第２０話「新米ヒーロー　ライダーマスクスタッグ」＊第５巻／荻野純『γ-ガンマ-』（完結）

◎　（第１９話感想はこちら）／ジャンプSQ.［γ-ガンマ-］荻野純

今日もどこかで英雄(ヒーロー)が生まれそして人間に還ってゆく

　およそ月イチ、をもオーバーした『僕のヒーローアカデミア』感想ログ（誰が読むとも知れないが続く予定）。最強ヒーローが着実に進む衰えを実感しつつも、限界ギリギリまで気張ってバッドコンディションな所にヴィラン来襲(救難訓練に来た主人公ら巻き込み)。別にそれを見越したわけじゃなく全力を相手にするつもりなのが尚のこと絶望的……むしろ秘密がバレて舐めてかかられた方がマシじゃなかったか、いや兇悪な御面相からすると期待薄か。
　ところでところで、黒髪カエル娘が良い味出してる件。ワープ能力者に分断された挙句水中に叩き込まれた主人公を助けた以前より、存在感が主張されており……はたしてどういう位置づけのキャラとなるか。基本的にクラス内での評価は低くないし、かっちゃんも一応矛を収めたので学校生活での問題が少ない現状から……この事件を超えた先において？　また、もう一人の同行者、ガタガタ震えながら立ち向かう出久に触発された粘着マリモ少年の狼狽ぶりでより対比的に見えるが……同級生一部と違い直接戦闘力が高くないタイプの割に、随分落ち着き払っているなとも。
　他方、マリモ少年が「俺だって」と気張る場面は『ダイ大』文脈に準えるとポップ的（助平心を漏らしてもいる）……のようでいて出久もそういう要素は持っていた。劇中最も成長したと思しき才能はともかく市井の一般人出身で、血筋的に超人勇者であるダイとは……ってそういえば、彼も最初は勇者に憧れる一介の野生児（魔物使いとしての資質＋魔法使いとしての教育）だった。二人の差、突き詰めると勇気を出す者と呼び起こす者、だろうか。ここまで書いておいてなんだが『アカデミア』でそれを参照する意味はあまりない。ナチュラルボーンヒーローと謳われるオールマイトもまた「灯」を託され託す一人の人間、もしかせずとも委員長の兄貴はじめ現役ヒーローも相応の悩み苦しみ……『ガンマ』は終われど、作品が過去から語り継いだ文脈はまた未来へと受け継がれる。
　閑話休題。一難越えて、しかし「その程度」はお構い無しに絶望が訪れる。おそらく生徒を枷に先任教師に、そうして倒した教師も含めてオールマイトにも「ヒーローらしい」不利な戦いを強要する。そして流刃若火対策のワンダーワイス、というほど特化してるのか“改造人間”脳無。無効化されようがお構いなし(もしかすると当初の出久と同様生来は無能力だったかもしれない)の怪力速度の上、直伝スマッシュを受けて小揺るぎもしない耐久。アニメUBWで微塵も鈍重さを感じなかった『Fate』バーサーカー（ヘラクレス）じみて、あるいは「能無し」と掛けて『機巧童子ULTIMO』の「無能」バイスを想起。
　そうして到着した本家オールマイトはしかし、力を受け継がせた故の弱体化を感じさせず、されど看破さる。また脳無は常在型衝撃吸収……「吸収」ね。吸収したあと、何処に行くんだそれ？　一撃必殺・亜空間ギロチンをかっちゃん達の助力で回避したものの、不安は残る。ところで２話同時掲載で遂に『NARUTO』が完結と相成り……お疲れ様というには予定が詰まっていますが。子世代、特に長女の方、遺伝子が仕事し過ぎぃ！

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「その腕・・・　半年も現れないと思ってたらやはり力を付けてたか・・・」

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「やっとか・・・」

「君の力が僕の設定した地点まで辿り着いた時武器との融合が強制的に解除される　もうあれは僕にしか使えない」

「終わりだフレイムベイン」
「ああ・・・終わりだ」

「てめぇが作ったモンなんだからよ！　んなこったろうと思ったぜ！！」
ｶﾞﾁｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
「ガッ……！？」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

「こいつをくえ!!!」

　　　　　|:::::::|::ヽ.ヾﾋﾄｪ,ｪ=i　　　　　　　/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::ヽ
　　　 　 |:::::::|:::i´ヽ ヾ'.i i　ヽ､_　　_ ／/::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::ヽ
　　　 　.|::::::::|::ヽ､_ヽ_ノ〈　　　 ￣　 /:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|::ヽ
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　　　　.|::::::::::|::::::::::::::::ヽ..、　¨　￣　!::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::ﾉ.|::i
　　　　.|:::::::::::!::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　 ヽ::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::／ノノ
　　　　|::::i:::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::iヽ　／ヽ::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::／´￣￣｀ヽ￣´
　　　　i::::|::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::/::::::::::::i::::::ゝ:::::::|/´｀ヽ:::::::::::/　　　 　 　 　 ヽ
　　　　.!::|ヽ::::::::::ヽ::::::,‐-､:::::/::::::::::::/:/´　｀　　　 　 〉￣/　　　　　 　 　 　 ヽ
　　　　 !､!　ヽ:::::::::ヽ/　　｀i:::::::::::／:/　　　　,、　　./　/　　　　　　　 　 　 　 i

「………ミドリちゃん・・・」

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　　　　 　 　 .|　 　 ',　　 ｀´　　　ヽ'　　/./ 　./ 　 /　　/./
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　　　　　　　　　　,,''´　　,-､_ゝ ヽ;:::::::}/　）ｒ ´-‐´　　 　｀メ　,, ´:::::::;　　:::::
　　　　　　　　　 i'　 　 / ﾍ ‐､_ _ );!,ィ　('´ヾ　 _ノ !__　　　／_ノ:::::::::',　　 ::
　　　　　　　　　{ 　　 ﾒ ｊ　::..　　 !:::|　　　　　　⌒ヽ　 ..:::/　　　　　ィ' 　 :::
　　　 　 　 　 　 } 　　::::{　 :::::　　｀::　　　　　　　　ヽ､;;::::i|::　　/　ｲ ィ´ヽ::::
　　　　　　　　　 !|　´::;;!| 　:::::　　/:/::..　　　　　　　ノﾉ::::ヾ;ノ/ r' ソ､_;;　::::
　　 　 　 　 　 　 !ミｰ､;;lﾄﾞ,､　:: 　ｊ:::{:::::::::.....　｀ｰ ｏ　.....::::::::〉ｲ..::: /　　　｀ヽ
　　　　　 　 　 　 ﾄ　　ﾉ{ミﾞ､｀ｰ::´:::|iﾄ　::::::::::::::::::::::::::::::::／/j |i　/　　;.　　::;
　　　　　　　　　 /_ ノ{ :::ﾊ　ヾ::::;,ィ ''｀~｀ー--;;＿::::::／ヽ{/　　,ｨ　　ｊl　　 ::
　　　 　 　 　 　 {　　|! 　ハ,, }、ｒ‐'　　i|　　　::::....､ヽ_ヾ,,!|l!　 （ 　 　ハ　　:
　　　　　　　　　 ヽ　｀;:: 　 j|l|lヾ｀　　　ヾ ､　　　　＼ ﾞ=〉!l|l　　} ／∧　　::/
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　　　　　　　 　 /　　 !|　　　　}i 　ヽ､ﾊ　　',　　　　　　〉|l|l彡''ハ: : : : /::::::}
　　　　　　　　 {　　i　ヾ,,　　　ﾊ　　 ﾞ!| ';. ｀ヾ　__, -／/ｨ__ノ ''　 メ　:/::::::::!
　　　　 　 　 　 i|　 |　{r Y　 ノ:ﾊ　　　}/: : : :｀ : : :r´/ i/(__,　　..::: ｀´::::::::|j
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「世界の進化を見届けるんだ妨げるな」

「あれだけの力を使って動く事もままならないはずだ・・・なぜまた力を・・・」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r'"｀ヽ-、_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　　　｀、/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ、_/i　 '
　　　　　　　　　　　　　　 　　 li l　　　　　ヽ'-,
　　　　　　　　　　　　　　 　　 i｀'r――ヽ　(~´
　　　　　 /ヽ、 irﾍ　 　 /i/ｌ ノ / i.　　　 l　〈 　 ,
　　　　 〈　　 ヽl　 ｀'"ヽ'　　　/　 /ヽ--┤ /／/
｀ﾞヽ'"｀ヽヽ　　　_ , -‐'"ヽ、　i　 /　　　 i'　　 /｀ﾞ゛ヽ、
　　　　　 r' r'"￣　　　　　l　 l　ヽ＿__/　 /'" i
　＿＿＿ｌ　ｌヽ、　　　　　ﾉ　 ｌ　　　　 ｌ　　´(_ ｀i__
　ヽ、　　 　 ｌ　ヽ　＿,r-'"　　l,-、　　 ヽ、　　~´／
　　 ヽ、　　 ｌ　　i　　　l、　／ ｀ヽヽ,　　 ヽ、　 (__
　　　　｀ヽ　ヽ　 ｌ　　　 ／　　　 / /　　　　i　　　｀ﾞ゛‐i
　　　　　 _ヽ ヽ'" ヽ、 i　　　　 / /　　＿　 i、　　　　 i--、
　　　　　 ｀ﾞ゛ヽ ｀ﾞヽ、 ｌ　　　／ /_　 /‐- ｀ヽ,｀ヽr―‐、　 〈
　　　　　　　 _,- 、｀ ｀ｌ　　　ｌ ／ｌ｀ﾞ./　　　｀i ｌ　/i'　　　i　 /
　　　　　　 _ , -‐〈　　 i　　 i　　'　/　　　　i l　/ l　　　 l　 l
　　　 _ ,-'"-／'"--、　｀ヽ、｀ﾞ‐- ｌ　　　　 i iヽl i'　　 　 ｌ　〉
　　　　_ ,-'".　 ／"-‐/　　 ｀￣￣ｌ　　　 / '　　/　　　/ 　｀ﾞヽ、_
　 _ ,-':　　　　:'"　　 /_,-、＿__,-、｀ヽ 、」_ ,'ヽ〈＿＿/　　　／　　　 l｀'
'"／-,　　　　　　　／:　　　　　　/r,　　　　　　　　　　_,-、-‐ヽ　　r'
　　 /　　　　　 ／-‐-　　　 　 :'".〈　　　 r'"｀ヽ　　　ｌ:　　 ヽ、｀ﾞ
　 /　　　　 ／　　　　ｌ　 r-　　、　 ヽ、　ｌ　　　l　　　l　　　　ヽ
./　　　／　　　　　　i　　ヽ　　 ｀ﾞ゛　　ヽｌ　　　 ヽ、　ｌ　　　　 l
　　 ／　　　　　 　 /　　　 ヽ、　　　　　　　　　　 ヽ ｌ　　　_-'
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「ミドリちゃんが私に預けてくれた最後の力だ！」

｢はぁあああ｣「ぐぉおおお」

ﾊﾟｷﾝ

「ユリちゃん……」
（力が・・・）

「僕の勝ちだ！！」

「てめぇを殺すのは俺だ」

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「あらら」

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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ` ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　´
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀丶､ 　 　 　 　 　 　 　　　,　''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀`''　ｰ-- --‐　'''"´

「いいとこに来んねありがと」
「礼を言うのはこっちだ　あの野郎の目的ごと叩き潰せたわけだからな・・・
これでレイも浮かばれる・・・」
「？」

「じゃあな　俺はとっとと帰る」
「うんまたね　学校来なよ！」
「あユリちゃん迎えが来たよ」
「早く帰って休も」
「うん」
ｶｸﾝ
「あれ・・・」
「ユリちゃん？　どうしたの？」
「……何だろ・・・」
「脚が動かない・・・」

（脚が動かない上に成長しない・・・何でユリちゃんがこんな・・・）

「ユリちゃん・・・」
「ん？」
「………大丈夫？」
「何が？」

「その脚じゃもう防衛は出来ない・・・　それに身体も成長出来ない・・・」
「うん」

.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lll::::::::::::::::'､　.::::ﾞ,. ﾞ､::::',　　 ヽ.　　　　　　　　 " !;;;;;;;;r‐ ､;;;;ﾞヽ,　 ﾞ'l;.
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lll::::::::::::::　 ﾞ､:::::::ﾞ,.　ﾞ'､::',. -‐　ヽ､　　　　　　　　ﾞ､;;;;'､lllllllli;､;;;;:ﾞ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lll ::::::　　.::::::ﾞ､::::::',　,ｒ'";:,　　　　　　　　　 　　 　 ﾞ､;;;ﾞ';､lllllll}::::::ﾞ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'lli　　　 .;::::::::',ﾞ､::::'/　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'.､;;:"　 ,':;ﾉ''
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'lli.　　 .:::ﾞ､::::::', ﾞ'.,'ﾞ､　　　 ,,,;;=＝　　　　　　　　　　　　ﾞ '‐''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'lll, 　 :::::::::ﾞ､::::'､.! ﾞヽ　　,;:'"
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'lli,　:::::::::::::ﾞ'､::ﾞl,　　　 ;l',r'''""'‐.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'll;,.::::::::::::::::::ﾞ､!:､　　 ;ll!;;;;;;;;:::､;;;;ﾞ'.､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'li;::::::::::::::::::::ﾞ'､ヽ.　 'll､;;;;i'lllllllli;､;;;ﾞ.､　　　　　　　　､　　 , 'ﾞ''‐.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''li､:::::::::::::::::::ﾞ'､,　　'lli､;;ﾞ'.､llllllll}:::::ﾞ;,,　　　　　　　　 ,.r': : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'li;,::::::::::::::::::::ﾞ.､､　 ﾞ'li;,､;:ﾞﾞ,.'" ｀;:/　　　　　 　 rｒ" : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'li,ﾞ､:::::::::::::::::::ヽﾞ;､　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'､.: : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'll;,:::::ﾞ.､:::::::::::::::::::::::ﾞ'､ﾞ' ‐. ､､.､､ .-‐ '''"´::｀'.､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'll;,::::::ﾞ.､::::::::::::::::::::::::ﾞヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'll;,::::::::::::::';,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ''=x;;､､､,,,,,/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'lll;,::::::::::::::'ll;;､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ''=,,;ll!'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'll;,:::::::::::::ﾞlll'=;､::::::ﾞ'=x;;;､,_::::::::::::::::::::"‐:.､.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'lli;,:::::::::::ﾞ'll;,ﾞ''=x,,:::::ﾞ'=;,ﾞ"'＝=x;;;,‐'''''""
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　''=;;,:::::::::ﾞ'li;,　ﾞ'''＝x､ﾞ,''=､,_ ,;ll'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'''=;;,､:::ﾞ''li;,　　　｀｀ﾞ""",ll''

「いいよ　心が大人になればいいだけだし　軍辞めるし」
「……？」
「つーかもうさっき隊長に辞めるっつったし」

「えっ……と…… そうなんだ・・・それで大丈夫なの？」
（何かユリちゃん明るい？）
「うん　今すごく良い気分なんだ」

（そうか・・・力を失ったって事は・・・ヒーローの呪縛も消えたんだ・・・
もう・・・ユリちゃんは戦わない・・・）

（戦わなくていいんだ・・・）

「うっ・・・」
「あああれ！？　お姉ちゃんどうしたの！？」
「うぇっ　うっうぇぇぇぇ」
「大丈夫！？」
「うぇぇぇユリちゃぁぁん」

ヒーロー達はいつも通り地球を守ってる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ ＼　　　　＿　〉　 ｉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈 　 ＼ ´　＿_,}ト 　ｉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈＼　 ﾄ 　 　　　　ヽ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉　　|￣￣＼/￣}ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / /　/┬== ｘ∠ ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∠　　　|　 　 {,　 八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿__∠二二 ｨ;　 　 |　　 __　/　i|＼_
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::::::〈＼::＼::::::|i　　　|＼＿ .ｲ 　 ;::::::::|⌒＼
　　　　　　　　　＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:/∧:::::::＼＼::::::::!　/　 ﾄ　 ｝/´|　 /::::::::′:::::::|
　　　　　　..＜:::::::::::::::::r ､　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r　 　 　 　 　 |::|/　　､::::::::)::::::::〉:∨}　.ﾉ人__／j人{::::::/:::::::::::∧
　　　　　/::::::::《￣＼_/ ハ　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_ 〉/　　 　 　 /|::| 　 ／＼:::::::/⌒ヽ/／　＼__／　'⌒ヾ:::::::／　 |
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. 　 　 　 V´)::〈-⊆⊃ｰ⊂}　　　　　　　　　　　　 ⌒′　 Ｌ｢Ｌ!　| 　 　 |:i:/　　_／　　　/:i:/　　 　 ＼　　　 　 　 　 八　 　 ト＼
　　　　　 ト::::::::〉、　　　　′　　　　　　　　　　　　　ト　 rっ_fっ j　　　 |/　　　　　　／:i:i/　　　　 　 .＼　　 　 　 人
　　　　　 トｰイ::::::Y＝＝{　　　　　　　　　　　　　　个ト ｢　 」　 ′　.／　　　　 　 ∧:i:i:i:i＼＿＿＿／　＼＿＿/:::::::＼
.　　　 　八::::::|トｘ└―r┘　　　　　　　　 　 , 　 ´￣＼人 ´　/￣＼|　　＼　　　iﾘ:::::Y:i:i:i:/　　　　 /　　＼ ＼ﾉ:::::::::::::::::Yﾍ
＿＿_／:::::＼:!.i.i｢:i:i:i:i:」≧hく⌒::...､　　　 ／￣/　 　 ＼{_ ￣ /´　　|　　　 ∨　 i{:::::::乂:i:i{/⌒ヽ／　　　　　'⌒:::::::::::::::::::乂
￣＼:::::::::::::::::::::＜二ア:::::::::::::＼:::::::＼／￣　　　　　　　＿/　＿　　|　　　　|　　i|::::::::::|:i:i:i乂__丿〈　　　　　乂丿:::::::::::::::::::∧
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:く::::::j:j′:::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::/::_:ﾉー=ﾆﾆﾆ二{　　 〈　　　　｀ｦ＿{　　|:i:ｉ:|::::::∨￣ ｀く'￣_／　 　 ハ　 　 i /' 　 ＼　　 /
:::::＞〈::::::::::::;:::::::´￣￣￣￣￣|:ト　＼二二二二二二二二 ＼::::| |{　　|:i:ｉ:|::::::/　 i　　|⌒＼　　　/　|　　　|′ 　 　 }_／
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でも最近たまに暇そう
世界に充満していたλエネルギーが消えたため
ヒーローも怪人も怪獣も減少しつつある

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　　 ＼　　 ,ハ　　 　 　 ‘,　　　　　　　　　　　　　　　,′　 　 　 !: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ,′ 　 /
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 !:.:.:/ ハ 　 　 　 |:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　´　　 　 ＼

今は毎日幸せを感じられる
きっともうすぐ生まれて初めて「平和」を知る事が出来そうだ

「ユリーお客さんだぞー」
「はいはーい」
「ココアでいいか？」
「うんありがとマリーナさん♥」ﾁｭｯ

　　　　　　　 　 　 　 i 　 　 　 　 　 　 　 　 ;
　　　　　　　　　　 　 l　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　l 　 　 , ‐ ﾆﾆﾆ ヽ　/
　　　 　 　 　 　 　 　 l　 ／/ ニニ /　 /＼
　　　 　 　 　 　 　 　 ﾚl 　l − − ｌ　 / /　 ヽ
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　 ,'　　　　　　　　　 　 ',　　　　　 　 　 ｀ヽ l /　　　 　　 ＼/
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　ヽ　　　　　　　　　　　/l 　　　　　　　　　　　 ',　　　　 　 l
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　 ,'　l＞ ――― ＜　　 |＼ 　　　　　　　　　　 ｌｌ　　 　 ／l
　,'　∧　　　　　　 /___／ヽ. ＼　　　　　　　　　 ll　　 ／／|

「えっとつまりせっかくあのライダーマスクの力を受け継いだのに
戦う機会が無くって・・・要は敵がいないんです・・・」

　　　　　, '"　 　　　　 　__,,,､､､-‐‐‐ '' ''''‐ ‐　　　､ ､､､,,_ヽ
　　　 ／ 　 　 _,､ -‐ ',,､､ -‐‐ '''''''''''ヽ'''''''''=‐‐- ､､_ヽ　＼ヽ
　　 , '　,､ -‐',､-‐''"´　　　　ヽ､　　　 ＼　 　　　 :::::..ﾞ'''‐;;､,_ヽ
　　,'､‐'',､‐''"　　　 　 /lヽ..　　:ヾ､､　　 ＼､　 　　 ::::::::::::::::::::`'､
　 ,'　, "　　　　,､　　 r' i ヽ::....　ヽヽ.'､,　　＼＼:::...　::::::::::::::::::::::'､
　.i,､'　　　　　 i'i　　 ::!　!　 ＼::::...'､ ＼ヽ､,　＼＼::::::::::::::::::::::::::::::'､
　i'　　　　　　 i. ',　 :::i　 i　　　＼:::ヽ.　＼ `'' ;,::ヾ＼:::::::::::::::::::::::::::'､
　| 　 　 　　　.i　',　::::l 　 ',　　 ､,､､=､'r-‐‐'''"　``　ヽ::::::::::::::::::::::::::'､
　l　　　 　l　　!　 '､.:::|.　　'､　　`　　 ヾ　　　　　　 _,,{:::::::::::::::::::::::::::::',
.　l　　　 ::|'､　|　　ヽ::l. ,ノ　　　　　　　　　　_,,,;;=''"ﾞ　{::::;'　::::::::::::::::::::',
　 !　､　 ::|.ヽ l　　 ,,ゝl"　　　 　　 　　,,;;='''"　 　　　　!:;'　　::::::::::::::::::::',
　 i　 ヽ :::l　 ',{､‐'"　 `　 　　 _ 　　　 ´　　　　 　　　 .!'　 　 ::::::::::::::::::::',
　 .! 　 ',ヽ!､"´' 　　　 _,,､;;=''"'　　　　　　　　　　　　　 !　　　:::::::::::::::::::::',
　 .l　　 ',:::::ヽ.　 ,,,,;;=''""　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ::::::::::::::::::::::',
　　i　　 ',:::::::::ヽ`"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 :::::::::::::::::::::::',
　　.!　　 ;::::::::::::'､　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ! 　　　:::::::::::::::::::::::',
　　 i　　 .;::::::::::::::!　　　　　　　　　　　　　　　,､-‐'っ　,'|　　　 :::::::::::::::::::::::::',
　 　.!　　 ;:::::::::::::::',　　　　　　　　　　　,､‐ '',´､‐'"´／ .|　　　 ::::::::::::::::::::::::::',
　　　!　　 ;:::::::::::::::ﾞヽ､_　　　 　　,､-‐,"- ''"　　,､‐"　　|　　　 :::::::::}ヽ､::::::i:::}
　 　 .!　　 ;::::::::::::::::::::::::`ﾞ''‐-　､､`;,"_____,,,､ ‐'"　　　　 | 　　 :::::;::::i'::::::::＼l!:!
　　　 !　　 ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ノ＼　　　　　　i'　　　:::ﾉl:::i':::::::::::::::::＼
　　 　i ﾄ 　 ;:::::::::::::::::::::::､::::::::::::::::::,､‐'"::::://'i　　　　 /l　　　:::,':|::i':::::::::::::::::::,､=`
.　　 　',lil　　;::::::::::::::::::::::::ヾ,､,､‐;'"::::::::::::::i'　　　　　/　|　　.:::r'::l:,'::::::::::::,､‐'"､‐'"
　　　　}.il　　;::::::::::::::::::::::-‐''　　 `''‐､　　i'　　　　 /　 l　　.:,'::::::!'''' 　／ ／

「で？」

「どうしましょ？」
「平和に暮らせば？」

―――ちっちゃ可愛いユリさんが、永遠の小五ロリ(十二歳)……だと……？(老化しないとは言っていない)

　いやはや最終巻は、最終巻だからこそか、まったく自重しておられませんな！　元よりカラー絵ほか、単行本の仕込みは凄まじい百合っぷりだったけれど。「感謝の気持ちを込めてサービス精神をいつもの３倍」に偽り無し。

「お姉ちゃんはずっと私を守ってくれてます・・・
でも親が居なくなってからお姉ちゃんを守ってくれる人はずっと居なかったんです
ヒカリちゃんと出会って大切な人になって・・・やっと今お姉ちゃんは安心を感じてるんだと思います」
「少しさみしいですけどお姉ちゃんの幸せの為にも自分の為にも姉離れしないと・・・」
「・・・そうか……」
「今皆がそうやって大切な人の「幸せ」の為に備えを進めている
私達もあと４ヶ月鍛え上げて必ず勝とう」
「はい！」

「ねぇ・・・お姉ちゃん・・・　私達・・・別々に暮らさない？」
「え？」
「私・・・お姉ちゃんに甘えすぎてる・・・心が大人になる為にも少し離れた方がいいと思う・・・成長する為に・・・
それに・・・お姉ちゃんにもっと自分の幸せを考えてほしいから・・・」
「私はもう大丈夫だから・・・ミドリちゃんとお別れ出来たから・・・」
「えっ・・・」
「だからもうミドリちゃんに合わせて「ユリちゃん」って呼ばなくてもいいんだよ」
「・・・そっか・・・　もうお互い支えあえる人がいるしね・・・」
「別々の場所に住むだけで会わないわけじゃないから・・・毎日だって会えるから・・・」
「うん・・・幸せになろうね」
「ユリ」

　冒頭書き下ろしにしてからがおっぱいおっぱい。また（ちっちゃくても可愛い）ユリ×レドネフ隊長の成分充填。そして連続大決戦、熱血と色気が合わさっての怒涛。話数の決まっている特撮ないしアニメの手法に近しく色々巻いてというのは、良く考えずとも「１話１ヒーローのエピソード」オムニバスしてた頃からそうだったり。ただ個人的に惜しむらくは、榊ら三悪人がどういう人物・経過でもって今日に至ったかの補足が無かった点（幕間ヒーロー紹介は女性キャラのサービスカットでおっぱいおっぱい）。

　そういえば５巻収録分が始まって以降、ラストは力を使い果たしたせいで寿命も縮めてしまったとかそういうラストも危惧していたがそんなこともなかったぜ。ある意味逆。他にも「魔法少女」とか「古代兵器ロボを操る戦隊」とか一部後天性ヒーローに関しては設定上ラムダエネルギーと力の有無に関係なくないかと思ってたが、たぶん「あれもこれもそれも全部ラムダエネルギーの仕業でした（説明できる）」ということになったのだろう。別にそれ以外のヒーロー発生要因が残っていてもいいのだけどさ。榊の計画を逆用して地球を綺麗さっぱり、にしたはいいが地球外勢力へ対抗し得る力が新たに生まれなくなった点は根本的な解決が見られてないから。一方でアイアンマンレディーことナイトダイバー博士は唯一超人ではなく科学力アーマーだけで戦ってたので、彼女の開発した装備を普及させればマシになりそう、と思えばこそミヅキも退役後そっちに行ったのだろうしね（憶測）。

　最後に後書き。パロディ・オマージュとパクリの違いについての一筆。いつぞの４巻感想記事も合わせて、スルリと胸に納まった。盛り上げ所や小ネタにニヤつけたり原典原点に興味をそそられたり。気楽に楽しめ、以上！　しかし連載案が１２個て……それでは、またいずれ逢える機会を楽しみに。様々な題材を取り扱い、熱血なりお色気なり色んな話が描けることを示した、その先をば。

◎ 「やらない夫はクウガのようです」（目次）【完結】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　/i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ii ヽ_ 　 　 _ 　 ,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 iヽ　ヽ｀ヽ_iヽ_ i i　　　　　　　　　　　　　五代さんのクウガは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　>,-─ 、　 。 / i
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ .f:::::::::::::ヽ,　 r、!　　　　　　　　　　　　　みんなのクウガで五代さんのクウガでもあったのに
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　i:::::::::::::::/i /::::i
　　　 _　　　　　　　　 　　 　 i　　ヽ_-─´└、::i
　 .　 i　＼_　　　　　　　　　　i 　／,┘Ｖ,￣i/i´
　　　 ヽヽ　＼_　　　　　　　　 i／、 ヽ-/-、i　　　　　　　　　　　　　　　　あなたはみんなのクウガであろうとするのに
　　　　ヽ ヽ、 i_｀ﾞヽ _　　　　＿i＿_｀_ ´￣｀´　　　　　　　　 　_,-,
　　　　 ヽ　iヽ、ヽ_ ＼￣ヽ,ヽ　｀ヽ--。ヽ/~i_,--、　　　_, -‐´　/　　　　　　　自分のクウガになってない
　　　　　 ヽ,　　｀ヽ-、ヽ,　 i i　　　　　　｀ﾞﾞヽi￣￣＼￣）/ i　 /
　　　　　　 i＿＿_ 　 　 ）） i i　　　　　　　 ／＼　　 ヽ// /　/

　　　　　　　　i:、　　　　　　　　　　 ヾ,ヽ、
　　　　　　　　':,ヽ、,. -: :ﾆ'"´￣ ｀"'' -ヾ;!、
　　　　　　　　 ,.＞-''''ﾞ´:　:　　　　　 :.、　ヽ,、　　　　　　　　　あなたがいなくなったら
　　　　　　 ,／´: : : : :　　　　　　　　　:.＼　'i,:ヽ　　　　　　　　
　　　　 ,.／; : : : : :　;　　　　　:.　':..,　　 ::::.ヽ 'i,::ヽ　　　　　　　あなたの笑顔がなくなったら
　　　,:,':'/:/: i: : : : :　ヽ:.　　 ＼丶:.::::':,　　::::.'; .l, :::':,　　　　　　　　　　
　　.//.,':.,': : :',: : 　:　　 ヽ:.ヽ.　 ヽ　::::':,　 :::::iﾞ|||li'i:::',　　　　　　 .
　 // .i :.l i: : :.!、、　　　　＼、ヽ　 ＼ ::!, . ::::!lll|l ;|::::i　　　　　　 守れない笑顔を・・・
　 .;'　| .:i ;　. : .!':,ヽ　　　　　ヽヽ_..:-:''´ ::!::: ::::i!l!-;!i i:| ,z''i　　　　
　 i　 .l .|:.l: : .!: .',.＼＼: : . : .'''＼　 ''_,,,,,_:_!::: :::|i'''/l l l';;;;;::|　　　　失われる笑顔があることを・・・
　.|　　リ i| : :.',: :'; '_,,x 'ヽ 、: . : .,ri'!!i!;,ノ　'|:: ::::l''ﾞ:l|;シz'x;;l　　　　
　　　　 |.l,l i: : ',: :',.! ヽ '__ヽ.._''= :._ゞ'''"'i ';　!;: :::l:ヽ:!,-';;;;;;〈_　　　　知ってください
　　　　 !.| ':,':,: :.':,: :',z'i';il!;i,, ';｀　　 ｀　　ﾞi l ,|:i: : |;|:ヾ:、;;;;;;;;;;;'';;;x　
　　　　 ';.i　ヽ'., .:ヽ.:ヽ. ""　 !、　　 _,. r　j ;' l:i:　:ll :.ヽ',｀ '' ‐ =:;/
　　　　　'|,　 ｀.ヾ :,ヽ:'ヽ　　　　ー_'.ﾆ´ j 'ﾞ　|:|　 |: : :.＼- '　　　',　　　　　そしてなってください
　　　　　 '、　　 　.! :ヽ!:｀i' ‐,z '', -_丶,:ヽ、 .!l';　l、: : : |ヽ　　 　 i
　　　　　　　　　　 .! : : l: l.／　　 ........ヽ|ヽ　l:| ! .|ヾ:, : :l　ヽ、　　
　　　　　　　　　　　'; : :j／　　　 -―- ヽ、 !,' l .l/;:ﾍ;,,;|　　 ヽ、 l　　　　　　　あなたのクウガに・・・
　　　　　　　　　　　 '!: i　　　_, .r'" i: k''r- ' !　!|.l/: : : : 'i　 DTM.|