ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《天使の好意/Angelic Favor》/『極黒のブリュンヒルデ』第66話

(前回感想はこちら)
(第1〜3話の無料閲覧はこちら)


まさに 最悪のケース の 少し斜め上

前回の粗筋

                          ̄l               :::::: / l∠,,//////   // |
                       |             :::::: r=、''il l/   ̄ ̄'''''''''''''「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    答   答       答       |               ::::: ,.:;べ,e,},jli/r/ u  _,. - }  あ  こ  そ
    え     え      え   3   ,}          :::: / 「 、 ̄´  ゞr=-  〈 u _ {  の   の   こ
    ③   ②       ①   択   └┐ロ    .r‐:、 ::/rヘ \ u  〈´ `\ヽ 〉''´, |  攻  え  で
 現 か   仲   反 ハ   |   l ̄     }r-/;;;:人ヘ\ .,  u ヽ.P,.ノ  /iiiiii|   撃  ぐ  問
 実 わ   間   撃 ン    ひ     |    :::::: r'、.;::''   `ヾ」      ::;;;;;r''´/iiiiiiiiiiii|  を  ら  題
 は せ   が   の サ    と   」     :::: };;;;ヽ u      _;:-‐''   ''ー=/iiii|  か  れ  だ
 非 な    .き   ア  ム   つ   |    .:::: ,.ノ_;;;;;'l    _,.-‐'' u   r  _j,ソ,〉iii,.イ  わ   た  !
 情 い   て   イ  の    だ   ,} .....::..::::: /;;;;;:`''└‐‐''..,,,,__,.,r―-∧、ル_,ノ' :::::::{   す  足
 で  。   助   デ  ポ   け   |:::::___,ノ  _,..-― .   _ { _,.v┘//7_,..:::::|    か   で
 あ      け   ア  ル   選   | ̄ ''-/_,.. -‐ ''::::´ ̄ ̄/ ;:´    ̄´   「V     ?  ど
 る      て   が  ナ   び   | ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,/  ;        :;;;:..ヽ       う
  。      く     ひ  レ   な   |  ̄V ´ ̄:::::__::::::/   ;       :::;;;;:::::|       や
          れ    ら  フ    さ   l::::::::::::::::::_ ̄ ̄:::::::::::::`{    ;.       ;::;;;;;:;;|       っ
          る   め は    い  l::::::::`':::´:::::::::::::::::`:::ヽ: {;;:..         ,,;;;''':::::::|       て
              く  突      |::::::γ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::;;::......    ......::;;,' :::::::::|__________
                   如      |:::,/:.::. : .: .: : .: .: .: : ::.}::`ン''´   '''''   '';;;;       、ノ ::::::::::::::::::::
                         |/.:.: . . : . : .: . : . : ..: :j:::/        ,,,;;''''         ヽ :::::::::::::::::::

―――まったくもって、まさかな、まさか。「現実は非情」だったよ、確かに。情け容赦が無いという意味で。


Imprinting

「あなた・・・1人で来たの?」「ああ」

「あなた・・・私に散々ひどいコトしたよね? いつかあなたに・・言おうと思っていたの
残酷な実験をいっぱいして・・・薬なしじゃ3日も生きられない身体にして・・・

あなたが私を 人間じゃなくしたのよ?」
「それが 私の仕事だ」

「私が怖くないの? 私があなたに仕返しをしたくてたまらないこと知ってるでしょ?
あなたなんて 1秒かからずにこの世から細胞のひとかけらも残さず消すことが出来るわ
今から1秒後に・・・」
バン

「なぜ私の命令を無視した? 誰があんなことをしろと言った?」
「……この私を……ぶつなんて・・・」

|   |      .:.::::|     ヽ    .:|   .:|   |   !:\     ,.;:
|   |     ___|.       \   .:|ヽ   |   |   !:\     ,.;:
|   |     .:.::::| ̄` ー- 、_  \ :| \ :!   !  .l  \  ::;:;:
|   |     .:.::::|   _∠三ミヽ 、ヽl   ヽ|  l  :|:'   ヽ :::;;
|   |     .:.::::| ,メ´r' /,、`ヽ ミ弍=- - \ リ∧jヽ、_,. = "´
|   |   _____|〃イ   i: : :|l|: : ! ヾヽ ハ,!;; !_,...!,_::::/
|   |     .:.::::| ヾ!.   l: : :|l|: : !  :::::::.     ,,  ..::: ´
|   |     .:.::::|  ヽ  ヾ; :__;.ノ  ,::::::::::.      ::::::
|   |     .:.::::|    .,_   ,. -',. -ー  ::.     ..:::ヽ
|   |     .:.::::|、      ' ̄-ー'''''          '''''
|   |     .:.::::|:.ヘ                   ,!
|   |     .:.::::|:.:.:ヽ                ヽ
|   |     .:.::::|` ̄ヘ.       ..:;rー- 、__, -─- 、
|   |     .:.::::|:::::::::|::\      :::/ゝ、__  ,, _,__,.__ ノ            ギリ
|   |     .:.::::|:::::::::|::::::::\   .:::!、          ,.
|   |     .:.::::|:::::::::|::::::::::::::`:..、.    ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
|   |     .:.::::|:::::::::|::::::::::::::::::| ` 、
|   |     .:.::::|:::::::::|::::::::::::::::::|   `ヽ 、      _ , - '´
|   |     .:.::::|:::::::::|::::::::∠´ノ        ` ー― ´
|   |     .:.::::|:::::::::|::/  `ヽ
            _,ゝ-―  ―- 、_
         , '´ ,. -      `>-.、`ヽ、
        /  /       i     `ヽ、ヽ.
       /  , ′  ./    .i゙! .ハ     、ヽヾ.、
        ,′ ,'/   , /i     ト.ii〃!     、 ヽ ヽヾ.、
       ,'  /,'   // !   i .!゛'""| i  i  i ゙、 ヽヾ.
     ,  .' ,   /!'   !   ,! i   !.i  |  i  i、  ゙i `.、
      ! . i    'i,!'´ ̄!`ヽ i! !   !i  i l  ! !゙、  ! リ
     ,   i   ,' i ,'_ !  ,' !i   -‐!、 i !  i.! .i ヽ .! '
    ,'   i   iィ.,ィ示ヽ.i i,' !!  _i `メ!、 i.| .!   ,′
    ,'   ! -‐く'.{i:::::::::i}.i i.!  !! .,ィ示ヽ .,'!  ii.! .!  ,′
    !  ,ゝ!  |`.とニつ.ヽ!  i! {i::::::::::i}.メ! ノi! !   i            ジワ
    !i /イ'i   .。゚ . //  `  ! とニつ.ゝy' ,′i   !
   ノ'! ヽ、i i  i..゚      ′ /// ゚。 .!|/  |   i
  /,' | , .| ゙. |ヾi            /,^ii,′ i   !
 , '/ ,イ/  .| i ! `ヽ.  (⌒ソ     /!'゙/i!   i i   ii
ノ'´ /',i   ! ! |\         .ノ-i!' i!   | i i  !
  ,'( |   l i li  丶.     . ,< ,. i! i|   i!ノ!,!  i!
  乂ヽ.   ! !.!i  \ `¨´::::::i|, ノ´ .i! i!   i ,''i!  i!
   `ヽヽ  ! ゙i i    \:::::ノ'i!"    i! i  i .i'ノi  ノ
      `ヾ.,′ i, !    `   ト、    i! |  l i__ノ_ノ

「ご・・・ごめんなさい・・・ 千怜(ちさと)・・・私のこと・・・嫌いにならないで・・・」ギュッ

「好き・・・」ポロポロポロ
「約束したこの場所で・・・毎朝来るのを待ってたの・・・」
「……」

「1107番の居場所はわかったんだな? 教えてもらおう」

……まさかの、調教根回し済み。まさかの、≒ナナポジ。『極黒』と『エルフェン』は違う、とさんざ実感させられた故にこその盲点―――直接説得の提案といい今回といい、無意識に「そうはなるまい」と思っていた所を見事に突いてくるなあと。単に此方が想像妄想を逞しくしまくったから逆に打ちのめされたとも言えるけど……そういう作風で読者を乗っけて彼方此方に振り回してきたのも事実……要は今回も見事にやられたって話(脱帽)。人も魔女も虫のように殺すことに躊躇い無い【ヴァルキュリア】相手に、普通に考えて恨まれている筈のヴィンガルフ所長が一対一で、あまつさえ平手打ちなんてド直球のデッドボール。処断前に遁走する用意は出来てるとか魔女部隊を使っての反逆クーデターとか、寧子をダシにして説得とか伏兵とか男性魔法使いとか最初から死ぬつもりとか、的が外れすぎて逆に清々しい(汗)。
 ヴァルキュリア出撃提案→監視殲滅の時点からのイチジク所長の余裕ぶりからして大体「計画通り」だろうな、とは見せつつ当人が出陣なんてどういうことかと思わせて……要は予定通りというか、最初から?仕込みは済んでいたという。真子が解放される直前でか、「眠らされている」間に交渉交流(あるいは洗脳)か、はたまた「眠らされる」前からか……その辺は大層気になる話だがさて置こう。簡単に整理してみるとだ、

  1. いかにもフラグな監視が(第九・第十魔法のせいか単純に力負けか)キンクリされたのは「予定通り」
  2. しかし霧ヶ峰反物質でドラグ・スレイブして大騒ぎになったのは予定通りでは「なかった」
  3. その直後、寧子(と行動を共にしたと確認されている小鳥)に会いに行った「だけ」なのは予定通り?
  4. 天文台メンバーから鎮死剤を巻き上げようとしたり、初菜のごっそりを奪取したのは……?
  5. ヴァルキュリア脱走の責任を取るべくイチジクが単身説得に出発したのは「予定通り」


 件の景色が良い場所で待ち合わせ、なんて約束があった以上はこうである、はず。ただそうなると、微妙に4番が浮いてしまうか? 現時点でも、監視魔女7名の持ってた分が余ってるだろうに、イチジクを待つだけなら脱走魔女たちから薬を奪う必要性は薄かったのではと思ってしまうわけだ。いかにも故意に(もしくは無能に)見せ、責任を取るために穴倉から外界に出るのに、「一応」焦っているだろう高千穂が追及を急がせない理由が無い。実際ことの1、2、3日目(2日後)で彼は現れているのだから。ましてや小五郎が認める天才にしてヴィンガルフの所長、学生時代で鎮死剤製法に関わる論文だって書いてる……だからといって今からイチジクが薬を自前で調合なんて話は多分無いと思うのだが*1。となると考えられるのは真子が「イチジクが来ない(もしくは来るのが遅れる)かもしれない」と考えて寿命確保に動いたか、さもなければ「合流して目的を達成した後にも外界に留まる」予定or「何らかの用途に鎮死剤を大量に使う予定がある」……? 後者に関しては不確定、前者はイチジクを待つ間に「遊ぶ」つもりだった……それでも監視から奪った分で十二分以上で……ううむ、脱線脱線。

 閑話休題。想定された内最悪のケースの更に斜め上を突き抜けて逝った今回、となると次回以降が実にやっばい。極黒が始まって以来潜在的にもそれ以外でもやばくない事なんてなかったが、などという言葉をこれまで何度繰り返し、今後も何度使うことになるかはわからないが―――ともかく、間違いなく最凶タッグによる最大の危機である。黒服&奈波や瑞花+特殊部隊が生易しいレベル。「魔女・魔法に関する知識」「魔女を扱う経験」「魔女の戦闘力」……良太と脱走魔女5人、イチジクと藤崎真子では雲泥の差があるのだろう。勝ってるのは人数くらいのものだが、究極のハイブリッドを前にちょっとやそっとの戦術や魔法の合わせ技が通用するとは考え難い。不確定要因は寧子がかつて真子以上の【ヴァルキュリア】であった事と、未だ「自分が動くと寧子が死ぬ」因果を隠す佳奈……そういえば真子は【予知】は持ってるのだろうか。なんとなくだが持ってない気はする。でもだからって有利には運べまい……例の【瞬間移動】で自分以外を一緒に運べるかどうかか鍵か? いや小鳥を攫って研究所に戻るだけなら真子だけでいい。だのにイチジクは居場所を聞き出して*2自分が・自分も行こうとしているように見える。そりゃあこれまで、他ならぬイチジクが派遣してきた刺客達はおよそ、反逆防止の為に単独任務を強いられその隙を突かれ敗れてきた感はあるものの……本当に、何をする気だ? 目標を捕らえるまでも、捕らえた後も。素直に目標二人を連れ帰るつもりがあるのか、それとも此処から本当に「やらかす」気なのか。


UNKNOWN

「おはようございます! 今日も朝から暑いですね!」「……」
「はぁ・・・そのおっぱいが私のもんなら・・・おっぱい大好きの村上を簡単に籠絡出来んのに・・・」
「えっ?」
「なんで神様はこんなに不公平なんやろな・・・小鳥にばっかりおっぱい偏らせる必要ないやろに」「……」プニプニ
「でも 大きいと大変なんですよ・・・肩こるし・・・」
「はぁ!? なんやそれは!? 金持ちが金を使い切れずに困るわぁみたいな遠回しの自慢か!?」
「えっ!? 決してそんなつもりじゃ・・・」

「だったら誠意を見せて あんたの入れ替わり魔法で私のおっぱいを入れ替えてみいや!!」

「そ・・・そんな! 無茶言わないでください!!」「……」
「ねぇちょっと そこの牛さん」

「牛!? どこにいるんですか!?」「あんたよあんた」

「あなた 研究所のどこにいたの?」「えっ?」

「特に隔離されるような魔法でもないし・・・Bクラスの魔法使いならだいたいどこかで見覚えがあるもんだけど」「……」
「わかりません・・・研究所でもわたし ずっと1人だったので・・・誰にも会わせてもらえなくて・・・ 千絵ちゃんしか・・・友達がいなくて・・・」

「千絵? 千絵もいたの?」*3
「はい でも 私に薬を分けてくれたせいで もう死んでしまいました」
「……ふーん・・・」「……」

 そんなわけで、前半の(主にカズミの)はっちゃけ振りから急下降で保存食さんの命運が果てしも無く危うい気しかしない。他の面子は皆顔見知りだったのに、誰も彼女に会ったことが無かった魔女。ようやく本人から研究所内でも隔離されていたとの証言があり、しかし能力的には「表面上」*4重要性が高いわけでもない―――となると魔女の魔法能力(系統及び強度)は当人の素養資質により、中の人がどうであろうと関係が無い……逆に言えば魔女の能力が低くても【グラーネ】の重要性1点でもって隔離するに足る……むしろ「能力が低い方がいざという時に都合が良い」とさえ?
 はたして彼女の傍に居ることを許されていた? あるいは脱走の時から同道した? 千絵姉さんは何を知っていたのか、それとも何も知らなかったのか。自分の寿命を小鳥に託したのは脱走魔女特有の自己犠牲精神の発露か、長く見守ってきた「妹分」への愛情か、彼女を死なせてはならないという何らかの使命感か……それら全部か。ヘクセンヤクトも彼女の生死を気にしてたり……やはり脱走事件の最大焦点は小鳥の【グラーネ】にあったということなのか。いやはや「小鳥ショック」と「寧子=元ヴァルキュリア」発覚以降、軸と肝が読み難くてかなわない。


Chaced & Chacers

(バカバカしい 初菜とはともかく カズミとのキスなんて事故なんだから・・・気にする必要なんてないじゃないか
おれも自意識過剰すぎる)

「あっ・・・」「……カズミ・・・」カ〜〜ッ(えっ!?)

「……なんなんだよ もう!!」
「カズミちゃんと 何かあったの?」ギクッ
「な・・・何でもない!!」
「……」

“夏休みの約1ヶ月は 有意義に過ごしてください また8月20日に皆さんと再会することを楽しみにしています”

「再会か・・・ さすがに2学期には もうこの世におらんわ 今日でもう 学園生活の最後やな・・・」「……」


「あ・・・カズミ・・・ どうしたんだ?」「あんたを待ってたに決まってるやろ」

「なぁ 村上 あんた・・・」「な・・・なんだよ」

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「ちょっ・・・カズミ お前・・・!!」
「昨日のキスを あんたの中で事故扱いされたらかなわんからな」

「私の ファーストキスやのに・・・」

「あんたにとっては違っても 私にとっては一生の思い出なんや 事故扱いせんといてや
そんじゃな」

「……カズミ・・・」

        ,r'´,;' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:、
       ,r'´,r": : : : : : : : ; ':,': : : : : : : : : : : : : : : : : : :'i,
     ,r'´.,r": : : : : : : : :,i': ;': :;':.i: : : : : :ii: : : ; : : : : : : : 'i,
    ,f". ,f´,i: : : : : i: ;i: ,'i: :.i:i: ; :i : : : : ; ii : : :.i: : : : i : : : 'i,
   ,f"  ,!:,i': : : : : :,! i :,!,! : i:i,:,:.i'i: : : : :,:,!i; : : :i; : : : i: : : : :i
      ,!:/i: : : : : :.!:.i: ,!i: : :i,!i:;:i i,; : : : ;i i: : : ii: : : :i :; : : :.i
      レ'.レ!: : : : :,! :i,:i i,r'i''''''''''i'i,ト;,;_: ;i ri'''''''''''i、: : i:.; : : : 'i,
        i;,;__ : :.i : :vi´ i   .i   `" i   ! i` i ,': : : : :i,
          `'''!i,': : i  ,つ ,!     ,つ i ,i: :,',':i : : : : i,
           ,! i: : :.ii,  ''''''''´ ′   '''''''´,!i ,':,'i i: : : : : 'i,
          ,!: :i : : i i,      _     ./:i : : i: !: : : : : :'i,
          ,!: : i: : :.i::::`::...、 _      イ::::::;i: : : ! i: : : : : : :'i,
         ,!: : :.!: : :i::::::::::::::;;;i` -- ´  i;;;;;;;'i : : :i: :i: : : : : : : i,
         ,!: : : :! : :.i::::::i ̄´''''''''' ̄ ̄ '''''''' ,!i: : : i : i: : : : : : : :'i,
        ,!: : : :.! : : !:::;;入          ト!: : :.i: : i: : : : : : : : 'i,
.       /: : :_;,;,!: : :i''´  '  ,,, - ,   , ' i : : :i : : i'''' - ;_ : : : :`、
       /;f'i''´ !: : : i             .i: : : ;: : : i,   `; : : : :`:、
     /f":.:ヽ、! : : :i             .i : : : : : : :'i,  /'i! : : : : : `:、
    / /:.:.:.:.:.:.:.;! : : : !         , ',.   i: : : : : : : : 'i,´:.:.:.:.i: : : : : : : :`:、
  / : /:.:.:.:.:.:.:.:,! : : : :i、       :; ': ':    i : : : : : : : : :'i,:.:.:.:.:i : : : : : : : : :`

 考えれば考えるほどラブコメしてる場合かぁーーっ! て気分にもなろうというもの。主に考えるのを良太に任せ、警戒を佳奈の予知に任せて学校生活を満喫?して……実際それは良太が望んだことでもあるのだけど。文字通り命短し恋せよ乙女を地で往くカズミが前回で満足せず良太に「念押し」、いつかとは逆にそれを見下ろしていた寧子は何を想い何を……なんて時間的余裕があること自体がある意味「解せない」。
 終業式が半日だとして、イチジクが真子と合流したのが同日朝なら即刻天文台に、先の会話の最中に飛んできてもおかしくない。もし瞬間移動が一人用ならば徒歩なり車なり……登校中なり学校でなり、それこそ終業式をぶち壊しに……いやさそこまでするまでもなく、単純に校内放送とかで小鳥を呼び出してもいい。前提として小鳥が学校に通っていることを知ってるか、真子の【魔女探知】が学校を指せばという話だが……現状、直近で危ないのは小鳥の下校時か? 寧子カズミ良太よりも先に天文台に戻ってる場合も危険度高いが―――今思いついた最悪、「学校生活が微塵も描写されない」小鳥が、「学校で出来た人間の友達」と遊びに出掛けちゃったりして、そこを最凶コンビに襲撃……いやそんな必要すらなく、「周りの人間を巻き込みたくなければついて来い」と囁くだけで良い。本当に、嫌な想像だこと。

*1:ただ、魔女狩りの端末から手がかりが得られなかった鎮死剤問題に関して、それこそ張本人大元とさえ言える相手から直接……という風に考えられなくもない。代償は、考えるだに恐ろしいが。

*2:この時の真子の表情が、本気か洗脳刷り込みか好意をすげなくされたことが後にイチジクに跳ね返ったりしたら収拾つかないほどカオスになりそうな悪寒。奇しくも良太との類似点と言えなくもない、向けられた好意の扱い方。

*3:ここから多分に、初菜が学校に潜り込んだ際に手を借りた【操網】使いはカズミでも千絵姉さんでもなかったと推量。こじつけくさくもあるが実際、初菜の「残り物ごっそり」から報酬を得ていれば姉さんも生き延びられた可能性はあった? それとも手続きはしたがカズミみたく報酬を取っていなかったか。でも小鳥を生かす為なら……?

*4:沙織の【転時】(また真子の瞬間移動)に付随し、空間移動系はレアリティが高いのかと思ったらそうでもなかった。まあ初菜の【再生】をBクラス扱いした事からして、判断基準はいまいち読めないけれども。