第15話「博士でヒーロー ナイトダイバー」/荻野純 『γ-ガンマ-』
◎ (第14話感想はこちら) / ジャンプSQ.[γ-ガンマ-]荻野純
―――接 敵 起 動。
本作においてサブタイトルを冠するヒーローにはおよそ3種類居る。一貫して主役を張るタイプ、話の大筋に巻き込まれるタイプ。そして筋に流されつつも主役を張り通すタイプ。異論は認める。割と残念なことに、今回は二番目。反面物語としては激震走る―――!
- γ─ガンマ─ 1 (ジャンプコミックス)
- γ─ガンマ─ 2 (ジャンプコミックス)
- γ─ガンマ─ 3 (ジャンプコミックス)
- la alteración -如月のブログ- | 『γ‐ガンマ‐』第15話「博士でヒーロー ナイトダイバー」
「これまで 後手に回り続けた ここから勝ち始めよう ユリ」
「はい! マリーナ隊長」
,,.-┬―‐┬ 、 /.: ,,-:i____├-ヘ ├┤ V: : : :| : ', |: :|| : ∨__/ : i jュ || :. .: | |┤jj-⊆⊃ー⊂⊇イ! `Y `ヽ、: :/リ . ____ r‐x'V⌒トヘ、___.:// /: : : : : :.`<|しヘ!|!__リ\, ―‐、/j /: : :._}三三「`V|しヘ}|!__リ\ハ二ハ厶ミメ、 . i: :.:/.: :xーニ|L_j:lしヘ}|!__リ\=芋刋ハ `V\ . {:.:/.:/ 「`i|L_j:|L_刈_入.: : : ̄Ⅵ_j: : : :.\ `'<⌒ヽ. Ⅵ/ ィ彡:|Lj|L_jハV/、_彡ヘー―: : __: : __: :-Q―ヘ : :', Ⅴ :/: : :Ⅵ: : :`V⌒V´: : :}ーァ--、: | |: : : : : : : :Ⅵ : i L/=彡ヘ=≠圦....人: : :{_{{__} | |: : : : : : : : }}} ! ,<: : :\: : ∨: : :/: :`ヾ:/ : : : : : 〃⌒ヾヽ: : : : :L.イノ i: : :ハ: : :\:}≧==イリ: : : : : : : :{{ }}: : : : : :イ ` ー―< ̄`寸三彡升三≧x、、ノ>-<\: :.//| ∨∧∨ ∧:∧::::::::::::::: ∧: : : : : : : : :.|i ///! . ∨∧∨ ∧: :\::::::::::::::∧:____:///// ∨∧∨ : :\: :>::イ:::::|: : : : : : : |\/厶、 \ ヽ⌒ヾ/: : : : |::::::|: : : : : : : l: : :.レヘ介 、 `Y彡'──==|/|: ̄ ̄ ̄:lー彡イ入ハ } : : : : : : : : : |:::::| : : : : : : l: : :|: : : : :Ⅵヘ 厶__: : : : : : :|:::::|: : : : : : :l__|: : : : : :Ⅵヘ /: : : : : : ̄ ̄`i/| ̄ ̄ ̄l: : : ト、: : : : : i 八 /==ミ、、: : : : : V::| : : : : : l : : : V:\: : :.i |: :.'、 /: : : : : : : `Y ̄二ニⅥ: : : : : lニ二 ̄\ヽノノ: : : ヽ . /⌒ヽ: : : : : : |: : : : : : //´ ̄ ̄∨: : : : :ヽヽ∨ : : /:j レ⌒ヽ!: : : : :./.: : : : : //: : : : : : : ',: : : : : : l | :L=彡イ} /: : : :リ: : : : / ̄`ヽィ /: : : : : : : : :i : : : : : :l | |: : : : :} }
._,./ ,/ ../ l ,,,, ,! ./ .| l ./ / ,i‐′ │.l. ! ! ! `''ー-‐'| / } ! .,/ ./ .,. ゙ヽ, l .l │ i''″ .,! / .! ! ,..‐" / ,i′ i |l~゙" ゙l, .! ! .vィ゛ │ / l l-'゛ / ./ .,... ./'!、. l ! l .i".. | ./ .゙l、 │ / ./ _,../゛ ./ .`'-、 .ヽ ! .l ., 、.|, | i′ ./ ! ゙l、 ! ,/ _/ ./ 'z" .ヽ .ヽ|i ミ゛ .|, ヽ 、 l, .| ._,,,,,,,_ l .l ! . / .,/ / -―'"ヵ.! .ッ- ......,゙l、 l| ,! '\. `l、 .l. .| '|ー‐⌒ / ,,l.l、 .| ./ / ./ .l . l .`‐ .\.リ、 !、 / .`"|.iv'''" | ! .,,i′ ! / ! .! .,/ / / .l .l l , 、 ヽ!/、 ヽ ゙l、 ´ .! / i′.. / / │ .l / .,/゛ ,′ .l, ヽ .i″.! .\ .\ .、.ナ | ! .! .1 ./ / │ .! .,.. ‐'゛ / l, ヽ ヽ ‘ .ヽ, .゙l,l. / / .l, | l´ ,‐ ヽ. l `'、 ゙'、.| ! ./ ./ ! / / / .\ ヽ .li;; .,i、__,,,,/''!゙.!.|.、 │ / .゙ゞ゙'''''--i、.、._,,/ ! l / ./ 、 \ ヽ, .|/ l″.゙l │ l゙ / / `′ │ .l / / / \ \ `'''゙ |│ ./ ./ !ソ'、_,,,| .! / / . / \ ヽ, / ,! / / . , ‐″ ./ /''、..、_. ./ / / i \.ヽ l゙ ,! .i./ .,/ / / / . / .,/ / ,./ .! `'Λ │,! 〃 少 , ." / ! ./ ,/ ,./ / ! i .゙.l、 ,i! l .l,゙゙> `| /、 '" /' / ./ ./ ./ .. .! ,! /`ヽ ゙‐'′ ゙'-/ ./ / ,i'゛ ._/ .../ / ,./ | | ゙'''゙ ヽ、 . i、,.lシ彡-''" . / / / ,./ .| │ ! ! !,i'―┬!.l川゙‐'゛ / / .../ ./ | l ! l .,i ._ _、 ´ ..l..__,/ . / / .,r'ン゛ .,. ! | ! │,! .l .l゙ .....,,/゙'シ'.l / / / .,-/ ../../ l, .! ! .! | :! │ │ ヽ. . ―〟 ,. .,- / / / .,rソ゛ / / .,,. ..l .、 .| | .! l│ l l .l゙ .゙lコア゙" / / / / ./ .,r'./ .// / l .l l ! ! ! ! ,! .l .l , !″ / ./ / / ./ ,, |'" .// ./ ...;;. l .l !.! ! .! ! ! .l .! / / / / ./ / .,./'" , 'シ゛ / .,.;;ソ"
「一体何なんだ あれは なぜ研究所内に現れる? 君たちは」
,. -- ., , ´~ `ヽ _,./ _,、 ヽ / /ーi、 ', /, / | l i , , ', / / / / /Tヽ j | i,.Li」 l i l ヽ/ / / / ,.-rt‐、i/ //+十iト、l l 〈/ / /! ,' ´ ̄ ' i{ `ト、 / } i / / / l i、 j ゝ.,__/_ノ l `ヽ〈 .i | l ヽ ー-- ,.イヽ i r‐V‐‐il-.,__\ ,.ィ´. ー' / l __,.--.、  ̄``ー- 、ヽ /.i ,.-- く____ ` ´ ', /i .l / ``ーッ--.,_ i /il | l ,ィ/ //,.>"´ ̄`~´ーi_lヽレへ ,' ,' r,'ヽ ´ ヽ.\ ̄`` 、 } i i // /´ヽ /o i ヽ r‐/´ i~`r‐‐- 、 /.// / 〉 / / } i / ,.. l / ./ i7´~ ! / ./ ./,'、 〉i l l/ /_ノl 、 l __, 'o, ' /, ' ヽ ヽil l/ヘ__,.‐-'" iヽ ,.. ` ー l-ァ‐'"´ ヽ' ノ\___, ', ' ヽ ,. -‐'" / 〉 iア´ , ヽy'´ ,.‐-‐´⌒ー、 ', , ' , ' く -、 __,ノ ヽ/ /ノ´⌒ヽ ,. ___ ヽ.', /´ , ' _, ' `ーイ / /ヽ / / /.i ノ ' __,,.._,./ i ,. ' ,' , ' ,.イ ヽ /,..,ィ´ 7'´ / r'-.,_ ヽ /,' / , ' ', ', /,. '" / ,' / /`ーく_ - ., ./ヽ i / ./ ', i / ' , ' ,' ./ ノ, ' / ` 、__,.、 `` 、 ヽ ,. '" i ! ./ ' / ,' / /, ' / / i ,ィヽ }i,..イ i l / ' / i / /, ' , / / ヽ,ィ´ ノ iヽ_∧、 ! ! , ' , ' .i / / , ' // ./ / | | ', ',', .l ! ./ i / / , ' / / / , ' |o| ', ', ', l ,ハ ノ ,' ,' , ' , ' ./ ./ / , ' ,. ---、 ', .', ', ! i ', ,' i !/ ' / / /,.- ' .〉, i. ', ', | ! ヽ ,' | l´`ー、,へ_/ /___,,..,__ァ´⌒`ー‐'' , ' ゝ.,i ', ', il. ヽ ,' |. ', |`7 l ヽ , ' /` 、 ', i t., \
「何か 知らんかね?」
「おそらく ガスマスク野郎の仕業です」
「「ガスマスク」? なんだそれは?」
「ブラウニングさんの目に仕込んであったカメラの映像だ ブラウニングさんの脳波で操作し
残したいシーンの映像のみをメモリーカードに遠隔で記録する・・・ 私が作ったシステムだ」『先生…… 僕の血が 沢山ついてますよ』
「!!!・・・」「えっ・・・」「サカキ・・・」
『さようなら Mr.ロストマン』
「……」「隊長・・・」
「総隊長の遺体が敵の手にあるのだとしたら 眼球のカメラの事も気付かれているだろう
こちらもサカキの事を知っていると向こうが認識している前提で動かなくては・・・」「作戦を立てるなら 力になるぞ マリリン」
「「マリリン」?」
「ニナ・・・ ありがとう 助かる」「まずは軍内部にどれだけ敵がいるかを把握する事だ 敵を欺くためにも 慎重に動くぞ」
,ィ }リ! ,xzイイ彡 ‖从{ ./ ヾゝ { リ /, ,ィ /! }、 彡゙! "ィル/ュl/ィッヽ{`` ヤニニ|! 彡ム、.. ノムヤ ∨;ニム_,,,,、、イ≧!〉ニ∧_,/:〉ヨ∧、、 ∨ニニ!|ニニニニリ《ニ|ィ__!ミ|ニ》ニニ} 寸彡jマ=‐ヾ/:∨|、l !リ:‖ミ彡| ミ、=-イ マニト、ミ {/く}!ニ|! }ニ!|ミ! {</{ラ/ヤ ヤニ寸、ヽニニ}‖ミ! <ニニヾ:ノヽリ{ニニ;| ムニニムニ|!ヽヾ!ニニ| ,ィ==ーム∧ニニニ||ニ\\ニ! x、∠、、,,,,___ノ;ニニ∧ニ/ヨ!ヽニヨヽ 寸ニニ弍 __,,,∠/=ニニアニニニニУミ‖∧ヽ三彡ヾ、ニニム ‖ニニニイニニア"ニニニア/}};‖ニ∧;/ {≧ッ、\マニム、 ‖ニニニニマイニニニニア∠ニニリ‖ニニ;∧ラノミニニニムマ===、 jlニニニ>イ\ミニニ彡イ゙ニニニ‖ニニニ∧ニニ>ミニニムヾニニム |!ニ>イニニニ≧=≦ニニニニニ/ニニニニニ∧ニニニ>ミム マニニム _,,イニニニニニニニニニニニニ∧ニニニニニ∧ニニニニ≧!_jミニニム ,,、<ニニニニニニニニニニニニニ/ニムマニニニニミ∧ニニニニニニニ≧ミ、、 ィニニニニニニニニニニニニニニニ/!ニニ|ミヽニニニニニヾミニニニニニニニニ} .ヤニニニニニニニニニニニニニ/ .}ニニ!ニムニニニニニ\ニニニニニニニ/ ..∨ニニニニニニニニニニニニ/ |ニニ!ニニ}\ニニニニニ\ニニニニニニ‖ ∨ニニニニニニニニニニニ/ |ニニjニニ| ヽニニニニニニ\ニニニニ‖ マニニニニニニニニニニ/ .〈ニニ!ニニ! ヽニニニニニニ\ニニ‖ ∨ニニニニニニニニ/ ミ三lニニ| ヽニニニニニニニヽ、ミ、 ヾニニニニニニニ/ ,ィ彡<ニ彡} ヽニニニニニニニニヽ少 ヾニニニニニ/ ヾイ少云ラ7 ヽニニニニニニニニ/ ヾニニニニ/ /,Уイ安巛ヽ ヾニニニニニニ/ ヾニニ/ イ / 刋炎‖〈 ``<ニニ/ ヾイ イ .刷炎リ ヽ、 `´ 刈l炎;′ マリ炎:〉 ラ'災ム 〈ミヨ彡〉 ヽ=ィ
「皆さんも知ってのとおり 人間がヒーローや怪人になる原因は
生物が持つ“生命エネルギー”になんらかの形で宇宙や星 生物以外の物が持つ“λエネルギー”が付加される事です
“λエネルギー”に適合出来た者は 生物が持てるエネルギーの限界値を超え様々なパワーを得る事となる
62年前のエイリアン同士の戦争によって地球全体に充満したλエネルギー それが全ての始まりでした」(何の話をしている・・・?)
「我々は その地球全土のλエネルギーを 打ち消す方法を見つけました」
「では ここで このプロジェクトの中心人物をご紹介します
軍人ではありませんが 僕がずっと一緒に仕事をしてきた科学者です
それではどうぞ!」
__,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,、 ,..-'": : : `゙'''ー..、 /: : : : : : :::::::\ /: : : : : : :::::::....\ /: : : : : : :::::::...ヽ /;:;: : : ._,,,,,,,,_, : : : ::::..! i" .,,...-..,,, .´゙"''ー- ..,,,_ ::: : : :::: .! /..,ミ..-´::::: :::::::.`'-、: : : ´゙'‐、:::、::: ::: .l r'"^゙'":::::: ::::.,.. --..,,_ \: : : `''-:::、::: ::│ ,!::: ::::,i- 、__/゛ ._,,,,,. \ ヽ: : : \.::: :::: ! !:::: :::.!l│ .! 'ニニル ヽ. ヽ: : : `'、::::..| !:::: ::::ヾ,、 .! \ ." _.::::" ,.ヽ: : : : : :ヽ.! !::: ::::/ ゙''ー-.........-‐″;:;: : : : ヽ: : :::.ヽ !::.i∩,ヽ '',゙^゙ ̄´゛ |i;:;:;:: : : : : :;:;:.:ヽ: : :::ヽ !::.l゙| .ヽヽ,`\:: . .|!;:; : : ,/,: : ;:;:;:ヽ: : :::ヽ !::.|/:::: ヽ,ヽ, ::::`、 |_::,../: : : : : : ;:;:;,ヽ: : :::ヽ !::|,!::::.::::. \\::l::.//-二....-':: : : : :;:;:;`'ー .., :::ヽ ,!::!,!/::::,,... ,! '┐._,,,. -‐''": : : : : : :::;:;:: ''ー ,,, :::.ヽ i二,,,二-ー;;二>!′,:::::: : : : : : : : : : ::::;:;: `゙''ー ..:::_ヽ, ゙''-,゙x x x x!ヽ::':;:;::::::: : : : : : : : : : : : : :;:;::: '''"゛: `''‐ヽ `'''x x x ヽ::::'::;:;::,: :::,::::::: ::::::: : : : : : : _,,, ー'''"゛:;:;:;:;::;.:;:;:;: ::;:;:;`''ー、、 `'''‐ミ へ ....,,,,.... -―''''''゙゙゙/゛:;:;:;:;:;:;:;: ;:;:;:;: ;:;:;:;:;_.__:;::;;:;: ;:;:;:;:;`'-、,,. ,iヘ .ヽ.::::::: , :::::,..-''',゙゙'- ..,,,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;___,゙,゙二二二"''ーニニ;\、 l::: l │,..-'゙゙,, i ←' . ̄´ア ゙̄,゙″ ._/.::゙''`-;;,,,\\,\゙ _、,!::: !-....‐'´ / z'゙'":;:;:;:;:;./ ./:;:;:;/ / ,l''゙.、`ヽ::、゙'-::\, ,,ヽ ,..-'":;, 冫 ;;彡゙~″:;:;:;:;:;:;:;./ ./:;:;:;./ / l>::l::`'-..ヽ`'' ..,`‐\,,ヽ ,/゛:;:;,/、 .",!.l| ./:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/ ,i′:;./ / /::. `┤ヽ,::::.ヽ''-、ヽ::::,\ヽ /゛:;:;.,/:;:;./、 ll「 l:;:;:;:;:;:;:;:;:;./ ./:;:;:;./ / .l,::\::.ヽ::.\::.ヽ::.ヽ.::::::::,,ヽ
「ジェイラス・ノーマン博士です」「どもども」
「もう 正体を隠す気も無いという事でしょうか?」
「いや・・・「我々に気付かれたところで何も問題ではない」と・・・
あの男を表に出す事で 我々に見せつけているんだ・・・」(そうか・・・今 動じていない者)
(全員 敵か)
伝え聞くところのマーベル系クロスオーバー『ハウス・オブ・M』⇒“M-デイ”(ミュータント能力消失現象)、ややもすると『シビル・ウォー』展開待ったなし、なのだろうか。また次回はアルトゥロマン、巨人、相棒はマイティ・ブロウ、発電能力を付与された【戦闘員】……ゴライアス、プロジェクト・ライトニング……良からぬ連想ゲームだ。キャプテン・ジャパンなるヒーローも13話で(ギャグ的表現ながら)顔出してるし……総じて、漸く反撃開始かと思いきや時既に遅きに失していたという話。
ディスチャージの死で悩むユリにマイティ・ブロウは「死んでいった者の正しさや意味は残された者たちの行動で決まる」と諭したが、妻子を愛した男が遺した「力」は依然として榊の尖兵扱いなのだった。もしも宣言した通りに事が運べばヒーローは生まれなくなり、また力を(それを向けるべき相手と共に)失うことになるが……戦力的には更に強化され続けるだろう【戦闘員】で賄う腹か? たとい怪人怪獣が発生しなくなるとしても「人類に逃げ場無し」じみて全ての危機が去るわけでもないし、最初と二番目の宇宙人はラムダエネルギー関係なくやってきてドンパチしたのだし。もしくはラムダエネルギーを消し去るというのはお題目に過ぎず、それを隠れ蓑ないし踏み台にした別の計画があるのか……どの方向に転んでもロクでもない予感しかしない。例の「コア」を利用したりすると倍率ドン。
他方、総長祖父のダイイングメッセージを隠し場所が「ヒーローを倒した」怪獣(ゼットン似)人形の中というユーモア。前回に続いてミユキ姉さん(ヒカリ共々“首都大阪”への研修旅行中)の妹馬鹿ぶりが発揮されない一方、ユリとミカがオロオロしたり二人がかりでバズーカ背負う姿がちっちゃ可愛くて和んだり、まさかのトニー・スターク枠が女性博士なのに驚いたり。その技術力でもって長きに渡って遠ざけられた真実に近づけたものの、戦闘面での活躍は今少しで残念……ただライトブライトとは別の仕方でもって今後の話に食い込んできそうではある。
そういえば基地よりデカい研究所を住処とする博士にしてヒーローて、素性を全然隠せない上に逃げ場の無いような。今回みたく四次元棺桶で【戦闘員】を送り込まれるなんてのも狙われた時点で半分詰んだようなものだったけど。一週間で五体とか六時間連続戦闘……そこまで持つ時点で中身の鍛え方も半端じゃないですね後藤ニナ女史。素の状態ではラムダエネルギーに影響された異能を持たないのかある程度は身体能力が強化されているのか、はたまたトニートニー・チョッパーみたく頭脳強化か元々天才にして強靭なのか。エネルギーに適合してない人間がヒーロー的パワーを使える(そして同等以上のアーマーを製造できる)という意味では、今回示された計画の後の世界でも活躍可能な(それに限らずとも食うに困らない)人……逆に言うと(数年で失われるものとしても)ヒーローとしての力に依存というか、まあ軍属以外でヒーローを「稼業」にしてる人はいない=他に収入源就労先がある(学生は例外)のが多勢……怪人だけが稼業の輩は困るだろうなこれ。かといって呉越同舟できるかは疑問―――そういえば本作は「悪役」のレギュラーがいないな、戦隊物やメタルヒーローの類における敵組織の幹部とかの。ロックレンジャーの時に倒したのはあくまで「ロックレンジャーの敵幹部」だし、ヴィラン(マーベル)ジャーム(ダブルクロス)ヴィシャス(デモンパラサイト)ダスクフレア(カオスフレア)的な意味での常連はボス格三人組くらいのもので共闘可能性はゼロ……なんて言ってたら表向きは笑顔で協力を強いられる展開があるやなしや。地球防衛軍の内輪が根回し済みで二分の上で首魁が総長代理就任なんて怪人と戦ってる場合じゃねぇ! のに平常運転を強いられているんだ! 1話から出てるチョビ髭の元隊長が向こう側じゃないのがせめてもの癒し。
あと気になる(期待してる)のはフレイムベインことゼン少年か。ミユキ&ヒカリやヒロト(ホーネットマン)が放送を見てたのは明示されたが、彼はどうなのかどうしたのかどうするのか。まずもって、彼は随分前から榊の非道を糾弾できる立場にあったのだが、「気に入らない」と言いつつ「興味が無い」⇒レイとの時間に傾注して他ならぬ彼女の上司にしてエリート部隊長の危険性を追及することをしなかったし、レイ死後も独りで行動してきた。まあ下手なタイミングや相手に口を滑らせたり情報を漏らした日には、如何に最高傑作候補と言えど抹殺された可能性は高いのだけど。
ともあれ一度は正道ヒーローに導かれど復讐のダークヒーローに回帰した彼が、どんなタイミングで飛び込んでくるかで軍という組織・正義という観念を守り守られ制約されるユリ達の手詰まりが打破され得るのではないかと他力本願気味。その前に、どころか彼が秘密を握ってたと知る由もない彼女達が人事を尽くさない理由もないのだががが。珍しく月が替わる前に更新できたものの、クドクドしくダラダラ徒然。
◎ 「聖☆あめりかん」 【一部完】
i' (:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶、_彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヾ 、 _弋、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶、_彡,´.:.:.:.:.:.ミー_ ´彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i 丶、_:.:.:.:.:.:|\ミ _ 彡,´へ:.:ミニー _ -彡:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:ハ `ー ´,7:|:::::丶、_ / 丶、 =-‐ニーニ三彡:.:.:.ヾ` ー=´ |::|::::::: : : ,,, ,-= 、 `ー-- イィ`i:.:ノ 丶{`ミ 、,,,, ::.....::vニ""゙゙",そcゝ:::::. `i:.:/ζ }:.レノi ヾ :τそcゝK::、:へ´-=彳.:::::::: }:.:}イ ノ:.:.:.:.:.:} | { ::::゙''''":::i:! ::\::::::::::::::::::: ノノi " /:.:.:.:.:.:/,.. 「……多数派のために、少数を犠牲にしてはいけない。 ゙ヾ :::::::::::::i::! ::::::::::: 彡',-イ:.:.:.:.:.:.:./. ヒーローは、民衆に奉仕するだけの存在ではいけない。 丶:::::::::i::! ::::::::::::::::::. !ヽ;.:.:.:.:.:.:./, それはわかってる。けれど、僕たちは強い。強すぎる。 丶:: ::i:::し-=‐:: ::::::: ! 'i,:.:.:.:.:イ... だから、怯える人々を安心させるためには…… 丶 :::`ニ彡::ミ=ー- 、 ! `i,'ヽ丶 社会を安定させるためには身を慎むしかない――」 丶:i:i" ----三ニ:i:} / ノヾヽ ヾ::::::::,' 、:::::::::i:i / / / )人 ! ::::i!::;' ::: ノノ / ,, イ ///,\ ゝ、:::::.. .::´´/,,, - ''" //////// ,,イ 、 ー ‐,, ´''" ////////// ,, - '' "///i /,ゝ´,`ヾ 、 //////////// ..゙=''''""///////////i ハ/ . 〜》 、 ////////////// ゙////////////////i/ V´ ,ィ7 丶 ////////////////
l′ !'V! / ./;;;;;;;;;;;;;;;;;; / 、ニニニニニニニニニッ〟 .`゙´,..イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / /| ヽ ノ-‐'´ .ヽ;;;;;;;;;;;;;;;; ! 「そう考える君達もいる。. / / / / .|i、;;..;__;;.l..゛ . そして、拒む者もいる。 | .| / , / ゛ .ア´.iiレ′ l !イ { 匸l ――両方が許される世界。 〈. ../,i◎, `───ニ"` / _.. -'"゛..l, ''-、、,.ノ゙゙゙∴__レ゙、 !, / _..-'"゛ . l それが、自由だと思う。 i/゙´ | _ ‐ヽ ,..-'″ l ...... ... l .../ ″ ヽ _..-'" _,,,.. .ゝ、 今、定められた法を破ることになっても」 `'‐、, .| `'-、 ._>‐'" _.. ー'″ ヽ __l .l,--, ヽ /゛ ,..-'"゛ .ヽ. | `~'、 l_l / / ,/゛ .l .__ | __ .l゙'|___レ゙´ / ''“'二.゙ ̄! ./ ,..-'''"゙″ ゙゙'-、 |