ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《永遠の証人/Eternal Witness》/『極黒のブリュンヒルデ』第140話

(前回感想はこちら) (第1〜3話の無料閲覧はこちら)

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)

君が此処にいたこと 僕が此処にいること





≒≠前回粗筋:朝チュン失敗のち爆弾投下

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 ̄|l___|| *==== r」 [] cx   \         {::,/´ l丁 T`' :;:\
   ̄ ̄ ̄                \        ハi lイN l 、イ l| iヾ:::}ヽ.      r:1ー、_
 ̄ ̄ ̄「.「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「「.          | lk_ィヽレ仁リ l .|dbl  ,. ----ノ: :l: : :i: : :ヽ_-------------
     ||               | |           |、ト○   ◯/ l l∧| ! f. ̄ ̄「: : : l: : ヽ: : :i: : :ト、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   []|| []            | |.        ||从.┌-、∠ / . l)ト、l | ,r: ┘: : , -―‐- 、: :j: :l
     ||               | |.        ,イ,イゝ ニ イイ /  | !.!く: : :/  /    l |   }、: ∧
__ チ ______________|_|        ___<、ラY´:文:、バ, T≫゙i||-'L:j l /_l  | .l|__| | く: :/  lー-----
   チ ───── 、             / r'二>ー 、::::/ ̄`ヽ、| 〔_」! Nィ.レヽノィ i」! !.,〈:/  /\
  チ           \        ,. -‐'ー-(_、_f´ ̄`ヽУ     ヘ_./LNハ==  ==;ノ/ /j- '´
  ・       ×       \  ,. -‐'"´: : : : : : : : : :`^ー'´^`〜'ヽ、 '"_、__rーー‐‐- 、_--テ往イィ水./ ̄ヽ
. ・ \             ,.-‐'"´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ``-ー´⌒ヽ_ノ

……うん、まだ見てない作品も多いけれど、今季アニメも色々楽しめそうだ。


蠢動

              ||                  ||
         || ||           ||   ||
        r======、          ||    t======_
         |    /          ||  //   ,,-''               ,,..-''"
         |    /        ..  ||//   ,,-"      .       ,,..-┬─''"    ,,..-''"
         |   /           .//  ,,-''             .|  |  |  ,,..-''"||
         |   /         . |/ ,,-''           . ,,..-''" |  |  |  ||  ,,..-''"
         ̄ ̄          .  ̄ ̄          ,,..-''"  ,,  |  |  |  |-''" ,,..-''"
_______________________,,..-''"   ,,..-''".|| |  |  |  |-''"...||    ||
               ...__           ...|  .,,..-''||,,..-''"|| |  |  |  ||   ||    ||
__________ ||(l||l)| ______  | ||,,..-''" ,,..-| || |  |  |  ||   ||    ||
              ||.└─┘ l|         ||  | ||二l.|| ||  | || |  |  |  ||   ||    ||
              ||     ||         ||  | ||  || ||  | || |  |  |  ||   ||    ||
              ||     ||         ||  | ||  || ||_| || |  |  |  ||   ||    ||
              ||     ||         ||  | ||  ||    || |  |  |  ||   ||    ||
          _ ...... ||     ||         ||  | ||  ||    || |  |  |  ||   ||    ||
______[l_l]___||     ||________.||  | ||  ||    || |  |  |  ||   ||    ||
___________]    .|]______]...| ||  ||    || |  |  |  ||__..||__..||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                      | ||  ||    || |  |  |
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        |__..|| ̄[     ]  ̄||__..||、|| ̄[     ] ̄|「  |ト.,,|| ̄ [     ] ̄|「
        |   || ̄ || ̄ ̄||  ̄||   || .l| ̄ || ̄ ̄||.. ̄|| .......||.....|| ̄ || ̄ ̄|| ̄ ||
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"''-..,, "''- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""'''--....,,,,

「私・・・ あなたを好きになる努力をしてみようと思う」
「はぁ!?」

「それじゃ そういうわけだから・・・ よろしく」


「えっ・・・ 何 今の・・・」
「……」

「告白?」ワナワナワナ

「そんな・・・ 学内で有数の美少女である黒羽さんが・・・ 村上と・・・」

「まぁいい このクラスにはもう1人 黒羽さんと双璧を成す美少女のシュリーレンツァウアーさんがいるかな」
「ちょっと待てや 寧子!!」

「村上は私と付き合ってんのやで!!」
「えーーー!!」

「なぁ村上!! 私とあんた 付き合ってるわなぁ!?」
「……」

「ああ」
「認めたーーー!!」

「……そう」

「だったら 別にいい」


「……黒羽・・・」

ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i

「村上!! お前どういうことだよ!?」グイッ
「!?」
「黒羽さんとシュリーレンツァウアーさんの2人から迫られるとか・・・!!」

「天文部部長という地位を使ったパワハラか!?」
「天文部部長に何の権限があるんだよ!!」


「村上」

「ちょっと(ツラ)を貸せ 聞きたいことがある」
「あ・・・ ああ」


「黒羽さんとシュリーレンツァウアーさんがいるこのクラスは 他のクラスの羨望の的だったのに・・・」
「村上が両方持っていくなんて・・・ おれも天文部に入ろうかな・・・」


「助かったよ いいタイミングで声をかけてくれて」

「それで なんだよ聞きたい事って」
「魔法使いのことだ」
「魔法使い?」

         ___,,  、 __
       /`::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
     ,,''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ`ヽ、
    /:::::::::::::::r,,/i::::::::iヘ::::::::::::`ヽ \
  /:::::::::::::/ /ノ  i!r,ノ \::i:::::ヽ::::\`,
 /::::::::::iヽ /i/         ヽヘ、ヾ::::::::i
 "i!::::::::i ゝ       -‐⌒`゙  ゙i:::::::::::::i
  i!:::::::::! /''""     ..:::,,r--、  リi:::::::::`、
 /;::::::::::!  _,,,_、    イ f:::::ノ   i:::ri!r-ゝ
 ヾ、:::::ヽ イf..::::ゝ          ミ//i
   ヾ,,ヽ ゝ`              kノ
    ヽ i、       ヽ        //
     ヽ、              /"
       `、   ー―-‐'     ィ
.        \   ー     / i
          ` 、_____, ./  i_
           ノ    __,,-'"ト、
          i`゙゙ゝ-r''"     / i
         ノ  /i!i!l      /::::::\
     _,,-‐''"/::l /i!/i!i!、    /:::::::::::::l|`ー-、
 _,,-‐''"::::::::/::::i./i!i! i!i!   /:::::::::::::::::!:::::::::::`ヽ
":::::::::::::::::::く::::::::::!i!i!i! i!i!i  ./::::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::\
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「あの・・・ 天文部の 村上先輩ですよね?」

「・・・君は? ぼく・・・1年2組の平野と言います」

「鷹鳥小鳥さんと 同じクラスで・・・」
「!?」

「あの・・・ 鷹鳥さんの連絡先を知らないでしょうか?」

「急な転校で連絡が取れなくなって・・・ 学校に聞いても教えてもらえなくて・・・
本当は 夏休みの爆発で 何か怪我をしたんじゃないかって心配で・・・
村上先輩は何か知りませんか?」
「……」

「すまない おれにも わからないんだ」
「……そうですか・・・」

「なら いいです ありがとうございました」


「……女の連絡先を 人に聞くなんて 情けない野郎だ」
「……仕方ないよ 普通 同級生が夏休みにいなくなるなんて 思わないから」

(彼は・・・ 小鳥のことが 好きだったんだろうか・・・)

          /``ー-、___
      / ̄/          `` ‐-、
     /  /    | | | ヽ  \___ \
  _,、-/  / /     | | |   ヽ   ヽ:::::::::``ー‐
 ::::::/  / | |   | ! |   ヽ    ヽ:::::::::::::::
 :::/  /   | |   | | ',    ヽ   ',___::
 :/  /   | |   |. | ヽ   ヽ   ',::::::\
 !|  |   | ト、   |! |ヽ _ヽ_  \   ゙、:::::::
 :|  |   ト、 L!   || ', \ヽ\''‐ \ \::::
 :|  |   ,ィヽ| \ '、ヽ|  ______ `ヽ、 \Vヽ
 :ハ |   | ,.== \ヽヽ!´   ` | |``/ ハ
  ヽ|ヽ  |'"     `` /// | | / ∧
      |\∧// _'____..,    /! |/ /| ||
     | ト、 ヽ、  i/     | / /// / ||! |
     | | ヽヽ`iヽ、ヽ、 ___ノ/  //  ∧||ヽ
      | |\ ヾV//川|`` '"   //  /\⊥L
      | |\ヽ_,ィTl´| \   ///  // /:::::::::
     | レ'´:::::| | | |   >く /〃/,//::::::::::::
    /:::::::::::::::| | | | / | メ//////:::::::::::::
  r'´::::::::::::::::::::::| | | レ'′// ∨///::::::::::::::::
  ハ:::::::::::::::::::::::::| | | |   |  ///ノ::::::::::::::::::

(学校に通っていた時間が ほんのわずかでも こうして人間関係は残る 思い出も残る
奈波の言葉を借りれば・・・ 小鳥は あの1年生の中で まだ生きているんだ・・・)

「……」


(バカな!! そんなことを慰めにしなくちゃいけないほど 小鳥は不幸だったって事じゃないか)

(おれは 絶対にもう あいつらを これ以上不幸にはしない!!)

           _
          {   ¨ =- _
          ',       ¨ - _
          /ヽ         `ー-ミ
          λ_ノ\    `ヽ、    ``丶、
         ´ ̄``丶、ヽ     \       \
   />'´  ̄`ヽ、    ヘ \     \       \
  /  / \ , -‐\  /`ヽヘ      \      ヽ
...//  |ヽ /斗ャ ヽ ∧ / .}、       \      ;
/ / { | ト、\乂炒  ノヘ ∨ ′ヽ       ヽ \  ′
ハイ  ', Ⅵ/\       ∨ハ /   ',        ∨ ヽ/
  \ \ゝ沁       V ハ_,,,.. '⌒ヽ     /
   `ー  ハ` '´     ,l ハ'´/ / ̄ \   /
     Ⅵ ≧=-  ...,.ヘ/}   V /     ',⌒∨
      |   |  |∧ /彡  ,.イ {     ヘ
      |   |  | ヘ/ヽ/'´::::\',   /⌒ハ
      |   |  ', /{///::-=ミ:::::ヽ   {/ ',
      |  从  V::}/レ':/⌒ /:::::::::,  {, -─‐
          \__ノ|i/:::弋_ノ::::::::::::}  ゝ __∧
       \   ∨‖::::::::::::::::;;;;;:::::::\'二⊃‐、 ',
         \ /:::{{::::::-=≦::::::::::::::/{/ / ̄⊃
          圦:::::㍉::::::::::::::::::/\/{ ´/ ̄) '、
            ∨:::}}:::::::::::/    \  / ̄
.            ',:::{{:::::::::〈       \)
             ,:::㍉::::/\        \`ヽ
             {--ヾ/ニニヘ       ヽニ\
.              ∨ニニニニニヘ     /ニニム
              'ニニニニニニ\  /ニニニニム
               'ニニニニニニム'´ニニニニニ

「高屋 行こう」


  `                , -┬- 、- ― ‐― ――― ―――‐―‐―――――――――.…..... .. ...
.                /|! || || \  __ __ . . . . . : : : : : :___ : :: : : : : : :: _ :: : : :: :: :: : ::: : : : : `
              ./ .|レ=¬=、 |\          . : : : : : : : : : : :: :: ::: :: :: : : : : : :: : : : : ::: : ::: : ::: : : :
            /l/      \|  | ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|「 ̄
              /l/         |  |___|ユ.__________|ユ.__________|ユ__
           l/        _」-‐T ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          」!      __ィ王     {≡ト、_____   ______.{≡}_____    __ __
          ||   _ィ壬三_≦].  ┌┤   |\.||_||_||   ||_||_||/||\|l_||_||   ||_||_
          ||ェ=壬|l=┬‐T’ |   | |   |_|| \    |   ||_||_./_||___l\_||_||   ||_||_/
    , - -――‐┴┴┴┴-..」.  |   | |   |_||  \   |   ||___/_」|_||___||__.\._.||   |  /__.|
   /l|ヒl \ 、 : : : : : : : : :::::: \||┐.」 |   |_||___.\l|   |/_||___||_||___||_||_\.   |/_||_|
  lレ'.|ヨ|  トェェェェェェェェェェェェェェェイ| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \/              \/
  j!!コココニ≠IIIIIIl]]]]] ̄ ̄]]]□_| | : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::::|____________| ハ,,ハ,,, ,,ハ,,ハ,,,
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「おれの知っている話は こうだ」

「おそらくは ここからそう遠くない場所に 魔女の宮殿(ヴィンガルフ)と呼ばれる研究所があって
そこには 何千何百という魔法使いたちが 実験のために殺されているらしい」

「初菜たちは その研究所から 逃げ出してきたんだ」
「……」

「その組織は 100年前に 宇宙人の遺跡をこの世界のどこかで発見したそうだ でも そのことを世間に発表することもなく 独占して研究を続けている
魔法使いたちの能力は 間違いなく その遺跡から得た技術だろう」

「まさか こないだの爆発も 魔法使いや その組織が絡んでいると言うんじゃないだろうな?」
「そのまさかだよ」

           _ィ'⌒゙''ー-、,,_
    _,,. r‐'''"~         ̄`''ヽ、,,___
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    . :;:;'r-=´へ  .. ... .. ..   . ... ...    ..::   .         ,ヘ
    / / '::... `:.\、                         ,ハ';'ヽ、. .. ..   ..:    . .
    .::"/::..`._ ;'".へ'´`yヽ√´\,ヘヘ,、 :.     ,ヘ       ノハil;:ヽゝ . : .:,ハ. .. ..   .. : :
     "`''''''ー――-´--------- ,....へ.,.,.,,,,,,,.. ハ';'ヽ、  __,.,,, ノ'ノ,'ハハ,ゝ..... ,フ;:,'ゝ------‐―
       . : ..: .:. 、,、w..:、,、、,、w:.、,、v、,、v、;. ノハil;:ヽゝ    ノノ;:'ヘ;;ハバゝ, フ.:;ilゞ,ハ.:.....:.,ヘ..::::
    ,、,、,、wリ゙W゛jリwj从リj"W゙リwリ゙W゛j;yノw''" ノ'ノ,'ハハ,ゝ ハ 彡゙;:.'ハヾゞ';'ヽヘ;;ハバゝ;>.:,ハ';'ヽ、
     从;: `:、リ゙W゛jリw''、`'.、,:`:,,‐'゛' ~    彡;:'ヘ;;ハバ ノハヽ、,ツノノ;:'ハ;;:. ノハil;:ヽゝ ノハil;:ヽゝ
    `wリ゙W゛jリwj从リj`'.、-='´  _,ywj从リWv,ハヾゞ;;:. ゞノvノ;:,l'レゝ,ハ';'シハノシ;:,ヘ, ノノ ノ'ノ,'ハハゝ
    .wj从リj`'.、 ,:,-‐'゛,,vw-‐W゛w从 W:;,',:从シハノシ;:,';,ノノゝハハ,ゝヘ,::..ヘ.:;ilゞ ハ';'ヽ..::...,ヘ、ハ.:;>
     ̄~^ ̄^ ̄ ̄~`^゙'、,゛jリw :;.:".:;.:'"゙:.:゙,;`彡ハノ;|ililヾvフノ;:,'ハ';'ヽ;;ハバゝハ';' ハ';'ヽハil;:ヽハ,ハ';'ヽ、
    '' ゚   ;~ ,;    ww:,、v、从リjwv,:.:.、;..:...: ;:ノハil;:ヽ_,,_ -ー'''''' ̄ ̄''――- ..,_ハl; ノハil;:ヽゝフ
               `゙''、::wj,、,、,、从リj":::",:.:.、;:../゛  ..   '、 l、 .l  .. .,. . `'、'ノ,'ハハ,ゝ
      ~' ',;   ''"'     、,,'.、゛jリwj从リ、从:'/ i、 .\ `'-、  l ゝ l ./ ./.,/,. ヽヾベ .:;
    ~              ``'‐;.:".:;.:'"゙:jリ . " .ノ /''ーニッui,,゙__、  _____,,....ニ--‐r'". ‐´:..::ハ::
         ~' '  ,;''        ~'ー:;.:;;wリ゙、从リ.゛  !  .′.!  ̄~| ヽ ′゙'  ゙ゝ li>ノハハ
               ~'   '      ``リ゙ jリwj从jr、'^  シハノシ;:,';:, ノノハハl;:.'ilゞヾノvノ;:,l'
    ~         '゚   ;  ~' ',;''       `゙''、:w从jリ 彡ハハノ;;:, フノ;:,'ハノハハレ;;:ノノハハ
       ~' ',;''                     `゙'':::..wj 彡ヾ;:ノハハレ;:,.'ilヾ ノノハハノノ;:'ヘ;;ハハ

「おれはあのとき 爆心地にいて 一部始終を見ていたんだ」


「その研究所は 一体 何の為にそんなことをしている?」
「わからない ただ 昨日も話したけど・・・」

「神を滅ぼす」ことを目的にしているそうだ」
「……」

「全く答えになってない」
「だから わからないと言っただろ」

「このことを 他に知っているのは?」
「今までに話したのは お前とおれのおじさんだけだ」
「……あの変わり者の大学教授か……」

「お前はなぜ このことを公にしないんだ? 魔法使いの存在くらいは証明できるはずだ」
「それはそうだけど・・・」

「公表しても あいつらはまた実験台に戻るだけだ 場所と相手が変わっただけでね」

「おれはこれ以上 魔法使いたちを危険な目に遭わせたくないんだ だからお前も このことは誰にも話さないで欲しい」
「……」

「オレに出来ることは何かないのか?」
「あるよ」

「出来るだけ 彼女たちに 普通の高校生としての生活を送らせてやってほしい」


              ゙、 ;'     .:.:.:.:`>:'"´ .:./  -‐''て"´
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「村上君が・・・ カズミちゃんと付き合ってることを認めたのは 初めてかも・・・」

「私が・・・ 忘れているだけかも知れないけど・・・」

“この気持ちだけは 絶対に忘れたくない!!”

「ごめんね・・・」


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「………来たか 遅いぞ」

「仕方がないだろう 私はここまで 歩いてこなくてはいけないんだ」
「こんな山の中を指名したのは お前だ」
「これから 人に聞かれては不味い話をする そうだろう?」

「……小五郎 お前にもわかっているはずだ もう 間違いない」

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「あの胚は 明らかに地球外生命体のものだ」

「今まで人類が 火星にカビひとつ程度の痕跡を探すために どれだけのリソースを費やし・・・どれだけ一喜一憂してきたと思う?
だが未だ 地球外における生命の痕跡は 何一つ発見されていないんだ」

「にもかかわらず 我々の手元には 地球外の多細胞生命体がいる それも生きた状態でだ
このことを公表すれば どんな状況をもたらす?」

「世界中で1か月はこのことがトップニュースで有り続けるだろう そして その中心は常に私だ」

「しかし 発見の過程を説明出来なければ意味がない」
「そんな物は いくらでもでっち上げられる 採取した隕石の中に含まれていた細胞を初期化し培養した・・・」
「そんな理由で 納得させられると思うのか?」
「問題ないね 実際に地球外生命体が手元にあるんだ 疑わしかろうと 誰にも文句は言えまい」

「すでに明日の午前 記者会見をする段取りになっている 人類史上最大の発見とな」


「小五郎・・・ 私は教科書に載るぞ 全世界の歴史の教科書にな」

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                       / // /'|/|/! / / / /ィ/ /¨//`ヽj/// / / / /
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                    ∧| /^ヽ/|/_| /´ ̄! /   ー-=zx、!/ \ / /
                     Ν/  ,; ヽィ'7'/    |{!    ゞミ、弋えラミ、厶イ;; ,; ;
                   ∧{  〃 {ノ/,/     l|八    ⌒ヽ  }}  }lト;; ;'
                    { V //ヽ|         \      ̄ ̄>’ √\\三≧
                   Ⅵ {::.. |/    /`ヽ      \        ィ仁二\\/
                     |ハ ∨      { {r‐、       `ー一r≦シ⌒ ̄ `ヽ/
                    Ⅵ} /       \            ̄       ヽ
                  r=/ ;゚             ト=-             r─  ─一〉
             ノーノ;ハ {           ヽ‐=ニ=‐        ヽ   フ::::/
            イ′ |  ヘ ';                \‐=ニ三ニ=‐ 、 \  .:::::::;/ヽ
 ─ ┬一  7厂´     |  八ハ                 \‐=ニ三ニ=‐- 、ヽ  ̄
   /    /         |   \             \ `  ‐=ニ三ニ=‐ヽ\ |
   ′  /            |     \               ヽ    ` ‐=ニ三ニ 〉 ノ

「私は ニュートン アインシュタインとともに名を連ねるのだ もう 誰にも止められない」


                                      .ィ≦,
                      i              .イl  ∧
                 \      .|!   .i           } l   ∧
      \ 、         \    .|l  .|           -= l l ̄l ∧
        \`''<_)'" ̄ ̄ ̄\  |.!   |        ,, '" 7  .l l_l ∧
         ヽ           \j l、Ⅵ      ,,'    ̄}. .l   ∧
          }               |   ,, '     -=≦ .l 「 ̄∧
       、_           __    |  /         -≧,l l  ∧
     __}              ̄ ̄ /          , ≧《∧ l l  ∧
      \                 / ≧=-      /   V∧ l l  ∧
    -==          [〕       ⊆二二 ̄    ,l    V∧ l l  ∧
     }        ,       〈〉  ( ̄ ̄ ̄        j    V∧ l l  ∧
-―  ̄\         i   rュ       \       r'"     V∧ l l  ∧
       )      l      「y7  --く ̄ ̄  . イ        V∧ l l  ∧
    _≠---ァ    ` 、        \   \    .ノ        V∧ l l___∧
        /           /`勺\.        ,|             V∧ l  |l |l ∧
       ̄ ̄ ̄〕       イ           / 、           }`ヾ l |l 斗'”
           ̄`'つ_,,'"                 Λ          ,ノ斗'"
                ̄ /                  ‘、         {
            /                      /ヽ            l
                                     /   \        ;
                                      ヽ         ‘、
                                     ‘.       ‘、
                                     ‘.         ‘、
                                      ‘.         ‘、
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ドシャッ

「専門が違うのでね どうしても確証が欲しかったんだ」


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「そんなにお前が大興奮なら あれは間違いなく宇宙人なんだろう」

「それさえ確認できれば お前はもう 用済みだ」



君去りしあとに 遺されたもの 戻らないもの

「なんだろう・・・ このふわふわした気持ち・・・」
「私達 今・・・幸せですよね?」
『……間違いなく幸せよ でも 今日は湿っぽい話をしない約束でしょ 村上を心配させないように・・・』
「せやけど・・・感じずにはおれんのや ただ生きてるだけのことが こんなにも幸せなんやって・・・」
「そうか 私・・・今 すごく幸せなんだ・・・」(第57話)

「いいなぁ 平野くん 好きな人がいるだなんて」

「私もいつか 素敵な恋がしてみたいです!!」(ミラクルジャンプ読み切り)

「今まで ありがとう・・・ございます・・・
いつも村上さんが買ってきてくれるケーキ・・・ とてもおいしかったです・・・」

「寧子さん・・・ ありがとうございます・・・
みんなで作ったカレーライス・・・ おいしかったです・・・」

「カズミさん・・・佳奈さん・・・ 初菜さんにも よろしく伝えてください・・・
私・・・ 何も出来ないみそっかすだったけど・・・
みんなで過ごした時間・・・ 小鳥は・・・ 本当に幸せでした・・・」

「地球上の……全生命体の中で・・・ 私が一番 幸せでした・・・」(第88話)

 この期に及ぶまで頁を開けずにいたミラクルジャンプをようやく手に取り、お前のことが以下略寂寥にあふれる。はたせるかな寧子さん爆弾発言への応対、ごく普通に恋をしそれを当の小鳥に羨ましがられていた彼との会話や高屋への事情説明……たぶん衝撃は走りながらもそれを棚上げにしたな良太。且つそのまま、このところに関する自戒自責自縛の念を繰り返して……「これ以上不幸にはしない」とか、なんかすっごい履き違えている気がする! 軽く考えない、にしてもそういう意味じゃないのでは……ちゃんと皆とお話して合意を取ろう、な? そして今回の奈波は先日予告されたような登場頻度上昇というか、“村上の中から世界を視ている”を読者視点で顕在化してみせただけのような。客観的な助言忠告プリーズ。

 まあ少なくとも教室でカズミの前でブレなかったのは良い判断……だったのかどうか。悪くは無いはず。一方で寧子さんは(実際第1部を含めても)初めて誰かとの仲を肯定した良太にショック、ではなくても過去の自分にナニカよくわからない理屈で申し訳なく思ったり。そういう面でも、どうしてそうなったかということについて確認も相談もせず、お互い自分の中で解決しようとする……二人に限らず天文台面子にほぼ共通する悪癖と言えなくもない。小鳥も最初それで死ぬ所だったしな……それにしても平野君の急な本編登場は、最新刊に例の読み切りを収録してくれる予告なのか―――それともももも?(期待四半分)

「もうアラブの石油王どころじゃねぇ ノーベル賞も目じゃねぇ おれはもう 小学校の教科書に載るレベルの偉人だ」

「あとは どう劇的に この世紀の大発表をするかだけの問題だ」(第115話)

「秋山があそこまで必死なら間違いない あの受精卵が地球外生命体であることは確定したか」

「しかし あいつも思いの外 小さい人間だったな この程度のことで自分を見失うとは・・・」

「面倒だが・・・ このまま泳がせてみるか・・・」(第116話)

「小五郎は・・・あの時の記憶を失ってないんだろ?」
「そうだな 認めよう どこかから逃げ出した実験台の少女が抹殺されていると」

「しかし・・・目の前で人が死ぬというのは 何度経験してもイヤなものだ
それがまして・・・人の悪意によるものなら なおさらだ」(第40話)

「しかし・・・自分がいかに狭い世界で生きていて 自分の理屈に合わないことを頭ごなしに否定してきたか・・・自分の矮小さを思い知らされる」


「だがこれは チャンスでもある」「えっ?」
「いや なんでもない」(同上)

 他方、泳がせると行ってから結構な話数が経っていた。大体どっちがどっちを切るかは割合予想通りだったにしても、このタイミングでそういう手段になるとは思わなかった。小五郎よその銃どうやって用意した。
 それにしてもだ。今に至るまで決定的確証を持たず秋山の分析を待ってたって事はだ、つまり小五郎自身はあの日奈波ドラシルにナニカされた事で精神を宇宙人的なサムシングに乗っ取られたわけではなかった、ことになると思われる。つまり今回の凶行は影響はあったにしても彼自身の意志によるものである……なお性質が悪いわ! 第1部のうちは受精卵絡みを除けば割と甥っ子想いで瑞花編のカズミ危機にも知恵を貸してくれたり海水浴スポンサーしたり、非人道的行為には批判的見地も備えていたように思うのだががが。言葉の上ではなんとでも言えるとか勘弁してつかあさい。


 小五郎さんの次の出方次第にもよるけど、この段階で良太と決別されると、鎮死剤の供給源が小五郎さんである以上、大問題に発展する予感するよなぁ。ただ、小五郎さんも自分から殺人を犯したと甥っ子に告白するようなことはしないと思うので、当面はきな臭い感じの残したまま、何事も無く進む予感するなぁ。

 逆に、ここで一気に小五郎さんが本性を見せたとばかりに邪悪な行動に走ったら、それはそれで面白いような気もするが。つまり、良太が一番危惧している『魔女たちを実験台にする』ことを小五郎さんがやらかすパターン。だが、これも前もって『それだけはやめてくれ』と念入りに約束してるからなぁ。良太の小五郎像を全面的に信用するならば、今回はまだ、極端な方向には突っ走らない??と思いたい。が、大人の邪悪さと狡猾さを見せると、途端に制御不能な不気味な存在になる。小野寺あたりと手を組んで、研究所の乗っ取りに手を貸す予感もするし、素知らぬ顔で良太に協力する振りをして、折を見て全てを独占するために裏切る予感もする。いずれにせよ、『自分で手を汚した』のが大きいな。基本的に、岡本倫作品は勧善懲悪の基本はキッチリ守るので、小五郎さんに関しては味方のまま、良き協力者としてラストまで居るということは無さそう。

 しかし、良太も相当苦悩していることが窺える。小鳥ちゃんは世界で一番幸せと言っていたにもかかわらず、良太本人は「バカな!!そんなことを慰めにしなくちゃいけないほど小鳥は不幸だったってことじゃないか」と独白しているし、魔女たちに負担をかけたくないから魔女の存在を公にしたくないけど、かといってヴィンガルフをどうにかしたいわけでもない。良太よ、どこかで均衡を崩さないと絶対に破綻をきたすぞ。

今は亡き小鳥のクラスメイト、平野君から小鳥のことを聞かれ、戸惑う良太。
これ以上、魔法使いたちを不幸にしないしたいと再び決意する。
それを意味深に見つめる奈波・・・これはどういうことなんだろう?
小鳥が平野君の中で生きているということを
せめてもの慰めでしかないと考える良太に同意できないのか、
今の良太の考えを読み取って、最近の良太の考えや行動は、必ずしも魔法使いたちのためになる
行いではないというようなことが言いたいのか、
それとも、黒服の記憶を読んで得た知識から、何か授けたい知恵でもあるのか?

 予定されていた記者会見はどうなるのか、それ以前にこの計画的殺人により発生した死体をどう片付けるつもりなのか。事と次第によっては橘姉が歯噛みする事態になりかねなかったわけだが(でも黒服を失ったショックからまだ立ち直っていないかもしれない)、良太から色々聞いたり奈波の死を目の当たりにした小五郎が記者会見を引き継ぐ理由はリスクの関係上無い気もするし……? 公に事態が大きく動く、ことをキャンセルした事自体は良太達からすればプラス案件。しかしその為に、でもなく何かしらの企みが故に躊躇せず知己を射殺したマッドネスぶり。高千穂(丸眼鏡&マキナ)ヴィンガルフ(小野寺&フリスト?)魔女狩り(美樹&レン&黒服?)の三勢力からは存在自体を把握されていない、実働戦力も無く資金力でもおそらく比較にならず、されど誰も知らない切り札を今、真実独り占めするに至った。そのことが未来に何を齎すのか。まったく予想もつかないというダークホースここに極まれりという話。日付もオーバーしてしまい本日、さあどうなりやがりますことやら―――あと、連載で結果自体は知ってるのにも関わらず微妙に恐々している最新刊も間近ッ。