ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《スランの経時門/Thran Temporal Gateway》/岡本倫『パラレルパラダイス』第80話



別れの海。: 続・黒のノエル

f:id:bottle512:20190518154230p:plain


―――『アーク・ブラッド』の第3巻以降はいつ発売になるんだろうなあ(現実逃避)。絶賛更新遅延中の巻。陽太視点からはともかくも、そういう展開が起こり得ないとは思ってなかった。もっと別の、テルテル坊主リリアに投げ落とされたあと同じように転移した先で黒き夜明け教団や魔女に捕まってロクでもない状況に置かれてる可能性があるかなとも思っていたが、その線で言えば御本尊そのものとは。

 というかだね、いかにもコールドスリープ状態の仁科さんだがこれは「現実地球のもの」だろうか? それとも「未来異世界に生成されたもの」だろうか? 少なくとも陽太に関して両者は同一ではない。現代で幼馴染と共に飛び降りをはかった(第三者視点)ことで意識不明の重体になった肉体を、その時点前後で可能だった冷凍睡眠装置にかけたか。それとも陽太が来る以前の未来に飛ばされて、その時の高度発展した技術により保存されたか。後者の場合、何故周囲にそんなことをする必要があったか(現代なら身内が願うかもしれない)という疑問もあるが……それをさておいてもナニがどうしたらコールドスリープ状態の女子高生(当時)が、女しか居なくなった人類の更に寿命までも短く縛る呪いをかけた邪神なんてことになるのか。ここまでの科学SF成分だけでも魔法ファンタジー成分だけでも想像がしづらく、どのように混ざって発動しているのかと……いやまあ、前作極黒の時点でも魔法(超能力)云々と超技術云々が混同されてた向きはあるけども。


―――「タケルちゃんに会いたい」、的な?