ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「消えたハルト!新たなる敵トロン」\(`д´)ゝ

 多分にここから、「あれはああいうものだから」とスルーしないことには何がどうしてそうなるのか分からん事象続き。ハルトの呼び声がカイトに届いたりそれをアストラルが傍聴できたり(兄弟でもないのに何がわかるというのも無理はないが、兄弟だからわかるのも一種ファンタジー)、紋章の儀式でトロンにハルトの力が流れ込んだりな。まあアストラルとナンバーズの出現(実は全部が同時ではない)やゼアル合体の時点で大概そうなのだけど。しかし教えを受けた「クリス」の現在の容姿は情報不足として、弟にしてアジアチャンピオンのファンサービスさん(大会出場者な上にナンバーズ持ってる)を「知らない」風なのは解せない。誰だろうと倒すから関係ない、というのは自負覚悟を通り越してるんじゃないか、と?
 単に知り合いの弟が迷子だから家族の元に帰そうとした、というにはあんまり踏んだり蹴ったりな(尚ゴーシュは金的を蹴られた)遊馬だが、ハルトがついてったV兄様が別勢力だと知るや責任感じて動くあたり実に主人公。逆に言うと、ここでもう任せて帰っていいだろうという「普通」は主人公に相応しからずということである。あな面倒くさし。ことに遊矢は、いろんなものを背負い込みすぎてる感が強い。

 フライングデュエル一時休戦から再開(良くも悪くもリアルソリッドビジョンのせい)。ジャックのみならず遊馬先生もニッコリしそうな「デュエルをすれば仲間だ」的決着は、この「兄」二人に限って一応良い話の流れと言える。その周辺事情は依然暗澹としたままだが。次回にしたって融合師弟の共闘という熱さの一方、兄貴をカード化された仇である邪魔しに参った月影(地下の監視はどうなったのだろう。普通に考えて沢渡チャレンジは疾うに終わってる筈だが)と衝突しそうでもあり……実際遊矢が信じるようにソラがユズを救おうとしても、結果としてそうならない可能性ひいてはそうさせてしまった事を裏切られたと感じてしまわないか……いやそれってサム(またはクロウ)と同じじゃね。微妙に違うか。「信じる事と結果は別のものです 結果が思い通りにならなかったといって それは信じた人の裏切りではないでしょう?」という名言を残したベルダンディーさまマジ女神。

 強いられた潰し合い、価値観の異なる罵り合いから、子供をきっかけに共感および過去(デニス曰くプロデュエリストを目指してた時期)への一時回帰。そういやクロウも5D'sじゃ子供の応援を背にプロになったんだったか。子供に声援を受ける黒咲というのはちょっと想像し難い(一般客にビビられるか地下闘技場でオッサンに応援されてるイメージ)が、それだけ過去から遠ざかっていたということだろう。ランサーズも仲間じゃないと言い切った彼が、クロウの「お前は仲間だ」に返礼したのは地下送りであるのに期待を感じさせるとこでもある。しかしクロウは多分ロジェの仕込みで次に遊矢とぶつけられるんだろうが、そこらへんどう感じるのだろうとも思う。
 たぶん、二人を拗れさせようと思えば幾らでも出来た。むしろ黒咲が説明に言葉を尽くさずライキリを破壊しようとした(その後自分で拾おうとした?)り、誰よりクロウが養い子に気づかなかったことを口火にもっと険悪にしたり(クロウに礼を言い難くする、ないし礼を一刀両断する)……そうしたらしたで前回からのストレス展開が有頂天(ゴヨウならぬ誤用)だったろうが。それにしたって戦場云々に関して手のひら返した物言いや、一枚一枚を大事にする発言がシンジ戦直後で空疎感あったり。あとお互いの最大級エース召喚演出が、ちと。総じて何か、色々もったいなかった。イイハナシダナーの流れだけに。

―――そういえば、黒咲がチビっ子を元の位置に戻すときのカメラ映像、つまり壮絶クラッシュからビル激突したユズが普通に生きてたのはメリッサ側のヘリカメラから観客ひいては出場者(特にセレナとユーゴ)に伝わらなかったのだろうか。今回だけ見るとそこのところに反応してる様子はなかったのだが。ロジェが映像を止めさせたとするのが妥当かもしれないけど、そっちの描写もないんだよねえ。