ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《うろつく餌食の呪い/Curse of Stalked Prey》/岡本倫『パラレルパラダイス』第9話



ルーミ妄撮オフ会に参加する : 【青草】ほしのそうこ

              lヽ、
              ',  `- _
              j      ̄ \                         【間違ってもこんな話ではない】
           _..,イ    _    ヽ、    ,rー7 ̄ `7
           l ヽ、ゝ  ~   ̄`ー',へ. ̄ゝ´...,, ー  /     ここに2つの原子核が存在するとしましょう。
           ',   `-`_      ,_-::::::: ̄:::::::::::::'...,, 人     原子核と原子核の間には、お互いに引き合う力が働きます。
             Σ   _二ー-´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:..ノ     同時に、静電的に遠ざけようとする反発力も発生します。
           <,,.._ ,,..-'"::::"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、    外部から何らかの干渉を得るなどして、この2つの原子核が
               /.::::Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::ヽ   十分な距離まで近づいたとき、お互いに引き合う力が
           /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::::::: /:::;;/ Y:::'.、  反発力を上回り核がひとつに融合し新たな原子核を作ります。
              ':::::::::::::::::::::;;:::::::::'::::::::::::::::;;;;:::ノ::;:;;;;ノ;:ノ    i:::::::.  この反応こそが核融合なのです。
             ':::::::::::::::::::::::;;';''x:::::::::::::::;;;./Y汽心ヽくヽ    }:::::::! 核融合反応が起こったとき、融合する前の原子の合計質量より
          {:::::::::::::::;;ノ⌒> Y{;::/:::;′ 乂 {:::ソ^ )ハ、__, __i::::::::  融合したあとの原子の質量がほんの少し減少します。
          {:::::::::::八 く { 从;:/::::::/    `'ー==-‐┐rテミメト、::;′減少した質量はどこへ行ったのでしょう?これこそが核融合時に
          ';.:::::::/::::::ヽ `' /:::::/              、ヒ::ソ ハ〈  発生する莫大なエネルギーの大元なのです。反応のタイプには様々なタイプが
             `,:::::::::::::::::::::ゝ-{;::;'フ´            ` ト==ァ'  ありますが…核融合によって質量がエネルギーに変換されるとき、その質量が
            7:::::::::::::::::::/::::::;:::ハ::::::::\     、_  `' ,';;/   たとえわずかであってもそこから発生するエネルギーは膨大なものになります。
         ,':::::::::::::::/::;;;/:::::::;;::::::;Z´       `  > 从    いま、技術の進歩によりこの核融合反応を人工的に制御し少ない原料で
         ,'::::::::::::::::::/;;;;;;;ノ::::::::::> 、        ,イ/     大きなエネルギーを生み出せるような研究がなされているのです。
        j:::::::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::::へ   、    _..:i::::/      核分裂とは違い高レベル放射性廃棄物を生み出さないクリーンなエネルギーとして
       ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ,....::; ̄´'';:`:::,′      最も注目を浴びているものなのです。
       /:::::::::::::::::::::/:::::::::::ト::::::::::::::::::ノ´/::::;'    ';::,′      皆さんの頭上に輝く太陽や夜の星の光は、今まさに行われている核融合反応の
      _/;;::::::::::::::::::/::::::::::::::|;;:\:::::::::\∧::;,    /        証なのです。さあ、このすばらしいエネルギー黎明の証人になるべく
     /::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|::::::::::\::::::/.:::ヽ'             あなたも私と今すぐフュージョンしましょう!!

「そりゃヨータは選び放題だもん…… でも 僕は選ばれなかったんだ……僕はもうおしまいだ……
「そんな大げさな……」
「大げさじゃない!!」

「ぼくは この世にたった一人しかいない男の人にフラれてしまったんだ!!」
「……そういわれると ものすごい絶望的なフレーズ……」

「あはは…… この世に男の人がいないから ぼくは交尾が出来ないんだと思ってたら……
いても出来なかったっていう……」

「どんなに交尾がしたくても…… ぼくはこのまま交尾できずに死ぬんだなぁ…… 」

(なんて素晴らしい…… 三千年ぶりに現れた男を独占出来るなんて……
こんなチャンス もう数世紀はない……)

「そのことを みんなは知っているのか」
『成人したら死ぬことは 当然知っている』

『だが 交尾をすれば死なないことは知らない』

『当然だろう 30世紀もの間男がいなかったのだ その間 その寿命から逃れた者はいない
ただ 成人すれば死ぬと理解しているだけだ』
「教えないのか」
『教えても仕方ない』

何千万といるこの世の女全てを お前に救える訳ではない
だがお前が話すことは自由だ その結果 どうなろうとな』


―――あるいは極黒終盤のリテイク、リフレイン、イフ。ただ神祇官と違うのは、(現時点では)主人公に「神を殺せ」とまで無茶ぶりをしてない点か。ルーミ達女性にも一見ドライなようで、万に一つも「なかった」可能性をあらかじめ教えるなんて一種残酷な仕打ちをしない……? まあ陽太に口止めはしないし、今後陽太と交尾した人間が生き残っただけで大事件なはずなのだが。最終的に「嫉妬深い神」とやらをどうにかするよう焚きつけてる節もゼロと言えない。クラスタ界隈じゃあ割合にQB(まどマギ)ファブ(魔法少女育成計画)意識されてるけど、「まだ」信用はできるんじゃないかなーと思ってはいる。

 というかだ、成人未満の娘らだけで「何千万」と人間はいるのが驚き……(Wikiによれば9千万フィリピン〜2千万シリアと様々だが)あんま広大ではなかったシーザー王国の版図に収まりきらなくない? カルの存在もあって、人類の生存圏が縮小されてると思っていたのだが、別にそんなこともなかったか……シーザー王国以外にも人類の生存圏が距離を置いて存在しているか。いくら何でも東京(約3800万人)並の人口密度ということはあるまい。ルーミいわく異世界(月は二つあるけどそもそも惑星上なんだろうか)はそれなりに広いらしいがその中で幾つか(男抜きで子供を作る機能を備えた)国家が点在している……だと『セイバーマリオネットJ』っぽいなあと重ねがさね。
 あと、当時のリリアの言葉は交尾すれば助かると知っての事ではなかったのだな(別に知っていてもいいが推定モモとの対比的に)。単純に寿命を迎える前に憧れの交尾がしたかった(この表現もアレだ)と思しい。その一方でモモは「知ってる」風に感じられる。何故、何処からそれを知り得たか。成人すれば死んでしまう上に図書室の蔵書も読めず知識継承が不完全な状態で誰が何がそれを伝え得るか……単純に見ればジーニアス自身(クインテット所属のルーミと交尾を促す都合、モモと接触があっても不思議ではない)、また如何にも年齢不詳な気配の猫耳はぐれエルフことサユリさん……残るは「お城」の中に居るだろう誰かしらくらいか。特に三番目は、現状見る範囲で王城との連絡役―――狭いなりに距離はあるけどヴィンガルフ⇔高千穂みたいな通信機構でもあるんだろうか。なかったら行き来するだけで日時経過して当面出番というか陽太とスるチャンスが……まだなくても大丈夫と判断してる可能性については後述―――をやってる関係で、あるいはそうと決まった経緯に彼女が野望を抱くに至った要因があるかもしれない。まずもって「クインテット」というガーディアンズを誰が選出し、また選ばれる娘達を誰が育て鍛えたのかという点もまだ不明であるしな。寿命から逃れ得たものがいないというジーニアスの言葉を真実と仮定すれば、(異種族的な意味でか無機物的な意味でか)「人間ではない」可能性はそれなりにある……「神」とかな。神とは一体……。


 そうそう。はたして短命の原因は「呪い」によるものと示されたわけである。直接関係ないがジーニアスよ、そのデフォルメ面でドアップされると不気味さ倍ドンで信頼性が危ぶまれるぞい。かといってリアルにヤタガラスされても怖いは怖いが。脱線脱線。
 「この世界の、嫉妬深い神」「私とは違う恐ろしい神」。字面から受け取るにジーニアスとその神は二元的な対立関係にある……あるいは異世界本来の神はそれ一柱であり、ジーニアスは「この世界の」神ではない≒地球ないしまた別の異界に由来する神格である可能性? はぐれ猫耳や地球人個々人を引っ張ってくるだけならまだしも、神様も連れてくるとすれば一体どういうパワーに由来するのか。もしくはジーニアス側が能動的にやってきた……地球から? そういや地球を知ってる理由や帰る方法の有無も聞けずに逃げられたな。「交尾しないと死ぬ」が衝撃的すぎたせいか、陽太自身の中で望郷心が着々と薄れさせられているせいか……まあ(致命的な問題であっても、もしくはだからこそ)情報小出しにしてヤキモキさせられるのは極黒の頃から平常運転だしな。

 で、嫉妬深い神様とやら。

           ,..::''"-=ニ_        \
         /     _ニ=-       \
  ぱ    / γ⌒ '"   ''"⌒`ヽ、    ヽ
   る   /   /            ヽ    ∧ ぱ
       i!  /   /                ∧ る
       {/ 〃//                  ゙;              【連想ビジュアルイメージ候補群】
    ,...イ      i!                   i
   {  /    {         {     \   ゙、   人
    ∨/      λ      { 弋       ヽ  ヽ   \           【妬ましい、が持ちネタとされる水橋パルスィ=サン】
 ぱ __){     ‐‐゙、     ト、_ゞ=--‐ヽ  }、  } }  __ `ー-、
 る   7 i   /斗zx≧x.._  i  )};;斗xzャ≧ミ) ノノ"´ / λ⌒)〉
    // ゝ、/(゙、ヾ ゞ烝lリ`~ヽ}  " 赱嫉シ /〈(   /  \             【橋姫:橋の守護神にして嫉妬深い女神】
  〈/ {  ){ヾミ`,:/::/::/::  }   /::/::/::/:://、_,.ィ i ヽ   ヽ
  廴 弋  代/ i     〈:.         ι / ノ ノ }  } ノ ノ
    ̄こミヽ、{  ト、                // く ..-‐'"_//
    -=彡))ハ } >..、  ‐-、   ..イi 〈 (ノ  〉(、( ̄弋_,
  ぱ    彡ノノjノ「 ̄--!>--<´  _{;;/ ..::: {ゞ
  る  /`ヽ、/}~`ー-...__  ̄ ̄"'''"__r-<ヽ/ ヽ  ぱ
    / :. :. :. :. \`ミ、  `''ー-‐''" ̄/ /}  jト、''" ぱ る
 ぱ /:. :. :. :. :. :. :. :.ヽX`ヽ、     / ;' i_ィノ! i゙ヽ、 る
 る j!:. :. :. :. :. :. :. :゙、∧ >< ヾー‐''"/ '  i:::/ i i:. :. \
   j!:. :. :. :. :. :. :. :. :゙、∧><゙、::::/ ,'  i/ ! i:. :. :. :.ヽ
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  i:. :. :. :. :/ i    \ト、∧-/  { ___i|  l :. ヽ :. :. ∧
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      |     !/   j/、    \ハ 〕ニ=-}  }  ヽ    >        【ヘラ≒ユーノー⇒我妻由乃=サン】
      /     〃  ィ{ 从 \  \>x行示ミz_, ヽハ    丶、_ノ
.     /    ,|ィ/ /八i|云ミハ   Zノ {{_::゚:_ツアノ | }ィ{ 、___/
    /     |/{  r‐ミィ灯心  }人厂   .::::::ー=彡\Nハ \
   /-‐ァ゙ l  { {\レ 代;;:゚/) _ .:::j     r‐‐ ´\ ヽヽV`ー一
    __/ / |i いゝ| !\/ /´_ノ     `=¬  ヽ. i | 》          【「恍惚のヤンデレ顔」の原型な御仁】
    ⌒フイ|i {ヘ { |  ト=彡 /     __ _,ー=彡'′  } | |'′
    ー=≦八 ∨i\|  Ⅳ  /  ー< _,ノ /        丿、
      ノ  丶人トミx     `丶、 ゝ-゚ '/       /{   ヽ
        _, < ̄`丶\\     \    }    `ヽ/,'  `ヽ l
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   /    : : ヽ : : : |∧ \}      }   \    \  | | l
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      / .:/ /::::/.:::/、 フ.:::/  l :l: : l:::ヽ::::::ヽ ::::::\ミヽ
     / :/ /;::/.:::::/_::/.::/__', ヽ,、」:ヽヽ;:::::\、::::::`ヽミ-、
    / .:://:://.::::::∧气/.::/、_ィヘ'ヱ、ヽト、:\ヽ::::::\'、:::::::::`−、−          【七つの大罪:嫉妬:エンヴィー】
    / ://:/ /::::::/ ',/.:/      ヽゝ,ノ;:ヽ '、:ヽ;:::\ 、:::::::::::::ヾ
   / .:/ /;/  /::::/ l:::| /./l       \ヽ:::::::\'、:.\::::ヽヽ;:::::::::::
  / ::/ /::/  /:::/:! l::::|/.:;イト、_ ......,,   ノ /\\::::::\、::\::::\ヽ、::::
  , ://:::/  /::/::l l /.:/ l::| ',::`‐、__,, - '´、'´;;;;;;;\' 、::__ヾ、::\‐、::`ヽ、        【しかしまあ、他に六柱も神はいないだろう。多分】
  i .//:::/  i:::/::::l  /./  l::l ゞ/ /;ー'´;;;;;;;;;;;;/-``-、_ヽ.ヽ::::\\::::-
  |//::::/  /:;イ:::| /∧:!  ヽ/  ノ;;;ヽ;;;_ィ;;/     `ヽ、!:ヽ:::::\`ヽ
  |/:イ::l   !:/|:::::| // ',:',  i  /;;;;;;;;;::::;;;;;;;/        l::::::::::::::::``‐
  |!/|:::|  |:/ |:::::|/   ヽ:、 ヽ /;;;;;;;;;;;:::;;;;;;;;;i     . : : : : l.、\::::::::::::
  |:| l:::|  |  l:::::|     ヾ.  Y;;;;;;;;;;;:;;;;;;/   . : : :: : : ::: ::l::\`ヽ、::::
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  ハl ',::|    l:::::l        ',;;;;;;;;/      . : : : :/: : :ノ!::ヽ\:\
 ハ! ヽ:l    ヽ::l        |;;;;/      . : :∠二‐'´;;;;!::::::\ \::
    ヽ!    ヾ:!     , ‐'' ¨     . . .: ::/;ノ´;;;;;;;;;;;/、:::::::::\ `
      ヽ     ヽ  , ‐'´      . : : : :∠;;;;;;;;;;;;;、- 'ソ:::ヽ\::::::\
          , 、- '´       . : '´:/  : : : ̄: : :/ ヽ::::\\:::::::
                                    ',
                                         ',
                                    __',   う
                 _,,.. -‐ァ ''"´  ̄ ` ''‐ ..,,_   `ヽ
              ,,. <   /          `ヽ   ヽ    ら
     /i    ,、   /       ,'             \  ゙i
`ゝ,,_,,ノ ゝ ,,/(_ ./i       i               ヽ\ ',,ノ.     や
          `´/.         |              i ヽ\
   な   う    {         .|           ,i ,ノ   ∨`Y.   ま
             `7、   ゙i! .|  ヽ/       /ノ/   _,  ∨´
   い   ら   /、{ゝ,,_ 、 し| っ .(__ /i    ,ノ レ'_,,/ |_/.     し      【番外: し っ と マ ス ク 】
            {_ `  `ヽY   / {_,ノ レ´¨´>''´    | `Y
   や   .や    /`''ー- 、  ヽ、,i! i/   ´,>''´     ,rv' ,イ.     く
            i゙     `''<ヾi!、_  >'´       ノ  ∨
    (   .ま   ゝ ,_       `Y゙`ゝ´       ,r=ミ'´,rt ノ.     な
     )       /ヽ、,,_     .}ゞ `ゝr‐、-‐''´_,, < ノ (`ヽ
    (     し   / )    `ヽ,,__ノソ、ゞiヽ{  `         { ノ.     ん
    )       {       .`Y"´ ヽ  `ヽ         ,iイ
        .く   ゝ ,_` 、   ノ   `   )       , (`ヽ     か
    い      /    ` 、 i゙      、  j     , イ  } ノ
       な   {     Yi |、      i   _, ´  / |         :
   !!!!!!      (     |j . | > ,,__j <   _/  |         :
       ん   ゝ       . |   `ー 、i  , ‐'      .|         :
            \      .|      |          |
         .か    /     .|      |          |

 そういやごく自然に「嫉妬深い神」と言えばまず女神と連想されてしまったが、男神の可能性もゼロではないよな。まあ女神だとは思うが。対してジーニアスは性別なり本来の姿があるなら男神っぽい。こちらも女神だって全然構わないが。
 というかだ、「異世界チートエロ」という煽りで始まって、ここまでの要素を振り返ってみるにだ。女神相手にさえも陽太のアレが炸裂する可能性がないわけじゃあないと思うのだがどうか。『セイバーマリオネットJ』最終巻の大筋は世界を司る女神に等しいオリジナルローレライとの対話(説得)によって女性を復活させよう(並行して第一世代の悲劇を追想する)というものだが……あの場面で小樽とローレライが致してたら多方面から阿鼻叫喚かもしれないな……ともあれそういうことが起こり得るのではという期待だかなんだかが潜在的に。
 そもそも「嫉妬深い神」と同一なのかはわからない(むしろ殺しにかかったテルテル坊主が手先の見込も強い)が陽太が異界にやってくる際、いかにも女神的なアトモスフィアに助けられた、あるいは呼ばれたっぽいのは―――んん? 嫉妬心から交尾しないと死ぬ呪い(いかなる経緯でその発想に至ったのか過去編……はやらないかも)をかけたのに、男である陽太を召喚した、というとおかしかないか。なんとなくジーニアスは陽太を呼んだ神らしくないと感じているのだが、かといって別の第三神……? あるいは神にだって人間にだって一つの感情一つの側面ばかりじゃない、ということなのだろうか。わからないことだらけの所に新要素出でて、更に謎深まる。これまた平常運転!


 一方そんなこんなは置いて、現在進行形の話。間にリリアを挟んで、三度目の正直なるかということ。

               ---                     /⌒^⌒^⌒^⌒^⌒^⌒^⌒^⌒^
           ,ィ:´:::::::::::::::::::::`ヽ         は      (
          ,.:::::::i:::::::::::::::`ヽ::::::::::::\         ぁ      )  で  ヒ マ   ヨ  こ
.          /:::::/::{::::::::::ト 、:::}ヽ::::::',:::::\.    f^Yl      (  き  矢 疋   |  れ
         i:::::::;::/ヽ::::`{ーj/  j从::v-、::ヽ   \|      )  て  イi 、 }   タ  を
         |::::::{::iノ ヽト!  ィf==ミ |:::}6 }:::::::',.          (  .   |レ ノ、   に  着
  は     ト:::::!从!,ィz     .:.:::.:: |::/ヽ__::::::::',          )     イ.-┼-  包  て
   ぁ      |::',::::| 〃:.:::. ' / ヽu}/ィ:i:i:i:\:::::',         (      |ノ┼ヽ ま  る
    fY´).   |::::',:::ト/ y、 v  &#9829;   r':i:i:i:i:i:i:i:i:i:}::::\.       )     l王 人   れ  と
   |/.     |:::::}::_{ ----- 、__ ィゝ/:i:i:i:i:i:i:i从:::::::\     (     ハリ 史   て
.           ',:::::{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〈--イ ./:i:i:i:i:i:i:イィ=ミ::::::::::::....   )           い
         ',::::ハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽー.{:i:i:i:-=≦ヽ:i:i:i:V::::::::::::::::...(           る
          }/::ゝ=---:i:i:i:i:}、/ ヽ:i:i:i-=彡:}:i:|:i∨:::::ヽ、:::::::)
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   気 ふ す  )゙:/::|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}}:i:i:i:i: : ',: ', 乂i:i:i:i:i:i:i:i;:::::::::! /ィ ,:::::/
   分 わ ご (:::/::::{:i:i:i:i:i:i:i:i:リ:|:i:i:/: : : ',: V: /≧=イ:::/::::;  .//
   に ふ. く   ):::::人:i:i:i:i:i:イ:i:i|:i:/ : : : : V: /: : : ∧∨:::/  ´
   な わ    (.{::::::{::::::T ノ:i:i:i|/ : : : : : :{: :{: : : ' ハi:∨          【実際かわいそうな境遇だから仕方ないね】
   れ し    ).::::ハ::::/:i:i:i:i:i:/ヽ: : : : : : } }: : {  ∧:i:.、
   る た    (.从{ /:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : 、/{: :{: : : :}  ∧:i:i:\
   ん        ).. :i:i:i:i:i:i:i:i:/: : : : : :./: :/:{ !: :ノ:ヽ   ヽi:i:i:i:ヽ
   だ      (..゙:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i; : <: : _/: :/ { {: :{:ィ´: :.ソー-、ヽ:i:i:i:}
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 実際、十中八九そうだと思う。誰かしら何かしらで「また」中断するだろうと。けどその一方で、

「しばらく生活すれば この国の状況が彼にもわかるでしょう
その時に どうしたいか 彼自身に判断してもらう方がいいと思うの」

……当初、彼女は「一番乗り」を狙っていると思っていた。けど考えてみれば、別にそうじゃなくてもいい。あるいは陽太が(自発的に)同僚をお手付き済みにした方が都合が良いとさえ言えなくもないのだ。だってルーミ、あと精々リリアだけ助けて他は見捨てるなんて選択はそうそうできるものじゃない(同手の届く限りの少女たちと交尾しようなんて意志もそうそう持てないだろうが)。リミットは個々の年齢次第だけど、呪い自体をどうにかしない場合現状最年少のモナ&リザだっていずれは死んでしまうのだから……そういや前にアンケしたな。ある意味空振りかつ的中だわさ。
 閑話休題。またゆっくり話そう、と秋波を送った傍から王城に呼ばれていき距離・手段によっては中長期離脱、直後に(ジーニアスのある意味神託という後押しから……思えばジーニアスの言動はおそらく彼女の想定外か?)陽太はルーミと行為に及ぼうとしている。一見してチャンスを逃したようで、必ずしもそうではない。ももにとっても陽太にとっても互いのパーソナリティはほぼ未知であるが、少なくともルーミ及びリリアと陽太は多少なりの信頼関係がある。そこに無理押して最初の相手になるよりも、一人……いや二人以上と関係を持ったところにモーションをかける、あるいは「死にたくない」というポーズをみせて関係を乞う。いや真実死にたくないのだからポーズではないけれど、それだけが望みではないという意味でだ。「周囲に男とバラされたくなければ」と脅すウス=イ本の逆みたいな手もあるが、あまりうまい手ではない気がするので一旦置いておく。
 もしルーミ及びリリアと致した後で、その同僚である彼女を死ぬに任せることは難しい。もし「呪い」による死にはっきりとした「前兆」が現れるのなら、あるいはその死に様が酷く凄惨で苦しいものだとすれば……そういうものを陽太に見てもらう為にも時間は必要だ。その間あえて傍にいない理由は不透明だが……陽太という男の存在は世界にとっても彼自身にとってもますます重くなるだろう。そこになにかしらの手管でもって付け込む、付け入る。己に自信がないとそこまでの考えは持てないと思うのだが、自信がない者が権力構造を引っくり返す野望(憶測)を抱いたりもしないだろう。

 また思い付くところでは、ニンジャ巫女ことミサキのカルへの憎しみ転じて男への嫌悪は、今のところ同年代とされるクインテットとして都合がよい、かもしれない。男とスるくらいなら死んだ方がマシを実践して寿命を迎えた場合でも、なんらかのイベントを経て陽太と契る展開になっても陽太と近づく切欠・出汁には有用ではないかと。同僚すらそういう目で見てたらなかなかヤバイな……むしろこんなん思いつく当方の(中断

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                   八ニニ/:::::}:/:::::/{::|          ⌒ヽ:::∧:∨イ
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              -=≦彡::::八::::::::::::l |:|  __ _ // l:::::::}::::∧::{\       【絶対本能なんかに負けたりしない!(フラグ】
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                   人V:_:_Vヾ::{ヾ:::::∧ ゝ   -   <:::::::::::八:::::从         【逆にビュルっても内心余裕だったらこーわいっ】
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