ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《純粋の色/Purelace》/『極黒のブリュンヒルデ』第130話*12巻

(前回感想はこちら) (第1〜3話の無料閲覧はこちら)

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)

少女は知らない その胸を疼かせる 心に燻るものの姿を…


≒≠第7章:人の手が まだ触れない / 第8章:無常の雨

                                                                 ___,,,,,,,,,,,,,
                           ヽ              /                   __,/,.----------,、ニ=-、
                                }╲    _____,.イ   /|                 __,/,..-‐''"   ,..-‐'''"´
                             |ニ|   /______ノ  /:シ        _,,,,,,,、_,,,,,,,,,/ /      /
`ー-―-.、_____    ______,     /:ニ:ヽ   __|ニ|___イ;{      |ニ|        /r-―:、_____   /`ー-.、______j
__`ヽ、    ̄ ̄,.-‐'' ̄`ヽニニ,ィ/  }ノ  /__|ニ|__ノ/      .jニj        ╲{   .|`ヽ、`ー'   `ヽ、  (、
     ̄`ー一´ ̄      ____/;/     /イ  |ニ|           /:シ            || ╲ \      `ヽ、 \
. ╲            ,-‐''´  _.j :|    |;;;;;|  .╲ .╲,rrrrrrrn、 / /            //  ╲  \       `ヽ、\
  .╲        ,.-‐'"/   / | ╲   |;;;;;|、   ,╲ .╲i i i i i i./ / _______.        //ヽ   .╲   \      / ̄i
   }   ,.-‐" ,.-‐" /ニヽ  i.╲ {   \;;r‐ソ_ノ╲ノヽ/}__/`/  /ヽ;╲     //   ╲   ╲    \  ,.-‐´
   |_,,-´__. /   /,ィ’ |/  i  \\   r≦三_ノィ|:ヾj|,aノノニニj  .|  j;;;;| ,.-‐'´,_ノ   ノニ\   ̄`ー-、ヽ{
     ̄  \____/:⌒i╲ |   l   .\ニソ ⌒ヽ_/\{ム}_ノ--.、//j ノ-;;|/ _./    {/  } \     /
    _,...-―''´__/ / .l .l i   l    __ノ, _ `ー--  i -一/__//に/        /r⌒╲╲___{___
 ,.-‐',.-―'' ̄/ / i ╲╲   l   / j   ヽ 三三 j |/ ̄   /`ー-.、       //  i ╲.\       \__
  /    /  /   l  \\ _,.-'ー-'/ j ,,,;;} r―'___ノ 、  -;;;;/ /     .ヽ__   //    |  i`ヽ`―-.、.......     ̄ヽ
     // /  r=ヽ_  >'' ̄ ̄ ̄ / ̄>'´__j ,小,二};;;;;;;;=―-、  ヽ|____,..-''‐'´      |  l   ̄`ー―`\;;;;;;;;;;;;;;;;;{
   / /  ィ  ,...-’   ̄       /,.-―| {´_ / ,|、 \{|;;;;/_\  \  `ヽ、    ,-―-、 .|  i.,ィ     ╲ `ー二\;;;;;;;╲
 ./  /  { {   ̄ヽ r‐''__________,.-≦/ イ  j ╲_/,.小、\、|⌒`ー.、\ ╲    `ー―  ≦__ __ ノ }     ╲ ╲ | 、`ヽ、j__
/_/  /}__\\ ク/ ̄   __,,.> /  {__/ } / |  \ |     \`ーヽ___,,ー-j { {__//ィ./、 ,.-―.、__╲ .╲|  ╲   \
   \/ / {⌒ヽ\`ー-.、,..-‐'´ ____/    ╲;╲.// / l \\レ―'´|  `ヽ、__,,,,;;;;;;;≧_\╲/ .|╲ :`'      \___|   \
      | | | .`ー二二__,.-―''´`ヽ、     /-' ,.イ    /    \     /   /       | |、.           |     \
      j |  i \,          \  __{ ,, `ヽ、______/    /⌒/__ / __..-―'       /| | \         \     \
     / /i  ╲  \___ `ー--.、_______ヽ/ }/'   ╲╲;;;/   /|;;;;;;;/⌒ヽ_<__        _/  .| |、  \__        \     |
   / / |  ╲    `ヽ、  /    `  j    ╲╲}   r'´  |/    `´  `ヽ、   //    | ╲╲,,_____/{        ╲    \
  / /   |   ╲      /       /    i ノ  ノ|    |          ╲/ /     ╲ \;;;;;;;;;;;|         ╲
   /j    |    ╲    {         |     l .|/  /;;|    .|           |  /       ╲  \;;;;|          ╲
  |  i    |      ╲   .|         |   _l .| r'i’;;;;;|    |           | /,. -―――- 、  ╲  `ヽ、          ╲
 / i    i______╲  .|      /⌒ | / ̄ヾ、|__ノ .|;;;;;;;|   j_           ̄        `ヽ、╲    `ヽ、         |
   i   /        \/     |  / |i     i|   |;;;;;;j    |;\                     \`ヽ、   \       ╲
   i ./                 ト_,ィ`ー |╲   ノi  /;;;;/  ./;;j;;;;ノi                       ⌒\    |        ╲
   /                  |;;;;;;;\_.| \/:/-';;;;;;;;;|   /;;;r'  .j                          ╲ー-、{           j
   /                   \;;;;;;;;;;;| \  :|;;;;;;;;;/|  ーヾ  j                            ╲  ╲
 _{                     \;;;;;;╲\\ | ̄  /  ,.-‐'"j_/                             ╲;;;;;;|
                           ╲\\|___./,..-‐'"i  /                               |\|
                            }\ヾ|//    ヾ_/                                |╲
                            |\ヽ| ./ ,.-‐r''"´                                 | |
                             }ヽヽ/.ィ´  /                                    | /
                             |__/l´ .}  ./                                    |/
                           /lヽ :| / /                                    /
                          /  {ヽj | |  |
                        ∠_/ヽ_:ノ |  |
                        |;;;;;;;;|     |  .|
                       {⌒ヽシ     |  /
                        ̄ ̄       ̄
収録範囲 直前掲載 表紙/裏 引き指数 収束度合 掲載時比較 主な加筆修正
第1巻 寧子、八つ裂き 小鳥、正体不明 寧子/寧子 ★★★★ 衝撃度合↓ ランク設定改訂、「まだ大丈夫だ」
第2巻 寧子、危機一髪 カズミ、吶喊 寧子/佳奈!? ☆☆☆ やきもき度合↓ ハングアップ設定改正、紙袋
第3巻 良太、危機一髪 奈波、友を得る 佳奈/カズミ ☆☆ ☆☆ 加筆の想定内外 秋葉原デート表裏、魔女狩りの影
第4巻 奈波、“死なず” 瑞花、落涙 カズミ/小鳥 ☆☆☆☆ 涙腺刺激≒ 三人で撮った写真、奈波の……
第5巻 「小鳥ショック」 初菜、来訪 小鳥/良太 ★★★★ 驚愕度合↓ 小鳥ノート、黒服の……?
第6巻 大女優、カズミ 魔女狩り、介入 良太/奈波 ★★★ ☆☆☆ 安心度合↑ トリック面で過去最大の大修正
第7巻 命を選択する時 三つ巴、渦中 真子/真子 ★★★★ 展開自然度合↑ 「不死の生命」、ホクロ露見経緯
第8巻 カズミ、本気出す 良太、嘘を吐く 初菜/初菜 ★★★ 驚愕度合\ 中和限界、ラグナロク・イズンetc
第9巻 イチジク、死す クロネコ無双 寧子/小五郎 ★★★ ★★ 人間味↑↑↑ 設定追加修正、九千玲の死に様
第10巻 クロネコ、喪失 三羽鴉、派遣 姉妹/九千玲 ☆☆☆ ★★★★ 完成度↑、驚愕度\ 爆心地他コマ割、カズミ初菜消息
第11巻 結花、捨て身 孵卵、予知 佳奈/結花;; ★★★ 驚愕度\ 冒頭補填、1話ワープ
第12巻 孵卵、予知 デート前夜 四人/高屋 ★★★★ 高屋の露骨さ↑ ソーサリアン関係、高屋周り補足等

―――途中休みが入ったり年末年始が続けざまに合併号だったり、は直接関係ないかもしれないが(あとメイド喫茶話を移転)……これ、第11巻が発売した時期と収録範囲が完全に一致してるんじゃあ。一部の月刊誌連載みたいな直前まで収録とはいかないが、これはこれで珍しい。そんで話数からするに次巻は今回くらいまでになりそうだったり……既巻を見ると元からそういう傾向がなかったわけではないが。閑話休題。それにしてもアッチコッチがコマ修正されたりで、忙しさ労苦が滲み出るなあとつくづく。連載時より14ページ増て。

 結花逃げて超逃げて、な引きから如何にして怪物化したドラシルるるみの牙から逃れるか。なんとかかんとか生き延びた後もショック大きい佳奈の心を誰が救ったか。また高千穂ヴィンガルフの発祥に関わる7章というか閑章を挟み*1、本誌とは時期がズレたメイド喫茶バイト開始からの美大志望の不良少年変態(単行本では初登場時点で判明済*2)・高屋との縁。この8章が初菜の一件を包括すると捉えるのは容易……となるとこの頃、一章一章が単発的であるね。小鳥編より奈波編、それよりも瑞花編、更に「涙でいっぱいの海」とスパンが伸びていた第1部を鑑みると、尚更にそう感じる。かといって今掲載してるあたり推定第9章がどうなるかは、はてさて。

……どうにも、まだ目を逸らしている。小鳥の死が、取り返しがつかない事とは方向性が違えど、これから起こる事について。良いか悪いか、ではなく。上手いか拙いか、でもなく。単純に嗜好の問題として呑みこみ切れない。その先の話でもって、呑み込めるように「なる」のかもしれずとも……今、その可能性をも素直に待ち望めない。もしや初菜ルートとは、第1部で寧子も佳奈もカズミも小鳥も死んでしまったけれど皆に庇われ一人生き残って絶望した良太が、脱走時鎮死剤を持っていたので(また小鳥が死んだり捕縛されたりすると真子が外に出る必要が無い為)長期生存できてた初菜と偶然めぐり合う、くらいの状況でしか発生し得ないのではなかろうか。もしくは最後の一夜を一緒にすごした後、真っ先に喰われてから復活させて貰うとか。マルチEDエロゲー化はよ、はよ(しつこい)。
 こういう記事の書き方をしていると、単行本派へのネタバレとか意識はしても実践し難い……のとは別に、感想書きにあるまじき様相ではあるのに、子細を「語りたくない」……そうすることが無粋だからではなく。ココまで来ると個人的な好悪は明白な気がしてならず、だからといってどうしたものか、と心情は迷走せり。


The Incident

         _,,,,,、、ri=、,,,,_
    ,,,,,r・''"~_,,,,,ww|=l~''(I从I)=、__
__,r-ー'";;;;r・''"~__,,,ww|=l゙゙'''ー-、、;,;,__|゙l
__,r-ー'";;;;r・''"~__'''ww|=l゙''よう    .| lヽ                                     ,r| ̄ ̄
__,r-ー'";;;;r・;;"~ ̄|⌒l|=l゙'   こそ, | l゙ミ\                                 ,f"l__
__;r-ー"盒r二'~三l!i!i!l|=l彡'''ー-、__ミ| l`ll.゙ミ\                                 ,,r',,l゙|
_:匚l⌒l”l㌍ ̄巛|l!i!i!l[[㍾㍽]ニ[㍼㍻]`|i,ll.゙゙ミ\                              ,/,il゚. .|
 ̄l_l!i!i:l’l ハハ㌔|l!i!i!|.『''''|i|''''|i|''''|i| 』l“~』'ヽ,,゙゙ミ\                       ,/,/    |
  |_l!i!i:l_|,;(゚∀゚) l:i::i!|.『.'.'|i|'.'.|i|'.'.|i| 』l| 』;;;;;;ヾ゙ll画l                      /゙/ ,、:; |
  |_l!i!i:l_| ̄ ̄三|l!i!i!|.『,,,,|i|,,,,|i|,,,,|i| 』l| 』゙`'lr-、ヾ゙ll\                         /゙,//r´| |
/|_l!i!i:l_|=l^il=三|l!i!i!|.『''''~'''''~''''''''| 』l| 』,,._l| l;;;;ヽll゙゙ll\_                    ,,///,r':l | .|
/|_l!i!i:l_l,,,,,,,,,,,三|l!i!i!|.『.. ∧_∧ | 』l| l⌒ヽヽ~::::::,ll゙ll゙l^l                     ,il/.,,ll::l:::l | .|
_|_l!i!i:l_l ̄ ̄ ̄|l!i!i!|.『  (*^ー^) ,| 』」 l{空気}ヽヾlll~゚li!il         .        /._.l'´ll:.l:;;l,,''l ,|
 ‖|!i!il_|  Uミ .|l!i!i!┏illllll||||||lllllli┓l__l ̄ ̄ ョョョ, llヽl!i!lヽ             「_,i´l l.;.,ー,゙'" :l巛|
 ‖|!i!il_| ≪,,,〉.|l!i!i!||_,,,staition,,,,_l;;l l \\l' ''゚l ll l!!i|゙゙'ョ__           : : : .il「l.l ,,l,ー゙゙″  _l巛|
 ‖|!i!il_|  ノ__ゝl:i!:!|l『 ~ ~~~~~~/』|;;l l    |\l ll l!l;l |`l:l゚l-、       .,,、'”二l,ll゙" _,,,r'二~|巛|
 ‖|!i!il_|\\》 |i!i!|l『      』|;;l...┌┐ |  l llヽl!l;l l~i:!;|』;l`l,   .,,'#ll,』 |.lll,,ーヽ ̄______,,,l|巛|
.._‖|,i'_l_|__i_|i!i!|l『      』|;;l___l∇i_l_l__li!__l!l;l:l'ヮ,'l㌍l、l゚i: :. |゙il゙il|#「l ┌┐/,,,,,,,,,,,,,,,,yl,,__;|
┬┴┬┴┬┴┬┴|『      』|;;l┬l∇l┴┬┴┬ l!i!| ̄~'l';、l゙┘~  ゚゙'N,,,. l::::l∇l | ̄ ̄ ̄ ̄~l: |
┴┬┴┬┴┬┴┬|『      』|,,l┴l∇l┬┴┬,,,,,─lr'''゚`''"”`         ”゙ l∇l i______  ...|..l: |
─┴┬┴┬┴┬ill゙━=≡三 三≡=┬|,,,l,,l: ''''""~                  l∇l.゚'-、|\:;\:;:;l: |
 ̄””゚゚゚“゚''''''''━━----        ´´、、,,,,,,,,,,,,__                      |,,l,,|  ゙\|二.i _l: |_
                           : ` ̄”゚゙゙゙゚'''''''━━--        '''''“         '-、.i,″___

(しかし おれはなんで カズミと映画を見に行くんだろう 女の子と映画なんて初めてなのに)

(だいたい あいつ また遅刻だし どうせ女の子はおめかしに時間がかかるからとかなんとか言い出すんだろう
カズミの遅刻を前提に 待ち合わせ時間を早めにしておいて良かった)


「村上君」

「…… え?」

「黒羽? なんで・・・」
「カズミちゃんから伝言を伝えに来たの」

「カズミちゃん朝起きたらすごい高熱で・・・ 今日は出かけられなくなったから」


「うっ…… なんてこった・・・ 折角デートの約束取り付けたのに・・・」ゲホッゲホッ

「うっ・・・うっ・・・」
「カズミ あんた 大丈夫」
「!?」

「佳奈!! あんたに村上への伝言頼んだやろ! まだ行ってないんか!!」
「ああ」

「寧子に頼んだ」
「なんやて!!」

「いいじゃない 別に誰が行ったって・・・」
「ええわけないやろ!! 敢えてあんたに頼んだんやのに!!」

「なんてことや・・・ とんでもないオウンゴールを決めてもうたかもしれん・・・」


「カズミちゃんは 今日来れない それを伝えに来たの それじゃ」
「ちょっ・・・ ちょっと待ってくれ!」

「その・・・ もう映画の席を予約してあるんだ お金の払い戻しも出来ないし・・・」

「だからその・・・ 一緒に行ってくれないか? チケット代がもったいないからさ」
「……別に いいけど」
「本当か!?」
「……」「それで・・・」

  l: : : :.||.  ┌────────────────────────┐ l!: : : : :l
  l: : : :||  │                                    │ . ',: : : :..l
  l: : : ||.  │                                    │  .',: : :..:l
  l: ::. ||   │                                    │  ',:.. .::l
  l:::. :ソ..  │                                    │   .':,: .:l
  l: :〈    │                                    │   .〉:.:l
  l::.:',i.   │                                    │    .i:.:.:l
  l: .: :l    │                                    │    ,|::.::l
  l : : :l.   │                                    │    |:.:..:l
  l: :.:.:.|   │                                    │   |:..:.:.l
  l:: :: ::|.  │                                    │  .|: :..:.l
  l: : : ::l.   └────────────────────────┘  . | : ::.:l
  l: : :.:.:|                                             |.: : : l
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐


       ――r―┐      r――r――r――r――┐       r――
     ――r―┐       r――r――r――r――r――┐      r――r――
―r――r――┐.      r――r――r――r――r――r――r――┐. />r――r――r――
 ̄ ̄ ̄フ       , '================='、 く/   '======
_,,;;;/       _'____________________`__  `、;;;,,,,,,,,
  \                                                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |     r――r――r――r――r――r――r――r――r――r――┐     r――r――

ザワザワ ガヤガヤ

「なっ・・・ 一体 ここはなに!?」

「こんな暗い所に 人をいっぱい詰め込んで何するの!! 怖い!!」
「うるさいなぁ・・・」
「殺される!!」ガタ
「いいから落ち着け!!」

          /  ,    ,、,イミ       \
         ′ /   ノ彡べ     \   ヽ
        /  ,′  /     ゙ヽ、   \
         /  /  /゚        \    ヽ
      /  / ,  /           ミマ      i
      ,'   / ノム,,__          }    i   |
           / イイ_ニ≧ヾ   '"´二メノ\    |   |
     ,     ′ 汽 弋ヲ` 〉  イ~か戈ス リ\  |   |
     /     /ク  `¨^ .    `¨^^  Y//∧ !  |
   イ  ′ /(_     .:.         }//彡\  |
 /'∧ /    /}     、 ,       ,'// ト  ` !、
  /リノ  /  / ハ             ァ/  | \  ヾ
  ,' Y  /   / ∧     ‐ .,_ =‐     //|   !   ∨i  )
   人 ′  〈 ///\          ∧/il    i   〉!
    ノ)      V/// 个ュ      イ:::://|l    |  ,′|
   / /      Y/// |∨ ` ´   }::///!     !   i
  ゝイ i     \i|//  |l∧     ノ//V|>  「  ‐-ト _
  乂/!   i   !|//  |エ(    _x仁三エf|!   i  \!}   >
γ⌒/ |  |   i|//  |エzヘ  F三三三|     |   |≧x{  ヽ
  ,ノ三!   !    l|/   l|三三}  E三三三!     |    |三三}    、
イ三三|  |    |!   l|三三}   ]三三三!     |    |三三ハ    ゚。

『私は……!! あなたのためなら死ねる!!』

『私は 愛のために死ぬの!!』

(しまった・・・ これはひどい映画だ・・・ なんだこの安っぽいセリフ・・・
デートだからと適当にラブロマンスを選んだけど・・・ これは大失敗だった・・・)

                /::::::::/::::::::::::::::::::丶::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
               /::::::::::: ′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
            /:::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::: |::::::::、::::::::::::.
              /:::::::::::::::::::{::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::.
.          ,イ:::|:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::i|:::::|::::::::::::::::::|::::::::::::}::::::::::::l
          {:::::}:::::::::::::|:::|;:::::l|::::::}::::i::::|::::::|:::::::::::::::: |::::::::::::|:::::|:::: |
          |:::::| :::::::::::|:::|!:::::!|:::::从!::::}::::::|::::::::::::::::::ト::::::::::|:::::|:::: |
           |:::∧:::::::::::i:::ij;"芹芸~ミi:从i::::}::::::::::::::::::|  ::::: |:::::|:::: |        う っ と り
          {:::::::\::::::::{リ   Vリ,,. }′ リ}|:::::::::::::::::′ 、:::::|:::::|:::: |
           、\〉xrヘ`   ´.::::::.:::.  }::::::::::::::: }  ∧:::|:::::|:::: |
             \  У          ,::::::::::::::::iト-.′:::|:::::|:::: |
                く             .:::::::::::::::::ハ:::::::::∧:::|:::: |
               ::.、    _      ,::::::::::::::,′ ∨::::::::\:{:::|
                  j/:\ ‘   ’     ,::::::::::::::′, ヘ::::::::::::::V::{
               / |::::::\      ´,::::::::::::,' /  ∨:::::::::.|:!ハ
             /--──丶-..::≦::::ノ::::::::: ,′'   ._-≦ヘ::;|{:::ヘ
             イ ⌒   /   {∨ V :::::::::: ′  ,,;仁ニ≧x{j::::::}、
          /     { 「`ヽ 〉ヽ∨:::::::::/  ,,;;仁二二ニニヘ::::::|::、
         /     {  i √〈 {ノ/7 :::::: ,',,;仁ニニニ=-´ ̄¨_\}::::.、
        ′     ト、 ∨  ヘj イ.,' ::::: /二二=-≦´-=二ニニニ=-:::::.、
        {   "乂,,.  l/ /i/ニ|   ,:::::::::/ニニ/!=二二二二ニニニニニ}::::::、
        |    \ ノ  イ='ニ∧ ,':::::::/ニ///-=二二二ニニニニニニ|:::::::.、
      /7   _/ノ| ̄-=ニ〈ニニ=、{::::::〈//´二二二二二二二ニニニ!:::::::::.、
     ,{´三′   ,;仁ニト -=ニ二≧=∧}::::::∧ヾ´-=二二二ニニニニニニニニ|::::::::::}

「面白かった!!」
「えっ?」

                        / : : : : : : : : : : : : : : : :\
                        ,.: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : :ヽ
                           /: : : : : : : : : : :/ : : /: : : : : : : : ',
                        /: : : : : : : : : : : ; : : /: : :/: : : : :i : :,
                    /: : : : : : : : i: : : :.|: :メ、: : :{: : : : : |: : :',
                       /: :/ : :./}: : : |: : :_:|_/ {:\.:! : : : :/ : : :.i
                   /: :/: : :/ノ}: :_: |: : 《んハミ、j从: : :メ:_:_;: : :.}
                      /: :/: : : :}′!{ ハ !: : :|泛ソ   j:∠: : / : : ;
                 /: : : : : : ハ `ヽ |: : :.!     んト》 : : : /
                ,.: : :/: : : /: : :、  ',!: : :.| , へ  ヾ´ /: : イ
               /: : : i : : :/: : : メ、   }: : : レ   /   /: : : :.{
              : : : : : :.}: : : : _:ノi//ミ、ハ: : :{   /   イ: : :i : :|
              : : : : : /: : ////乂//// |: : !≧= ≦: : |: :.:.|: : |
              : : : : /: : ://///////,ハ |: : |: : : : : : : /!: :.:|: : |
              : : /: : :///////////,:}}: : ト, : : :: : /: :|: : |: : |
              : : : : : :////////////j: :/ ハ: : :/!: : : : :|: : |

「映画面白かったね!! 村上くん!!」

「……」

(そう言えば・・・ 子供の頃はどんな映画もドラマも面白く見えたもんだ
今は色んなものを見過ぎて 大分辛口になってしまったけど・・・)

(でも黒羽は 映画を見た記憶がないから きっと何を見ても感動してしまうんだ
おれが子供の頃 そうだったように・・・)


「それじゃ 私はこれで」
「えっ?」
「また学校でね」
「……」

「なぁ黒羽 おなか空いてないか?」
「おなか? 空いてない」グ〜ッ
「……腹鳴ってるぞ」
「うっ・・・ うるさい!! ご飯のこと思い出させるから!!」

二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
.  //     | |          /| |    //    | |          /| |
.//       | |  /.       //| |  //      | |  /.       //| |
        | | //      /  .| |  /        | | //.          | |
        | |/          | |          /| |/          | |
        | |            | |        //| |            | |
        | |        _  | | _         | |            | |__
三三三三三三三三三三三 ..|\\蒜蒜\\.三三三三三三三三三三三三三..|\\
 \       日 \     :|  \\蒜蒜\\  \       日 \     |  \\
\. \          \  \   \\蒜蒜\\  \ 日       \   \  .\\
 ̄|ヽ  \          \   \ ..| ̄|ニニニ| ̄|\ \          \   \  | ̄|
  | \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||\ ゙\|  |..   ..|  |  \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||\ .\|  |
   ̄ ̄| ||              ||\| ̄ ̄  |    |   ̄ ̄|  ||              ||\| ̄ ̄  |
 ̄ ̄ ̄                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                 ̄ ̄ ̄

「お待たせしましたー」

「おおおおぉ…… これはいいにおい・・・!!」ゴクリ

パクッ

         ,:::::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::::l、:::::::::::::::::::',:::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::.
         ,:::::::::イ::::::::ハ::::::::::::::::::::::::l 、:::::::::::::::::l:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::.
        /:::::::::,::::::::/ l::::::l:::::::::::::::::|  、::::l、:::::::::!::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::l
        ,:::::::::::::l,::::::l  ,:::::|,::::::::::::::::!   ,::l ヽ:::::l::::::::::::::::|:::::::::l:::::::::::|
        l::::::::::::ハ::::::|  ',::::! 、:::::::::l::|   、:! ∨::|:::::::::::::::|:::::::::|:::::::::::
        |:::::::::::| ,::::ト、 ,:::l ',::::::::l:リ   ,斗 、::l::::::::::::: |:::::::::|::::::::::
        |::::::::::l  ,::::! \::!  ,:::::l | /___:|::::::::::::::|:::::::::|::::::::::|
        |::::::::::|――_― リ   、:::!   , ´ `ヽ !::::::::::::::!:::::::::!::::::::::!
        |::::::::::|  /´ `ヽ     }リ   {     } |::::::::::::::|:::::::::|::::::::::|   ━━┓┃┃
        |::::::::::|  {   }         乂__,ノ│::::::::::::|:::::::::|-‐-、!        ┃  ━━━━━━━━  ┃┃┃
        |::::::::::|  乂__.ノ          ─── |::::::::::::::|:::::::::|   }      ┃                  ┃┃┃
        |::::::::::|、 -──             |::::::::::::::|:::::::,   /l                              ┛
        ',:::::::::|::}                  |:::::::::::::::イ::/__,ノ:::l
        ,::::::::|゚ゝ。゚ 三≧  ゚'ゝ ≧        |:::::::::::::リ|:/::::::::::::::::::,
         ,::::::-== 三      ≦。       |:::::::::::/ l/:::::::::::::::::::::,
        . ,::。::l -=≦        ,ァ-"  _, < |::::::::/-./_:::::::::::::::::::,
     ゚ ・ ゚。  三<      、,Jト '' ´ _,./   !:::::/    `ヽ、:::::::::::.
            ,:≦ ッ     ッV´≧ ̄       l:::/        \::::::.
          。 ゚ 。 ミ´ 、、 ハト・。゙i ゚。        l/          \

「辛!! 何これ!!」
「ぺペロンチーノだよ」
「ぺペロン・・・なに!!」ゴクゴク
「自分で頼んだんだろ?」
「だって赤いわっかがかわいかったんだもん!!」

「およそこんなものは人の食べるものじゃない!! 掃除か何かに使う道具でしょ!!
何も知らないと思って私を騙したな!!」
「静かにしろようるさいなぁ・・・ だったらおれのオムライスと交換してやるよ」


「うむ!! これはおいしい!!」

「オムライスおいしい!! おいしい!!」ガツガツ
「……そりゃ良かったな」
(おれだって 辛いもの苦手なのに・・・)
「あなたは モップがおいしいの?」
「うるさい!! 黙って喰え!!」

(……しかし・・・)

                          _
                           . :´: : : : : : : :`: : .、
                    / . : : : : : : 、: : : : : : : : . 、
                   ,.イ . : : :/: : : : : :}: : : : : : : : : : :.
                  /. : : / /,イ : : ,イ: /: : } : : : : : : : :ハ
                      {!./ :/{/ / / /_:_/` / :‖: : : : : : : .
                 { |.: :{,ヘ .{/ル'´ん }ヽ}' : /. : : : : : : : :,
                 |从'j {ソ    {_ンリ,/.//. : : : : : : : }
                      // '       ィ′ ∧: : :} : : : :‖
                  /:{       / : : :/r }! /. : : : :/
                    /. :∧ ` -   ./ : :/ー :|./: : : : /
                / : / ∧      / : :/ l : : : ′: : ./
                , イ : /_,イ. / ̄厂 / : :/ .|: : /: : : ; /
              /: :/-=ァ─  ,/ / : :/  {|: .′/ '
              {-‐,_/ /     _,.': :∠-===/ / . /
           /y{//|/,  _.-=ニ/ ∠三三三{: : : : /{
           z≦,///{+=ニニ/.: :/ィ´//////}! : : ∧!
.           ′/ ̄7}ソ\/// : : :/ニjニ!//////}_ イ }!
.        {/,// /{   }./ : : :///仁|//////,.: ∧乂
         |/{ー-^//\_(/. : : ////ニ!//////,.イ. :}: : ),
.          }//////////: : ∠///|////////(/ 乂: : :}
.       ./////////./. //////|/////// }′ : :)ル’

(黒羽って こんなに表情が豊かだったのか・・・)

(単に子供なだけかもしれないけどな 今までの経験を忘れてしまってるだけに)
「あなた 何笑ってるのよ 気持ち悪い」


「ごちそうさまでした」

「……」「……」

「それじゃ 私はここで・・・」
「なぁ黒羽」

「黒羽は そんなに早く帰りたいのか?」
「……別に・・・」

「でも 一緒にいる理由もないから」

(……理由か)

(理由がないと・・・ 一緒には居たくないという事か)


「ねぇ カズミちゃんとは この後どこに行くつもりだったの?」
「えっ?」
「今日の私は カズミちゃんの代わりでしょ だったら 最後まで付き合ってもいい」

『そして〆はラブホテルや!!』

「まぁ・・・ カズミはラブホテルに行く気満々だったけど・・・」
「だったら そこに行きましょう」
「えっ?」

「ラブホテルに行きましょう」

      ∨                                               > ´
      ∨                                            > ´
       ∨                                        > ´
       ∨                                     > ´
        ∨_                                > ´
        |   `  <                       > ´
        |         `   <            > ´
        |                  `  < __> ´           >  ´ ̄ ヽ
_          .|          r== ==、       .|        >  ´            ,
 > 、     |          ゝ二二二二ノ      |_  > ´     , =  ´i        ヽ
`< _ .!     !                       i∠二二≧ 、  i´      :|         ∨
////| |     |                          i    ヽ !        !          i
////| |     |                          〇    | |        |            .|
////| |     |                                i ` < 二 .!          ,
////| |     |                                 /                     /
////| |     |                         r====,イ                    ,
////| |     |                     _ ,iイ´ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ      __ .__ イ
////| |     |           _ , ー ´ ̄ `ヽ          'ヽ_r=、ー /: : : : : : : : :7ヽ _ _ ___ _
////| |     |      r ー ´              `  ヽ       /  i  .i: : : : : : : : : :!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::7ー ‐
////| |     |       i                       ‐ 、 !  |  .!: : : : : : : : : |:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
////| |     |____∨                             i__.|/ゝ: : : : : : : : :i:::::::::::::::::::::::::::::::::::|
////| |     ,       ∨                      > ´i  > 、  ` < ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
////  !   /        ∨                 > ´― = ―  、 > 、   ´ ̄ `<::::::::::::::::::!
///  /  /         ∨              >´    / ̄/⊆⊇   > 、 > 、        ` <i __
//  /  /            ∨          > ´/       ̄          ヽ   > 、
/  /  /            .∨`ー ´ > ´  , - i                    ,      > 、
  /  /             `ー ´  ,  <: : : : : : ヽ                    i          > 、

「……」「ここで一体 何をするの?」

(バカかオレは・・・ 調子に乗って 黒羽をラブホテルに連れて来てしまった・・・
黒羽が何も知らないのをいいことに・・・
まずい・・・ これは 言い訳出来ない・・・)
プチッ

             ____     __     _
          | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄    ./  /´ __|にl |_        __   r‐┐
          └―‐┐  .! __  /  /  |  |   ̄´ _______|_|__/_|_
             /  〈 ̄ ̄ ̄´/ ̄/ ̄ |_|__ |__  | ̄ ̄    ./  ,/ ̄ ̄
            / ∧ ヽ――‐/―/    |  |  ̄ ̄  r‐'_∠_   _/  /―― ‐
           <  / \ ̄> ̄く ̄/__, |  |―― ―/ /__   |   /__
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄    ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             ____     __     _
          | ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄    ./  /´ __|にl |_        __   r‐┐
          └―‐┐  .! __  /  /  |  |   ̄´ _______|_|__/_|_
             /  〈 ̄ ̄ ̄´/ ̄/ ̄ |_|__ |__  | ̄ ̄    ./  ,/ ̄ ̄
            / ∧ ヽ――‐/―/    |  |  ̄ ̄  r‐'_∠_   _/  /―― ‐
           <  / \ ̄> ̄く ̄/__, |  |―― ―/ /__   |   /__
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄    ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

『オーーーーーイェア!! オーーーーーイェア!!』

『カミーーーーン!! カミンカミンカミン!!
アハーーーーーー!!!』

『カミ・・・』プチッ


「……今の・・・」ビクッ

     /: : : : : \ : : : :ヽ : : : :ヽ
.     /: /: : l: : : : : ヽ : : : :i! : : : : ,
.   ': /:.:.{.:.|: :.{:.:{ l: :ヽ : : :i! : : : : ,
   i: {: : {: :| : {: :{ |: : :ヽ : :i! : : : : :,
   |:.{:_:_{‐- _:」:」_ -‐:.i: : |: : : : : : ,
   |{{_|: :fッァ    ヒア 〉 !: : !: : : : : : :,
.     i!: :.////// .|: : |: : : : : : : ゝ
     i!: 人  _   u |: : |\___: \
.     i!: : l≧ `_ < .|: : |//////{7ヽ:\
      i!: :.|∨777{.   |: : |////// {'//∧.:.\
.       i!: :| ∨//,{`  |: : |/// .//,{ ///∧: : :\
      /i!: :| ∨'/,{  i! : |/  ///,{ ////∧: : : :.\
.     / i!: :i!ヘ _\∧ /i! : |_//// {'//////\ : : : :ヽ
    /: :i!: :i! ∨'777□ i!: :i!/////// \ //////\ : : : )
   {: : :{: : i! : '{'/// { |'i!: :i!/////////\////// \: (
.  八: : ゞ: {: : :}ゝ/ .! |/ゝ: :ヽ ///////,ゝ\ /////∧⌒
.    ): ) :)/{: /}/ ./| |///): : ) ////////ヽ ∨////,∧
    /  }/ {/ }i /,'| |///:/ ////////// ノ ∨////∧
          }| //∧ |//´///////////// {/∨////∧
          }}/// ∧!////////////{////{/ ∨////∧
           /////// ̄777,l 77}7i7,//'{////{//,∨////∧
.          /////// //// // }/}/// {////{///∨/////}
         //////// //// // / /}///,{,'///,{/// ∨////,}

「今のは・・・何?」

「一体何をしていたの?」
「……」
「みんな あんな事をしているの?」
「……そうだな…… 大人は大体・・・」

「村上君もしているの?」
「いや・・・ オレは大人じゃないんで・・・」

「……ならいいけど・・・」
「・・・」

「あれ?」ポワーン

    ::::○゚o:::::::。:::゚::::o○:::゜:::。:::o゚:::::::o:::゚:::::。::::゚::::。○。 o゜::::::o゜::゚:::::o。::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::゚::::゜ o::。:::::::o::。 ::::::::::::::::::::
    :::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::゚:::::::::::::::o::゚:::::::::::::::::o::::::::::::゚::::::::::。::::。:::::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚:::::::::o::::::::::::::

                 /       /|                    \
                 /       /   |                          ヽ
                /        / ,. -―|            |             ヽ    / ̄ ̄ ̄ ヽ
            /       /_/     !          |             ヽ /        \
            /       / ̄/        ヽ         |                /               '.
          /       /               i        |             /                |
         {      /               |          |           /                  |
         ヽ    ´(      ヽ          |           |       /                 |
           \           \         |           |     /                   | ヽ
            \            ` ――‐‐|          |   /                 /    |  、
             \                |       |、 /                 /       !    、
               \_                 /       | 〉'                     ∧      |    、
                   ̄{__)>' ̄〉-、_   /        |/                   /  、     /     、
                    ヽ_/ / /-、/          /                       /    、    /       、
                          ̄ーく___/        /                   /    、   /、       ヽ
                          //      //                  /      、 ./ \
                             {       / /                   /         V    \
                             ヽ   _/  /                      /         、      \
                           \__|    /                      /             、    / ̄
                                |   '                   /            、    {
                                |  /                   / /            、    \
                                |                      //                 '.    \
                                |                     /                 i
                                |                 /                 |
                                人                 /                   |
                                 ヽ             /                      |

    :::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::゚:::::::::::::::o::゚:::::::::::::::::o::::::::::::゚::::::::::。::::。:::::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚:::::::::o::::::::::::::
    ::::○゚o:::::::。:::゚::::o○:::゜:::。:::o゚:::::::o:::゚:::::。::::゚::::。○。 o゜::::::o゜::゚:::::o。::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::゚::::゜ o::。:::::::o::。 ::::::::::::::::::::

「ひょっとして ここは子供を作る場所?」
「えっ!?」ドキッ

「ってことは・・・ まさかここで・・・」


「カズミちゃんと 子供を作るつもりだったって事?」
「!?」

                                                /\
                                          /|__ (_/
               /|__  /\               {_  /   _
                  /   / 〈_/__                   _/ /   〈_/
               _,.二7 /    |_/  _    | ̄|    | ̄  __/
            / ̄ _,,. -─'         |   ̄|  |/     ̄ ̄
            〈_/               _,.二l  |   <二}
                           |__,. -┘

                                          __
                                          |__/ /〉
                     /|___               | ̄ ̄了   (/
                  〈__  //\          __,.二7 |
                  ___/ / (_/       |     /
                  /   ___/     /\       ̄ ̄ ̄
                   ̄ ̄        |_/

「裸で・・・ スパーンスパーンって・・・」
「…………」



奈波以上のポンコツ事案⇒ある意味「君は淫らな僕の女王」を超越⇒村上よ、全て君が悪い!!

 こればかりは擁護不可能。おおう、前回の引きからなんとも見事に斜め上にブチ抜けおった……そういえば「記憶が無くなれば別人かどうか」という観点において、既に自分の答えを出してる人が居るのを忘れてた。時系列からすると佳奈は、(推定MBH発生実験によりヴァルキュリア記憶を喪失しBクラス落ちした)寧子に命を救われ、その事も忘れてしまった寧子さんと脱走以後共にあるも、真子の反物質相殺と相討ちに再覚醒したMBHを二度も使って綺麗さっぱり……102話の発言からするに、研究所時代からの同胞についてもゼロスタートだったことになる(だのに割合、良太以外との人間関係に支障は見受けられないが)。しかし記憶がどうあれ、佳奈にとって寧子を守りたいという意志に変わりは無い。その一点においては良太もさしたる違いもないのだが、

「佳奈ちゃんどうしよう 私 病気かもしれない」『えっ?』

「私 村上くんの事を考えると苦しいの 胸がドキドキして・・・苦しくなって・・・
それに村上くんがカズミちゃんや初菜ちゃんと仲良くしているのを見ると涙が出るほど辛いの・・・ みんなが仲良くすることはいいことなのに・・・どうしてだろう・・・」『……』
『冗談でしょ? あんたそれマジで言ってんの? 中学生の私にだってわかるわよ』
「私 死ぬ病気なの!?」
『死なないけど治すことも出来ないわ』

『どう考えても それ 恋でしょ? 寧子は村上のことが好きなのよ』

 喪失前後を区別するか否か、喪失以前の寧子の感情を尊重するかどうかは別問題……というか良太にとっても当時の寧子にとっても、互いへの感情が「クロネコである」という事実判明しただけで何か有耶無耶にされてしまった感が無くはない。その一方で佳奈は「誰が行ったっていいじゃない」という時の表情からして確信犯的な臭いはする。結果がどうなるかは別にして、推定「理由が無ければ“一緒にいてはいけない”」と思っている寧子さん(と良太)に機会を与えた。これがマルチEDギャルゲーなら場合によっては佳奈とデートだったかね。落語の寄席でも見に行けばいいのだ。そういえば初菜の件で想起した三角関係を云々してルートから逸れたヒロインが……なエロゲーでも、どの娘とでもコンサートを観に行くイベントがあったような。脱線脱線現実逃避。

―――しかし同じ「ラブホ行こうよ」(奇しくもそんなタイトルの漫画が実在する)でカズミ(第1部でも言ってる……おい村上、金無いんじゃなかったか)と寧子さん(クロネコ)とでこうも扱いに差が出るとは……事ある毎に屋外で悩んだり泣いたりしたせいか風邪引いたり、踏んだり蹴ったりだな……合掌。まあどう考えても、ラブホに入った両名の仲が進展するとかいう話になりそうにないのが幸い……と言ってよいのかどうか、次回の良太の言動如何、寧子さんの感情と理解力如何。ことに前者の内容次第では、本気でカズミにチャンスが無いって明言されかねない……元々ずっとそうだったと薄々わかってるからこそ初菜は諦め、カズミも「自分のものにならなくてもいい」とまで思い詰めてたのだががが。そのクセ良太は完全に精神年齢的に事案である。笑えよ(震え声)。メシ喰ってる時点まではまだ「父性」で済ませられたのに……。


ギャグ展開が来ることは予想出来ても、まさかのカズミデートお膳立てやら、高屋&初菜とのダブルデートイベントを完全にぶっちぎって、ネコサンダーさんのテコ入れイベントが発動するとは、さすがに思いもよらなんだ(ぉぃ
 てか、あの切ないカズミの涙が、冒頭のコレへの伏線だったのかよww解るかっ!!そんなもんッ!!wまた佳奈ちゃんが明らかにこうなるように仕向けてやってるところが実にもうww
 親友である寧子が、記憶リセット後、明らかに空気ヒロイン化するのを見て忍びなく思い、自らのデートイベントをぶん投げてフラグを立てたのか、或いは、単純に、普段から恋愛脳でウザすぎるカズミへの嫌がらせなのかwwあの黒い笑いがたまらないwwまぁ、佳奈ちゃんとしては、村上も落ち込んでるし、寧子との関係があのまま悪いままなのも忍びないので、関係改善の機会を与えて置こうって腹積もりなんでしょうな。

てか、今回は完全に村上が悪いw連れてくなよ、こんな中身がお子様な寧子さんを!!いや、ひょっとしたらひょっとして、と期待してしまうのは解るが、アウトだろ、色々とww
 ちょいノノノノの岸谷っぽいな、今回の村上くんはwやらかしやがったwやらかしやがったよ、コイツ!?的な残念さと、これはヒロインからお仕置きされても仕方が無いよね感が実にもうw

まあ、間接キスの一件にせよ、意識するにも、寧子さんの反応があまりにおこちゃま過ぎて、真剣に恋愛として認識できないのかもしれんがw
けど、黒羽ってこんなに表情が豊かだったのか…の発言を見るに、確実にときめいてるんだよなあw
 まぁ、今まで、散々邪険に扱われてきたから、その反動も手伝って、コロコロと表情が変わる黒羽が可愛く見えたってのが本当のところだろう。だが、寧子さんはネコ系女子であり、気まぐれですぐに
ご機嫌が変わるのよw油断は禁物です!!表情にちょっと見惚れると「あなた何笑ってるのよ気持ち悪い」と辛辣な言葉が飛び出てくるw

 しかも、寧子がTVのリモコンを押したら、流れていたのがAV。しかも、何故か洋物。しかも、やたらとスパーンスパーンと擬音が強調されている。多分、今週の内容で一番笑ったところ。たんの漫画で、こういったギャグは今まで描かれたことが無いからねえ。欲を言えば、もっと擬音の書き方のバリエーションをほしいところだが。
 で、ラストはラブホテルが何かを寧子に説明したところで終わっているけど、これもかなり酷い(いい意味で)。良太がしたいわけではないが、ラブホテルといったあまりにカズミとセックスをすると勘違い、寧子激怒。怒り方からして、やっぱり姉があのメンヘラだなあと思わせる表情で笑いを誘います。柱文も『村上よ、全て君が悪い!!』もなかなかパンチが効いている。このページ、マジで最高。

再び記憶を失ったせいで見るもの全てが新鮮で、表情をころころ変える寧子。
物語序盤の寧子もこんな感じだったけど、
今の方が記憶を失って間もないせいか激しい気がするな!
通常時は今の方がツンとしてるから、ギャップは余計に大きくなってるしな。

正直、寧子の持ちネタは、これと嫉妬による破壊ぐらいで
やってることも似たようなことな気がするけど、
毎回面白いから別に気にしないw今回は良太に対する毒舌も加わってるしw
ってかペペロンチーノに恨みでもあるのかw
相変わらず、多方面をネタとしてdisっていくなこのマンガはw

―――それにしても初菜・高屋組が影も形も無いとは……「特筆すべき事は何も起こらなかった」というなら何か安心できるのだが(目前の事態と更新の遅れからは目逸らし)。もう何でもかんでも爆破してしまえばいいんじゃないかな(投げ)。それ位の方がギャグで収まるって、展開上二人の関係性問題がこのままでいいのか……より悪化すれば少なくとも「現状維持」ではないな! かくして次話へ乗り込み……たくない恐々。

*1:犬良氏の記事を読んで気づく、小五郎&秋山の受精卵周りカット。増えてる分はわかりやすいんだけれど、前回といい無くなっている分はスルーしてしまいがちだなあと。まあこの描写を次巻以降に移すことで、いずれ来る秋山の行動への伏線不足、とはなるまいが。

*2:硬派というか誤解されがちな男が一目惚れでキュンキュンしたり言葉の上では素直でないが行動は率直で真剣、しかしその裏・実態は……「元からこういうキャラだぞ」が読者視点では不意打ちではなくなる、というのが良いのか悪いのか正直判断しかねる。初菜にとっては結局変わらないし。