ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《墓穴までの契約/Grave Pact》/『極黒のブリュンヒルデ』第95話

(前回感想はこちら) (第1〜3話の無料閲覧はこちら)

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)) 同上

死 が 二 人 を 別 つ ま で




自分の人生が好きに使えるなら、ここにいる自分が本当に全部自分のものだって言うんなら

              { {__, // : / : : : : : : : : : ∨ : : V_/
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               | : |\} }{ ,ノ:....i}      V⌒リ  |_,/′: \
               | : |:.:j厶  V^ソ        ~´:: :: ::!'⌒V. | : : \
               | : | {┌ヘ ::`~::    ′         ノ : |\ : : \
               | : |人                      ;rく|: : : |  \: : : :.
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―――泣いても笑っても来週放送開始を前にPV3。深夜アニメとはいえ「性器」とか言っちゃうあたり温泉モロ見えも、ひいては秋葉原デートの御乱行もまんまやるのかな……潔し!() はたして色々ぶっ飛んだ冬季アニメからは、

  • 佳奈:『キルラキル』ガンメン風紀委員長とフラグ立てつつダブル主人公とデートで満艦飾マコ大勝利ED。登場時の毒舌炸裂から期待
  • 黒服:『ノブナガン口先手羽先ジャックさんマジイケメン。4巻頃の素敵な変態ぶりを愉しみにしております
  • カズミ:『ズヴィズダー』終盤駆け落ちヒロインこと駒鳥蓮華。最終回前で実質告白も振られん坊なんでや! 滅茶いい娘やろ! また最終回衝撃だったロボ子、佳奈の合成音声あれで良くなかろか


……物語が始まって以来、誰かの予知か確定未来かずっと判らないままだった「ゼロ地点」に辿り着いたのが丁度アニメ放映開始直前とは。ラノベ原作アニメが小説と同時に完結する(しかも既知二件とも作者は同じ)のに匹敵するくらいの離れ業だと思う一方、同時に盛大なネタバレでもあるような。まして幸か不幸かニコニコ動画で配信されるとなれば、そちらから入る初心者はコメント非表示必須じゃないかな……なんて心配より更新速度を上げるべきなのは明らかなのだけど。終電が完全にアウト!


Fate/Zero

「寧子!! 寧子――――!!」
「……本当に バカな子 人間をかばって死ぬなんて・・・」

「黒羽!!」「村・・・ 上く・・・」

「……くそっ!! 抜けない!! 黒羽・・・!! 死ぬな!! 何で・・・ こんな事に・・・!!」


「お前が居るから・・・ こんなことになったんだ お前さえいなければ・・・」

「あのまま お前が死んでいれば・・・」


「いや・・・ まだ 可能性はある」

「前にカズミから聞いたんだ 黒羽はヴァルキュリアより強い力を持っているって・・・」「!?」
「そしておれは その封印を解く方法を知っている」

「黒羽・・・ おれは・・・ 子供の頃に 一度お前を殺した・・・」

「そして・・・ 今日またお前を殺してしまうかも知れない」

(99.9パーセント溶けて死ぬと言われたボタン・・・ お前を救える確率は1パーセントもない・・・
だけど・・・このままじゃ0パーセントだ)ゴポゴポッ

「……好きにすればいい 千怜(ちさと)は確実に死ぬと言っていたもの」

(……クロネコ・・・)

「良太」「なに?」
「私 良太のこと 好きよ」「はぁ?」
「良太は?」「……」
「お前と同じ」
「なにそれ」
「わからない ちゃんと言ってよ」
「……」

ガ チ ッ

「おれも クロネコのことが好きだ」

ブ シ ュ ウ

「私 良太と・・・ いつまで一緒にいられるのかな・・・」「は?」
「……そんなこと 考えたこともないよ」

「でも 良太のお父さん 死んじゃったんでしょ?」

「死んだら お別れだね」
「……そりゃ そうだな だけど・・・」

「死ぬまでは ずっと一緒だ」

「……だったら・・・」

簡 単 に は 死 ね な い ね

      .,/  /        /       . _..-'"   /   /   /    ...!    .l        _/
    _/   /       . /     ._..イ″    . /    /  /      .l    !    ._..‐'´             _...
  ./゛   /       ./    ._..-'″./      ./    /  ./       !    .} ._/゛           _,, -'"゛
-'゛    ./       ./ . _..-'″  ./      ./    ./  /        |    l'"           ,.. ‐''″
      /      ,iン'"     ./      /     ./ ./         !    .!     .,..-'"´
     l      /゛       ./     /     ./ ./        /|     } ,.. ‐'″
     i′    /          /     /  ̄¨¬‐/ /....,,,_、   .,/゛ |    .|´
    .l     /       ,iリ    ./____l /    . ´゙"'''ゝ ..,,_.}    .l
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. /   |     .|       /    /       l ./  ._..-''"´゙'''ー ,,_  │    .l `'''ー ,,_
゛   │    .!      /    ./ ヽ      ,! /,/゛ ___、   . ! `゙'''.!     .|     `゙''ー ,,,
     |.     ヽ    ./   ./-、 .\    / /゙,,,,/ ㍉ュ|   │  .,!     !..,、        `゙'ー ..,、
     l.     ..\  ./   ./   \ . \, │l゙ /.;;ッ彡二¬-   }   |       |  `゙''ー ..,、       `゙''ー
      ヽ      `'-/   ./    `ゝ、 `'┼''''"゛    : i' `゙"''っ 二个     !      .`''ー ..,,
. ´゙'''― ..,,,;;、      !   /¨¨¨¨¨ ̄ ̄ `'-、,゙''-y -ァ"゙,./    /  │     .! ..,_           `゙'ー 、、
        . ̄''''―- .|,,,_,  .l゙     . _,,,.. -‐''"゙У .il<〃   .i′  .l゙      .|゙'ー .ミ¬ ..,、       .`゙''-
                 ̄'''''''`-ニ..,,_、 _,,..v" .,i''"`フ゛   /.._  .l       |    `''- .,゙''ー.._
                          ゙̄'¬ーく ..,,./    ./、 `''' !      │       ゙\. `'-、、
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              `゙'''ー  /      ./   `゙'''ー ,,_  /          !           ヽ    \
                 /      /            `゙}゙          }            ヽ     \

「!?」

オ ォ オ オ オ オ オ オ ォ オ オ オ オ

ズルッ カラン

「ちっ・・・ 本当に悪運の強い奴・・・!!」

゙_、                           `゙'ー 、、         \ .`'-,   、 ヽ\ヽ 、
.    ̄"'''―- ....,,,_                       `''ー..,,          `'-, .\. .゙ミ、. ヽ\ ヽ
           `゙゙''''― ..,,,_                   `''-、、      \. \ .゙ \ ヽ ヽ ム
                   ´゙''''― ..,,,_               `''ー、、    \ \ヽ \.ヽ゛ .l
                         `゙''''ー ..,,_            `'‐、、   .\ ゙〈L ヽゝ  .l,
.___                                `゙'''ー-..,,,_          `''-、  .\`ゝ     l,
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                       `゙゙゙"'''―- ..,,,,_,           `゙'''ーミ;;ミニ ..,_゙' \        !
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                                  ,..-'´         ,r'"  .,/.|″/  ./ . iリ l ! .,l  .!
                                   ,..-'″            / ./ . / ./   /!li!│ |!  .|
                             ,..-'″             /    ./ /   / ソ | .,ll  .l
                              _..-'´                  /   / ./    /   | リ  l
_゙''ー ,,、                     ,..-'´                   /    //     l   l .l゙l  !
     `゙''ー ..,,               _..-'´                  /    .,i./ . /    l   .| /,! l
            `''ー 、,      _ /                    /     メ" /     l    l゙/ ! !
             `''- ,, /                        /    .、   ./     !    .レ .l ./
                , / .`''‐、、                , .,/    /   /      l    ./ /.i′
            ,/゛      `'‐、、            ノl、    /    /      /      //
.         /             `'-、         ,/  .l,   ./    /       ./       l/

「!? なっ・・・ 魔法が・・・物理的にはじき飛ばされた!?」

「寧子が・・・」

覚醒(リブート)した・・・


「黒羽・・・ 生きてるんだな・・・?」

「このっ……!!」キィイィイイィイイイ
「!? アンチマター!?」

                ┏━━┓         ヽ
                ┃    ┃      ┏━┓ /  、  メ
                ┃    ┃      ┃  ┃ |   _ス´ /
                ┃    ┃┏━┓┃  ┃ | ./ .∨
                ┃    ┃┃  ┃┃  ┃ r'´l.  f´ヽ./
                ┃    ┃┃  ┃┗━┛/彡廴ノ /  }
                ┃    ┗┛  ┗┓\y'   Д´ ̄\/ ̄
                ┃            ┃  ヽ  ノ" ヾ、/  》  |
                ┃  ┏━━━━┛〉、_/\クri  l}  /  ィ|´
                ┃  ┃|     f`<´ ヘ_/{lii从ヽ/゙ゝ=、/i/|
                ┃  ┃>-‐ァ7ヘ、\{_}//「lli>ヤ´ソミミ'ヘ/l|
                ┃  ┃‐‐--{_lj /\/_\V/∠l」>i「llli7/∧,|
                ┗━┛ _ {`ヽ{_//´ /X〕ミ:》''´〈〉ヾk'〈/ヾ''|
                   l  |/ 7}\l__>‐゙/く_>r' l〉ミ〉二ヾi}ー-'|lli_,ィ'"´
                   l  K ,//, 「`Y}三./ _l_ソ_}ツヘ__{\八___|lliノヽ
                    l  |^ヾ'  L// __幺:::`:::::く../\/i´ ゙̄ヽ|´   \
                 、i l  | ̄二ニ=r―‐く大^ニァ' }/7/〈{     ,| :
.        ==  ̄ ̄ ̄  ――_―― ̄___ ̄―/{_{\/\/ /i|  /   ┏━┓
    ̄ ̄  ――_――__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―jjY^ヽ/\.|;,   ┃  ┃
                  `ト、Y´ ̄ ̄} ̄[三,/:::.`ヽ=ァヘ{ニ<   ヽ| l     ┃  ┃
                   \ l|`ト、ロ /, /l }/.:::rr=く_[/_7{_\,>、_ , ,┏━┓┃  ┃
                   ヽ|  l\' / /::::/こl」」くi_/ 」   \ ヽ ┃  ┃┃  ┃
                     \ l __/ ,[ ̄j7i| l|_j「┏━┓ ヾi ┃  ┃┗━┛
                        { ヽ;ン'^ヾ个 l|  | lli┃  ┗━━┛  ┃
                  /ヽ    ` 'く j l//^ヽ!┏━┛          ┏┛
                  V/        、{ i  /^┃      ┏━┓  ┃
                        ロ  \ィ!i| ┗━┓  ┃  ┃  ┃
                              \|  i{ l┃  ┃  ┃  ┃
                          [l    \,l| l┃  ┃\┃  ┃
                           /7        \;i┃  ┃  ┃  ┃ |、
                        `′         ┃  ┃  ┗━┛、|i \
                             <>    ┗━┛、     |iヽ

「寧子 あんた・・・」
「物しか壊せないはずの・・・ 寧子の魔法が・・・」
「人を攻撃できるなんて・・・」

ひょっとして 本当に黒羽は ヴァルキュリアよりも・・・


「……えっ?」

「良太!?」ガッ「えっ!?」
「良太!! 良太でしょ!?
私だよ!! クロネコだよ!!
忘れちゃったの良太!? なにそれちょっとひどくない!?」
「……」


君が望む永遠

 『3×3EYES』の「パイ」「三只眼」「綾小路ぱい」「綾小路葉子」、『仮面ライダーカブト』のウカワーム(間宮麗奈)・スコルピオワーム(神代剣)に『剣』のジョーカー(相川始)トライアルB(広瀬義人)、あるいは『灼眼のシャナ坂井悠二とある魔術の禁書目録上条当麻、はたまた『魔法先生ネギま』の「神楽坂明日菜」「アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシア」 『ダンガンロンパ』の腐川冬子/ジェノサイダー翔、勿論の事エルフェンリートのルーシー(楓)/にゅう/角折にゅう/遺伝子の中の人……本物か偽者かの真実はいずこにありや、もしくは一つの魂・精神・存在の違った側面に過ぎぬのか。それとも単に時が外的要因がための変化か。

 およそ印象が激変し、比較的当時のクロネコに近かった寧子よりむしろヴァルキュリア真子のそれに近しいとさえ……今其処に現れた彼女が何者であるのか。少なくとも落下事故(死)以前に村上良太と幼馴染だった記憶を有し、しかし十年の時を超え彼と再会した「黒羽寧子」と記憶を共有・意識を連続してはおらず―――思い返せば「クロネコならぬ黒羽寧子と恋を育んで真実に気づいた時には」などと思案したのも遠い序盤の頃だ。また(死んだ娘も生死不明な娘も含めて)魔女全員の自我に関わる問題でもある……ドラシルに宿るという意識、研究所に入る前や親の顔を覚えていない、脳記憶の断片情報。しかし寧子が魔法の代償として喪った筈の記憶を、クロネコは有している様子。もしかすると良太と幼馴染であった時点で「宇宙人に侵略されている」と知っている時点で既に……いや魔女の組成は十年前、妹を喪ったイチジクがヴィンガルフ所長になった同時期に始まったんだっけ? あれ?

 “その日以来、彼の心は欠けたままだった。その理由を埋めるために、九はこの10年彼の持つ全てを費やすことになる”
 “彼は後に『高千穂』の面々に加わり、その研究機関であるヴィンガルフを立ち上げる事になる。『高千穂』の最終的な目標は『神殺し』である。しかし九の目的はその前段階であるソーサリアンの創生にあった”
 “永遠の命を持つ生命体……ソーサリアンを作るために必要なもののうちの一つがグラーネだ。魔女が魔女であるために脊髄へ埋め込まれたドラシル、その中で数千分の一の確率で生み出されるのがグラーネ。それに妹の魂を宿らせれば怜那はソーサリアンとして永遠に生きられる”
 “彼は妹のため他人の命を奪うことに躊躇いはなかった。数百人の魔女の命と引き替えにグラーネの素体を手に入れた。そして冷凍保存した妹の脳でグラーネを培養する。これで妹の意識はグラーネに宿るはずだった”

 百年前の遺跡発見⇒良太クロネコが落下事故≒玲那死去⇒イチジク高千穂参画⇒ヴィンガルフ立ち上げ⇒グラーネ培養⇒小鳥魔女化⇒脱走事件。しかし寧子の言では十年間研究所に居たということであり、ソーサリアン研究は勿論魔女の組成自体も国営悪の秘密結社完成以前から行われていたことになり、寧子・真子また佳奈の魔女化は立ち上げの前に成された……? んん?? ケーキが十年ぶり(佳奈談)、つまりそれ以前に食べたことがある……それも脳から与えられた情報なのか、小鳥同様に中の人が目覚めていない(なかった)だけなのか。でも強制孵卵スイッチを押しても人格が変わった様子は無い……んんんん???(惑乱)


 いやぁ、こう来たか!!なんかもう、幾度も幾度も、寧子さんに関してはガックシきてただけに、満を持して!!ようやく正ヒロイン様、大覚醒!!と言う熱い展開なんだけども……。

単純に寧子さん復活&覚醒!と素直には喜べない罠が……恐ろしく不吉な『クロネコ人格』が前面に出ているという違和感(うへらw

 えー??なんで??クロネコは幼なじみだし、良太の初恋の人だし、全てが丸く収まるじゃん!!と思う人は、はい、コミックス第七巻の28ページあたりを参照してごらんなさい。

もはや忘却の彼方の読者も多数いただろう!そう、黒羽寧子、ヴァルキュリア時代に大量殺戮疑惑があったね!!

 果たしてクロネコが、佳奈ちゃんをどう扱うのか?今まで通り親友として扱うのか?それにアレよ??考えようによっては、クロネコとしての記憶が蘇ったことにより、真子さんと姉妹だった記憶を取り戻している可能性も高いわけだ。ヴァルキュリアは許すことが出来ない!と義憤に駆られていた
黒羽寧子が消え、おねえちゃんと良太と三人で一緒に暮らしたい!と無邪気な6歳児っぷりをクロネコが発揮したら、姉に同調して人類を虐殺しだす可能性だってゼロではないはず。

よく考えたら、これ、すごいピンチじゃねぇの??少なくとも、ヴァルキュリアを圧倒して、一息つけるって雰囲気とは程遠い予感がするんだが(ぉ

 で、完全に追い詰められた良太は最後の手段を取る。まあ、この展開になると99,9%失敗するにしても、残り0,1%の成功の方に転がるのがお約束ですから、そこまで驚くものではないでしたね。ちゅーか、この手の展開になって失敗したという話を聞いたことが無いし、失敗したら物語的にも詰む。
 だが、このシーンで重要なのが、ページはさんでの2回の回想。1回目は良太とクロネコの恋心、2回目は死について語っているが、後者の回想は色々と匂わせますねえ。良太の父親と弟が本当に事故で死んだのかという疑問が再び沸きますし、死ぬまではずっと一緒だって、何か物語のラストの展開がそうなりそうな予感がしますし。たった1ページだというのに、結構な情報量が含まれていること。こういうの嫌いじゃないですよ。

奇跡的に復活した寧子。本来の魔法の力が戻って、真子を圧倒する!
そしてなんと、過去の記憶までもが復活!
これは、どうなんだろう。記憶というか、クロネコの人格が戻ったということなのか?
魔法使いになってからの人格はドラシルのものだしな。
それか、人格が変わったことでクロネコ時代の記憶は戻ったけど、魔法使い時代の記憶はなくなった?
まぁ人格イコール記憶と言っても過言ではないから、
意識体としてはドラシルだけど、人格はクロネコというのもありか?
もちろん今の記憶も昔の記憶もあるってパターンもあるしな。
佳奈らのことは覚えてるのかいないのか?とかも含めて、
今の寧子=クロネコの記憶がどうなってるのかはすごく気になるところだな!

―――いつからか何となく、「忘れられない良太」と「忘れてしまう寧子」の行き着くところは『最終兵器彼女』のシュウとちせ、スパロボでしか知らんが『重戦機エルガイム』ダバ・マイロードとクワサン・オリビー、『ちょびっツ』の植田と元嫁さんのようなものを想像していた。だが一定の平穏を前提とするそれは全く甘い想定であり、至極当然のように極黒の展開は遥か斜め上を行ったと言える。「俺が全部覚えているから」という言葉が虚しくなってしまうだろうとは思っていたが……十年前以前の良太をベタ塗り潰されながら彼を好きになった寧子と想い出を共有していないクロネコの復活……それはある意味、良太が心密かに望んでいたことのようでいて、読者視点でさえ感じる釈然としなさを天才の良太が判らないはずも、ない? 想いが、罪悪感が眼を曇らせ自分を誤魔化してしまうか……というのも一つの予断先入観ではあるが。

 今度の今度こそ、命の危機は去った、ないし去ることになるや否や。散々待たされた「随一の力」こと真子以上の最強破壊魔法が遺憾なく発揮されれば……それはそれで新たな脅威になりかねず。また寧子と認識が連続していない(幼少期〜真子曰く「許してくれた?」の一件以前?)=良太と再会した記憶が無い=脱走前後〜天文台の想い出が無い≒脱走魔女達との仲間意識が無い≒下手すると佳奈との面識も無い≒良太に近い同性同族を敵視する危険性≒カズミ初菜は生き延びていた方が事態はややこしくなる可能性≒結花逃げて超逃げて。せめて次々回か次々々回あたりにはそんな「平和」な心配ができますようにと徒然。


◆ 黒のノエル。 知られざる物語。

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