ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

【腕がちゃんとハマっていないんだ!】ガンプラビルドファイターズ第1話

◎ テレビ東京・あにてれ ガンダムビルドファイターズ

 もはや遠くになりにけり、プラモ狂四郎ガンダム野郎にプラモウォーズに。そして時は流れ模型戦士ガンプラビルダーズにガンダムブレイカーを布石とし―――GMザクメッサーラシャッコーディジェフリーダムタイタス?といったカオスっぷりを目で追う、それだけでこんなにもワクワクするとは思わなんだ。うん。惜しむらくは最近のアニメはあまり見てなかった上、それ以前も網羅してるわけでもないから機体知識が微妙ってことだが。

 凄腕だった父親の息子は製作技術が高いが操縦技術に難あり、ダンボール戦機WARSでいうメカニック枠か。声の印象もサクヤに似てたが、流石に声優までは同じじゃなかった。あと広橋涼の男子キャラって初めて視たかも。初戦は見事に負けたがギャン売れたから店の売り上げに貢献したとも。てっきり「はす向かいの同業他社」の回し者かと思ったがそんなことはなかったぜ。ある意味辺鄙な立地のおかげか()。「合意と見てよろしいですね?」のノリで現れた青い巨星っぽい常連客もいたり、寂れてるわけでもなかろうが息子が勝たなきゃいずれは……なんて言ったら個人経営プラモ屋が大型チェーン店の隆盛で次々廃業に追い込まれる展開……それはそれで世知辛く面白い気が、してきた?

 ガンプラを実機で自在に動かす(その代わり本当に損壊もする)謎粒子の存在も大概だが、W主人公もう一方こと赤毛の異邦人・神出鬼没っぷりも相当なもの。しかしその正体不明感もスパイスになるヒーロー加減。反面青毛が完全引き立て役だが、活躍のしどころが違うと思っておこう。サクヤだってドットブラスライザーを完成させるくだりは輝いてたし普段から人格者ぶりは屈指だし。BAMBOO BLADEの主人公はコジローでタマがヒーロー、みたいなものかな。ともあれ、今後もお愉しみにということだ。

(追記:一見素組みのギャンが誘爆上等ミサイル楯にチャクラムシューター仕込んでたのも、「ガンプラで遊んでる」感じで実に楽しい。この手のカスタム性を謳う作品の映像化はしかし、見た目の区別という都合からか純正主役機が一番みたいな風潮がなくもない。ガンダム野郎や殊にプラモウォーズも終盤以外は主人公機は転々としたが……本作のビルドストライクもそうはいくまい。ので、ああいった原作設定から逸れたガンプラならではのネタ仕込みをこれからも期待したい)