ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

ぎりぎり今週と先週と先々週の遊戯王ヴレインズ



 アバンはちょっとどうかと思うくらい圧縮された文字通り「これまで」。そしてPM対リボルバー再戦……中継が再開されたってことは鬼塚が負けたって子供たちに伝わっちゃうね……そこんとこは描写されちゃあいないけど。あと、いちいち記憶してなかったけ今回まで遊作デュエルって全部後攻スタートだったんかい。
 六人目の被験者とリンクされた人工知能、遊作をモデルに造られたAI(もうひとりのボク的な)。つまりロスト事件はそのままイグニスを作るための実験だった……それってますますもって遊作を責められた義理じゃなくないか。当時リボルバーも子供だってことを除けば。スペクターモデルのイグニスとか草薙弟モデルとか、あと被験者の一人がツインテブルエンっぽいけど妹誘拐されてたならお兄様が知らないのがおかしいとか気になる点は幾つもあるが……「肝心なのは」と言うイグニスが人に嘘をつける存在だから危険というのはまあ認めてもいいが人間対人間でもそれあんま変わらないからな。むしろサイバース世界に籠ってくれるなら素知らぬ顔で「役に立つだけの」隣人されるより断然安全だろう。それこそ「恐ろしさをわかっていない」と言われるとどうしようもないが。そして「どうでもいい」と言うし当初は本当にそうだったと思うが、表に出さずとも実際ある程度は気を許してる側面はあるとは思うよ。この局面で表面上動揺してみせないあたりが遊作らしいまである。デュエルは二人分の犠牲情報からミラフォ対策したと思ったら更に対策されてどんだけ決めたいんだといっそ笑える。当然と言えば当然の備えだが。

 スターライト・ロード!?(違います) 起死回生のストームアクセス、データストームが強すぎて右腕が千切れるわ、そこをまさかアイが……アストラルも一応「もうひとりのボク」的存在だったね。ディスクは左腕にあったんだなそういや(そしてボードに復帰した瞬間ディスクに戻る)。そして再アクセスを補助して「じゃあな」……VRに拡散したのか休眠状態になったのかはたまた死んだフリで逃げ出したのか、それとも後で何食わぬ顔で再会できるのかって色々勘繰るよね。だもんで、パワーコード並にスパロボっぽいトランスコード……で倒し切れなかった傍から「死ぬかと思ったー」と若干ちっこくなって復活は逆に驚いた。

 いやあのさあ……演出的には実に主人公的リボルバーだけど、「お前に頼らねば世界を滅びの淵から救う事は不可能だったのだ」「わかっています」て、後々の展開で納得できる情報はあるんだろうけど現段階ではこの土壇場で元凶がなにを仰ってるの? となってしまうのですが(ところで容体悪化が息子に伝わってるのスクライドの寺田あやせを思い出す)。PM側に音声届いてないのがある意味どちらにも救いかもしれんね。また「スターダストロード」っていつぞの総集編で草薙さんが名所だって言ってたのだね。
 父のバイタルが……ってなったところで前回スピード同様、でもないが相討ち自爆。考えてみたら、ハノイの塔を完成させる、阻止させないためには最後の敵手であるPMを自分諸共退場させれば誰も手出しできなくなるって意味じゃあ正しいんだよな。まあ予告じゃあ遊作もリボルバーこと「了見」少年も生きてたわけだが。塔を完成させるだけなら強制ログアウト後に雲隠れすればいいのに、「仲間のために」リンクブレインズに戻る……それは一つの青さ若さかもしれない。
 はたして初のオフ会(表現が適切過ぎて草)。いやあどう聞いても博士のイグニス創造の発想は理解が届かなくて被害者側からしたらなんじゃそりゃですよ。あと「嘘をつくAIを信じるつもりはない」という息子の発言はある意味「人間はAIを敵視する」という予言のままなのだな。しかし己が「善人ではない」と断言できるだけマシか……マシか? またイグニスの危険性を知らされながらデータマテリアルの利に執着してると思しいソルテクのチェス駒が事件後の敵になんのかね。あるいは本当にイグニスの力がないと打破できない、外界からの危機が来訪する劇場版ガンダム00(本編中はあくまで人類間闘争)のごとき。

 ともあれ第一部最後の決戦は一種おさらいから……にしてもお前どんだけミラフォ好きなんだよって。これまでのシリーズで(もしかしたらこれからも含めて)一番ミラフォを活用してるんじゃなかろか。


「【安価】やる夫は狩りと共に生きるようです【R-18】」 【完結】