」

                       ,.ィ''¨¨ o.ヽ __
                    /  ,>'''¨´ ̄   ヽ
                  _ノ  /=≠::::==-z ノ
                 /´ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ
                ゝ_/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                /::::::::::::/::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::ハ
                 /:i!:::::::://:::::::::::::::::::::;イ::::::::::/:::::::::i!     「せっかくだから 交尾しとく?」
                 |l:i::::::/;ハ::::::::::::::;ィオ/::::::::ノ:/::::::::::l
                 iマ:::::l レ'=Z_<¨´ ./:::≧ノ./::/:::::i:l
                   〉::::V ん:沁    ん:心.ヽl:::/リハ
               ,イ:::::::i!. ゞ才   弋zt;ソ /l::ノ::ハ::l
                  i!.l::::::ハ xxxxxxxxxxxxxx ,ノ::::イ::l. ''
                 リハ::/l::ヽ.、   __ __  ,. イ::::/l:::i!)           ハァーッ ハァーッ 
                  '' ,ィ'''''''≦::>ーァ'':::ノl::;:/ レ'
                  l      マ....   ≧:r--、
                  l.   ,ィrl、   :、.   ハ,, ',
                      マ  l.' .l.ム:.   \  \ l
                      ',  〈    i  :c:  ';:.  .::ッ
                       i   ヽ.  `ヽ、   ノ.  . ゛ハ
                     ',.  `' r、    ̄.`>- ' .l
                      ム     .マ`>.、      l
                        i;    .マ.     `¨ーr一'
                    j.マ     マ  i    l
                       / .ム    .',   '    i、
                  ノ   ム.   ',       ヽ
                 ,. ィ´.     ム   ',.          `丶、           ビュルッ ビュルビュルッ
        _ _   ,.....''´.         ム    ',.             ヽ、
    _, ィ ´ , ィ'´               xハ.   ヽ_,.才            `丶、r==、
_ _ィ''´ ノ./                 `|.    ',j/                 `ヽ、 ヽ ___
. マ  ,イ ´                    i!    .j                    `' 、   ヾー,
. ヽ/                    _ヽzzzノ_                       ',   i!
  .i                ,..-'' ´      `丶、                     j   〈
   ヽ_       __,..-≠''' ¨´             ` .ート z__        _ノー、_/
      ̄¨¨¨ ̄                             ̄¨¨¨¨¨  ̄

「男の人……?」「ヨータ様が 男の人……?」ビュッ ビュルビュル

「ヨータ!! なんで交尾する気まんまんなの!?」
「だって…… 取りあえず交尾して欲情の泉を止めないと 飲み水ないし このままじゃ脱水症状で死ぬぞ」
「そんな理由!?」

「交尾とか…… そんなことあり得ないのです!! 人間の男なんて想像上の生き物なのです!!」
「そうであります!! こんなところにいるわけがないのであります!!」
「ペチャパイだからって男ならば リノも男なのです!!」「えっ!?」
「でも……」

「だったら なんでお前ら 俺の裸見て発情してんの?」
「!?」「それは……」
「お前らの体は おれが男だって事がわかってて 交尾したがってるって事だろ?」
「「……」」カーーッ

「ヨータ つべこべ言わずに さっさと取り出して見せちゃいなさいよ」
「いきなり出したら 変態っぽいだろ…… ってか急になんだよ」
「だって…… 私も交尾したくなって……」ハッハッ
「……」

「……本当にヨータ様にはあるのでありますか? その…… オスには付いてる あれが……」
「あるよ  見たい?」

「リクエストがあれば おれも取り出しやすいんだけど」
「……見た……」「別に……見た……」

「うわ!!」ガバッ

「お前ら 盛りすぎだ!!」
「違うのであります!!」「男ならばその証拠を提示してもらわないとならないのです!!」
「発情したから見たいわけではないのです」「そそそそうであります!!」ビュビュッ
「説得力ない!!」

「「……!!」」

「付いてるのであります…… 人間なのに…… 付いているのであります……」ムニムニ
「こんなこと…… こんなことあり得ないのです……」ビュルビュル

「マカナ…… 大丈夫でありますか?」ハァーッハァーッ

「わっ!!」ハムッ
ジュプッジュプッ
(うっ…… 気持ちいい……)

「マカナ…… そんなところ口に入れるなんて……いやらしいであります……
 すっ……ずるいであります! リノにも舐めさせて欲しいであしまう!!」

「ひゃうあっ!!」ジュルルルル

「あぁあああぁーーー!! ああぁああーー!! 気持ちいいのであります!! こんなの 初めてであります!!」

            〃∧                                  |::::::|._
            マ=- ,,,____                  _____|::::::||_:::|
                     ̄ ̄ ̄ ̄   ‐-             |:::::::::::::::::::::::::i____i/::::!
   \_人人从_/                    ``        |:::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::|
   _)     (__      ___         \    .|___::::::::::::/  ̄
    )       (        ̄ ____   =‐-、           /::::::::::\
  ̄ ̄)     ( ̄   _,. ,ィセ:;ア       ミ               /:::::::::::::::::::::\
   /⌒YYYY⌒\   /  .i:i          ;; ヾ;:ミ、 X     /::::::::::/\::::::::::::/
     .        , '       i:i         i:i     ヽ彡     \:::::::/  \:::::/
              (_、|     ',',       //      .、彡     \//\  丶'
               `',     ``= = =' '       ',       /:::::::::\
    .            ',                      ., '         \ ::::/
                ヽ.,''´ ̄ ==‐-‐==  ̄`~>´              \/ ./\
              〇   i o:.. : ..... :::... ::::: ::: . :: ,ノ   o 。         /::::::/
               o   `゙` ー-==、     '´  。           /::::::/
                    。    Y                   \/
                        ; i 〇                 ○
                   O      : i                    ○
                        : ;                    ○

「くはぁああぁあぁぁあ!!」

「ああああああ!! ああああああ!!」

(あっちも性器…… こっちも性器……)

「ずるい…… ずるいよぉ…… 私にも交尾して欲しいよぉ……」

イクッイクデアリマスッ
ア゙オ゙ア゙ア゙ア゙ッオ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ

クッハァアァアッ
ン゙オォーーッ


{:::/::  /     \
:::{   i       ヽ
:::|   |`(_・)ミ u   :.               /\
:::|  . :|   ̄`u   (・):.            /   /
:::|  : :| し   ___   i        /   /
:∧  ∧   /++++{ .:|.      /   /     /\
 ∧  ∧  `  ニニ  从.   /   /     /   /
==ミ:::..\   ι /:::ハ /    \   く   /   /\           【3時間後】
    }ト、:.:.:>――く::/:::::::..         \    ̄   /   /
、{ ・}<}ト、\、___ く::::_::::..    /\   \   .く   / 「またイクのであります!! ヨータ様!! ヨータ様!!」
ミ==ミメ、 ヾミ }::::}Y   ヾ} /   .\   \.    ̄
   ̄....:::::::) u  : .人 {・}<!}}く        \/
  ..::::::::/       ヾミ:く
し     ι    U    :.                            【6時間後】
  U       ,ィヘ____,.ィ  i
     し  //ヽ_ ,ィl| ..::|     / ̄\         「ヨータ好き!! ヨータ大好き!! 大好き大好き!!」
 u       //┼┼┼{{..::::::|    ./    .\
     ∠ニニニニニム): ::|   /      \
   } l   、.................   :::::|   \         \
   | |    `ー==ミィ.:::::::|    \      /
 ij  し       ι  U : ::|     ..\ _ /                【12時間後】
                 ..:::
___  ィ77777777>、  ::::|                   「ヨータ…… のど乾いたよ 精子出して……」
///////////////////ヽ::/.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
////////////////////.____________|        「もう無理だ 殺す気か」
ト、/////////////> ´
:::::\/////////

(水が…… 完全に尽きた……)

「あの……お口……お口吸っていいでありますか?」
「……いいけど……」

チュバッチュバッ
ビュルビュル
「お前ら もうやめとけ 水分無駄にするな」

(少しでもいい……雨が降ってくれれば……)

【3日後】
「だからルーミ しゃぶってももう何も出ないって」
「趣味でしゃぶってるだけだから 気にしないで」

(全く雨が降らないまま3日…… よくニュースで耳にした 災害で行方不明者が助かる分岐点の
 72時間もとっくに過ぎた……  これはもう……無理かもしれない……)

「ヨータ様」

              /   / / _ノノ              \
             /  _ ー ¨ヘく   ヘ¨>            \
            (_   7 て_,,,、__} L_,ノ/                   ヽ
             ` ̄), ゝ'"´      `ヽ                  ∧
             , '"      __  ((,,xzzzzzzzxュ、,_       l
           ,'     , -‐-く:::::::::::::::`:ヾ::::::::\:::`::ー--..ミ三ミz,、  j
           /     /:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::ヾ:::::\ミミiレ'´
         `ー―‐//::/:::::::::::::::{:::::::::::::::::::::、::::;:::::::::::::ヾ::::::::::::\::::ヽiハ
             _ソノ:::::::::::::::::j:::::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::::::::ヽ:::::::::::ヾ::::::ヽ廴_
                 /(/::):::::::::::l:|:::/::::::::::::::_,ム::-::-::::::ヾ:::ハ:::::::::::::';:、::ミ:::::::ミー.、
           /::::::ゞ/:::::/::::_ム;ト;::::::::::::::ノxr≧z、::::::V:::l::::::::::::::j::::ゞ:::::::::::::ミ;::)
             /:;イ:://::::;イ:イ/, -ミレ'i::::// | )卅iハl::::://::i:::::::l:::::iヾ::::::::ー:::::/
            V }:':::;ィ::::::i::|:::∨! Vハ ∨   弋斗'クi}:://:/::i:::人:::ト;::\:::::::::`ーッ
             /://ヾ:ゞ::ヾ:ハ弋少        `¨´///ノ::::/:::::::::::::\:ヽ::::::::(
              〈:::`ーi::::j;:::::ノ:::八_          イ彡シ::::/:::::::::::::/::::::::::):::):r '`
           `ー 'i:::::ソ:/:/`ーヤ´      , ー彡シ;::::::::::::::::::::::::::::::ノ::ハ八
                  ,ゞ::ゞ´:::::ハ::\ ー   ´    ζ':::::::::::::::::V::::::::::::ヽ::::ヽ::::ヽ
                 /::/:/::/:ノ:::::;::::> .,   ,..ィ彡;ィ:::::/::::、::::::}:::::::ヽ::::::):::::; ィノ
              ヾ人::くヘ巡(L;::::::::::::::ハ~:::::レ' `"i::::::::::)::ノ::::::::; ィ:> ´
                 `)'′  (::人/ゝ-}     、_ノ_ィ':::/-、:;::ζ ``
                   , <´ :_; -ノ      ヽ:(; : : : : ≧ー-、
                 /´: : : :/         _,,-‐ ':´: : : : : : :\
               , ィ'‖: : :/      _, -‐ '": : : : : : : : : : : : : :_: -_ヽ
          __,,- "  /:|: : /  ,,-‐ ": : : : : : : : : : : : : : :_: :-:彡: ´__: : :ヽ
         /    /{:::l:/-:'": : : : : : : : : : :_:_:_: : :-:=:彡:':": :>'´  ヽ : ハ
           {  , '´   ゞ←、=: :z: :z: :=: :三:三:彡: :": ; - '         ヽ: ハ
         },/   ζ--z癶ミ;::::::`¨:::ー::::ァ- _ァ '' ´             ヽ ハ
        r ′.... /:::::::/    ` ー‐‐ ' /´                 ): : ヽ
          l::::::;.ィ:゙:::::::::::/:..          l ,>:`:'':‐: 、           /: : : : \
        }::/:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::.....   ィ!くヽ: : : : : : : : ヽ.,       /: : : : : : : : :\

「マカナはもう ここで死んでも満足なのです」

「ヨータ様に交尾をしてもらうことが出来たのです 普通なら味わうことのない快感を与えていただいたのです」
「私たちは……」「幸せものなのであります」
「……」

「バカか」「えっ?」

(おれが諦めたら…… こいつらも死んでしまう)

(探すんだ…… 生き残る方法を……)

          ,/                      ::::ヘ
        /                       :::::::ヘ
       /                             :::::::::ヘ
      /  /                       ヘ:.     :::::::::::ヘ
.      /  /                      ヘ::.    ::::::::::::ヘ
     /  /                         |:::     ::::::::::::::|
   /   /  _,,..r-=77= ‐- = ≦ー=へ、_    i|::::    ::::::::::::::|      まだ 交尾終わらないの? 人間
  ,/   ゙<´:::::::::::::::::::::::/ソ`ト  !:| |::;i';/ /ミ |:i\   }::::    :::::::::::::::|
  {    /::::::::::::::::::::::: i / ルハ, l::|:メ/≦=≠ァ;::;>"::::    ::::::::::::::::|
   \ /:::::::/:::::::::::i:|  {;≧=ミ::ヽ :!リ:"弋ソ ノ::/::\      ::::::::::::::::}
    \:::::::::::,.イ  i\ ヘ Vタ':::::::ヽ:::::::`:::::::~<  ::::》     ::::::::::::::l            「!?」
     〈:::::::::::::ハ  {::::丶ミゝ:::::: '      / /      :::::::::::::/
      ;;/ ::::::::ハ   |::::小.:::::::  ___    ∠._/       ::::::::::::;}
.      / ::::::/::::::|  |::::i::::::ゝ.        _,.r-イ       ::::::::::::廴,
      / :::::/  ::::::| |:::::::::::::::::`ヽ._,. /         _,.;r=≠≦::::`ヽ
.     / ::::/   ::::,' ,'::::::::::::::::::::::::::::/         /、::::::::::::::::::  ::::::::}
    / ::::/    ,' /::::::::::::::;;_::::::::::/___,.. -─        ~゙'-=  ̄::::::::/
.   / ::::/    ,' /:::::::::::::::| ヽ-'´                   ::::::〈
  /::::::/    /.、-───-ト、                      :::::::/
. /::::::/    /.::::》      '{  ≦=≠                 :::::{
. /:::::/    / :::::::\_,.==≠、/二 ̄                  :::::j
                _         '" ̄``
             /    \  /
.            {      ∨ /       }
           \  \ /   ___ ノ
              ̄>r  <__
               ''^~ ̄j~^'' \.:.:.:.:.:...,
              /:/.:.:.:.:.:.::/.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:\
            /.:.:/.:.:.:.:.:.::/Λ|.:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:
.           /.:.:/.:.:.:.:.::/  |.:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
         |.::/.:.:.:.:/  __Λ.:.:: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:           長過ぎよ
         |.:|'"⌒        |.:.:.:|.:.:.::|:.:.:.:.:.:.:.:
          人:r云=,    r云===≪.:|.:.:.::|:.:.:.:.:.:.:.:
          |.:.: ヒり     Vツ   ノ.::|.:.:.::|^Y.:.:.:.::|
          |.:.:{   ´       ―.:彡|.:.:.::|ノ.:.:.:.:.::|
          | 八   r‐          .:|.:.:.::|.:.:.:.:.:.:: |          恩返しする気も失せるわね
          |.:.:.::|>  ⌒    .....:.:.::|.:.:.::| .:.:.:.:.:.:.:,
          |.:.:.::|.: ≫--r=≦   |_:|.:.:.:八.:.:.:.:.:.:.:,
          |.:.:.::| .:.:.:.:.:: |     V |.: /.:.:.:\.:.:.:.::、
.         八.:.: |.:____/ノ     /  |:/\_.:.:.:.:.:.:.:\
         /.:.:.:\|   /    /   ノ   >‐㍉.:.:.:.:.::\
.        /.:.:.::/||   /    /    /    ∨.:.:.:.:.:.::
      |.:.:.:/ .|| /´ ̄ ̄/     //      }.:.:.:.:.:.:|.::|

「……お前……ひょっとして……」

「ノア?」

―――強烈な台風がまたやってこようという時に何やってるのだかというか何故ここまで更新が遅くなるのだか自重自嘲。はたして予想以上に長い漂流生活に訪れた救いの主は元幼女で女神の娘さんであったとさ。あと58話扉絵の文句(桃園の誓いパロ)で極黒の腐女史を思い出したり。

 全体的に言えばエロス回なんだけど、同時に彼女らの死生観がやはりどこか違うんだなとも感じるところだった。崩月だのモンスターだのと直接関係ないところで餓死渇死しかねなかったのに、陽太が町を救った英雄でグラコスも撃退しなければ船ごと沈んでたにしても人間出来すぎてる(あるいは人間離れした)台詞だった。極黒の魔女っ子たちでももう少し荒れたり泣いたりするぞ。逆に考えて、伝説上・幻の存在である男性との交尾……かつそれに対する肉体的精神的快楽・幸福を感じ求めるよう適応した影響により、極限サバイバルな状況でも絶望に沈むことを免れたとも取れるが……いやまあノアさん(待ちぼうけてやさぐれ真子さんみたいな目つきになってたね)が来なかったら単なる現実逃避に終わっていたんだろうけども。そういや成体になった直後は脚が人魚だったのに、二本足で立ってるな。変化自在か…………別になんも考えてないヨ?

 あと、何気にマカナ(最初マナカじゃなかった?)には首輪の痣が浮かんでいるのが確認できるが、リノは角度の問題か、それともリリア・ハナハナと同じ条件を有しているのか痣が見えない……まあ次回さらっと映ってる可能性もあるけど。本編でガーディアン以外との行為は実は初だったこともあるがこの辺は本当謎しかない。カイが「ガーディアンとばかり交尾しやがって」と言ってたのは過去に居た「男性」のことだと思うが、ガーディアンであることが首輪の出る条件でもないしガーディアン以外でも出たり出なかったりする―――というか、三千年前か、それ以降にもひっそり現れたかもしれないけど少なくとも秘匿されてた時分からずっと各集落はガーディアン達が取り仕切っているのかな。
 もしくは、ガーディアンとは実は町の「守護者」ではなく当時絶滅寸前だった男性の「護衛」という意味で、男性の希少性から必然的に町を取り仕切る立場に収まっており……男が消えた後の世界でもその名残りがダブルミーニングというか意味合いが変化したのではという憶測が湧きつつ、次回は明日……なんだけど台風一過でヤンマガ入荷するのかな? 無理があるならしなくても許されるくらいだと思うのだけど今回。