《操作室/Chamber of Manipulation》／岡本倫『パラレルパラダイス』第３３話

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今回は、週刊ヤングマガジンで絶賛連載中の岡本倫先生の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス　第３３話』の感想を書きました。
興味のある方は、遊びに来てください！！#パラレルパラダイス

— 蔵間マリコ＠パラレルパラダイス応援中 (@kuramamariko) 2018年1月29日

（前回の感想はこちら）　（感想記録モーメント）　（eヤングマガジンにて前回無料）

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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ､_ ノ⌒ヽ -- 、
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　　　 　 　 　 ／ : : . . . : l : : : ｨﾁ竿ミ`　 斗―: :ｉ､: :/: . . . : : : . .＼　　　　　　　　【ピナコ】
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. 　 　 　 ,　　 /:イ: : . . :人j/个癶沙　　 　 r穀　j/ : : : : . . . : : :　　　｀ヽ　　　　　【リールのガーディアン「トライデント」リーダー格】
　 　 　 / 　 /´　!: . . : ' 　 `l人　'' ''　 __　 ,沙′八/}ﾄ : : . . . : : : .
　　　　′　　 　 | : : /　 　 :|:│≧ 　 　 ＿'' ''イ: ;　 i|　＼: : : : ﾊ: .　　　　　　　【色々小さいのを気にしてる。ちっちゃくないよ！】
.　 　 　 　 ′　　 : :/　　 　 !: ﾚ⌒〉ニ】【ニ〈　,: / 　:l|　 　 ヽ /　i: i
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　　　　　　　　　　　　　 　 く////|ニﾆ][ニニ|///ﾉ　 -―　、
　　　　　　　　　　　　 　 　 |/≧ｧL｣〔_][ニニ|r≦'///ィ ﾊｰﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾗｲﾃﾞﾝﾄ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |///　〕| r　≧ｘ 八__,／　 U个ｰ'　　　　　　　　　　【得物は大石斧。良いギャップだが三叉戟関係ねぇ！】
　　　　　　　　　 　 　 　 　 j//lィニ| | ][ニニニ＼　　　|:i|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ト-ﾍＶﾆj/x][ニニニﾆﾆヽ　/ｉ:i　　　　　　　　　　　　【ティアの銛は漁業と兼用、彼女の斧は純戦闘用とか？】
　　　　　　　　　　　　　 　 乂__ 〉二ニ][ニニニニニl! |i:i:ト　　＿_　ィ　|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ニニニ/へニニニﾆﾆｌ| |ｉノ:::::::::::::::::::::; 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　∨ﾆﾆ／⌒{¨＼ﾆニニ/　|:::::::::::::::::::::::（
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨ｲ_　＿｣〉＿,＞--' 　 |::::::::::::::::::::::::::）　|　　　　【初公開の下半身は↓のように。エロい】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:｢￣　〕￣ 〔_　　 　 :|:::::::::::::::::::::::（
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　　　　　,:'　　　　　　　　　　　　　 /　　 ヽ　斥成 ヽ　　/　斥仞ﾊ　　l　l　　　　｀　　､　　　　 ヽ
　　　　/　　　　　　　　　　　,　　　ト､　､　ヽ': 弌丈　 ｀´　弋丈　 ｿ　l /　　　　　_　　　　　､　　ﾍ
　　　 /　　_..　　≠-　　￣/　　　.,　　ト、　 ＼////　'　　　///,:'　ノﾉヽ　　ﾄ､　　　　　　　　　　 ﾊ
　　　 ￣　　　　　　　　　 /　／　 ! /　｀ｩ　ヽ￣　　　r-,　　　 ｲ ´l　　　 ＼ !　＼　ﾊ　　 ｀　　　､　':
　　　　　　　　　　　　　　'´　　　　V　　　':　 ﾊ ト ､　　´ . _　イ　 .!　　　　　`　　　ヽ :,　　　　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ　,　_ V_　':　　　. ‐　 ｀,:　　,ヽ-､　　./.ﾊ　　　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　:'　　 / ! ﾊ　_　ﾆj_!ﾆ_ ,:　　ﾊ　':　ヽ ,:　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .}　':　 ,:　ﾊ､ ﾍ　｀ {()}　./　/　 :,　!　 / ./　　　　　　　　　【なお推定ラスボスにエロ調教済の模様。エロし】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾊ　Vﾌ　,:辷―'―――'―::::ﾆﾆ':　l::/　ﾊｨ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　/´l　,　 j:!　.,'　　ヽ:::::::::::::::::::::イ´　　l　},:　､　 j !
　　　　　　　　　　　　　　　　　', ﾊ ヽ　l::';　! :r;:　　}::::::::::::::::{　　:r;: ,!　l!　〈ノ .ﾉ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　!ｲヽヽ'　V､　＼　 _ｿ::::::::::::::::!　　.ノ　 ﾉ:!＿ ソ　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ':　　　　フヾ::＼＿ゝ:::::::::::::::::乂´_..イフ ヽ　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　-イ　　　!｀　―――――　´　　,:　　 ｀　― '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.l　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 :,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,:　　　　　　 j　　　　　　　ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ィ　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　 ､

……クインテットは別に武器に統一性とか無かったし、海の街で武器が斧でも対怪物（カル相手だと隙が多過ぎる気がするかが）用途はあるだろう。しかしこの流れで「眼が悪い」設定のハナハナは何を得物にしてるんだろうな。むしろこの世界で眼が悪くてどうしてガーディアンに認められたのか、といった疑問はひとまず置いといて。

「なっ……」
「ん？」

「どうしたんだ？　怪我してるじゃないか！」
「！？」

「……なんなのあなた！？　ほっといてくれる？」

「私には　もう……」

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　 　 　 /　_,,.-'''" / :! 　 i: l!　 |:::::::::::.　 　 :　　::.
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「時間が　ないんだから……」

ﾀﾞｯ

「おい！！」
「来るなぁ！！」

「どうしたの？」
「いや……小さい女の子がいたんだけど　走って逃げた」
「……そう　皆には夜の浜辺に決して近づかないようにと言ってあるのに」

「もう片付けも終わったわ　あなたも早く部屋に戻りなさい」

「夜の浜辺は魔物が出るから危険よ　時々殺される子もいるの」

「それで　昨日も話した通り……一週間後に起こるっていう大干潮までここにいるつもりなんだけどさ
　それまでおれに　何か出来ることはないか？　さすがに一週間ボンヤリするのは退屈だ」
「……ふむ」

「正直言って　異世界人のキミには干渉して欲しくないんだよねぇ」

「さっさとここから出て行ってもらうのが　一番助かるんだわ」
「………」
「それから　部屋に籠ってルーミとずっと逢い引きしててくれた方がいいんだけど」
「！？」

「逢い引き？」
「女の子同士でする交尾のこと……」
「ああ……」

「干渉するなと言われても　はいそうですかとボンヤリしている訳にはいかない
　おれがこの異世界に来たことには　きっと意味があると思ってるんだ　おれにしか出来ないことが」
「私はキミのために言ってるんだけどねぇ」
「そう深く考えるなよ　迷惑は掛けないから」
「……」

「なぁ　ガーディアンってみんな１８以上なんだろ？」
「ん？　それがなんだ？」

「ピナコはとても１８には見えないな」

「何なら小学生って言っても通じるぞ　あ　小学生って１２歳以下ってことなんだけど……」

「ヨータ！　ダメ！　ピナコにそれは禁句！！」
「え？」

「……何が言いたい？」ﾜﾅﾜﾅ
「ごめん……　ただ小さいってことで他意はないから……」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -―　　ーへ __
　　　　　　　　　　__　　　--　 _ ／/　　　　　　　 ヽ　＼ _ __　　--　　__
　　　　　　　　二ア　　 _　-‐ ./　　　i　 |　　i　　　ﾍ　　 ｀ヽ　_　　　　´- _
　　　　　　 ／　 _　-‐　　　　/　　　l　 .{　　 l　　　 ﾊ　　 ハ　　　￣　　　 ＼
　　　　　／ _ -　　　　　　　 {　　　.∧　lL　 |Ⅵ_　　ﾊ　　　 ｝　　　　　　　　＼ヽ
　　　 ／／　　　　　　　　 　Ⅶ　,斗七「Ⅵ　l　Ⅵ￣`ト､　　 i　　　　　　　　　　＼ヾ
　　 / ／　　　　　　　 _　　　 Ⅶ　 l　_」_ Ⅵ |　 Ⅵ__ l ! `　/ ヽ　　､ｰ　_　　　　　 ヽ ＼
　 ／／　　　　_　-‐ ／_ -‐ 7Ⅷ　,jf斥ﾊ　Ⅶ　 '灯示ﾐ　 /､ ﾊ ＼　ヽ　　`ｰ _　　　 ＼
／／　　　_ -　　 ／-　　　/ /Ⅷ iと乂ｿ　 v　　辷乂っ / i Ⅵ　　＼l　　　　　＼　　 ハ
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/／　　　　　　　　　　　　 ﾚ　 |　 ハ　　　 ｔ-っ　　　 ,ｲ }　 |　 v　　　　　　　　　　　　＼ |
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　　　　　　　　　　　　　　　 γl l　|.:.:.:.:.L　 ._i_　__/.:.:.:.:.:|　 l､
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　　　　　　　　　　　　　 ／|　　　|.v.:.:.:.:.:.:.:.l,∧ i.l .l.:.r┐レ　　 ﾄ､
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　　　　　　　　　　　　　 〉ヽ_　　,|.:.:.:.:.| i'.:.:.:ﾊト-ｰﾍ　　i|`ー-- ´/
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「私の胸が小さいことをバカにしているのか！？　ええっ！？」

「いや……違う違う！！　小さいって全体的なことだよ！！　もちろんおっぱいも小さいけど……」
「ヨータ！！　フォローになってない！！」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j;;圭圭圭圭圭圭圭圭,＞＼//////////,＼ヽ　 /´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;#圭圭圭圭圭圭圭ノ　 ,;:　＼//////////,i ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ;,;圭圭圭圭圭圭圭/##;;　;,;;;;　　＼,////////ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 );;三圭圭圭圭圭＞#### ;#; ;;;;;;　　 ,　＼,///////i
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「昨日の赤いリボンの女の子が……　襲ったなんてこと……」

「赤いリボンの……女の子？」
「あなたは見たの？　魔物を……」
「魔物？　魔物というか……両手を血まみれにした　小さな女の子だけど……」
「………」

「……さすがは　異世界人だね　言い伝えと同じ事を言う」
「言い伝え？」

「私たちには　その魔物が見えないんです　でもその魔物は赤いリボンをしているという過去の情報だけが残っていて……」
「その魔物は何百年もこの浜辺に住み着いて　何百年も襲われているの　でも見えないからどうすることも出来なかった」

（あの子が……人を殺す魔物だって？　とても　そんな風には……）

「異世界人　キミはさっき　自分に何か出来ることはないかと言ってたよね？
　なら　頼むよ　その魔物を殺してほしいんだ」

「………でも……」
「おやおや」
「さっきキミは　自分がこの世界に来たことには意味があると言っていたじゃないか　自分にしか出来ないことがあると
　ならキミにしか見えない魔物……　その討伐以上に　一体何があるって言うんだい？　　頼んだよ」
「………」

―――想起「エルフェンリートの３・４巻（マユ関係）と極黒の２巻（小鳥関係）」。読者視点からするとミスリードの匂い。転じて誰の言っている言葉を、あるいは相手の何処を信じるか、という命題がようやく陽太に突きつけられそうな気配。これまでは基本的に与えられる情報を鵜呑みにしていたからね。

　たとえば、手が血塗られていた女の子を一見して陽太が彼女を悪性の化生と認識できなかったこと。あるいは邪神の駒と思しい集落の長ピナコが胸の慎ましさを気にしている側面。そういうものを信じられるか。はたまた逆に……魔物疑惑のある女の子が逃走した直後にやってきたティアが銛を背負ってることを穿った見方で疑うこともできなくもない。ただ人に料理を食べてもらうのに幸いを感じる娘でもあるんで……純粋にガーディアンとして魔物に対する警戒とも。しかしもしTHE SUNが確証なきままに幼女を庇うことになった場合、彼女の中でヨータの印象が反転して刃を向けられる可能性だってありうる……？　思えば寧子はよく「自分を殺す」と予知された（実際には誤解だった）小鳥に無警戒でいられたなって。

　魔物少女（仮）は背中にトライデントのマークの付いた服を着ている。そのことを、どころか彼女自身をリールの住人は「視認できない」。陽太だって夜中だし駆け去る背中を確認できたか怪しい。パラパラで「時間が無い」といえばまず崩月だが、「何百年」モノとなるとまた別の問題と思しい。それらを合わせるに、少女はリール由来の人物であるが体はこの異世界の人間ではない（実体はある？）。更に付け加えるに、もし彼女が犯人でないのなら、リールの住人を何百人も内臓キャトっている魔物が別に存在する事になる―――なんか邪神側が邪魔と認識してる女の子を殺すのではなく、そっちを討伐できればピナコの依頼も達成できて後味も悪くなくて一石二鳥、なんだろうか。

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「………わかってる………」

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「言われたとおり……　何でもするから……」

ﾊｧ･･･ﾊｯ

ﾊｧ･･･ﾊｧｯ

ヘ、
ﾆﾆへ、
ニニニへ、
ﾆﾆニニニへ､
ﾆニニニ二二(ゝ､
ﾆニニニニニ〈 　 ＼
ニニニニ二二}　　　 ＼
=ﾆ‐＜ニニ二ﾉ　　　／ヽ
ﾆﾆヽ　}ニア｀　,.　'"　　　',
ニﾆﾉ　''" ,. イ　　　　　 　 ,
ニノ ,.　' l　 /　　　! l　　.!　ｰ-､
.イ/　　,/　/　 ,　 l　! 　 .! .i' {　!
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「全ては　“黒き夜明け”のために……」

　他方、とうとう（シルエットだけだが）登場した《嫉妬深い神》……だよな？　多分。少なくともピナコが「報告せねば」といってた邪神らしきものが、「とっくに死んでる」という地縛神リルの言に反して確かに存在している。それがどういう性質のもので、また本当に崩月の呪いをかけた張本人であるかはわからないが。本人だとして、なんとなく女神的な存在かと思っていたがピナコへの扱いからすると男神の可能性もある……？　ううむ、いついつだってわからん尽くし！　

　付け加えるに、ピナコに何らかの特殊な能力・アイテム（火燐石のようなファンタジー物質）や邪神による導きだのなんだのが無い場合、件の存在の本拠地≒水没した邪神の祠というか鍾乳洞へは「別に大干潮が来るまで待たなくても行ける」ということに……？　いやまあ実際には一週間を魔物探索と事後処理に費やすんじゃないかと思われるけど。ああでも、武器が武器であるしガーディアンやってるピナコの身体能力も尋常なものでないとすれば、ルーミやティア・ハナハナはともかく（交尾以外は）常人の範疇である陽太には長時間水泳潜水は難しいかも？

　そんなこんなで、また明日。いつもより少しだけ、ほんの少しだけ早め。