ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

カメンラーイド! 『仮面ライダードラゴンナイト』視聴(7〜10話)

仮面ライダードラゴンナイト公式HP
アニマックス(ch625)毎週日曜午前8:30〜9:25放送
(第1〜6話感想はこちら)


◆第7話「敵か味方か」:生身でモンスター二体と拮抗するレン。「何やってんだ、俺……」人事不省&夢遊病の父を見たキットの心にドリューが這い寄る。仲違いしてもドラゴンナイトとウイングナイトはナイスコンビネーション。父を治す方法が喪われたと言うレンを信じないキット。ターミネーター・レンがドリュー君をロックオンしたようです。
「廃墟の国でハーレムごっこだと、それがモテない男の夢ってやつか!」終に仮面ライダートルクのファイナルベントが発動し、広域殲滅砲撃に吹き飛ばされるウイングナイト。「ちょろいもんさ」父の夢に導かれて此処まで来たが、誰を信じればいいかわからないキット。さきほどレンを倒したばかりのドリューと手を交わす。

◆第8話「仮面ライダーキャモ」:ウイングナイトは生きていた。場末の外道ファイター・グラント、二つ世界の最強となるべくスカウトされる。マトック少佐……一体何者なんだ……。
お世辞にも息が合ってないドラゴンナイト&トルクのコメディじみた初戦闘。マヤ・ヤング、モンスターに誘拐されるもレンに助けられる。そのレンを倒そうとした二人がグラントに遭遇、彼の喧嘩腰とドリューが挑発に乗って3人の仮面ライダーの戦いに。
「何故仲間割れをする? オロカモノドモメ!」更に敵側に仮面ライダーストライク(王蛇)登場。ドリュー君は基本的にキットを囮に使って巻き込む*1戦術。味方となったら急に態度も悪くなって、風向きがおかしくなってきた……。マヤに事情を話し、キットを見捨てないよう懇願されたレン、その背中に仮面ライダートラスト(犀)が襲い掛かった!

◆第9話「仮面ライダートラスト」:トラストに襲撃されたレンは、まずマヤを鏡を介し地球に逃がす。そこにトラストは彼が取り落したデッキを蹴ってよこす。「拾うんだ。フェアな勝負をしよう」
戦いの中で会話がドッヂボール。苦戦するレンを地球側から見るマヤからキット宅留守電へのタレ込みがあるが、それを聞いても彼はドリューと共に現場へ。そこで再びグラント(キャモ)と遭遇戦に。そして遂にキットはライダー達を利用するゼイビアックスのカラク*2に気づく……ドリューの正体にも。逃走するキャモに容赦無くファイナルベントを直撃させベントしたトルクは、更にドラゴンナイトも撃つ。「信じた僕が馬鹿だった!」「もう信じる必要はない。もう、永久にな」
ベントされたキャモに動揺したトラストは戦場を離れ、負傷したウイングナイトがファイナルベントで奇襲しトルクを撤退させる。ようやく誤解が解け、キットは帰る家の無いレンをマヤと共に自宅に。一部始終を観察していたストライクとゼイビアックス。「護るべきものができた。それがウイングナイトの運のツキだ」

◆第10話「バトルクラブ」:連勝中のバイクレーサー、「試練に勝つ男」ブラッド・バレット。妨害工作の疑いでクビになり、無実の証拠を握る謎の男チャーリー仮面ライダーの力を用いた*3”バトルクラブ”で優勝するよう脅される。
キット宅にてマヤとレンと。ここで初めて二つの世界での同位存在(遺伝子上同一人物)がライダーとなる*4ことが明らかに。それ故にゼイビアックスは人間の欲望を利用しライダーを操る。ならばキットにカードデッキを渡したのは父ではなくゼイビアックスなのか? 「一つわかったと思うと別の謎が出てくる。わけがわからないよ」
マッチメーカーことチャーリーのの言葉を無視して別のライダーとの戦いに向かうブラッド。「人間どもは猿から進化してないのか!?」あくまで大会の選手としてライダーと戦う姿勢のトラスト(ブラッド)は、人々を守るためモンスターを倒そうとするドラゴンナイトに疑問を抱く。
企みの失敗を叱責されつつも悪の親玉に減らず口を叩くドリュー君。スネークが彼の監視を始めます。店番中にベンタラに攫われていたマヤが戻った所に、ハッカーJTCことジェームズが現れる。彼はグラマシー地区を守るライダー(スティング)の情報を与えつつ彼女をナンパする……その正体はストライク!?
一方でドラゴンナイトはトラストと再び戦場でまみえる。モンスターをファイナルベントで葬った後、疑問だらけの事情を力ずくで聞き出そうとトラストが襲い掛かる!

――思うに、キット・テイラー(仮面ライダードラゴンナイト)は主人公であるがヒーローではない。というか、ここまで登場したライダーの中で、”ドラゴンナイト”は中の人もカードデッキも強い部類とは言えない。召喚機が左腕ガントレットで、特に武器*5として使えなかったり、資質は間違いなくあって*6も体を鍛えたり武術を修めたりしている訳でもなかったりで、発展途上な不利*7がある。レン先生にスパルタで鍛えられ、実地で成長を続けてはいるが……。”サバイブ”のカードがあれば話も変わってくるが。

 となると断然ヒーローはレン(仮面ライダーウイングナイト)だ。格闘アクションの活躍も多い。ライダー戦は苦戦しがちだが……。誰に知られずとも賞賛されなくても、誤解されても独り己の道を闘い続ける……それは英雄的という言葉とは似て非なる”ヒーロー”の姿だ。『龍騎』より古い昭和ライダーたち*8の方が近いかもしれない。その故に、孤独に戦ってきたレンが理解者が得た事を幸いと思う。たとえそれが敵の狙いの内だとしても。

(11〜14話感想へ続く)

*1:ワイヤーで繋がったドラゴンナイトとキャモを両肩キャノンで同時に撃つとかなんかおかしくないか。

*2:各々の夢を叶えると言ってデッキを渡し、ウイングナイトを狙わせる。

*3:自分は格闘家ではないという彼の前で仮面ライダーストライクがデモンストレーションまでした。

*4:レンがリッチー=インサイザーを一目で見抜いた理由。つまりは地球にもレンと瓜二つの人間が居ることになるが……それは小説版アフターストーリー『2WORLD 1HEARTS』にて。

*5:他のライダーはほぼ召喚機を武器として使える。

*6:そうでなくては「アダム」が選ばれる事も無いだろう。

*7:遠距離重視のトルクに軽くあしらわれる程度。またトルクはウイングナイトとも白兵戦できていた。格闘家のキャモとは相性が悪かったようだが。

*8:『鉄のラインバレル』作者HPで掲載中の『Hybrid Insector』はより重く悲壮ではあるけれど、美しく雄々しい。