「遊馬とシャーク 傷だらけのタッグデュエル」

　前回までで既に腹一杯だが、予想したような胸が悪い会話なんて無かった。が、「約束」云々する以前にそもそも前提条件からしてどうかしていたと何故誰も指摘しないのか。要するに意固地、かつ切っ掛けたる委員長の他人事・蚊帳の外ぶり。カオスエンドルーラー（チーム太陽回想のトリシューラポジどころかカード化自体されていない）強盗で色々手遅れになるのを防ぐ為だけの話題であった。
　ともあれ対ナンバーズ使いにおける初のタッグ戦。以降ときどき、主に強敵相手とシリーズラスボス相手の変則ルール……某ハエさんの部下が勝手にルール設定することもあったか。そしてヴォルカザウルスとフリーザードン（次回登場）。対の如く現れながら、弱体化してなおOCG使用頻度が偏るコンビである。むしろその汎用性において、どちらも相方が相方でなくて問題がないとも言う。ただ後々のナッシャークさん＆ダークナイトの戦術などを鑑みるまでもなく、ORUを代替するだけの能力の意義が薄いのは密に密に。さあさ次回は、たった一度きりのアーマード・エクシーズ……！　別枠フルアーマーが登場するのは２期でも二、三回だったのぜ。

　だいたい予想通りに強さを求めだす息子にオカンが渇を入れる話、その前段階としてユズが行方不明であることを関係各位に伝えねばならんという難事。思い返せば久々登場のジェムナイト真澄がベタ惚れ（だった？）マルコ先生に始まって、下手人が何処であれ人間が失踪しまくりにも関わらず騒ぎになってないという（おまけにさらりと記憶操作の技術が存在していたり）。
　はたして前回までとは今ひとつ空気の違う、甚だ無理くりな勢い任せ、及びスタンダード人類のデュエル脳ぶり依存。加えて親と子。各人の行動流れは不自然でないのに何が噛み合わないのだろう。
　イベント中止→事実公開自体はユースが壊滅だわジュニアユース続行する空気じゃないわで当然。当初から理事長が世界中で拡大させてきたLDSがそのままランサーズ養成機関となるのも判る（自分の身は自分で守れと言いつつ自社宣伝で草）。しかしてどうにも。せめてソラ戦じゃなく逆鱗状態でのオベフォ戦にしとけば……そっちは撮れてなかった可能性もあるし、そうなったらなったで今回の流れに直結し難くなるからか。じゃあ遊矢映さなきゃいいじゃん……。

　オカンのデッキはモロ暴走族×キルラキル風味。初手レベル４を並べてダベリオンしないのは結果的には良いのか悪いのか、設定上ないとは思うがオカンがランク４持ってたら終わりかねかった所だがさておき。つまるところ、今回また次回の命題は「余裕の有無」なのだと思う。怒りに任せ力を引き出して、なお社長には届かなかった。まして敵の中に友達が居るという事実に迷いがあるとなれば、ブレて迷った挙句に後悔しかねない。別にそうなってもよいとは思うが、そうさせまいとするのが親心？　そして遊矢にとっての余裕とは親父譲りのアレ、であるが故に自身の過去と絡めて……にしても些か以上に強引なきらいは否めず。スマイルワールドは催眠効果付き闇のカードかってレベルのコミカルシリアスブレイク。また常の調子をある程度取り戻したところで、今後の戦いで実践できるかも危ぶまれる……でも最初は多分シンクロ次元に行くのだよな。どういう話の持っていき方になるかはわからんが……これで早々にユズがアカデミアに囚われた訳ではないと判れば、いや遊矢視点だとユーゴは融合次元の手先のままじゃなかったか？　考えるだに、ややこしやと言うのも幾度目か。