ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《光の幕/Curtain of Light》


 『氷菓』第11話。ううむ、非常にスカッとしない。青春は優しい、だけではない。苦い、だけでもない……けれど今回は苦々しさが滲む感じ。探偵役として踊らされ、黒幕を追及しても何の意味も無い。いやさ、「特別な意味など無い」ことがわかったとは言えるかな。「氷菓」の時とは似て非なる締め方。
 そもそも古典部に話が持ち込まれた時点で、「本郷の真意」通りに作ることは不可能になっていたのに折木にどうしようがあったというのだ。つまりは誰の作為でもないが、古典部フルボッコも必然の結果。
 酷いな。本当に、酷い。善意だろうが女帝も酷いし、悪意が無かろうが「地球の反対側の人」……折木姉も酷い。何様か、女王様か、姉様か。
 エンドロールでようやく「いつも」「らしさ」に還る。ある意味あの時、折木は千反田に甘えを見せたような気がしなくもない。そして次回は文化祭か……そういえば文集も建前上その為に作ったのだった。

 『坂道のアポロン』第12話。卒業して、8年後て。まあ最終回なら普通にそういう時間跳躍もあるかな。
 スター松岡に鉄道マン丸尾に比べほぼ前振りなしに医者になった薫、教会にドラム用意して「いつか」を待っていた千太郎に、究極的に三人であることを望んだ律子。ツッコミ所は少々あるが、話として綺麗に収まった。彼らの人生のその先がどうなるかはさっぱりわからんが……8年越しの音楽が結びつける良い最終回だった。うん、いい最終回だった。1クールで良いアニメだった。