《満たされぬ想い/Unfulfilled Desires》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第19話
- 戦闘破壊学園ダンゲロス(1) (ヤンマガKCスペシャル)
- 《餌食の復讐/Prey's Vengeance》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第1巻
- 戦闘破壊学園ダンゲロス(2) (ヤングマガジンKCスペシャル)
- 《周到な計画/Well-Laid Plans》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第2巻
- 戦闘破壊学園ダンゲロス(3) (ヤングマガジンKCスペシャル)
- 《絡め汁/Tanglesap》/漫画『戦闘破壊学園ダンゲロス』第3巻
(私は純粋に尊敬の念で先輩を斬り殺したいのにっ・・!! 先輩は私を……!!
憎しみの念で 乱暴に・・!!
……そ……それもまぁ……イヤではない・・けど・・・
で・・でも私はできれば あ・・愛情でもって斬り合ってもらいたいと思うワケでして決してそんな)
月刊ヤングマガジン掲載『戦闘破壊学園ダンゲロス』。第3巻からの直行の次の次。番長グループ生徒会の殲滅爆殺で圧倒的劣勢……にようやく歯止めがかかったか。そして邪賢王ちゃんちっちゃ可愛い。報われない乙女
「ああ……両性院男女は捕縛したんだが……やはり鏡子はどこを捜しても見つからない
ケガ(?)人もいるし 一旦「生徒会室」に戻る」
(……しかし このミステリーサークルはどういうことだ?
鏡子が行方不明なことと 何か関係があるとしたら 一体何が……?)
「おどれらッ!! “ボタン”に触るんじゃないぞ!! 絶対にじゃ!!」
(紙は「破れる」 ドアノブは「回せる」 物体には元々備わった情報がある……
こーいう概念を「アフォーダンス」というらしいが……
中でもボタンの「押せる」という情報は他物質のそれより遥かに根源的なものだという話だ……クックッ・・
さぁて「番長グループ」のアホー諸君……本能的欲求にどこまで耐えられるかな・・?)
(見える……! 僕にも……! “ボタン”が見える・・ッ!!
皆 死ぬ……! 爆死する……!! ここで僕が・・なんとかしなきゃ……!! 僕が・・! 僕が・・!!)
“お前はこういうプレッシャーとは………無縁だと思っていたんだがな……
なんだかんだ言ってお前もまだ一年生だもんな……悪かったな虹羽……もう 楽になれ……”
(いや・・!! 白金翔一郎の弟・・としてではなく・・!)
「僕も驚いてますよ兄さん……まさか僕にもこんなプレッシャーがあったとは……
でもご心配なく……これしきのこと切り抜けてみせます……! この
“…………そうか……”パキパキパキ
“やはり押してしまったな・・お前は……” ド バ ン ッ
「くそッまだ生きとるヤツッ 返事せぇ生きとるヤツ!!」
「クックッ・・六発の爆破を確認……! おいおい調子がいいな
これなら・・そのまま部隊を全滅させられるんじゃないか……?」
(何か無いんか……!? “ボタン”から注意を逸らすもの・・!! !! 一か八かじゃ・・!!)
「くそったれ……!! おどれらッ
こ れ を 見 さ ら せ ぇ え え !!」
「オオ・・!?」「オッパイ・・」「オッパイ!!」 『オッ パァーーイッ』
(わしがもっと早くに……おっぱいを出しとれば……無駄な犠牲を出さずに済んだかもしれん……
虹羽も死なずに済んだかもしれんのじゃ……侘びのしようもない……! すまんかった……
許してくれ白金――――・・!)
(白金先輩じゃ ない――――・・!!)
(白金先輩がいれば対“魔人”隔壁なんて一瞬で切り裂けるはず……!
打撃で壊そうとしているのは白金先輩不在の証拠……!!
白金先輩は
(……でも…… まだ望みはある!!)
(私の方に来たのは 恐らく邪賢王さん・・! 私が邪賢王さんを殺し―――・・
なおかつ西渡り廊下にいるはずの白金先輩が―――・・
範馬先輩を 殺していてくれれば・・
そうすれば まだ私と先輩が斬り合うチャンスはある!!
範馬先輩と戦えば白金先輩といえど無傷では済まないかもしれないけど―――・・
万が一 片腕を失っていたとしたら私も片腕を斬って同じ条件になればいい……!!
なんにせよ ここで私が確実に邪賢王さんを殺すことが……白金先輩との対決の絶対条件・・!!
“福本剣”と私の能力なら 勝機はある!!)
【先手 必勝 一撃必】ッ・・パパパパパ「ッ・・え!?」
【
―――嗚呼無情、無常。想い届かず願い叶わず、道半ばに斃れる者のなんと多き事かと。一刀両嬢はまだ死んではいないが……転校生三人が待ち受ける先に放り込まれ、生徒会最強+最強の刀といえど、どれだけやれるのか。あるいは相当以上にやれたとしても、今その戦力が欠けてしまったら、生徒会が「転校生」に勝利する目は弱まりはしないか。
ましてや彼女が守るルートで迎撃すべき邪賢王ちゃん達が……バザーボムで大損害を受けているものの、素通りになってしまった。まさしく、双方を喰い合わせ消耗させるようバランスを取る「転校生」達の戦術、その厭らしくも効果的なことよ。
双方命懸け、精魂振り絞るほどに。悲しきかな。ここまでの構成的に番長グループに頑張って欲しい気持ちと、結果的な生存率が裏腹になりそうで……哀しきかな。
駄菓子菓子。上手く行き過ぎているのも考え物で、事と次第によっては……あれ、確かムー君個人としては……? でもそう易々とは(以下堂々巡り)