ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「Dive into the Mirror」⇔「Alive A Life」(第11・12話)

◎ 仮面ライダー龍騎 - YouTube東映特撮 YouTube Official

 敵味方の区分が明瞭であるか否か、またそれに基づく行動。怪人達は悪党らしく、大雑把に厭らしく人類を追い詰める。ヒーローはこれに立ち向かい、不利不足があれば総力を挙げ随時対策する。また怪人も更に対策する。斯くの如きモデルをビーファイターに仮定し、翻って龍騎のライダー達はというとだ。

  • ライダーは意志・目的に関わらず契約維持の為にモンスターを狩る必要がある
  • ミラーワールドの範囲は不明だがモンスター反応を追えばいずれかち合う
  • 「時間切れ」による強制引き分け、また「出口」は「入り口」限定
  • 不審な「巣」を張っての待ち伏せ、同時に反応は偶然の部類
  • 契約モンスターに襲わせたり、閉じ込めて自滅誘発もか
  • サバイブは神崎士郎が握り、性能は基本据え置き
  • モンスター喰っての強化は目に見えて判らぬ
  • 例外は王蛇の多重契約とユナイトベント

―――といいつつ、真司は着実に戦闘者として成長してるな。カミキリムシのブーメラン妨害を、ストライクベントを囮にして一度弾かれた剣を取り戻すシーンはドラゴンナイトでもまんま使われてる名カット。しかしアイツはよりによって其処に巣食う!?(左右の窓鏡が不吉な気しかしない) つくづく日常のそこかしこが死亡フラグと化す如何ともしがたさ。敵が世界制服を企む怪人ならまだ(程度問題)やりようもあるが、タレ込みで無人車両の情報を調べに来てた令子さん本当間一髪。


「―――俺には行かなきゃいけない所がある筈なんだ。どうしても思い出さなきゃいけないことがな」
『お願い、蓮……待ってるから』

「なんでこんな時にも敵作れるんだアイツは!?」
『よかったね。こういう珍しいのが居て』

「私、大人になってからのお兄ちゃんの事、ほとんど知らないんだ。勝手に昔のお兄ちゃん当て嵌めて」
「……本当に知らないのかよ。それじゃ、何の為の実験だったんだ!?」

『俺を殺すか、それとも戦い続ける道か。好きな方を選べ』


 総じて過去が主題となる話。記憶喪失(一年分ばかり健忘症)の蓮が手がかり求めて巡るついでに喧嘩を売られ(真司はフォローに苦労させられ)、優衣は兄の事を調べ直そうと「清明院大学」へ……オルタを作った人が居るんだっけ? 総務課の丸顔さんが挙動不審。大学史に載ってた「江島研究室」の写真からオルタ登場まで、随分と長い伏線かも……だが早晩、モンスターに狙われて逃げ込んだ電車に逃げ込み(他の乗客を犠牲に)命からがら助かったのか、「私の所為じゃないんだ……」な中年こそが江島先生だった。持ってたカードは【SEAL】、死にたくなかったのは当然として、その状態で人通りと鏡のある場所を巡られたら傍迷惑にも程がある。しかしカードを川ポチャして神崎士郎に助けを求め……優衣に呪いを吐いて憤死。

 一方で蓮が思い出した“エリ”……小川恵理さん(蓼食う虫も好き好き)。神崎士郎と同じ研究室所属だったのか。そして「妹の為に成功した実験」でダークウイングの餌食(寝たきり入院)になり、蓮は士郎からデッキを受け取る……記憶喪失が視聴視点で過去を説明する演出として巧く働いたもの。
 ところで仲村氏。「彼ら」はオルタナティブ/ゼロとタイガで三人だっけか。この時点じゃあ単に難を逃れた普通の人だったのか……そのままだった方が長生きできた、かは判らないのが龍騎世界の難儀な所だ。

 はたして次はライア(スティング)登場。クリス・ラミレスの生き様逝き様とダブルドラグクローファイヤーは未だ鮮やかに記憶されている。Semper Fi !