ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《畏敬の神格/Godhead of Awe》/『極黒のブリュンヒルデ』第156話

(前回感想はこちら) (第1〜3話の無料閲覧はこちら

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)

「彼女が世界の上に蠢いているものを見たとき、それは彼女を拒否した。 それでも彼女は視線をそらすことができなかった」





覚 醒 の 鼓 動

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「宇宙人の「受精卵」を・・・ 分割したんだな?」

「そうだ それを培養し NASAの知人に送った」

「結果は お前も知っている通りだ 宇宙人の存在を公表しようとした大統領が ホワイトハウスごと消された
公にはなっていないが 受精卵を保管していたNASAの研究所も破壊されている
私の想像を超える 対応のスピードと乱暴さだったよ」
「……それのどこが 小五郎の推定通りなんだ?」
「相手にとっても想定外のスピードと暴力の行使をさせることに 意味があったのだ」

「私が受精卵を送ったのはアメリカだ 飛行機でも12時間かかる地球の裏側だ
ヴィンガルフが何をするにも 多少の無茶が必要だろうと踏んだのだよ」


「この大学の工学部から JAXAのサーバーにアクセスできる そこで人工衛星軌道データをモニターしていたんだ その数およそ3500」

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「そして私の推定通り 大統領発表の数時間前に ある衛星が 突然軌道を変えた EUが打ち上げた科学観測衛星だ」

「軌道変更が 何のためだったのかはわからない だがJAXAの衛星登録データを見てみると面白いことがわかった」

「所有しているのは ドイツ ドレスデンの工業企業だ」
「!?」

「……ドレスデンだって?」
「そのドイツ企業について 調べるのは相当骨が折れたよ 現地に住む知人に頼み 投資家用の企業データを手に入れることが出来た
そしてそのドイツ企業には 日本の組織との取引実績があることがわかった その組織の名前は 国立高次生命機構研究所
「まさか・・・」

「それが ヴィンガルフだというのか?」
「間違いない」

「国立って……国が絡んでるなんてことが・・・」
「と言うより 国にも影響力のある人物が絡んでると見る方が正しいだろうな」

「だが 本当の名前が知れたことは大きな前進だ あとはあのハッカーの娘に足が付かないよう 調べさせればいい」


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「……見つからん」

「見つからない?」
「公式のホームページはある けど完全にダミーや」

「何年も更新されてないし 住所や電話番号も他の国立研究所と同じものが使われてる それ以外の情報はネットのどこにもない
ひょっとしたら フリスト*1が消して回ってるかもしれん」
「……かもな・・・」


「……なぁ 村上」
「何だ?」

「ヴィンガルフの場所を探し出したら そこに乗り込んで寧子を助け出すんか?」

「あんた 自分が行ってどうにかなると思ってんのか? ヴィンガルフにはAクラスの魔女がうようよおるんやで?
武装した警備員もいっぱいいてるし 簡単に殺されて終いや」
「……」

「別に 乗り込むかどうかまで 考えているわけじゃない まだ情報を集めているだけだ」

「それにカズミだって・・・」


「自分が捕まった時に もう無理だからと諦められるのはイヤだろ?」


「……」

「アホか」


「無理して助けに来たあんたが死ぬ方が もっとイヤや」


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「ここはどこ?」
「ヴィンガルフの地下 もうここは日本さ」

「これから君に見せるのは (がん)と呼ばれる神聖な施設だ 本当なら一介の魔女が入れる場所じゃない」
「……別に入りたいなんて頼んでない!!」


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                        |                〈X〉.    |
                         |            /,,イ      |
                          |            {ノリ       |
                           |             〈,{/       |
                            |          ___   /ノ       |
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     ,′ ___                     ∨廼:// {                      , --、   ,
     ,′ {/)-'^\           _ -- ___ ノ⌒`-}/-'⌒丶___ -- __           /て\〉  ′
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                           |     У〈/^~ ̄`Y^~ク~^ヽく^ヽ     |
                      |   /ァ'^  |   l| 〈l   八\ \   |
                       |   //´八__人___ル' }〉 /  }lハハ}  |
                        |  (/   /)     //lく  __ ル'     |
                         |     {l/ \_/{{ }j ∨ハ:{      |
                          |     jj   | lハ:; ;;Y^ Y { l {:{      |
                           |     ~   j/ 〉〉;;/∧ ',:Lj ヽ〉    |
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「……」
「君を 彼に会わせたかったんだ」


「彼は宇宙人・・・ 僕たちが再生している神様のプロトタイプだ」*2

「彼のいるこの場所では どんな魔法も使えない 人間は神様に逆らえないようになってるのさ」

「悲しいかな ぼくはやっぱり半分人間だ 彼はぼくの魔法が効かない唯一の相手だよ」


「かつて 神が人間を作った でもね」

「今度はぼくたちが 神様を作るんだ」

「ぼくたちに都合がいいようにね」
「……」


「怖い・・・」

「この人を・・・ こんな所に 繋いじゃいけない・・・」ドクンドクン

「怖い・・・!!」
「何を言ってるんだ?」

「こいつに意識なんてない もう何十年も ここにこうしているんだ
まだヴィンガルフの技術が 今ほど発達していない頃に作られた出来損ないだ」

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              r¬ t冫 廴」 Lノ  〉 イ 」⌒〉 くヘィ「 ┐
            r冖〈ノレ'        └ ' ゝ┘ ∟〈 しノ 1
           〈_,、〉                    く  〕[」_
         r-勹                        `┘〔 ア-┐
        r 、`┘                           `゙」 / r¬
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     r -ァ.          ,ィ升ヲナ'´           `゙'<弖心、.     レV 卜、
   r┐レヘ}         ;夕フア´                \ホi心        〈_ノ人_
  └'          んfiУ                ▽ij∧        く,、ノ
  rヘハ           从j'Y                   ∨iハ.        rk t -ヵ
  } 〈/`ァ        斤W        ;ィ升"心。.        ㌣い       し〉└ '
  {」−' ┘.        |友カ.        {圭ニ升圭.        }ソ川.       「`´フ
    ノヽ         い叭.         マ圭圭v’         仄ガ         〈_ハ}
  rへ \┘.      Wi从          `~~´        从ノリ       r¬ノヘ
  ゝソ}        ∀t△                 ∧fリ/.      └、ルノ
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                   ` | ひl ¬〕〈_ア 」_ノ

「!?」

  ┌─┐
  │  |                            /\
  │  | ┌┐┌┐      _____        \  \
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  └─┘                           \___ノ
                        ,イ弌、
                     乃万 ゞゝ、_   __      ._
                    メ/::::::::ヲ| . 《:::::i∠,r=、i__.,rく: : : : : 7
            xェェェェ   __ii;;;;;;; 三〒´ ̄ /  ヽr=、: ゞ: : : : ||
              ヾ   ` .=->≧'´_     /    ./   ヾ、:: :: ::.∧
               〉 ,イ´  ̄         ./   /    ,  ゞ、:|: :.ゞ!
             ,イー='´/,.rイ  /   〈 . ,イ/オ ._,,.イ/  , |ト、_ノ
             之,イ´/.//,ィ__,ムイ,イ|!リ´ /,_,.:イ_,.イ/ , .! | ヾリ
               ´  //ノ./イ / ,イ 二ヾ  // /__`/イ  | |: : :ゞッ、
              __,',.イ廴三ミ从く ( :|: ソ    .イニ沁,イ ./  |: : : .ヾッ、
            ,イ´ノィ彡イ弋三三リ ´¨¨¨¨` ,.、 . ,、i´/:..ソ》!/  /|;_;_;_;_ .:ヾッ、
.           / r匕彡イ≧三二ミ∧.  、       ¨.`.7イ/ ./ii ヘ  `ヾリ
             くーニ三三三ミノィミ.∧  `ミ三三ニ=-  くソ/ヾ| i  .ヘ
            ̄>ー≧圭ミヾミヾ\        ,イミ个ヾヽソ::| i i .ヘ
.             ´そ三二ミ圭ミソ.:`ヾミィ`::.、 __ _, 廴三弋ミヾ、:ヾ、  |
         くメ´ィ彡二二`ヾ、=ニ二≧ i::ri::_/:=/ ̄`≦ミ抃、下、ヾヽ .!
          `¨´ || /  ̄Tー=-rッ=<!! !::!./r、.|    `ヾゞヾー、 ヾソ
                | ヾ___,イ=ヾソ //iレ',. : `´,.:' ,::   .|ミヾ`ヽソ´
             ゞ=イ_/:::::///: ..::ノ /:::|    ::'::  :': ムゞ、ヾ下、
      ,イ´ ̄ ̄ ̄ ̄  |:::::: / //ソ:::,r'´,.:'::::::i :..      .`   `! `´
     //           /:::/:: ||/ゞイ   `.::::::::r、,;';  ,;'  ,,  |
     `Y       _  .|/ .: :: ヾ|::::|、 :............::: : ∧  ,´  ,:: ' .《
           ,r=!::`ゞ=-―==/,|::/ ` `::::::::::/...廴_;;;,,_  =イ \
          ./_ゞ,イ ̄   Y///  :.ヾ、:::::/_,r=====-、.ゞ、 .::  \
         ,..r=イ/イ;   .r;..../:::::!    `ヾ、リ    /::/  ヾ ,:'  .∧
      ,イ´不:::::/     ,:' ,:'/::::::/   ヽ   :ヽ.、 .〈::〈  / ::..     .〉
  ,イ´ /::::/       /./::::::/     .':.、    \ .ヾr=イ      .∧
,イ.__,,.く::::::/  ,;' ,'  ,;; / 〈;;;;;;〈         ';,    __,イヽ、      .,'::::|
,.:'´::::::::::ヾシ   ;::..:  .::::./ ____   | :::.   >ヽ、ヾ;:::ヽ、    ,'::::::|

“…… 何考えてんだ あのバカ・・・”

ヴァルキュリアを 龕に持ち込みやがった……”
「うっ・・・ あぁあああぁ!!」


「龕のLSSを止めろ!!」『えっ!?』


「しかし・・・それではA008が死んでしまいます!!」『いいから 早くしろ!!』


「あーあ・・・ 間に合わねぇ・・・」


ズルッ ズルルッ

「!?」

      .ヽ  ...l .l       ,!   \   l三L  .r|    iゞ   .!  ./  ./ i′       ,./     ., -'''″
-、、     ヽ  " ヽ.      !     \  .!三l /│  ./    │ ./   ./ /       ./  _,、,/
  `''-..、   .!'、、  .\    /         ヽ.,!三三三} ,i、/     l‐l゙  ,ノン゛      ,,/,..-‐' /
、    `''、, .l  \   ヽ  │           l゙三三三| / . l′   ./ .! シ´       ./    /
. ゙''-、    .\.l   .`'-、.ヽ. !        /.三三三|/  .l    ,l lン゛      . /    /
   `''-、.   ..゙!、     ゙ゝゝ         /三三三三 !、  l   ./ | ."     . /     ./        ... -ー''',゙
      . l    ヽ      ト、、    /三三三三三 l. !!  ./ ;;l゙     .,,./       ./      , / _..-'"´
       .l    ヽ    ..l三゙''-、__/三三三三三三 ∨} / 三|   .,ン/'゙    .,/;∨  ー―ー'、,..-'″
        l     `-、   ヽ三三三三三三三三三三 テ三三| .,..‐゙/  . _..-'"三r'" ̄ ̄ ̄ ̄"
.、、         l.     .゙i..、  .ヽ三三三三三三三三三三三三 !‐"; / ._..-'''´三三/  __,、  __. ..,.. - ̄ ̄ ̄
  ゙'';;- ___l      ヽ`'-..,, ヽ三三三三三三三三三三三三 l゙‐'´三三三 iiン-‐''゙゙´三三三 ゙̄ii./ ″
¬ー-___--ー''''″    __⊥三三`ゝ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二=―---
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 ̄――--___,゙'-、,、  ,/三三三三三三三三三三三三三三三三v-、三三三三三三三㍉、゙''ー ,,_
             `'ジ7"三三三_,,vi丶三三三/.i三三三三三三三三ヽ_ `|三三三三o三三三゙!ミ-/  .`\__、
      ._,, -'' /  ./ ;;.,r‐'''"゛ ./゙三三三/ .、 |三三三三三三三三三~ 三三三三\ .`゙'''ー-ゝ `'-、、 ‐. ̄ ̄
   _..-''´._ /   / ./   、 l三三三/  / .!三三三三三三三三____三三三三三l,_       `゙''''ー- ..
^'''" _ /    ./,./    .,/-l三三三/  _,!__/三三三三三三三三三゙'''ー、, `'''ー ..__三三゙'-、
._..-'"     ,/;i./ .ー ̄^゙'、.,..-''゙三-''7;i,゙_‐´ .,./ 三三三三三 ! ヽ三三三三三゙ゝ、__二ュ三三ヽ、
     ._.. -゙‐─^゙~゙''ー ../゙'''ク´   /三三゙'゙三三三三三三l′ |三三三三三三,____三三三、三三`'、
__‐''"            /     l三三三三三三 /.l三三ヽ .!三三三三 |     ̄ !.、 `'''ーxy..ミll― .__
               /     l丶;.,./ 三-、三/  .l三三三三、三三三|      .| .!     `'-,,ヽ、
                /     ./ /  / ゛  ..l′   .l三三三./ \三三|      .| .|       `'ヽ、
_,,.. -‐''''^゙ ̄ー―┐       ,/'"  /      l,    .ー!'、.;;ノ    `''''、;;.!     │.ヽ            `'-、、
        / /      ,/    ./       .,イ     .! \         ゙' li      ヽr'"'、,
     ,/゛ .`./     /     ./       / .!     .!   ヽ       .ヽ      ヽ  .|'-
 ,,.     ,' i, ';;    V      ';,   ,.;'/   _,.-´ _,-"
,ノ ',,    :,'l |, _,./(,.'     /,/`;"' ,/_,.-´  ,.-" ,_,,._  ノ
 r''    l ,i,,;''     ,      (,.-"   .-´    _,._,,.-´    _,.-´
 ',    ||i'i,, ',i               ,-´ _,-"_,,.-´  _,,.. -´
  ),   ;,|i  |i   , ∴ , ′    (,..´_,-",::.)_,,.-_,,.-´      .,-"
  `-,',,. _,|i,|i           - .       _,,..-´       ,.-'
      {      `      ` ,     -"   ヽ `、       _,,.- "
      ';,     ',     ,       -=―    ) _,,..=-
-.,''-,_, "``        " '   ' ,,.     ,' i, ';;    V      ';,   ,.;'/   _,.-´ _,-"
                 ,ノ ',,    :,'l |, _,./(,.'     /,/`;"' ,/_,.-´  ,.-" ,_,,._  ノ
   ,        ;, '"     r''    l ,i,,;''     ,      (,.-"   .-´    _,._,,.-´    _,.-´
 ; ;,  "             ',    ||i'i,, ',i               ,-´ _,-"_,,.-´  _,,.. -´
      _,"  ,'         ),   ;,|i  |i   , ∴ , ′    (,..´_,-",::.)_,,.-_,,.-´      .,-"
    ; , '  ;, "     -,.;, -,;..`-,',,. _,|i,|i           - .       _,,..-´       ,.-'
r,,     _'       ;,, ,,_        {      `      ` ,     -"   ヽ `、       _,,.- "
   /, -"   ,/-"     `-,._    ';,     ',     ,       -=―    ) _,,..=-
                 -.,''-,_, "``        " '   '       _,..-"_,,..__、-"
                                      "(i''" ̄          -― ..,,,,___
                    ,        ;, '"       ー_,,..;"_,_
                  ; ;,  "                      `=-― - .,,___ ,,   ..,__
                       _,"  ,'                     -=ニ'_        ` -,_
                     ; , '  ;, "     -,.;, -,;.. ^,∴" ;"''`-:,        `- ,,__
                 r,,     _'       ;,, ,,_            `;,      ,.,;" ` .,_
                    /, -"   ,/-"     `-,._      _ ;,;, "     ;'       `-.,_

「きゃあ!!」


ドシャ

「うっ・・・」

「!?」


ズズッ ズズズッ

洲洲洲洲洲洲洲洲洲≧====彡'/洲洲洲洲洲洲洲;/;;;;;;;ヾミ≧====彡'ノ|i|;;|iト洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲洲;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /洲洲洲洲洲洲洲;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |i|;;|i|'洲洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲洲ハヾ−=三/洲洲洲洲洲洲洲/;;;;rヽ`ー== =ニ彡|i|;;|i|;ヽi洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲;;/;;;;!     /洲洲洲洲洲洲洲/;;;;;ノ          ̄   |i|;;|i|;;;;;}洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲/;;rく     /洲洲洲洲洲洲洲/;;;;;/             |i|;;|i|ヘ}洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲洲洲洲洲{斤ミ、   /洲洲洲洲洲洲;/;;;;;;/                |i|;;|i|ィォ}洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲ト、洲洲洲ト、| |ヾミ、/洲/j洲洲洲洲/;;;;;;;;/             |ilィ|i| | }洲洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲|ノ}洲洲洲i:!iヽヘ|__!|洲j ノ洲洲イ洲ヘ;;;;;;;;;;/                 /´|i| |il_」ノ洲洲洲洲洲洲洲洲洲|
洲洲洲|、|洲洲洲i:!i:!i:!i:!i:!l|洲 j洲洲/ノ洲 ヽ/             / ,|ilィ|i|ノ /洲洲洲洲洲洲洲洲洲|
洲洲洲| |洲洲洲|⌒〜ァi:!|洲ト}洲;;//洲/\    /         トイ リj,|i|イ洲/|洲洲洲洲洲洲洲洲
洲洲洲| |洲洲洲 ⌒ゝi:!i:!|i/_|ノ洲//洲/  ヽ-- '´      __ r-vヘノi:i:!i:!!i:!iリ:ノ洲{ |洲洲洲洲洲洲洲洲
洲∧洲| |洲洲洲V、 廴i:l|′|洲//洲/Υヽヘ r‐、 ∧ 厂V Ⅴ ノ_,/i:!i:!i:!i:!i{{〜'イ /|洲洲洲∧洲洲洲洲
洲{....ヽ!| |洲洲洲、 ー=、`!i:!i:洲勹洲1__!  i Ⅴ  ゙′/  ノ_ノイi:!i:!ー=ニ´j}__.,ノ/;;;|洲洲洲{(}洲/|洲洲|
洲|. . ヽ! |洲洲洲  (⌒ゝ-、i:l|洲i:!i/i:!i:!i:ト-+ __!_,+-イ‐'i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!厂} / j|/ ,イ;;;;;|洲洲洲|;;洲廴!洲洲
洲|     |洲洲洲  \_,ノ´`|洲 i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!{、/'´  j| /;;;;;;;;;|洲洲洲| ノイ´ !洲/
ヽi|     |洲洲洲   .....,ノ~ 洲|ゝイi:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:/__,......_,}|〜⌒);;;|洲∧洲|′ ___,!i/′
 リ ...........|洲洲洲 / ̄∨__,洲|`ノへi:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!i:!/Y⌒/ `ヽ.__}|__  `'」洲′}洲ー'´
        !洲∧洲´ ̄⌒´...  洲´ヽ.|、i⌒Y¬-v'´∨Υ´V i _ノ/      /;;;;;;;;) /洲j  }洲
  ................洲′゙洲 / ̄`'∨.洲   ヽ.__j_| !  ノ_,ノ_ノ-'´         /;;;;;;;(___/洲,′ 洲
      }/  洲  `ヽ;;;;;;;;;\jリ         ̄ ̄              /;;;/  ノ洲/〜⌒ヽ

そ・・・ ・・・ま



「神は どこまで僕らを試す」

「本当に宇宙人がいるんですか?」
「ああ この奥の部屋にいる」
「宇宙人はイケメンですか?」
「……そうだな」(第44話)

「宇宙人を見たことがあるのか?」
「ありますよ その・・・」

「合成に失敗した・・・内臓と筋肉だけみたいな肉の塊でしたけど・・・」「は?」
「でもちゃんと生きてて もぞもぞ動いてました・・・」「……」

「私たちとの反応を見るための実験だったみたいです・・・」
『ああそれ 私もやったことあるわ あれが宇宙人だったの?』
「寧子は?」
「?」
「覚えてないのか・・・」(第25話)

 
―――はたして、かかして。「期待したほどではなかった(むしろ期待が過剰なのであって順当な結果だった)」のと、「そこそこ期待していた事柄がしかし予想外の角度から炸裂した」という話。あと、詭弁を弄した良太にカズミちゃん様がすんごい久しぶりに言ってやった言ってやった! 前回記事であれこれ言った直後なんで、余計にそう想ったりもしたり。また別作品だけど、「東京喰種」第二部でも“旧あんていく組”というかトーカちゃんさんが佐々木ハイセ(カネキ君)についてどう考えてるか漸く言葉にしてくれたのは有り難い……むりくり当て嵌めると、復活途上のMM氏こと月山=サンが良太のポジション……だったと見るのも少し違うか。シラズ君丸坊主桜木花道か!)と毒吐いてるようで適切にアドバイスしちゃってたウリエ、着実に成長するムツキ、サイコは……まあアレだ。今と昔、その間。たとえ「嘘を吐いて」いても、本当の事でなくても、なんともかんとも。ああ脱線脱線。
 それにしても良太君、美奈女史の天秤で生き残って「しまった」と感じているのかもしれないが、それを「何としても寧子さんダーを助けなければ」に置換する前に生き別れの肉親亡くした「妹分」のケアに回そうぜ*3……あと本当にドイツ地下に放っておかれた推定クローン小鳥=サンェ……話の動きに心がついていけてない、ほどでもないがメインキャラの心情おかまいなしに怒涛の予感。

 そんな引きに次ぐ引きに次ぐ引き。これから明らかになりそうな要素は一先ず置いて……“明らかに普通じゃないくせにある程度普通を通した”小五郎についての疑問を呈する。

  • 一つ。結局大学の電波暗室で話すのならば、何故態々村上家を訪れたか?
  • 二つ。研究所の位置を探らせて、その先の「攻撃」プランは彼にあるか?
  • 三つ。危険は明確だと承知の上で、彼は良太に何をさせようとしているのか?

 大統領が吹っ飛んだ回における「私は私のやり方でお前を守ってやる」という言葉を仮に信じるとして、一つ目は一応良太を心配してと解釈はできる。大学に呼び出すだけなら電話でもいいが、消沈迷走極まり良太をハッとさせた「ヴィンガルフ釣れたぞ」発言を流石に一般回線ではしにくい。その為だけに徒歩で顔を見にきてくれたと考えれば普通に甥っ子思いの叔父なんだががが。
 二つ目。小五郎は受精卵を分割したことは認めたが、それをアメリカに送ったとも言っている。件の回からすると培養飼育したソーサリアン胎児(サンプル)を丸ごと譲渡した……ように取れる。実際、存在を悟られた瞬間にマキナがやってきて(あるいは来るまでもなく指先ひとつで?)ドカンとなってしまう以上、その方が安全のように思えるが……ってあれ、“ソーサリアンにはマキナの魔法すら通じない”んじゃなかったか? 魔女<ドラシル結界<孵卵ドラシル<イニシャライザー<覚醒グラーネ≦マキナ<ソーサリアンだとすると……いや、普通に胎児を生かしている設備を破壊すればいいのか。今回小野寺もそうしようとしてた。脱線脱線、キモは「小五郎の手元には本当に何も残ってないのか?」ということだ。実はもう一回分割し培養していたのは二体だった、とか言われても何の不思議もない……くらいに信用が無い()、あるいは期待感らしきものは残っているのだ。まあ手元にソーサリアンがあるからといって直ぐどうなるものでもない……筈だったんだけども。連鎖反応こわい連鎖反応こわい。
 三つ目。ただ↑の懸念が実現した場合、いくらなんでも小五郎個人の思惑を大幅に逸脱しているだろう。それを抜きにして、単純に良太に手がかりを教えてくれただけ……と考えると、それもそれで妙な感じがする。カズミ達ほど極端に命を張らないにしても、親族として良太を守り助けようとしてくれた(「知的好奇心を満たす」取引とは一体。今回さらりと海外に顔が広いことが判明したし)叔父が甥をはっきり危険だと判る場所へと導く。いやさ、修学旅行で何が起こったかくらいは家なり道中なり暗室なりで話しているだろうし、イチジク来襲後も良太は小鳥(ひいては魔女達の命)を諦めなかったし……ことによると良太のクロネコへの執着を一番「長く」知っているのはあの叔父かもしれないのだった。そもそも一ヶ月の潜伏期間、魔女達は柱谷邸に居候していたのだし(思えばミヤコ女史はスイッチ押したら血を噴いた佳奈と普通に接していたな)、寧子サンダーがクロネコであることを聞いててもおかしくはない……そうだという確定描写もないけど。脱線脱線。つまり寧子救出を支援してくれるにしても、あんまりにも大雑把で投げっ放しは否めないということだ。逆に、現段階でどうしようもないなりに希望的要素を与えてくれたと解釈できなくもないが……良くも悪くも研究所側のイニシアチブゆえ結果論的な見方しかできなさそうなのが、な。


 なんにせよ、事態を好転させるには向う側の失策なり自爆なりを希望的観測しつつ準備をするしかない、という状況下である意味必然的に「何か」が起ころうとしているわけだが……まさかマキナにつがわされる女性側の方じゃなく、ヴァルキュリアにめあわされる男性側で新規が入るとは思わなんだ。フレイヤならぬフリスト、あるいは彼女を調教する小野寺が既にヴァルキュリア級の魔女として用意されてるのに、マキナが自分の勝手で寧子サンダー連れて帰るという厄ネタから問題が発生するのは容易に想像できたろうが、こういう形になるとは誰が予想しただろうか。まあ次回【A008】=サンがいつかの重力魔女みたいに魔法を用いない謎兵装(もしくは小野寺の未知数パワー)で速攻プチッとされる可能性だって無きにしも非ずだけど。レベルを上げて物理で殴れ


 しかし、久々に、龕の話が出てきたし、カズミとのやり取りでフレイヤにも触れられてるから、ひょっとして、土屋&フレイヤコンビの再登場が近いのかね??
 案外、所長が土屋さんの龕入りを認めたのは、土屋さんが初期型ソーサリアンに対する抑止力になる可能性があると目を付けたからという可能性もあるような?コミックス5巻の土屋さんの反応を見ると……水槽のイケメンに同情しているし、これって、覚醒ソーサリアンを土屋さんが止めるっていう布石な予感もするんだよねぇ。少なくとも、寧子(怖がってる)やマキナ(そもそも魔法がまったく利かない)では、覚醒A008を止められないわけで。小野寺でも無理だろうし、黒服が重力の魔女を殺した謎ストーブ風兵器でも使ってみるか??無理だよなぁ、どう考えても。これ、やっぱりヴィンガルフ崩壊のきっかけなのかなぁ、ひょっとしてw
 小五郎の罠によって、一応、ヴィンガルフの存在はバレつつあるが、直後にマキナの不注意で崩壊、もしくは、大打撃って、壮大なギャグだよなw

 マキナは、ソーサリアン計画の別アプローチとして、人間との混血、キメラとして生まれた存在っぽいよな。けど、桁外れの異能、数々の魔法を駆使できても、純血の宇宙人たるA008には『魔法が一切利かない』という。これは、言い換えるならば、人型に再生して、覚醒したA008は、マキナよりも、完全なる神に近いということ。つまり、この余計な思いつきが、自分の存在を否定し、破滅に追いやることになるきっかけ……にしか見えないのがなんともなぁ。

 ヴァルキュリアとの接触で、出来損ないの肉塊から宇宙人が再生される。それが解っているならば、とうにやっているし、マキナの代わりにその宇宙人を使って神殺しをやればいいだけなんだが、そうならなかったということは、つまり、覚醒した再生宇宙人は、高千穂・ヴィンガルフの敵であり、制御不能の存在という可能性が高い。

 ドヤ顔で『今度はぼくたちが』『神様を作るんだ』と言ってるマキナですが、 都合の良い神様を作ろうとして、失敗した結果が、妥協点としてのキメラで あるマキナなんだろうにwこの人造の神ときたら、ホント、使えない天津だなぁ、呪われてるなぁ、としかw

 ドレスデンが絡んでいることは今までの描写から分かっていたし、ヴィンガルフの正式名称も読者の視点からは第4章の時点で明らかになっていましたが、これがようやく良太の情報となりましたねえ。まさに長い長い道のりといったところでしょうか。それに小五郎の頭の回転の速さを垣間見た場面と言えるだろうな。知人である秋山を射殺の件といい、今回のホワイトハウスの件といい、頭のねじが外れまくっていますが。
 しかし、分かったところでどうにもならないのが現状。カズミが足が付かないように調べた情報を見ても大した結果が得られないし、仮に殴りこみに行っても自殺願望者そのもの。カズミも良太が殺されてほしくないという気持ちも分かる。だが、良太が寧子の立場を置き換えての心情も分かる。どうやって勝算を作り出すのかが気になるところだ。


―――小野寺(所長代理)の素の口調が、村上の御母堂に似てる、だと……?


 なんだその、なんかあの、某「終わりの名を持つ者」っぽいアトモスフィアは……(シンフォギア第1期感)。

*1:※明らかに「フレイヤ」の誤記。

*2:前回も懸念された事だが、黒服が提起した神殺し云々と此処でも食い違っている。あるいは誰しもが起こり得る事を正確には知らず、『スクラップドプリンセス』の律法破壊者(プロヴィデンス・ブレイカー)的に解釈が分かれているだけなのか……。

*3:ただ、逆に考えてみるとだ。佳奈だって(最終的に寧子が優先ということを除けば)基本的方針はカズミと同じなのだから、この件で良太に下手に謝られたり気遣わられたりするのもキッツイんじゃないかと思う。それは良太が佳奈を放置していい理由にはならないが、佳奈が良太を避けていい理由にはなると思う。