ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「Dive into the Mirror」⇔「Alive A Life」(第17・18話)

◎ 仮面ライダー龍騎 - YouTube重甲ビーファイター東映特撮 YouTube Official

……今更だが、前回ラスト前の手塚って「出口は入り口」設定を無視してたのな。作劇上、あそこから出てこないと締まらないから仕方ないのかもしれないが、なら最初から出入り自由にすればと。そしてまた視聴できたりできなかったりと難儀なこと。

―――「俺の占いは当たる」さんの予知とは即ち、トドメを刺せなかった反撃で敗れ去るということだったのだろうか。心身ともに負荷消耗の酷い蓮はストライクベントを受け倒れる。おそらく時間切れに救われたのか、ガイ芝浦に嘲られ、真司に「見直された」ことが更に追い討ち。また蓮について話し合う真司と手塚がいつのまにか口論になってたり。真司に沙奈子叔母にと、手塚も結構アイデンティティを否定されておるな……。

 今週の惨殺空間は鏡面のビル。壁面清掃なんて嫌な予感しかしない。下手人ゲルニュートさんはドラゴンナイトの雑魚怪人役常連。戦っても戦わなくても地獄というか、ライダーも非ライダーも何時死んでもおかしくない刹那さ加減。そしてダブルドラグクローファイヤー、避けられて逃がしただとぉ(驚愕)!? しかし二度目の際の出入り口が、戦闘後に意外な状況となっていたのだった。これも鏡の内と外を行き交うライダーならではの展開か。奈々子誘拐⇒犯人消失の時と似て、非なる。


「なぁんだ。トドメひとつ刺せないんだ……一瞬負けるかと思ったけどさ、ただの根性ナシじゃん。あんたライダー倒せないのになんでライダーやってんの? はっ、笑わせないでよ」
「何が悪いんだよ! 人の命奪えないのがそんなにおかしいことかよ!」

「俺、なんか安心したな。あいつ変わったんだよ。これからはライダー同士の戦いを一緒に止めていけるかも」

「あいつの中に戦いをやめるという選択肢は無い。だが戦いに徹する事も出来ない。このまま戦い続ければ、奴を待ってるのは破滅。だが、戦いを止める事は、奴にとってやっぱり破滅だ」
「……それって、結局蓮は死ぬってことか?」

「あんた、ライダーの運命変えるとかなんとか言ってさ、ホントは一番それに囚われてんじゃないの?」

「情けないか……お前にそんな事言えるのか!? 一度でも、死ぬほど迷ったことがあるか」
「無かったらどうなんだよ。俺は間違ったこと言ってない!」

「お気楽にライダーになったヤツにはわからないだろうな」
「……なんでお気楽ってわかるわけ?」
「お前から何にも感じられない。背負ってるものもない、せいぜい借金ぐらいか?」

(俺に……迷う資格なんか無かったはずだ……恵里……俺は……お前を……)

「ふっ……お前も本気で読めないやつだ」
「うん? ライダーの運命だって、そうなんじゃないの?」

「イライラするんだよ……こんなところにいると……」

「占い師なんて儲かんないでしょぉ。第一、当たんの?」
「……まあ、俺の占いは」
「当たんないわねその顔は〜。アタシの勘に、間違いはないわ」
「……」

「お前の今望んでいるものは何だ?」
「今は、さっきの弁護士を叩きのめしたいな……一分後にはあんたに変わってるかもしれないな?」
「お前にとっては、あらゆるものは敵というわけだ」

「今のままでは、お前は負け犬でしかない。その憎しみで這い上がれ、この底から。最後に勝ち残った時、誰もお前を蔑む事は出来ないだろう」

「なんか俺、初めてジャーナリストらしい仕事してるかも!」
「やっぱ俺、一生ジャーナリストになれないかも……」


 戦いの後に速攻で逮捕された芝浦(ドラ坊ちゃん)、取り調べごっこに飽きて弁護士に北岡先生。いつもながらスモールワールド。ライダーだって判ってたら真司と同じようにハメたのだろうが……釈放後差し戻された荷物で知り、直接確認。知ったことを隠して不意打ちしても良かろうに。その為に恨まれてる相手へライダーバレを行う盛り上がり主義者。
 最前の仕事だった拘置所で浅倉威の弁護、だが降りる。そして神崎士郎出現*1。劇中現在での士郎の誘いは初描写か。犯罪を隠蔽するライダー、悪徳を愉しむライダーに続いて誕生する脱走者ライダー……いや、「仮面ライダー」て最初はショッカーに改造されて脱走したんだったか。JTC(ストライク)は官憲に捕まったハッカーでエイリアンに誘惑され、ライダーの力を活用しまくる人に。相関類似があるようなないような。

 北岡は芝浦をして「もっとマシなやつ居なかったのかねえ」と言ったが、黒幕の選考基準は結局どういうものだったのやら。切実な願いを持つ者、享楽主義的な者。北岡はどちらでもあり、真司はどちらでもない―――はたして次回、闘争の運命へ導かれた6人のライダー大集合、大混戦ときた。ドラゴンナイトでは此処でトラスト、そしてトルクが退場となったが……? ユナイトベントのことも考えると、ふむ。


 ところで仲村氏、優衣の懇願に江島研究室の資料を渡すだけ渡して去ったが……はて、タイガ・オルタナティブの登場する佳境まで出番はあるのか否か。

*1:なにげに「現在」の生身では初。鏡も無しに拘置所の独房に侵入成功とか幽霊じみてる。