ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《汚辱の涙/Defiling Tears》/岡本倫『パラレルパラダイス』第74話




パラレルパラダイス(1) 特装版: プレミアムKC (10Pの描き下ろし漫画、設定資料などを収録した36ページの小冊子が付属)←電子版も

別れの海。: 続・黒のノエル

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―――決死のカヅチを鮮血の返り討ちならぬエロ恥辱回からの、ここで「古代語」ときましたか。この「異世界」がかつて「地球」と呼ばれていたのなら、それは陽太が元いた世界の言語、日本語なり英語なりのつまるところパスワードである可能性がより一層高まり……こんな「遺跡」で眠らされてる〈嫉妬深い神〉が何者であるか、ないしそれを封じてる方法に関して非ファンタジーSF寄りの気配が強まる? 序盤からながーいことミース図書室の蔵書に陽太が触れる機会がなかった為に、ここまで溜められてきた伏線力……と言えるか次回。


 一方、アルル改め魔女ガリア。切断、あやとり、拘束……糸? 蜘蛛、【アラクネー】? カイ=ケートスやグラコス(グラウコス)もギリシャ系だしな。まだ怪物化を行ってないから推測でしかないが……だとしても弱点がわからんね。アラクネは死後蜘蛛に転生された女性のことだし、蜘蛛の怪物として倒された伝承はすぐ見当たらない。蜘蛛切(膝丸)で斬られた山蜘蛛だか土蜘蛛だかもグラコス≒海坊主のような関連性は出せなさげ。大きな音がダメなんてこともないだろうし、そもそもバリアがある以上多少のズッコケすら弱みにならない。隙が無さすぎるよコイツ……カヅチや陽太に対する反応で、実は男性経験が少ない(もしくは現生人類への理解が低い)ような気がそこはかとなくしなくもないけど、だからどうだっていうね。つまるところ、手元にある情報の中に打開できそうな材料が見当たらず相手がコケるか第三者の介入を待つくらいしかない雌伏。