ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《秘教の門/Mystic Gate》/岡本倫『パラレルパラダイス』第87話






残酷な真実。: 続・黒のノエル

f:id:bottle512:20190713213613p:plain


―――現在か、未来か。リリアが「どっち」なのかということもさることながら、各々「情報源」と「今それを口に出すこと」の意図を何か勘ぐらずにいれない。そもそもにおいてジーニアスは序盤からして「教えても仕方ない」「だがお前が話すことは自由だ」と現人類に与える情報を絞っていた。それが今になりヨータの戦いや扉の存在を教えるのは何故か。ガリアがそれだけ脅威であるのかもしれない。誰に、何にとってか。根本的に地縛神とは何者で何が大事で誰を守っているのか……割とそれぞれ違うかもだが。
 またナゴミが欠けてしまった新人キアの言う「エルフ」は本編で全然触れられない猫耳道具屋サユリのことかもしれないし別人かもしれないしだし、ジーニアスの言う「旅人」って誰というか何者だろうと。ガーディアンないし当時候補生に扉の存在をほのめかす(少なくとも現生人類よりは)長命種族に何の気もないとは思えないし、はたまたエルフは口実なだけで、爆弾娘が単なるガーディアンに留まらない使命を帯びてミースへ派遣されている可能性もある。ただ「自爆して果てそう」という属性連想上、その線は薄いか……? もしくはそれ自体がミスリードかもしれない。


 あと、「陽太はただ男なだけだ」と事実を口にしたミサキでさえ、カイを倒した報を聞くとリリア並に湿度上がってそうなあたりがなんとも。それだけ強く想っているというか、ガリアの存在に危機感が刺激され保存本能が、だなんて。期待されても「ただ男なだけ」の陽太に出来ることなんて実際そう多くはないから、応えられないっぽいのが読者目線でも心苦しいのだろうか。それでも陽太は主人公らしくやってくれる(次回内容)。はたして月曜祝日につき土曜発刊、でもう今日になってしまっているのである。だが一週休みでもあり、するとギリギリなりがちゆえ、早めに。