ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《威圧/Dominate》/『極黒のブリュンヒルデ』第162話

(前回感想はこちら) (第1〜3話の無料閲覧はこちら

極黒のブリュンヒルデ The Moment (JUMP j BOOKS)

おれは自分のものを取り戻しに来たんだ。わかってるだろうな、グレヴェン、お前はおれのものなんだぞ。





Innocentius Ⅷ

         _,,,,,、、ri=、,,,,_
    ,,,,,r・''"~_,,,,,ww|=l~''(I从I)=、__
__,r-ー'";;;;r・''"~__,,,ww|=l゙゙'''ー-、、;,;,__|゙l
__,r-ー'";;;;r・''"~__'''ww|=l゙''よう    .| lヽ                                     ,r| ̄ ̄
__,r-ー'";;;;r・;;"~ ̄|⌒l|=l゙'   こそ, | l゙ミ\                                 ,f"l__
__;r-ー"盒r二'~三l!i!i!l|=l彡'''ー-、__ミ| l`ll.゙ミ\                                 ,,r',,l゙|
_:匚l⌒l”l㌍ ̄巛|l!i!i!l[[㍾㍽]ニ[㍼㍻]`|i,ll.゙゙ミ\                              ,/,il゚. .|
 ̄l_l!i!i:l’l ハハ㌔|l!i!i!|.『''''|i|''''|i|''''|i| 』l“~』'ヽ,,゙゙ミ\                       ,/,/    |
  |_l!i!i:l_|,;(゚∀゚) l:i::i!|.『.'.'|i|'.'.|i|'.'.|i| 』l| 』;;;;;;ヾ゙ll画l                      /゙/ ,、:; |
  |_l!i!i:l_| ̄ ̄三|l!i!i!|.『,,,,|i|,,,,|i|,,,,|i| 』l| 』゙`'lr-、ヾ゙ll\                         /゙,//r´| |
/|_l!i!i:l_|=l^il=三|l!i!i!|.『''''~'''''~''''''''| 』l| 』,,._l| l;;;;ヽll゙゙ll\_                    ,,///,r':l | .|
/|_l!i!i:l_l,,,,,,,,,,,三|l!i!i!|.『.. ∧_∧ | 』l| l⌒ヽヽ~::::::,ll゙ll゙l^l                     ,il/.,,ll::l:::l | .|
_|_l!i!i:l_l ̄ ̄ ̄|l!i!i!|.『  (*^ー^) ,| 』」 l{空気}ヽヾlll~゚li!il         .        /._.l'´ll:.l:;;l,,''l ,|
 ‖|!i!il_|  Uミ .|l!i!i!┏illllll||||||lllllli┓l__l ̄ ̄ ョョョ, llヽl!i!lヽ             「_,i´l l.;.,ー,゙'" :l巛|
 ‖|!i!il_| ≪,,,〉.|l!i!i!||_,,,staition,,,,_l;;l l \\l' ''゚l ll l!!i|゙゙'ョ__           : : : .il「l.l ,,l,ー゙゙″  _l巛|
 ‖|!i!il_|  ノ__ゝl:i!:!|l『 ~ ~~~~~~/』|;;l l    |\l ll l!l;l |`l:l゚l-、       .,,、'”二l,ll゙" _,,,r'二~|巛|
 ‖|!i!il_|\\》 |i!i!|l『      』|;;l...┌┐ |  l llヽl!l;l l~i:!;|』;l`l,   .,,'#ll,』 |.lll,,ーヽ ̄______,,,l|巛|
.._‖|,i'_l_|__i_|i!i!|l『      』|;;l___l∇i_l_l__li!__l!l;l:l'ヮ,'l㌍l、l゚i: :. |゙il゙il|#「l ┌┐/,,,,,,,,,,,,,,,,yl,,__;|
┬┴┬┴┬┴┬┴|『      』|;;l┬l∇l┴┬┴┬ l!i!| ̄~'l';、l゙┘~  ゚゙'N,,,. l::::l∇l | ̄ ̄ ̄ ̄~l: |
┴┬┴┬┴┬┴┬|『      』|,,l┴l∇l┬┴┬,,,,,─lr'''゚`''"”`         ”゙ l∇l i______  ...|..l: |
─┴┬┴┬┴┬ill゙━=≡三 三≡=┬|,,,l,,l: ''''""~                  l∇l.゚'-、|\:;\:;:;l: |
 ̄””゚゚゚“゚''''''''━━----        ´´、、,,,,,,,,,,,,__                      |,,l,,|  ゙\|二.i _l: |_
                           : ` ̄”゚゙゙゙゚'''''''━━--        '''''“         '-、.i,″___

「それで・・・ おれは君を どうやって接待すればいいんだ? もてなすお金なんてないぞ?」

「こんな感じがいい」
「は?」

「一緒に 歩いて欲しい」

ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞヽ }      ` :.: ::ゞゞ;ゞ ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
,,ヾ ;";ヾ; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ;   ハ     ゞ:.:` ; ; ゞ゛ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞ
; ;ゞ ;" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "" ゛;";}   ,":::ゞ゛; ;ゞ ;" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "
" ;ヾヾ ; ; ヾ ;ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ ; ;"/" ヾ ;ゞ   /:.:.::; ;;ヾヾ ; ; ヾ ;ゞゞ; ;ゞ ;" "ゞ ; ;"!" ヾ
ゞヾ;ヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ;'   {;.: :.:;ヾヾ`ゞヾ;ヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;
ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;;ヾ ;ゞ ;ヽ   ゞ:.:.ヾ.;;; "ゞ;ヾゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ;
ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ;;  ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.: メ  (: ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;  ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ;
:ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;:_/ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;""ゞ;  :ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;:_ヽゞ ;"
"ゞ ; ;";;;;""ゞヾ:;;_;_;/"ゞ ; ;"/" ヾ ;ゞ ;" "ゞ ; ; ;ヽ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ;\:__;;ゞ; ; ; ゞゞ; ゞ;
 ;;;;;; ; ;ゞ;;ノ;ノ″ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ;;" ゞ゛);ヾ ; ;ゞ ;"ゞゞゞ; ; ; ヽ;;ゞ; ; ; ゞゞ
:;;; ;;;;.....:::/ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ;;" "ゞ; ; ゞ(.ノゞ ゛ ; ;ヾ ;ゞ\:::; ;;;ゞ゛;;ヾゞ ; ;
;....;;;::::;i;..ii|ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ;" "ゞ; ;ゞゞ (ゞゞ ; ; ゞ゛;ヾ ; ;ゞ;iii;;i;;;:.,,;;:.:::,,,
:::: ;;;..;.ii:i| ; ;";;;;"ゞヾ:;;__;/"ゞ ; ;"/" ヾ ;ゞ; ( ゞ ; ;ゞゞ ;" "ゞ; ; .ノゞ;;ヾ;;|ii::i;;....:....:::... ..
::..;;;.::.. :ii| ;; ;ゞ;;ノ;ノ″" ヾ ;ゞ ;" "ゞ ; ;;;)`(ゞ;ゞ ; ;ヾ (;ヾ ;;ゞゞ;";ゞ;\:__;::;;;..::.;; :::...;...; :
:::.::;.;;;.:i;:iii|;;;.....:::/ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ;" ノヾ ;ゞ ;" ":ゞ;;ゞ ; ;ゞ( ;;"\:__;;ゞ;|ii;;;iiii;;.|iiii.i....:::. ;::::,,,
:;;.:. ..;;.ii;i|;;..;;.ii;i|;ノ;ノゞ゛;ゞ:.y.ゞ ; ;); ;ゞ ;"; ;ゞ: ;" "ゞ; (ゞ ; ;ヾ ; ;;ゞ|ii::i;ii;;.|ii::i;ii;...::,,,;;. .;;
;;;....;;::;...;;ii|;;.;;ii:i;i|.;;ゞ:/ノ;ノゞ゛;ゞノ:.y.ゞ ; ;ゞ)メ:(;;ヾゞゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ゞ|ii;|ii::i;;ii;.|i..iiii.:::. ;;;..::,,,;
::;...;;:..;i...iii|;;.;;ii;;:;i|i;;;;i|.;;i| ノ;ノゞ ; ; ;ゞゞ;;ヾ )' .(ゞ; ; ゞ;ゞ;; ,|ii|iii;|ii;;|ii;i|.ii;ii;..:|ii::i;:...:::::,,,;;;::..
:..;;;.;;;.:;:;i.;ii|;;.;;i;;:;i|;ii:;i|.;;i|;i|;i|.;;.i./  ; ;      .:;ヘ;;.,ヾi,;;|;i|i;|i;i|ii;i|ii;;|ii;i.ii;;:|ii.iii,,;;:.:::,,,;;..,.:
;;;....;;::;...;;.ii|;;.;;ii::;ili;;iii|.;;i|;;|;i|ii|/ : : : :´: ::: : : :: ;: :`: .: : .:,.:.lii|;i|;;i|i;;;;|ii;;|ii;ii;;;i.|.iii::. ;...;;;...:::. ;
::;...;;.;;ii:i;;;:;i|;;.;;ii::i|;;i:ii|;i;i|ii|;;|イ; /  .,,,.   ,.., ,.,   、   .|;;|ii;|ii:;;|ii:i;|;;ii:i;;.;|ii:::i;;;:;i;...;::;.;;..
::;...;;.;;;;ii:i;:;i|.;...;iiii|;;i:ii|i;;i|iii.ィ/..,.  , ,.    .,.  ,..,,, ` , .,,.,.iii|i;i;;|iii;;|.;;ii:i;;;|ii:i;;;:;i::;...;::;.;;..
::;...;;.;;ii:i;;;:;i|i;;i:i:;ii|i;;iii|;iii,/': ,.. ,.,../        ,,,.,. ,.. ,,,ヽ ; ii:ii|ii;.i|i;;iii:i;:|i:;.i:i;;;:;i:..;;.;;:::;;
::;.;;:..;;.;;ii:i;;i|;;i:iii;ii|;ii;iii/´   ,,.. ,     . ,.. , . ,..    \. iii;iii|ii:i;;;:;i|i:i;;;:;i::;...;::;.;;...
.;... .;;:.;:;iii;i|;;i:iiiii;i/ ´,,.. ,..`  /,.,...          ,,,.,.` ,..,,, `\ ii:iiiii;i|iii;i.;...;;.;;:.; ::;;;;;
iii;;ii:i;;i:i;:;iii;;ii ,,//. ,.,...  ,,,..,           ,..,,,    .,,.\\ .,, iii;;ii:i;;i:i;:;iii;;iii;;i
;_:.,.,,;l ill lノ// :.; :. / .,./ __,.;'__l__';__ヘ_ _:,_:.:\\ ` ,l|: .;lii l::;l,, ..
      //  ̄/ ̄ ̄厂   7   l  .,.l .  ヘ., ,   \ ;; ;:  \\ ::.;.:;:;,:;:;,:;,:;,:;:

「はぁあああぁあ・・・!!」

「紅葉だ! 素敵!!」

「うわぁ〜!! もみじ!! やけくそのように赤いね!!

「銀杏銀杏臭い臭い!! あはははは!!」
(やっぱり魔法使いっぽい・・・)

「鯉のエサ!!」
「えっ?」
「私だけじゃなく鯉ももてなしてあげて欲しいなぁ〜」
「……全然脈絡がないだろ・・・」

ガポォガポォ
「ギャーーーーーー!!!」

「何こいつら全然かわいくない!! 飢えた鯉がっつき過ぎ!!」

「あっち行け!!」ザパッ バシャバシャ

「なんか想像と違った 自分はもてなしてもらって当然っていう鯉どもの根性が気に入らないわ」
(お前が言うなよ……)


「……はぁ・・・ ずっとこうしていたいけど・・・急がないとね」

「黒羽が殺されるまでに もうそんなに時間がないのか?」
「違う」

「時間がないのは あんたよ」
「えっ?」

      /|          |\
    /:::| |ヽ |ヽ  __|:::::|_,,、-―''7   /:|
   /..:::::::| |:::| .|:::|  ):::::::::::::::_,,、-―''´  .〈:::::::|
 ;''´.:::::::::::::| |:::| .|::|  二二l:::::|___    \:::l
 |::::::::/|:::::| .|:/ |/ /.::::::::::::::::::::::::::./     .∨  _、-''7
 |:::/ |:::::|       ̄ ̄`|::::|             __、-'''゙´:::,、-゙
 |/  .|:::::::i          |::::|       l ̄ ゙゙̄´:::::::,、-゙´
    |::::::::::::|          |::/      |:::::::::::,,、-''´
   |::::::| |::::::|               .|,,、-''´
   |::::::::| |::::::::|
  |:::::::::|  |:::::::::|
  |::::::::::|  |/´
 |:::::::::::|
 \:::::::|
.   \;|

「いてっ」

「いてててて・・・ なんだ こりゃ あたたたたたた・・・」




「所長無理です フリストと同じ実験室に入るだなんて・・・」

                                  ________,
                      _,,,.. -ー¬''''゙゙,゙,゙,゙,゙,゙二,,,,,,,,,,,,,, 二,゙,゙,゙,゙"'''''¬ー- ..,,,,_
                 _,, ー'''"_.. -ー''''^ ̄´  ./゙;;i、 !  i' __. ,,,,, ゙゙̄^''''―- ..,,_`^'〜 ..,,
                ,.. ‐''´ _,, -;;'"´ ii、     __,,,,,.......`---------ニ .二_¬ -、〟  `''';;;;_.`'''- 、、
             ,,/″,..-'"´ィ-;;し┴ _.. -''二ニ--‐''''ニ匸 ̄ ̄ ̄ ゙゙゙̄コ彡ニ;;-二,゙¬-..,,、.⊂...l__..`''ー、, `''-、,
        _/゛ .,/゛    ゙_..-''゙,゙ ‐''" '''';;二`-゙‐';;二二二二二二,゙;;'''ーニ ミ;;、.''少'ー ,゙"ー ,,'''/!ゝ   ゙''-、 .`'-、
      /`゙ご!ミ゙゙゙゙゙[゙「゙゙゙゙゙!” / '“'゙゙゙゙゙゙゙!!''゙彡-‐''''“゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙'ナ.,-、゙!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙冖ー  ,゙”'!!゙゙゙゙゙゙~“'ー、~゙!゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙~リ!_/~`'、
     ./   / .`-.\ ./ ,/,iW",/゙_..‐'゙ゝ -''"コl二;;;;ッ=Z゙.,i`-!ヘ.゙'コ=t;;ii、ニ"ニ;;、 `''-、`'-、.〟 \ .\.''゙ン'ン'" \ `'、
    ./   ./     .゙'r" _/  ”゙./ ,r'" `''''~!リイ゙‐'゙゛= / ,i′゙¨' ヽ.ヽ... r'"'''ニ> ゙‐'~"  `'、. ゙゙゙lー  ヽ. `l/    ヽ  .ヽ
   .i′ ./ .;;;;;;ニ゙ ./ /ヽ\. / ,i!ニ ̄巛`-`-`-`-`-√.,i liレll l l l巛;;、``-`-`-`-`-三 ̄`-、 .ヽ .,.rフ、. l .,,...ヌi-  .l  . l
   l   ! ''"ー  !  l  `'イ i′ , `゙''ァ二;;- ..″ / ,.|~r'"゛ − .`゙';;`L.ヽ ゙,゙ ‐二ィ''",,.  .! .'l/.、.!  | `,゙ !-  .!  |
   |  .|     │ |.   .l .|ヽ、!ニl、 .l..l.  _,゙¬./ .,ヽ.li\二___,,゙..-二ノ'. `./ ''レ l./ .ノ`゙''ヽ/  l..'!广 !  | .!`'''''ッl !  l
   ..l  . l  '''二., ゙l, ゙L :iij;;,.ヽ !l>\"-・゙〈>、’ . / ./ .`゙''ー二`-ア゙ン‐'',゙_.ヽ..ヽ._ ヅイ)'''..-/i″./ ,;''リr/ ./      l  /
    .゙ぃ .!、 .゙´;→ ヽ .\ '㍉,.\ ゙'〈ヽ\−`'' !/゙.,i,゙ . 彡-'二-'',゙¬二;;-ニ,,,,.i|i、.゙く .゙ンンシ゛., ''_;i.` / / ..lニ''=‐ ./  ./
     .ヽ  \  .  i‐,\, ゙''.、゙‐'i ..゙ヽ、"' li.\. / '!二ン;;'!'==rrri=jjjllリ!“'''ー二′゙'l彡!'゙_..-'゙.r-`,/ ./ . ..>-ィ./  /
      \. .\ゝ-ニゝ `'-、,`'-ミ/′ `'ー-二'‐=ミ、,,_;;′'!´.`''← " ゝ l|;;,,,,.. -‐',゙,゙ -'"´.''T彡'"゙,..-'゛ ,,..、   / . ,/
        `'-、 .`'-、..ニ゙二- `''ー ,,,゙''ー ..,,_  ゙゙マ'=―`-ニニ二二ニニニ―ー;;l'フ″ ._,,.. -''゙,゙.. -'゙_ッ二-'^.l / . /
          ゙''-、, .`'-..,,. '々  ';;/゙'ニ- 二,゙;;'ー`-= ......,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,........r゙‐'゙‐''二.. -‐''゙゙_.'`-- .'l;; ‐" _..-'"
                `'''-..,,,`゙''ー ..,,_゛  .゛..!ッ'' .-`-"'''''=ァ;;ー┬‐―'ァニ'"^゙゙´   . '''-ミ,_, ,゙,゙ ー''゙゙_,.. -'"゛
                    `゙''ー ..,,_¨"''''`- ..二___  .`' \ ゙!彡ン'"  ___,,,,......-ー'''''"_,,,.. -‐''"
                       `゙^''''―-- ........二,゙,゙,゙,゙;;i,゙;;;;,゙,゙,゙,゙二..........-一''''''"´

「イニシャライザーをオフにしたら フリストはこの実験室内で自由に魔法が使える状態になります つまり・・・」

「フリストは簡単に所長を殺すことができます」
「……それで構わないわ」

「こんな小娘ごとき手なずけられないようじゃ この仕事はやってられないのよ」

「小娘って言ったって・・・ヴァルキュリアですよ? 本気を出されたら所長の魔法じゃ太刀打ち出来ません 五十嵐さんも止めてください」
「ん……」

                      {
                      ヽ
                            \   ¨`    :.\          i
                          ≧=-       .:.:.\          l
                             }       .:.\         i_j
                                  ノ
                             ヽ __ /¨> 、
                                  ヽ_/‐、::::\
              _  ‐=                    \:.:.\
- _     /}=、             ミ              \:.:.\
   `ヽ /‐‐} /:..........          \ __             ',:.:./...∨
    }イ‐‐‐‐{イ¨ ̄        、     乂 }           }/........}
   }/‐‐‐‐‐‐}             \__ / ‐=ノ           '..........ノ}
  /‐‐‐‐‐‐‐‐{           /⌒\__ア¨´           {...../ /
  〈‐‐‐‐‐‐‐‐‐\ }     _ノ=彡__(⌒ : : : : `ヽ           >'´ /
   ,‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐i}/    /  厂:_: : : : : : : : : : : ノ          >'´
   }‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐' / ̄ソ^ー≦イ´ ̄¨¨¨¨¨¨¨¨¬          {         /
   }‐‐‐‐‐‐‐‐‐/¨  厂     ノ             }            、     /
  /‐‐‐‐‐‐‐‐/__-イ                    ノ             ̄`ヽ           /
  ハ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐\         _    =彡                   }          イ

「まぁ いいんじゃないですかね」
「えっ!?」

「ここでフリストを手なずけておかないと どっちにしろ高千穂を出し抜けませんし」ボソッ
「……思ってても 口に出すんじゃねぇよデブ」


  又:.:.:.:.:.:.:.:.::.:又:.:.:.又:/     : : . .     :.\  :.\ : . : :
   又:.:.:.:.:.又 _:又::,イ/     : : . .: : : \   : :ヽ   :.ヘ : . . :
    又又‐¨´又:.:/. ,'       : : . : : : :ヽ    : ヘ    :.', : . :
        又:.:./ . i゙        . : : . : : :.ヘ   : : ',   :.} : . :
       ≠'''''7.  |         . : : . : : : .',  : _」  : l ; : :
.           ,'  |          . . : : : : ;才''゙´: :}  . :/ /レ:
          {   l      \     . . :,イ: :.} . _,/=≠ア/ノ: ;'
          |   ',  '、\ \   . : : : : l ;',イ  ┃-キ´//
.           {  .ヘ  ヘ  \ . \ . . : : : :|ハ ヤ ┃._リ/_,,ィ
             ',   ヽ  >一'ヘ` -`ニ_ :/::::::`'''¨~´  ̄   /
           ヘ  .ヽ `ー ,,_ ` -_,,_=-::::::::::         _x‐-
           \  ヽ  \_Xャ┃y::;:         ィ´_二ニ
             `ー、 `ー二ヽヘ≠ 〈.      ,イ   ´ャ≠¨
               ゙7 、ヽニ二´    、 _/:ソ     ゝ=
               ハ ヘl 、  _:. -、    ̄¨       r=''
                  { ヽヘミ /´  `ユ          /゙ー
               ゝ、`ー/  ,' ,イ./> .    _. :' : : r'
                 `>≠ミ、i_-ィ'´ ̄{    ̄ ¨ .ヘ ー=彡
                 ハ l  -≠   _,,ゝ _,,ノノ   }<:.:.:.:
                   { ヽ'、  ヽ_/_,,,二ニ=y-./":.:.>´,
                  ヽヽミ、_ r:.ニ¨-―='''7 〈 <-=''
                   lミ ー二{:.| : : : : : : :/:l`¨ヘ:.:\ : : :
                   ヽミ_7';.:', : : : : : ;':.:}:::::::::',ヽ:.:.`=-
                      i ヘ:.ヘ、: : : ;':.:}::::::::::::', :`: :<
                       / : ; ヽ:.ヽ、:{:.:.}:::::::::::::::', : : : :
                    / :./ : : : `'' 、_ノ:::::::::::::::::', : : :
..               /|        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|         ハ
.       /      /;;;|       |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|       :|;;;|        :|
       |       /;;;;;|      |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|       ::|;;;;l       :|:
      :|      /;;;;;;;|:      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l         ::l;;;;;;|      :l::
       ::|      /;;;;;;;;;|:::     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|      ::|;;;;;;;;|      ::||:::
     :::::|     ./;;;;;;;;;;;l:::    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|     :::./;;;;;;;;;l     ::|;;|:::
      ::::::|     ./;;;;;;;;;;;;|:::    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    :::::/::::::::::::|     ::|;;;;l:::
     ::::::|:|    |;;;;;;;;;;;;;;;;l:::   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::l   :::::::/::::::::::::::|     :::|;;;;;|:::
    ::::::::|;;l:  ―lサ==ニ-ヽ-,,_|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::|  ::::::::/ _,,;;;;;┼-  ::::/::::::|::
    ::::::::|;;;l:   l;;;;;::::::::: ̄キ― ヘ、;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::┼.=ニ仁゙‐" ̄::::l   :::/::::::::|:::
:    :::::::::|;;;;l::  |;::::::::::::::::;;;;;;ヽ  ̄ |=::::::::::::::::::::::::::::::,/=丁 ̄:/´::::::::::::::::::::|  :::::/::::::::::|:::   .:/
::    :::::::::|;;;;;l::: .|,,,¬ー ---,,,,,ヽ:::::::l;;;;:::::::::::::::::::::::::::::`;;;;;;,l::_;;Z,,,,,,,,---‐:::|:::::::/::::::::::::|:::   ::/
::::   ::::<匸Λキ=====nニ,!ili、:::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::↑:::/:≠====ニZニ≠ミニ>::  :::/   :
、:::::   :::::::\ヘ |:::|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;: ,/゜`ヽ::l ::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::/::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ, /::::::,//:|::: .::/   ::::
:ヽ:::::  :::::::::l,,`ヘ:l:| `-,,,,,,,,,,,/._,,,, _, ヽl :::::::::::::::::::::::::::::::l::/:::_ `-、,,,,,,,,,,,,/´: : : ″:::::|::: ::/  ::::::::
::::ヽ:::::  :::::::::l,゙'‐:`キ--,,,,--ー'"`;/゛:::::ヘ: : : : : : : : : : : レ':`''二''ー-,,,_,,,,--‐_/::::::::l::::::/  ::::::::::
::::::ヽ:::::: :::::::::::l : :::::::::::::::::::::::::::: : : : :            : : : : :`:::::::::::::::::::::::::::::::'': : : :|::::/  :::::::::::::
::::::::ヽ::::::::::::::::::| :::  : : : : : : :                    : : : : : : : :    : ::::|::/  ::::::::::::::::
::::::::::::\::::::::::::::|                 、                   : : ::::::レ' :::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::\、:::ヽ                  ,l                   : : / ::::::::::::::::::/::::
::::::::::::::::::::::::::\::::\                 〈,|                  :/:::::::::_,, -' ̄ ::::::::::

「イニシャライザーを切って」
「……でも・・・」
「やっていい」
「……知りませんよ」ブゥン・・・

パアアアン
「……イニシャライザー損壊 フリストはもう 私たちには制御できません」


「なぁ」

「私は強いんだろ?」
「……そうね たぶん 地球上の生物の中で一番よ

「あんたよりも強い?」
「そうね」

「なぜ 私を支配できると思った?」

「あんたのおかげで 私はずいぶん人を殺すのが上手くなった
どうやったら楽に死ぬか どうやったら苦しんで死ぬか よく知ってる
お前は 私が知る最大限に残忍な方法で殺してやろう」
「……」

「あんたにやってほしい仕事がある」
「は?」

「私に従いなさい」

「プッ」

「あはははは!!」

「なんで私が お前の命令を聞くと思ったんだ!? この世で一番強い私が!!」

「あはははは!! あはははは!! いいじゃないか!! 面白い」

「お願いがあるなら ひざを折ってお願いしてみろ」

「その誠意の見せ方によっては考えてもいい」

         //       /      , ‐ニニ‐< __,,..    ..,,_\    |
         / 7              ∠ ¨” ̄            ̄”¨ニ=‐-  ..,,__
       //        /|   /                               、
       /          |  r                                 \
     //  |     |   |/ |                         __            }
     /  /|     |   '⌒7                   斗≦      ̄”¨         ,
   //  //|   __|  , イ              _,                     /
    ′   |  / |/                 _,           __/        /
   i  / ̄ `く                   _,            ¨” ̄            ,
   | /   .:  丶             _,.                         イ
      /  /   \____/ ̄”¨ 7'゙                      _  -‐=ニ二\
    \__/\/    /厂/   / :[{}]       __ -─   ‐=ニ二 ̄        \
       ′   / | ′      、{    斗≦⌒ヽ                   \
       、  // | {   Y'   \ ∠、{      `'                       ゛
          \____ L_    i|/ ̄ `Y´ ̄ Y ´ ̄`丶、      〕lト                  ‘, /
             } i  ([[ニニニニ]ニニ7^      \       \              ∨ /
             } |   |    i|   /          \       \            ∨
             } |   ト  __人__冫、__          \       ヽ              } /
             } |   丶イ   ⌒ヽ  ̄`ヽ         \                /

「……所長・・・」

              ''"''"" i:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.i               ,.:佳ア
        ''"''"'" ;:. :: ...  }:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.}         \_)l      ''"''"'" ;:. :: ... .,
     彡'      ''"''""'.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.i''"'ヾミ       从     ' ''"''"'"
    斗-===ミ :. :: ... .,  ム:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|}   从
  ー´-ゝ,     ''"''"'  i:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  .,从
  ゙'ー´-‐          }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i|__ ヾミ    ''"''"'" ;:. :: ... .,
       ':、       _〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄ ̄彡' ,ィ"''"'"
    ,'    /     ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙゙¨゙゙゙:.:.:.:.:.⌒ヽ          ''"''"'" ;:. :: ... .,
          ′   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゞイ
  | i      |   / ム:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.彡'′
  | i      |   / マ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__イ
  | il    |  i|  ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.彡'
  | il    |  i|   \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゞ〃
  | il|l     |  i|   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.彡'′      彡'
  | il|l     |  i|i  /__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._ィf       /   ,ri|
  | il|l     |  i|i   ‘,>- _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.彡フ7ァ―ォイ    //
  | il|l     |  i|i    | `> `>- _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./7ァz、   从    .,r≦ミ彡'
  ヾl|l     |  ヾ     |    \..,,.,.,.,.,`> _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,′ /フ7ァ′圭紗'".:.:.:.:.:.:.:.:.:
  \\    \  \ i      ヾ;,;,;,;,、   >- _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  ゙i、, \   `゙''ー-、 }       マ;;;;;;/ 斗-===ミ>-  _.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  \   \      l        }/┬┬ィ;;;;;;;;‘,.,.,.,.,.,/  `>.:.:.:.:.:.:.:.::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  ゙i、\    `丶 、._  i           /¨¨¨`ヽ¨ヽ.,.,\//}__/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  _,,,.              }              i  \//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
   ̄¬‐,i           |      :::::::::::::::::/    ¨`ヽ:.:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    ,, |ン'"゛       \    :::::::::::::::::::        ヾ' ム:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
   ''“゛⌒)l},r        \  ::::::::::::::/          /ヾ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
        ヽ.|`゙''ー-、.      ̄ ̄ ̄ ̄           }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
         ll、    .`''ー ,,__,,, -''!゙゙″          i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:

ドサッ


「おい お前が強い? だからなんだよ?」

           ><`ヽ/ヽ、          \//////////////////.////./ _____〉::::::::::::::::::::::::::::γ´   `ヽ、
            〈    ノ  ゝ、 γ⌒ヽ __  廴/////////////////__/γ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、     `⌒、
              Y´⌒ー― 、__⌒   ノ/   Lノ_/`ヽ///////.//.//>´ 〈__/:::::::::::::::::::::::::::::::_γ⌒ゝ__ノ        ',
           /         `ヽ、  >=ー―┤/////.//////./`ヽ、 ノ::::::::::::::::::::::::::::,ィ´ /              i
           |             `⌒´      ///////////  .〉=-´⌒:::::::::::::::::::::::::::::::ゝ /
              ',                       {///./.>´  Y⌒´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ⌒´      /
             }              r--、ノ-<´ (  ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::<´⌒´/       /   ,
              ,'              八 〈 __.{ _>´:::::::::::::::::r- 、::::::::::::::)  ./ . i       /   /
          __ノ              ____〉_ノ´ .γ´::::::::::::::::::::::::::::::〉   ̄ ̄ ̄   | |     ./   /
       , .´             γ´>ュ___L__/:/::::,--γ⌒.T.´/         | |    /    ./
      /       /⌒ゝ、___>⌒´::::::::::::::::,<⌒ヽ::::`ゝ/   / /         .斗-十一―/.           /
    /   .r廴   /:::::::::::::}::::::::::::::::::::::.__::::::::::: ゝ、:::::::::::廴/  / /      > ´ | V                 /
.   /    r-ゝ\`ヽ{:::::::::::::::|::::::::::::::γ´::::`ヽ::::::::::::`Y´::::/.  〃 ,'           .l.|  V.  \          /
.  ___{ ――┤::入::::ゝ-´::::::::: : |:::::::::::::八:::::::::::::`ゝ=不⌒Y´ |   |  |          .|   l.|   V    \      /
. ノーゝ、  ィ´  `ー―――┤::::::::::::::::`ヽ、:::::::::/   /  .|   |  |          .|   l.|   V     \   .i ./
〈   ├‐ ´         (:::::::::::::::::::::::::::::::::>´.   /   |   |  ゝ         |   l.| ≧萩芋笊≦、  /|/
 ` ー ´            `ヽ、:::::::::::> ´       /    .{   {           |   l.|〃γ´ , -- 、 气 / .! /./}
                     `⌒´         /     ヽ  ゝ  ' ,      八. l.|【 《  {:::::.::}  》Y  l / / .! /
                           /         入  ',   \       ヾ .| {  ゞ. ゝ::::::ノ      ./ノ  |/
                             /         /   ト.、 }     \      \  ミ___彡
                         /       /    !} .\ .| i    ヽ ヽ   .\ ≧三三三≦
                    __/        /     ハ  `| .ハ    \ \.ヽ __)
                    , <三二==ー 、          ,' |   .!/ }      .\ \\
                    /           `ヽ\       / |     八      \ \)
              /             \     /  .|      \      ヽ  \
               /-ー==二三二==ー‐‐           /   |           `フ- 、   }   }           _
             /                        /    ノ         /  / ヽ、|   i        (__
               {                        ノ/             / /   .`|   入        ` ̄
              ヽ     ,ー==二三二==ー.____/ /          / , '    ノ __ノ::::::::> 、
                 \.  / __彡三二=<⌒´.,イ´             /       _/γ´:::::::::::::::::\::::> 、
              _フ- ´  /          { \-ー==二三二´         {_(_ノ⌒ヽ::::::::::.ハ::__}:::::::::≧ ≦
             /   _/               |   \             人_::::::::::::::::::::::::::::f::ヽ::\::::::::::::::::(
            /    ゝ              γ十==ヾ≧ 、            /⌒/./二二二二二二二>〜<
           ゝ--彡/                { | __ ヽ\>ー==二三´//////////////////γ´r〜ゝ、.`ヽ
             〃/´               入 f´ {____ヽ_ノ:::::::::::::::::}//.//.///////////////////. ノY-=Yゝ   }
                { /               /::::::`ヽメ、_<::::::::::::::::::::///////////////////ゝ///.{ Y {必}ノ }  |
              弋            /:::::::::::::ノ::::::::::::::⌒:::::::::::::::::////////////./////////` ー=ゝ、 廴   __/
                             |:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://////////////./////////////`〜一´//

「お前の国じゃ 王様はその国で一番の力持ちなのか!? ああ!?」

「違うだろ!! 力自慢なんて ただ戦争の道具にしかなんねぇんだよ ボケが!!」

「必要なのはここ!! それと血だ

「力しかないお前に何が出来るんだ!? 壊すだけか!? 殺すだけか!? それで一体何が残る!?」

「ゴミだよゴミ!! お前には世界をゴミにすることしか出来ないんだよ!! 違うのかああ!? 言って見ろよ!!」

  \  /  |           。s≦三三≧s。   ∧
    /    |      。s≦ニ=‐     `寸=\  ∧
   /  \  i|   ,ィi〔ニ=‐ _        マ=}  }
.  /  l  \i! /ニ/  γ   ミt、       },/   i|
     |   ,/ニ/   f   __  ヽ     }    i|
     |   i{/从      f//,ハ (       |    i|
     |            ぃ マ///}   }    |    i}
     |             マ ゝ‐≦   %   ,|    八
     |            ` <   ノ  /ア|i  / l
     |                 ̄ ィi〔=‐ | ,/ |
\   |                 _ ィi〔=‐      | ,/ |
  \ |             {=‐           i| ‰  :.
    ヽ |                         /   l
.     \                             |

「だから 私がお前を使ってやる」

「人を沢山殺して気持ち良かっただろ? 無意味に破壊しか出来ないお前を 世界を変えるための道具にしてやるよ 私に従え

::::::::::::::|::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::/::/::::::::::
::::::::::::::|::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::/::/::::::::::::
::::::::::::::|::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::/::/::::::::::::::
: : : : : :l: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :|:./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : :/::/: : : : /
. . . . . .|. . . ./ . . . . . . . . . . . . . . ..レ′. . . . . . . . . .》. . . . . . . . . . . . ..l: :/../. . . /. .
: : : : : :|: : :/|    〃 /====、                     レ':::/: : / : : :
: : : : : :|: :/: |      《´ヾ____  `丶、_               / :/: / : : : : :
: : : : : :レ′::|      廴__  ` -=- ` ー―--ァ、        / .//::::::::: : : : :
::::::: : : : : : : ト、         ` ー―-- 、   =-/〃      / i′::::::::: : : : : :
:::::::::: : : : : : |::::\         .,..,..,..,.., −― ´      , ィ ´ヽ  l::::::::::::: : : : : :
::::::::: : : : : : :|::::::::::\                   ,,.'´――--}  |::::::::::::: : : : : :
::::::|\ : : : : l`ヽ::::::::::`丶、            ,、‐'t"         |  l::::::::::::: : : : /
::::::|  \ : : |  \::::::::::::::>       ,、-‐'"    l        l  |::::::::::: : : : /
::::::|   \ l    ` ‐- ´-‐ `丶 --‐ ´        |          j  l::::::::: : : : /
:\l     リ      /   /                l        /  |::::::::: : : :/
  リ           /   /         ヽ  |        /  l::::::: : : :/

「はい」


「いい子だ」



Index-Librorum-Prohibitorum

「おれが生きてるうちは…… 絶対 お前らを死なせない」(第21話)

「ライトワンスか・・・」
「えっ?」

「かわいそうに…… あなた 長生き出来ないわよ」(第35話)

(ごめんね あなたの記憶に 私の人格を書き込んだ だいぶ あなたの記憶の容量使っちゃったけど)
(……)
(私が知っている秘密 断片的なことしかないけど あなたの記憶に書き込んでおいたから役に立てて)
(あなたが・・・友達になれそうって言ってくれたの とても嬉しかった)

(たぶん・・・ また出てくるから)

「ははは・・・奈波がホントにおれの心の中で生きているなんて・・・」(第38話)

 
 殺人という快楽に目覚めてしまったからといって元凶に対し忠誠を誓ったわけではない⇒看守、ないし屠殺場の権力への陶酔/依存を強いられたフリストを頭突き&前回以上に「お前が言うな」的理論でもって口説き落とす小野寺所長代理の図。反物質素手で握り潰してたのに太刀打ちできないとは一体……デブ研究員もとい五十嵐氏ともう一人立ち会ってた女性研究員とで認識違い(親密度というか懐への距離感の差?)があったように、一般研究員に知らせてない能力を隠してるってことか? でも今回の物言いからするとフリストが小野寺より「強い」こと自体はウソでもないように聞こえるしな……あと「地球上で一番」というのは、マキナが居ない今だから言えるのかマキナも含めてすら最強なのか……「地球の外」にはもっと上がいるという仄めかしなのか。また「血」とは。その辺はさておいて、こうなるとフリストが寧子サンダーの「封印」を解く為の噛ませで速攻死亡という展開はなさそうに思う。もしくは噛ませ犬させられるにしても死亡はない? マキナ抜きに高千穂丸眼鏡がどう計画進めるつもりかもそうだが、こっちも何を企んでるのか展開読み難い(平常運転)。また今回の話が無ければ、魔女処理機状態のフリストに寧子サンダーがぶつけられて死ぬかもしれんからアフロ(鯉のエサ投げた事から実体はある模様)が急にPOPしてきた、という推量も出来たが……むしろ良太の方が先に死にそうだって話になっている不思議。それ自体はなんとなく起こり得るかもと考えたこともあるが、このタイミングでかって。

―――そりゃあさ、齢16〜17の高校二年生が期末試験の前に言われて夏休み明けて修学旅行直後に、という流れは確かに長生きとは言えんよね。読者の体感だと延べ3年越しくらいになるんだけど。そんなこんなで【ライトワンス】という伏線がようやく顕在化の由。本当に長かったね……むしろ忘れられるくらいの方が幸せな事実だけれど。おまけに次回「村上に知らされた真実とは」って……自分のルーツを身内周りから探る時間が無い良太に色々教えてくれるアフロさんマジ親切……なのかなあ。これ万に一つ億に一つで寧子サンダーを無事連れ帰れても良太“寿命”(こればっかりは初菜の再生も通じるまい。抜け道としては神の胎児マリコみたいな施術か、人間ヤメマスカ……)で死んじゃうパターンですよね。むしろ途中で頭が焼き切れそうですよね。その途上で「忘れない」が特長だった筈がポロポロと忘れてしまうとかないですよね……そんな逆転(おまけに取り返しがつかなくなってからクロネコ復活とか)勘弁してください。

 加えて変なところで救いようが無いのは、某ゴンさんが片腕無くした時に(カイトと一緒になれて)嬉しいとか言っちゃってたみたいに、この退路消失に良太がほんの少しでも喜んでしまいそうだってこと。彼は鎮死剤奪取作戦の時からずっと寧子たちの為に命懸けでやってきたし、彼女たちと一蓮托生だと思っている一方で……イチジク隠れ家潜入直前といい黒服来襲の時といい、最終手段として良太を危険から遠ざけ自分達が死ねばいいと想われている側面……後者については良太は見聞きしてないけど第1巻の「手紙」の時からしてなあ。小鳥を亡くしつつ鎮死剤問題を解決しても孵卵問題が浮上してきて、他人事のつもりはなくても理解できてなかった事もあるってカズミ自殺容疑のさい初菜に叱られたり。てなもんで、要因として同じじゃないけど同じようなステージに立てた事を喜んだりした日にはかなり末期だなって。実際問題としてカズミと付き合ってる上に佳奈は姉貴を亡くしてるのだから、良太が居なくても「もう大丈夫」なんかでは全然ないのだが(初菜を高屋に任せて大丈夫だとも別の意味で思えんし)……寧子サンダー/クロネコを助ける為に自分の命を使おう、という考えにブレーキきかなくなる可能性は大。

―――あるいは脳内彼女・奈波の存在が鍵、になるか否か。でも彼女の人格を引き受けなかったにしてもいずれ寿命は来てただろうことを思えば、とか考えるまでもなく彼女が居なければ、なんてことは誰しも考えない考えたくない話ではある。でも終盤サヨナラしそう……そもそも出番が少ないとか言っちゃいかん。


 上司から、殺人を強要され、いやいややっていたけど、それが評価されて、自分の存在意義になってしまうあたりとか。これは、異常な環境に、自分の理性や、精神が無理やり適合したことの結果であり、一般的な目線から見れば明らかに異常な反応なんだが……。異常であることが求められる戦場では、普通のことなんだよなぁ。今の自我を保つ上での自己肯定として、この異常な状態を受け入れざるを得なくなる。そうじゃないと、正気が保てないのですよ。
 んで、その状況を作り出した主である小野寺に肯定されることが、なによりも絶対の、そのまま『自己肯定』に繋がり『自我の安定に繋がる』わけだから、理屈で拒める状況じゃないんだよねぇ。

 洗脳のセオリーとして、閉鎖された環境で、限られた人間関係の中、誤った価値観やら支配関係を教えこむ……ってのは、セオリーであるし、実は執拗なまでに繰り返されてきた一連のフリスト調教の描写は、いやすぎる程にリアリティがあって、分かる人が見ると、ああ、これは……な感じなんだが、たぶん、一般読者にはその辺、伝わりきれてない予感するなぁ。おれは前回のコメント欄の反応で、それを強く感じたというか。

 っていうか、なんでアフロってば、良太のライトワンスのことを知ってるんだよ!!ガチで神様だから、全てはまるっとお見通しなのか?或いは、奈波さんが作り出した幻覚 = アフロ説が再燃しそうなこの物言い。見ように寄ってはアフロの冷淡な視線は、良太を傍観する奈波さんのそれに似ていなくもない。

 ただ、未来人だとしたら、良太がライトワンス限界で力尽きた時間軸を知っているので、限界の頃合いもお見通しという見方も出来るし、高千穂の
一族ならば、マキナとイニシャライザーのような宇宙人のキメラを作り出す過程で、ライトワンスの技術を使って記憶を移している可能性もある = 知識として知ってるのも当然という解釈もなりたつ。つまり、どの説でも説明が付いてしまうという、実にこうモヤモヤする展開であり……ああ、アフロ!! お前は本当に、一体、何神なんだ!?

 その一方で、良太は突然の頭痛。風邪でも引いたのか?流石にそんなわけないだろうが、頭痛といえばいくつか考えられる。1つは、魔女が孵卵しそうな兆候。でも、良太は魔女じゃないから除外。だとしたら、考えられるのは忘れていたことを思い出しそう。あるいは、奈波が以前言っていたように、記憶の容量がもう限界に近いとか。どちらにしても、近いうちに良太の身に何かが起こるのは間違いない。
 さてさて、良太サイドからヴィンガルフサイドへと話を移すが、相変わらずの小野寺さんの胆力のは驚きを隠せない。数話かけて、希望に満ち溢れていたフリストの心を歪ませ、洗脳もあと一歩というところで、小野寺本人が最後の一押しを仕掛ける。それもイニシャライザーを無効化させた状態で。いや、これは相当な自信がなければ、こんなこと出来ませんよ。いくら小野寺がフリストを凌駕していようが、飼い犬に手を噛まれるどころか首チョンパされる可能性だってあるのですから。こういう大胆なところが、小野寺の悪役としての魅力が光ります。

小野寺の言ってる事は全て間違ってるとは思わないけど
正常な精神状態だったらうるせー死ねで終わりだよなw
ってか、「フリストは簡単に所長を殺すことが出来る」らしいけど
以前に、小野寺はフリストの魔法を打ち消した能力ではもう対抗できないのか?
そもそも、あの能力がどういう能力なのか正確には分かってないけど。

ってか部下のキモオタ(名前が五十嵐と判明)、思ったより小野寺の側近だったんだな!
それだけ有能なんだろうけど、性格的にも小野寺の近くにいるにはこういう性格じゃないと無理な気がするw

次回予告によると、「村上に知らされた真実とは・・・?」と言うことなんだけど
良太の秘密についてなのか、アフロの正体なのか?両方が繋がってる可能性もあるけど。
良太、アフロの正体については前回、前々回でいろいろ妄想したけど、どうなんだろう。
もしくは、ヴィンガルフについてとか寧子についてとか、全然別の真実だったり?


―――犬良氏の後編記事、枷の解かれた魔女による世界変革説……もしこれを真として、アフロの手引きでヴィンガルフに潜入した良太がどういう流れにしろ知ってしまった場合……どう思うかな。魔女の命を助けつつ、多大な流血を伴うだろう世界改変を防ごうなんて良いとこ取りが許されない場合……寧子サンダーと孵卵制御法を持ち帰れない場合……小野寺に土下座でもなんでもして魔女達の助命を嘆願するか、彼女達の未来もろともに死んでも野望を阻止しいようとするか。序盤から寧子の人助け精神に影響されつつ、彼女を守る為には方便も用いるところあり、結果的には不発だったがクロネコを守る為ならどんな嘘をつくとも。加えて今回次回あたりで自分の逃れ得ぬ死が見えて、それらの要素が彼の中でどう化学変化を起こすのか。「俺はロジックで動いてるんだよ」と言いつつ(主に寧子絡みで)全然そうじゃない時もあり……ひとえに合理的でない感情に基づく行動を合理的に成功へ導こうとしてきたのが村上良太なんではないか、と思ったりもする水曜日。人間としてでなく、魔女の味方としてでなく、村上良太として(仮面ライダーキバ感)。