《秘密を溺れさせる者/Drowner of Secrets》／岡本倫『パラレルパラダイス』第６１話

ちょうど #岡本倫ワンドロ の曜日で支援まがいを兼ねられるかなと思ったが、お題は全く掠ってなかった件。 https://t.co/HBgIGB7r6Q

— ALORC⛺OE邪教の館（見習） (@bottle512) 2018年10月20日

極黒のブリュンヒルデより柱谷小五郎。 #岡本倫ワンドロ pic.twitter.com/Ai8lWCpo1p

— 白河きよみ (@KiyomiShirakawa) 2018年10月20日

#岡本倫ワンドロ
メガネのリリアのつもりです pic.twitter.com/SNBH9X9wI7

— 鈴風丸(。) (@suzukazemaru) 2018年10月20日

今週のパラパラ、結構情報が出てたんだけど、現実世界に戻りたいけど戻りたくない戻れない状態になってて、もう異世界でエンジョイしようぜって思ってもエンジョイをできない状態になっててどっちに向かってもつらみしかないから楽しいけど見てて異世界転生したくねぇなぁって思った

— ネームやれミケイラ (@mikeira_rihu) 2018年10月22日

本日、ブログを更新しました！！https://t.co/oHoDTQI0s2
今回は、週刊ヤングマガジンで絶賛連載中の岡本倫先生の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス　第６１話』の感想を書きました。
興味のある方は、遊びに来てください！！

— 蔵間マリコ＠パラレルパラダイス応援中 (@kuramamariko) 2018年10月22日

極黒のブリュンヒルデより橘佳奈。
服を着ていないのは、将棋盤を描いていたらあっという間に時間がなくなってしまい、描く暇がなかったから。
ゴスロリ描くのが面倒ならば描かなければいいじゃないー。裸族妹だし。（意味不明#岡本倫ワンドロ pic.twitter.com/yu6pworj8B

— 白河きよみ (@KiyomiShirakawa) 2018年10月27日

佳奈ちゃん！　#岡本倫ワンドロ pic.twitter.com/uBqCssFZyl

— はぎ (@hagi35pk) 2018年10月27日

（前回の感想はこちら）　（感想記録モーメント２）　（eヤングマガジンにて前回無料）

パラレルパラダイス(1): ヤンマガKCSP

パラレルパラダイス(1) 特装版: プレミアムKC　（10Pの描き下ろし漫画、設定資料などを収録した36ページの小冊子が付属）←電子版もあるでよ

パラレルパラダイス(2) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス(2)特装版 (プレミアムKC ヤングマガジン)

パラレルパラダイス(3) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス(3)特装版 (プレミアムKC ヤングマガジン)

パラレルパラダイス(4) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス（５） (ヤングマガジンコミックス)

異世界の救世主。 : 続・黒のノエル　／　パラレルパラダイス第一巻収録エピソード感想まとめ

溢れ出る愛欲。 : 続・黒のノエル

旅の始まり。 : 続・黒のノエル

浜辺を彷徨う者。 : 続・黒のノエル

生と死の横断: 続・黒のノエル

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　 。 。|　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |＿＿＿＿{￣}￣}＿|
　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿　　 　 ┌─────┐　　　　　　　 　 　 〈《.　 　 {＿}＿}|
　　　　　　　　　 　 l|┏━━━━━━┓|　　 　 || 　 o　＿＿＿|＿＿＿＿＿　 　 　 》〉　　　}ﾐl }ﾐl |
　　　　　　　　　 　 l|┃Hearｔbeaｔ::::::::::┃|　　 　 || 　 o　|┏━━━━━━┓|＼ 　 〈《.　　　 乂乂 |＿＿
　　　　　　　　　 　 l|┃‐ｗ‐ｗ‐w‐ｗ‐w┃|　　 　 ||　 ｡ ｡ |┃EEＧ::::::::::::::::::::::┃|　l|　　 》〉　　　　 ＿_|￣￣
　　　　　　　　　 　 l|┃Vital::::::::::::::::::::::┃|[[[[[[[[l||　 ｡ ｡ |┃MOＮITOR:::::::::┃|　l| 　 〈《　　　　｜。 |
　　　　　　　　　 　 l|┃monitoring:::::::::┃|　　 　 ||　　 o |┃::::::::::::::::::::::::::::::::┃|　l|　　 》〉　　　 ｜。 |＿＿
　　　　　　　　　 　 l|┗━━━━━━┛|　 {￣}￣}￣}　|┃============┃|　l| 　 〈《　　　　｜。 |￣￣
　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣]￣[￣￣￣　　{　 }　 }　 }　|┗━━━━━━┛|　l|　　 》〉　　　 ｜　 |
　　　　　　　　　　 ──―──┬―───{＿}＿}＿}　|┌──────┐|　l| 　 〈《 ＿／￣￣ ]
　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣|　|＿＿＿＿}ﾐ! }ﾐ!}ﾐ!　 |└──────┘|　l|　 ／.::::::::::::｀ヽ　〃
　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿||￣￣|￣￣￣￣}ﾐ! }ﾐ!}ﾐ!|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.::::ミ:::::::::::::::: } /
　　　　　 　 　 　 　 |┏━┓||　 。 |　 ＿＿＿}ﾐ! }ﾐ!}ﾐ!|　Mechanicaｌ　　　匚￣》/.:::::::::::::::::::::::,.　/
　　　　　 　 　 　 　 |┗━┛||　 。 |　‖￣￣ }ﾐ! }ﾐ!}ﾐ!|　 ventilator　　　　 　 《.{:::::::::::::::::::::／／
　　　　　 　 　 　 ￣￣￣￣￣「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣-=彡):::::::::::: イ／／
　　　　　　 　 　 　 　 ┌──┴────────── ─―‐／´　ミ　　　　 'ー=≠／／　二
　　　　　　　　 　 　 　 | {￣} {￣} {￣} {￣} {￣} {￣} {￣} {￣} {／　ｰ=≠　　 　 -￣　〃　　 二三
　　　 　 　 　 　 　 　 ﾆニ二三￣￣￣三二ニ＝ー--‐==＝彡　　__　 〃／　　 彡//　/　二三
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ニ二三二ﾆ　　 　 　 =＝ﾆ　　　　-─　　＝彡　　　／//　/　二三
　　　　　　　　 　 　 　 三ミ＝=‐-　　　二ニ＝=＝ﾆ二三　　 ニ二三二ニ　　 ／ 　 /　二三
　 　 　 　 　 　 　 ─────────────────────=＝彡　／/　二三

「リリア……」

ﾊﾞﾁﾝ

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 rｰ‐jｰr- ..＿__.〉　　 ヽ.
　　　　　　　　　 　 ゝﾆ.__　　　　　`ヽ, 　　ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀i､　 　 　　 ヽ　　l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　　　　 　　　　 ヽ　　　　　　　　　　ｸﾞｸﾞｯ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 　　　　ヽ　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 )､__ 　　　　　`'　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ^ヽ　 `'　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀ﾞ ｰ､＼　　　　 　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼

「どうして……リリアが……」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,..　-―‐--――-　...,_
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　'´　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ'　､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,. '　　　　　,.. 　 　 /｀ﾞ　　　　　　　 、 ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 , ' 　 　 　 .／　　 　 i　 　 　 　 　 　 　 ヽ.　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　., '　 /　　　 !　'.. ',　　　　　.　　　 ヽ　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / ,.ｲ　　　 ./ 　 ,'　　　　i!　.i、ヽ!　　　 , ﾏ.　　　 ∨　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 /, ' / 　 　 / ,ｲ　!　 　 ! /!　 l.ﾑ. ヽ　　　ヽ.ヽ ',.　　 ',.　　 ,
　　　　　　　　　　　　　/´　,'　　　./ / .!　!　　 !l/ .i　 l　 ヽ ヽ　　 ',.ヽ.ヾi　 　 '.　 i. ',
　　 　 　 　 　 　 　 　 '　　,　　　 ,' /　 '.. i　　/!l　 ',.　!　　 i ､ヽ　　'..　ヽ＼　　'.　!l. i
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　 ,.　, /.　　 '..!　 i＝= ミ,　!　　 ',.ヽヾ、 .i.　　 iヾ .,_ i. i l l
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i　/　//,.ｲ　　 ヽ　!　l!.　　', ﾏヽ.　',　ヽ ｀ l!、　 l.　 !　! l. !l
　　　　　　　　　　　　　　 l./　/.l!´ i 　 　 l.　i　 ,.z==ｭ、',　＼.',　 ヽ　!.'. ｰ.!　 !i. l/　l!
　　　　　　　　　　　　 　 , ' ., '´　 /! .!.l.　 l.　!ｲ'/:::::しヾ! ヽ　 ヾ、,.ｨ=ﾐ､i.　l!　 !l. l.　 '
　　　　　　　　　 　 　 ／,.ィ　i.　 ヽ!　!.i 　 i　!｀i:::r=;;::l　　　｀　　 /:し　!l. /!. /､!ｲ
　　　 　 　 　 　 　 ／ ´　 i　l!　　 l　 !l.　　!. '. 乂::::ノ 　 　 　 　 !:r;:/　/l!// .liヽ、
　　　　　 　 　 　 ´　　　　 '.. lヽ　 .!　.l!.　　',ヾ、　　　 　 　 　 　 ゞ 　 ﾊ/ｲ　 l.l!　｀ ー
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '､!　｀i ､　l i　　 ',.　｀ 　 　 　 　 　 '　　　/.i.　 !　/'
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　ヽﾑ iﾊ.　　 ',　　　 　 、　　 ,　　　人,!　/ /
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ ifﾑ　　,.ヽ、　 　 　 　 　 ,..イ／j. /j/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ,.ｨ. ﾑ..　'..　 ＞ 、　　 ,.イｋｭ、／´｀丶
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,..イﾆ!ﾆｭ.ﾊ.　',　　　　/)¨i三三三ﾆ= ...,_ ! ∨
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,＞'´　 l三k､三ム. ',_¨ニﾆ彡ｲ三三三三三/７　ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 ,＞'´　　　　l三三k､三ヽ.'.三三三!liニニニニﾆ/ /　 　 !

「どうして？　さっきも言ったはずだよ　　ヨータが好きだからさ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_..-'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _..‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,..ｒ'"　　　　　　　　　　　　 _,,.. -'''"　　　　　　　　　 ,．　　　　　　 . ／　　　　　　　 ／
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ 　　　　　　　　 . _,,,　-‐''"゛　　　　　 　 　 　 　 ,..-'゛　　　　　　 ／ 　　　　　 .,..-'"゛
　　　　　　　　　　　 ／　 　 　 　 ＿_ -‐''"゛　　　　　　　　 　 　 　 　 _..-'" 　 　 　 　 _..‐"　　　　　_..-'"
　　　　　　 __,....=┴ｰ¬''¨二＞¨´　　　　　　　　　　　　　　　　 _.. ‐'″　　　　　　,..-'´　　　　 _..-'″
._,,.. -‐'''"´　 　 　 　 　 ,／″　　　　　　　　　　　　　　_,,,.. -'''" 　 　 　 　 　 _ ／ 　　　　.,..-'´
　　　　　　　　　 ＿,,;;彡＿＿＿＿＿＿_ ---ｰ¬''"ﾞ´　　　　　　　　　　,, ‐″　　　 .,..-'"
　　　　　　.,-｀-ヽ,、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,..-'´
　　　　　 .lﾞ　　　　,＞､　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _..-'"
　　 　 　 ｲ　　／゛.／ ｀＼　　　　　　　　　　　 _,,,､　　　　　　　　　　_..-'″　　　　　　　　　 　　　　　　　／
　　 _ ／　|,／　　/ 　　　 .＼　　　　 ._,,.. -''''"゛　　　　　　　　　_..-'"　 　 　 　 　 　 _,,　‐''"゛　　　　　／
_,ｨﾆ―'''''"　　.／ 　 　 　 　 ,ﾑ -‐''"　　　　　　　 　 　 　 _.. ‐'″　　　＿,,,.... -ｰ'''"´　　　　　　　　／
.ヽ　　　　　 ,./　　　　　／￣　　　　　　　　 　 ＿＿ =ﾆ-一¬''''''^ﾞ￣゛　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
　 ヽ　　　／　　　　　 ｛　　　　　　　　,_ir‐'''"´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　 ﾞl, . / 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　 /゛　 ｀''､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.. -''"
＿___,ド　　　　　　　　　　 ＼ 　　　|　,.. ‐'″ .＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _.. -'''"　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'ｰ-'"゛　　　　　　ヽ.　　　　　　　　　　._.. -''"　　　　　　　　　 　 　 　 　 _,, -''"゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ 　 　 　 　 _..-'"´　　　　　　　　　　　　　　 _,.. -'''″
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ　　　　　'|'''ｰ-..,,,　　　　　　　　　 _,==ﾆﾆ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　　　　　l　　　 . ｌ　　　　　　　 ｛　　　　 ｀ﾞ''-、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼,　　　 .ｌ　　,..-.ヽ　　　　　　　l　　　　　 ／ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ''―-ﾞ‐'´　　　ｌ　　　　　　　|　　 . ／ 　　　 .＼.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　!　.／　　　　　　　 `'-..＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　!./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼、　　　,／゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀¨¨¨´

「人間の半分が男のこの世界でも……」*1

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.:i:i:i:i:i:i:ヽ　　　　　　　　　_
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌi:i:i:i:i:i:i:i:〈　　　　　 　,ｨｆi:ii:iﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}:i:i:i:i:i:i:i:i:} 　 　 　 　 {i:i:i:i:i:i:i}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:i:i:i:i:i:i:ｉ:个:.､　　＿__.ﾑi:i:i:i:人_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:',
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} `　　 ¨>:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:i:i:i:〈　　　　 {:i:i:i:i:i:i:i:iﾊi:i:i{
　　　　　　　　　　　　　　　　{i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i|:i:i:i:i:i:i:.､　　　 |}i:i:i:i::i:i:i{ }:i:i|
　　　　　　　　　　　　　　　　{i:i:i:i:i:i:/ｉ|i:i|:i:i:i:i:i:i:i:} 　 　 ｊ:i:i:i:i:i:i:i:i} |i:i:!
　　　　　　　　　　　　 　 　 ノイi:i:i/i:i:}iｲ:ｉ:i:i:i:i:i:i:}　　 ./:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ|:i:i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　{i:从i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　 {i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｲ{:i:i:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒丁:i:i:i:厂　　 　 }i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{ ー'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}i:i:i:i:'　　　　　 |:i:i:i:ﾄ.i:i:i:i:i:i:,
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉi:i:i/　　　　 　 |ｉ:i:i:i:i:',:i:i:i:i:i:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'i:i:i:i,'　　　 　 　 .{i:i:i:i:i:ii.',i:i:i:i:i:',
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {i:i:i:i{　　　　　　　|i:ｉ:i:i:i:i| ',:i:i:i:i:i:,
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 」ｉ:i:i:}　　　　　　　|:i:i:i:i:i:|　',i:i:i:i:i‘，
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {i:i:i:i:}　　　　　　　',:i:i:i:i:i|　 ',i:i:i:i:i:‘，
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ﾉi:i:i:i:}　　　　 　 　 }ｉ:i:i:i:i|　　',:i:i:i:i:i:i，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:{　　　　 　 　 .|:i:i:i:i:i　　 ':i:i:i:i:i:i:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨^ﾍi:i:i:i:.､　　　　　　 .|:i:i:i:i:|　 　.i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼i:i:}　　　 　 　 .L:i:i:i:」　　 .Li:i:i:i:i:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　¨　 　 　 　 ,ｨｆi:i:ﾊ}　 　 　 圦i:i:z､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

「ボクは　ヨータが好きだ」

　　　　　 　 　 /　　　　　　/　 　 /　 | 　　＼.　　　U　　　　|i.　　　 |　　　　　　 |
.　　　　 　 　 /　　　U　..../　　　 |　　| ﾄ　　　＼＿＿　 　 _,||____|＿|　　　　U　..|
　　　　　 　 /　　　　　　/.　U　　|　　| |　ヽ　　 　 ‐┼‐'´　八　 |　 |　　　　　　 |
.　　　　 　 /　／|. 　 　 , 　 _,.　 -‐‐-| |.,_ノ.　　U　....|　 ,ｘ=＝=ミk､ }　　　 　 　 |i
　　　　　 /／　 :|i　　　i|.　 　 　 ｉ|　.ノｘ==ミ ＼　　　| 〃　,__){ :hｉ∨.　　　 　 　 |i
　　　　　　 　 　 |i　　　i|.　ii　　 八／ __){ h} 　 ＼　 |　　　|　:{_}　} 》　　　U　　..|i
　　　　　　 　 　 |i　 i:　i|.　|i 　 i{　{{　{ 　{_} }　 U　＼|　 　 L.._＿///　　／　 　 |i
　　　　　　　 　 ′　|:　i|　八　八.八　＼.／: : : : : : : : : : : : : : : : : /　／ }　　　 八
.　　　　　　 　 /　/. |　八{ 　 ＼.: :U.: : : : :U.: : : :.{: : : : : : : :U.: : :/ イ　 / 　 　 ′
　　　　　　　 /　/　 '.　　 ＼　U..＼　.: : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.／ : : |　/ 　 　 /
.　　　　　　 /／　　　∨:./.　　 　 八ヽU　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / / 　 U../＼
　 　 　 　 ／　　 　 　 ∨:./:　　　{ 分､　　　U　　 　 __＿.，　U　／}/ 　 　 /／
　　　　　　　 　 　 　 　 ∨　′　 |::::::::::〕s｡.　　　⊂´--‐┘　 ／::::/ 　 　 ./　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　∨:./ 　 |:::::::::::::::::::::＞.｡.　　 　 　 イ::::::::/　 　 ／　 ／{
　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨　′|＼::::::::::::::::::::::: r}＞＜:::::::::::: : / 　 ／＼／　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:　 |　 }:::::::::::::::::: ／{＼／￣　　 /　／　 　 }＼／

「お前が好きなのは　おれとの交尾だろ……」
「そっ……　そんなことないよ！！」

「気をつけて　ヨータをあの世界に連れて行けるのは　これが最後
　次はもう　落とせないほどその体がぐちゃぐちゃになってるから」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／／　　　　　　　　 ___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , .' ./　　　 　 　 　 _,　 '／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　 /　　　　 　 ,　 '　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 /　　　　 ._／　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /==〈　 　 .／¨ ヾ､__/ ,'!
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　 / 　 ./　　　　_ﾉ ./ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈　　　〈 　 .∧　　 /´　 /　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ',　　　}　./　　　/　r-ｲ __i -‐‐-ｘ'二二ﾆ== -
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ',　　 ヽ/　　 ノ ／´¨¨　　　　　／￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 } 　.／　　 /／　　　　 　 __ -ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} ./　　 _,／　　　　＞＜´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i /　/￣　　　＞'´　 _/-‐‐‐ ‐---- ﾆ＝==-
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /,'　.,'　　　　∠__ - '´　　　　　　＞'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,'　.,'　　/¨｀　　　　　　_ ---- '´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ,'　 ﾉ　 , '　　　　 _,＞＜
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _／　　　　 , '　　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｘ≦　　　　　/　　　　./_/
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｘ＜　　　　　　　　　　　 /'´
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _.ｘ＜´　 　 　 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　 　 　 　 　 　 __,x≦´　　　　　　　　　　　　____. -‐'´
　 　 　 　 　 　 _..ｘ＜三三ﾆ}　　 　 　 　 　 　 ＞＜
　　　　　　ｘ＜´　　　彡三ﾆﾐ　　　　　　　　／

三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三

「また後で　交尾しようね」

「サンドリオに向かうですって？」

「あなたたちは　サンドリオがどういう所か　ご存じ？」
「知らない」
「砂漠の中にある町だとしか」

「どんな町でも関係ない　ヨータと会える可能性は　そこしかないんだから」

「うふふ……　そうですか」

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ -―--- ､
　　　　　　　　　　　　　,ｨ､ _ﾉ≠ ￣￣　　 ﾊﾄ,
　　　　　　　　　　　／ｨ ⌒､ {　　　　　　　{ ﾊ! ヽ
　　　　　　　　　 ／　　　　　 ＞ ―――‐'; '"ﾞ　 ヽ
　　　　　　　　　ｲ-､　　　／　　　　　,ィ､　 !　　 　 ﾊ
　　　　　　　　 ﾊ!　 ﾊ､／:　　　　 ／/　ヽ j　　 !　　ﾊ
　　　　　　　　{_j　　!　　,:　　イ,ィ　,:'　　　｀!　　ﾄ　　 ﾊ
　　　　　　　　　　　!:　　;.／'"　　, ィ¬ ―:-　　lr､　　ﾊ
　　　　　　　　　　　!　　/ ,≠　　　　芹竺気　 .j )　　　ﾍ
　　　　　　　　　　 .!　 ﾊ '　ｯ斥　　 　弋戔ｹ　 l { ＼　　 ヽ
　　　　　　　　　　 l　　:' ヽ 戈,ﾝ　 _ 〇　 ;　　　l'　　 ｀　:､ ヽ
　　　　　　　　　　/!　 l　　ヽ　　 ´'｀　,　 ;　　　.lフ‐-　＜　ヽ＼
　　　　　　　　　/ﾊ　　ｌ　　　ヽ　　｀ ´　 ,:　　　 !ｲ　　　　　　｀ ヾヽ
　　　　　　　　/　ﾊ　　!　　, イ ｀ ト ､ __ﾉ　　　 { l　　　　　　　　　ヽ:､
　　　　　　　/　 ﾊ　　 !イヽ_　　　　　j /　　ﾊハフ､　　　　　　　　　':ﾊ
　　　　　, ｲ , イ! ﾊﾍ ト ､__ｨﾊ　　, イﾉ/　ｲ　 イ　　ﾄ　__　　　　　　　} !
　　　 ／: ´　　 !{ ヽ , イ ﾉハ__∠__ ィイ ¨´, ィ　　　´　　ヽ､　　　 ノ ﾉ
　　／　　　　　:{ イ　　　　ゝ ‐､　　,ィﾆ ､　　　,　　　　　 r‐ﾐ､-≠イ
　,:'　　　　　　 ／　　/イ ´ ´　 ｀´　　　ヽ　 ｲ　　　　　　 ヽ/トｿ
　!　　　　　　 j, ＞ ´　　　 ノ　　　　　　　 V　　　　　　, イ//V'
　 ヽ　　　, イ　　　　　　／　　 　 ,､ /ﾍｲ ｿ　　　　 ／//!//ﾊl
　　　￣ /　!┐　　　　,:´　　　__ /　　　　/　　　／////ﾊ///j
　　　　 .l　　/_　　　　:　　　_/　　　　　　V　　////////ﾊ///!
　　　　 .l　　　'¬,_　 !　 _{´　　　　　　　　V/{/////////ﾊ//j
　　　　 ﾊ　　　　　!イ_':ゝ　　　　　　　　　ノﾊ{/////////ﾊ//:!
　　　　　　ヽ ､　＿ ノ´:＞z､_　＿＿s≦三7 |//////////ﾊ/ﾊ
　　　　　　　 .|　ｿ(ﾉﾉ　:　ヽ〇三三三三≠ｲ !///////////ﾊ/!

「あなたたちの無知　度しがたいですわぁ」

「サンドリオは城塞に囲まれた町　決して部外者が入ることは許されない　閉ざされた町なのです」

「噂では　崩月を防ぐ術さえあると言われています」
「「！？」」
「もちろん　侵入しようとする人間も多数です　ですが……」

「町に近づこうとしただけで　全て殺されます　この数百年　ただの一人の侵入者も許していないのです
　それでも侵入する覚悟があるのなら　どうぞ」
「……　ルーミ様……」
「……」

「だからそんなの関係ないって言ってるでしょ？」

「町へ入るなんて言ってない　ヨータに出会えればそれでいいの」

「それだけ警備が厳重なら　ヨータもサンドリオには入れないはず
　だったら　サンドリオの町の周りでヨータを探せばいい　だからサンドリオの場所を教えて」
「……」

「そういうことでしたら　仕方ありませんね」

「わたくしも　サンドリオ近くに所用がありますので　道案内をしてさしあげますわ
　折角あなたたちを助けて……服まで直したのに……」

「みすみす死なれては　全部無駄ですし」

　　　 　 　 ┌―-- .
　　　　　 　 |　　 　 | 　 　 ┌―‐---- 　 　 　 　 　 ＿＿_
　　　　　 　 |　　 　 |　　 　 ||ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　　　　 　 |　　 　 |　　 　 ||ﾆ〈￣￣ ー-‐　￣〉―‐〜　´￣}ﾆﾆ|
　　　　　 　 |　　 　 |　　 　 ||ﾆ 丶　　　　　　　{　　　　　　 　 、ﾆ|　　　　　　　　　　　ｷﾞｯｼ　　　ｷﾞｯｼ
　　　　　 　 |　　 　 |　　 　 ||ﾆﾆ { 　 　 　 　 　 〉　　　　　　　 ＼|
　　　 　 　 └‐ｚz‐┘＿＿ ||ﾆﾆ/　　　＿_　 ∠　 -―===＝＝＝＝‐-　　 _
. 　 /￣￣ r≦三≧ｭ　　 　 ＼´,　´￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　　 _　　　　　　　ｷﾞｯｼ
　　|---―‐¬ 　 __　¨¨¨￣┐| ｀丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ‐-　　 _
　　|┌‐　¨¨￣ 　 　 　 　 　 |｜　　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-　 _
　　|｜ 　 　 　 　 __　　 　 -┤|、　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶、
　　|├‐　¨¨￣ 　 　 　 　 　 |｜∨　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _　-‐ 　 ＼
　　|｜ 　 　 　 　 __　　 　 -┤| 　＼　　　　　　丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐　　　　 　 　 ∧
　　|├　 ¨¨￣　　 　 　 　 __｣｜ 　 ∧　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐　　　　　　　　　 　 　 ∧
　　|｜　 　 　　 __　-‐　 ¨ 　__|　 /　∧　　　　　　　 　 、　　　　　　　　　　　　＿　　　-‐　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　 ｜Ｌ　-‐　 ¨ __　 -‐　 ¨　　 ∨　/　 ＼　　　　　　　　　　-―‐　　　　　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　l＿　-‐　 ¨　　 　 　 　 　 　 ∨　　 　 { ／　 　 　 .　´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∨　 　 八 　 　 　 .′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　/ 　∧　　　.′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　　}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ 　 　 ∧　 .′　　　　　　　　 　 　 　 　 　 { 　 　 　 　 　 　 　 }　 　 　 　 　 　 　 　 } 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　 ∧.′　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　 　 　 {　　　　　{　　　　　　 |　　}
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨　　　 ∧　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　　 |　　{　　 |　 {　　＿｣⊥-┘

ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
三三三二ニ＝-―　　 ¨￣￣￣￣￣￣　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣¨ 　　―-＝ニ二三三三
￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣　　　　　「ん……」
＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿＿
三三三二ニ＝―-　　　＿＿＿＿＿＿ 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿　　　-―＝ニ二三三三
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ
ﾆ二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二ﾆ

ニニニニニニニ＼
ニニニニニニニﾆﾆヽ
ニニニニニニニニﾆﾆ.,
ニニニニニニニニニﾆ',
ニニニニニニニニ,ｭﾆﾆ!　　　　　　　　　　　　　ﾋﾞｭﾙﾋﾞｭﾙ
ニニニニニニニニN}ﾆﾆ:
ニニニニニニニ./{/{ニﾆ!　　　　　　　　　　　　　「！？」
ニニニニニニニ{/ﾑﾑニﾊ
ニニニニニニﾆﾆ､/ﾑﾏ:.ニ､　　　　　　　　　　　　　ｺﾞﾌﾟｯ
ニニニニニニニニ｀ヽ_ﾘニﾊ
ニニニニニニニニニiニニﾆ}
ニニニニニニニニニ|ニﾆﾆﾘ
ニニニニ／ニニニニ',ニニﾊ
ニニﾆﾆ/ニニニニﾆﾆﾊﾆﾆﾄ:ﾉ
ニニニ.'ニニニニ.rニニヽﾆ!
ニニﾆ/ニニニ／ニニﾆﾆ∨
ニニ/ニﾆニ／￣￣￣￣´
ニニニニ／
ニニニﾆ'
ニニﾆﾆ{
ニニニ.ﾊ
ニニニニヽ
ニニニニニ＼
ニニニニニニ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　　　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 '　 _ノ　　　　 _ -ヽ- '''' '''''- .、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-ー''　.／　　　　　　　　　ヽ　　　 　 　 　 　 ,　　　　　　　ヽ　　 　　' ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／　　　　／∠ -ー''''"　　　　 　 i /　　　　　　　　　　　　　　　　..V　　　　.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /, '_　-ー'''"　　　　　　　　　　　.／.i　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 .//"　　　　　　　　　　　　　 __ -'' .／　　　.__ -'''　　丶　　　　　　　　ﾉヽ 　 　 　 　 ' ,
　　　　　　　　　　　　　　　　,'./　　　　　　　　 __　　-ー''_"　／　丶　''' ".　　　　　　 '-、　＿_ 　ノ.　　ヽ　　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　　　_ -ー''".　　　　　　　',　 ./
　　　　　　　　　　　　　　 /,'　　　　　　/　　　　　　　　　　 　 i ..,'　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 ./,'　　　　　 , '.　　　　　　　　　　　 　 i.,'　　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　__　　- 　/.　　　　　, '　　　　　　　　　　./　　::o'ﾉ　　　　　　　　　　 　 i　, .'　　　　　　　　　　　 /
　　　　 _ - '''"　　　　 /.　　　　 , '　　　　　　　　　　 /ー '"／　　　　　　　　　　　　　V　　　　　　　　　 　　　i
　　__／　　　　　　　 /　　　　 , '　　ヽ　　　　　　　／　 ／
'''"./.　　　　　　 ,　''"　　　　./　　　　 .ﾍ　　　　／　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　'.,　　　　　　　　　　　 .i
　.|　　 _ -'',"　　　　　　　　 i /　i　　i'',-,　.ヽ　, .'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　　　　 .,'
　 ',　　i .／ .ノ　　　　　　　.j .|　 i 　 |. ', '.,　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　　　　 　　　 ,'
　　',　 i.i´／　 ﾉ　　 ___　　.i .i　 .i.　 j　 i　i-,　 .ヽ .ヽ　　　　　　　　　　　　, .-　ー - 　_　 i　　　　　　__,　'
　　..ヽ ..ﾍ'　.i'"　／"　 )　 i /　 /　/　 .ﾉ .i. ',　　 ヽ　'.,　　　　　　　　_ -''"　　　　　　　 " - __　　 /"´
　　　　　 ',_/i _/　　　/_／./　　し.'　 /　 .j　.i　　　 ヽ　ヽ　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　.＼-'ー
　　　　　　　　　　　　　 , '　　　　　 　 　/　, '　　　　　ヽ.|　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ
　　 i　　　　　　ト＿　／　　　　　　　　　./　　　　　　　丶　 　 　 .i
　　　　"''-__　 ',　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　丶　　　,'
　　　　　 　 i　　" '' - _　　　　　ー-- /　　　　　　　　　　　丶　/

ﾊｧｰｰｰｯ　ﾊｧｰｰｰｯ
ｱ゛ｱ゛ｯｱ゛ｯ
ﾆｭﾙﾆｭﾙﾋﾞｭｰｰｰｯ
「ちょっ！？」

「なんだ……っ！　これ……」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

「うっ……」

　　　　　　 　 　 　 /ｉ 　 　 |l
　；　　　　　 l:., 　./:::| 　| _　|　　,.ィ　 _,. ｨ}　　　　　 　 　 l__ ll
　　　　j! 　/:.:.'　.,j＞' ´　　 ヽ／:./／: : /　 　 　 　 　 　 |＿　/７
　　 　 iV:i.:{: γ´ 　 　 　 　 　 ＼/ ,' : /　／　 　 　 　 　 　 　 /　ﾂ
.{: :＼ |!:＼:.:/ 　 　 　 /　　　丶　∨: / ,ｨ:l　　　　ｨ′ 　．　 O
＼,.ﾍヾｉ:ヽ ∩　　　 　,. -― ､　 　 ∨:/: : ｀ 　 , '/　 　。
;､: ヽ;＼ :,ｨ',ﾉ 　_ ィ,´ ||´￣｀ヽ:､　　}:/ : ,ｨ^;､y':/　 　 　 　 　 　 wv　wv
;ｉ;＼: ＼;;ﾞ`γ,ィ:／ 　ll|　　　 |｀` 　j.,:`:ｨ;i;i;ｨ': :,イ) 　 　 　 Wiｌ　 |　|　|　|
:.‐=ィ:'⌒辷彡: ':.` 、　　　　 l| l{ rくｨ';イ- =ー=彡　　　 　 |　|　 |　|　|　|
_彡,（: :丶 ｀ ｰ=ミ:､:} ヽ　　 　 , l:r=ミ､ ー-=ﾐヽ｀`ヽ　　 　 |　l／　 |　|　|
　 　 ヽ _:≧== -:､:｀ヽ.｀　 　./ ヽｲ: : :）.: : :. :.＼ 　　　　　,ｨ　 ／ヾ′ ¨′
　　γ´　　..r.:､＿ ＼} ヽ　　　 丿:..イ ' ¨ ￣　ヽ　　 　 ∠ｨ　i　　 へ
　　.{.　　γ `´　　 ｀ lﾄ　　　 　 　 . '　￣ ｀:r,　 .ｌ.　　　 　 |　|／ ／　　, ﾍ
　　:i　 　.{　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 "　:. } ；　　　　| 　.／　　／　 |
. 　 } 　 　:､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} li　　 　 　 l／　　∠／ |　ﾚ'ﾌ
　 　:.　 　 l ｀　j| 　 |l　'　　 　 　 ｀　 ..　 ‖　,ｲ |　　　　　　　　 　 　 ／ ／
　 ；.|.　 　 !　　　　　　　　　 　 　 　 u　　　　 l　!　；　　l__ ll　 　　 ∠／
　 ・ l　　　'　　　　 i　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'　;　。 　 |＿　/７　 　＿
　 ･　!　 　 :.　 　　J　　　　　　　　　　　　　/ 　!　　　　　　　/　 　/　ム斗.ｧ
　　　}　 　 ｀.　　 　 　 ／　　　　 　 ヽ 　 　{ 　 ｌ　；　　　 　 　 　 /　r―i　/
　　： ! 　 　 丶　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ |　　　　 　 　 　 /__/　 / /
.　　　!　　　　.ﾊ　　 　 　 ＼__人_.　　　_人__／ ＼　　 　 　,.ィつ　 　 / /
.　 　 }　 　 　 |.}　　　　　 　)/⌒ 　 ,i.　⌒ヽ(　 　 ` ､　　／／　　　 /_/
.　　　ｉ　　　　　'　　　　 　＜( 　　　　`　　　)て　　 　／ ／　 　　 ＞　´「l 「l
:::::｀ﾞ'　 ..　 　 /　　U　 　 u　)ヽ　 　 　 　 ノ(｀　 　 / ／ ＼ 　 '"　 　 　 l」 l」 /7
::::::::::::::::::｀::'＜　　　　　　 ／^Y｀ 　　　　　　 　 u //　　ﾉノ´　　　　　 　 　 ∠/

「くあぁああぁああっ！！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,. . : : : ´￣￣:｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　 　 　 　 　 ' : : : : : : : : : : : : : :::|: : : : : ::､: : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : ::::::|: : : : : : :∨: : : : :.
　　　　 　 　 　 　 　 　 ': : : : : : : : : : : : : :::::::::!: : : : : : : ∨: : : : :.
　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : :.::::::::::::::|: : : : : : : : ∨: : : : ::.
　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : ＿|＿: : : : : : : ',: : : : : ::.
　　 　 　 　 　 　 　 ヽ: : : : : : : : : : : : _,..:'´:::::::::::::::￣￣｀ヽ:}: : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　 ＼＿＿＿_,ｨ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:|: : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /: :!: : : : : : : : : .
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,:＜. :::::::::::::_,....::::-: : ￣￣: : :.Ⅵ: : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　/: |: o｀TT´-､: : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : :∧
　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : |: : : :|li|:ゝ': : : : : : : : : : : : ／: : :／⌒ヽ: : : :}
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {: : : :､: : :|li| : : : : : : : : : _,. :イ: : : ／_, : ----- ﾘ
　　　　　　　　　　 　 　 /:＼: : :＼:|li|: : : :_,. : : :´: : ＿,....イ: : : : : /⌒ヽ: ＼
　　　　　　　　　　 　 ／:＼: }: : : ://,.イ´: : : : ￣´: : : : : : : : : : : :{　（_）＼: :＼
　　　　 　 　 　 　 ／: : : : : r T¨¨ ´ |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼　 ＼＼: :.ヽ
　　　　　　 　 　 /: : : : : : : :| l| 　 　 |: : :_, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼　 ＼＼: :.:.
　　　　 　 　 　 ,: : : : : : : : :.| l| 　 　 |:（__）: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　　ヽ.ヽ: .
　　 　 　 　 　 /: : : : : : : :.:.:| l| 　 　 |: : : _,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ　 }　}: !
　　　　　　　 /: : : : : : : : : : | l| 　 　 |: （__）: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }　|　|: |

「はい次　交代」ﾄﾞｻｯ
「ちょっと待て！　なんなんだこれは！？」
「わかっているだろう？」

「太多陽太　お前と交尾をすれば　手軽に崩月を免れる」

「お前は一生　ここで交尾をしていればいい」
「……　一体お前は何者だ？」

「そこをどけ！　用が済んだらいくらでも交尾してやる！！」

「おれは……　ルーミたちとサンドリオの町に行かなくちゃいけないんだ！！」
「そう」

　　　　　　　　　　　　 　 ﾍ　＿　　　　　　　 ヾ
　　　　　　　　　　　　　<　メ　 }　 　 　 　 　 | |
　　　　　　　　　　　　　　＼　/ ,. ─ ､──ｨ └-､─┬──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　_＞ﾆへ　　ヽ￣ ＼＿ﾉ 　 i￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| │
　　　　　　　　　 ,.　-─ ,ﾆ‐'´　　 {＿__ﾉ 　 　 　 　 　 ￣￣）　　　　　 　 ＿＿＿＿＿=＝ﾆ二}　　　　ｶﾁｬｯ
　　　　　　 　 ／　　　　 `ー─────────── '´　　　　 ／￣,.────┘
　　　 　 　 ／　 ,ァ　　　　　　　　　　　=＝＝＝＝＝＝＝￣￣￣`ー '´　　　　　　　　　　　　　　　　「！？」
　　　　 　 i　 ／／　　,.　=＝､（￣{:{ ￣ ))
　　 　 　 /￣ /　　／　　　 　 ＼ ﾑ　 ／
　　 　 ／　　/　 〃　　　　　　　 `＝´
　 __／　　　 l　　i |
　{　　　　 　 {　　ﾚ
　{　　　　　　丶､_|
　 ＼　　　　　　　}
　　　`ー──　'´

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i|　　　 ‘　　　／
　　　　 　 　 　 .`.､　　　　　 　 　 .i|　　 　 ,　 ／　 ‘
　　　　 　 　 　 　 .＼、 　 　 　 　 i|　　'　 .／
　　　　　　　 　 　 　 .＼､　　　　 .|i|　 　／　，　　　　　　　　　　　　　　「うわっ！！」
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ､　　 .|i|　／/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼ ､ ,ﾉ ´ 　 て_
　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿） ≦⌒.　（＿＿＿＿　　 　＿＿
　　　　　　　　　 ￣￣￣￣￣⌒ ＾.　.￣￣￣￣￣￣￣

（銃器！？）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　_.::---::::..._
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィゝ,...ゝ二{￣{ﾄ、: `ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 ∠.＞イ : : : : : : `ヽ､>、 : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ／/: : : : : : : :＼: : : ヽ ﾝ : : ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　7: : i!: : : :､: : :＼: ヽ : : ﾞ:,ヽ : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　i!: : {＼: : :ﾞ:;ヽ'"~ヽ､ヽ: : ﾞ:=､: : : !、
　　　　　　　　　　　　　 　 {i: : :ﾞ､⌒ヽ､ﾞ:;ｹfiﾘﾞｿ＼＼:乂:!: : :}ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　iﾞ､ : :弋ヾ　ﾞヾ　"´　　 r": : :}i! : i ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 }ヽ}ヽ ヽ::.　　　　　 /;ｨ戈ﾉ ): :i: : }
　　　　　　　　　　　　　 　 　 i: ﾞ;:{ﾞ:､　 t ‐　　　ィ/: : :弋: :〉ゞ}!:!
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {: :从 : >.、_ .. イ　/: ﾊ: : :(: : )-.ﾘ__
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽλ: : 〉/(　　　 .{! ＼jﾘﾞr=-､O(:;:;:)
　　　　i`ヽ､　　　　　　　　　 　 (: Y: )〈　＞‐ｧ<λ、　　ゝ／: : : :>
　 　 　 i　　 `ヽ、　　　　γ⌒ﾞ'廴 ヾ__:>=、/､nゝト''ｰ､　(r=〜'´
　　　 　 !　　　':,:｀`ヽ､　 ﾉ 　　　 (;:;:;>^ゞﾉｲ ∧ヾiﾞヾ:.:ﾊﾞ'ｰ､　λ＼　　　　　　　　　　　　　ﾊﾞｻｯ
　　　　　l　　 　 ﾞ:, : : ヽ/　　　　　ﾞ'〈廴: :ﾞﾞﾇ (ﾉﾞ:,ム/:.:.λ: : ﾞ､ ヽ ￣ﾞ':､｀`丶、
　　 　 　 ｀`ヽ、 ,:': : :／　　　ﾞ、　∧}.:.:.)ｲ　 ＼入:.:.:.:.:.:.:∨､: ＼ヽ 　　ﾞ':､: : :＼
　　　　　　　　 )斗-/:......,,,,...,,_ ﾞ':､　 ﾞ:,ﾞ:､:.:.:.:.:,;,;,;.:.:):.:.:.;,;,;.:ﾍ　ﾞ"''ヽ ＼_＿)_ : : : ヽ
　　　　　　,イ : : : : {'´: :､ : : :{ ﾞ:　＼: }!;;:｀ﾞﾞ´;;::;;::｀"''~;;::;;::;｀}　,..ィ/　　∧　　`ヽ,ノ}
　　　　　　{　ﾞヽ､ : : ＼: :ﾞヽ: : : : : :ン´;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;:/'" /:/　／,': :!,.ィ''": : :!
　　　 　 　 i: : : : ＼: : : :ﾞf￣￣￣{;;::;::;､::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::/__彡ｲ／　,': : :}: : : : : :λ
　　 　 　 　 i: : ﾄ￣ ﾞ~`ヽト=f―-┘;;:;':.:.ﾞ:､;;;;;;::;;::;;::;;::;;::;;:〈＿_.ノ　　,:': : : i!: : : : : ／
　　　　　　　i: : ∨ﾞ':､ 　　＼i　　 .!∨:.:.:.:.:,ｨ''";;::;;::;;::;;::;;::;;:＼　|,,.::'": : : :/: : : :／
　　　　　　　＼: :∨: ﾞ':､ 　　}　　 !-∨:.:.:;';;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::ヽ＼: : : : :/:l: ／
　　　　　 　 　 ＼∨ : : ﾞ':､._i!　　 {　ﾉ):.:.ﾉミ;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;ﾉ＿ヽ: : : : :l
　　　　　　　　　　 ∨ : : : : {　　　i ∨:./;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;彡ｲ､､_::;｀ﾞ`丶､}

「ならここで　おとなしく交尾をしていろ」

「ここがお望みのサンドリオだ」

―――ジーニアスがお前一人で交尾しても町ひとつ救いきれないと言い、ハルの死を目の当たりにした陽太の根本的解決を求める旅立ちをモモでさえ止め立てできなかったから今の今になったけど、もっと前にこういうことが起きてもおかしかなかった。人間勢力対人間勢力という観点において、男性とは希少な戦略物質たりうるがゆえに。

　交尾によって崩月を防げる。ニアリーイコールで二十歳前後で死亡による技術知識継承の困難をある程度克服できるアドバンテージ、およびその独占。銃器、拳銃というか短筒もその一環だろう。一見してフリントロックとかそういう類に思われるが、刀剣槍戟が基本の中でこのオーパーツ。太古の「ご立派様」を神秘パワーで保存してるとかでない限り、ノアの言うところの「たまに現れる男性」は軒並みサンドリオ陣営に捕獲されて続けてきた可能性がある（自力で銃を再開発したか、過去の男性から得た知識込みで再現か、もしくは別種族から入手した品かもしれないが）。ミースにでっかい図書室があるのに内容が読めなかったりハナハナが独力で潮位を計測してるのとかに比べたら歴然とした差が生まれ、それを保つために同じようなことが続けられている。不公平とは思うが、ただその発想自体を悪いとは思いにくい。それだけこの異世界の娘らの状況は過酷なんで……秘匿のため侵入者皆殺しというのはアレだが。
　そんなわけで、二人の新キャラ……まだ死体だった陽太を回収した時のマントは二人いたから三人かもしれないしこれから増えるかもしれないが、ガンナー眼鏡メイドといいマヤといい、どっちが「教団」でどっちがサンドリオのガーディアンでもそれ以外でも、単純に敵味方善悪判断できる気がしない。いや教団は悪役なんだろうけども、そこへ所属に至る人間の心情とか思うとな。

　また、推定男性の独占云々とは別の疑問がある。陽太を回収し監禁しているメイドさんは、多くの者から「ヨータ」と呼ばれる陽太の名前を正確に発音した。サユリさんの店看板は「シーザー語」では読み書き対応できない、のはさておき日本人がこれまでにも捕まってる可能性もあるが……フルネームで名乗ったことは第１話の一度切りの（旅立ってからは「ミースから来た」「ミースの町の」ヨータで通してる）名字込みでとなると、明らかに彼個人のことをある程度知っている。どこから、誰から？　ここまであまり出番のない魔法パワーで陽太の頭を探った？　それとも仁科が此処に来ているか、もしくは別の情報源（容疑者としては「あのリリア」すら含まれうる）から「太多陽太」という名前を把握している。その根っこがいずこにあるかで大分違った展開になるだろう。
　更に言えば、ネクロフィリア的趣向ないし死体でも逸物さえあれば（でも勃起しないだろう）呪いを解くには十分であると経験上知っているのでもない限り、脈を取り「死んでる」と判断した陽太をそれでも住民の解呪に使ったというのは駄目もとを除けば彼が「蘇生する」ということすら知ってたことになる。実のところリリアが言うようにもう再蘇生が不可能なほど地球の本体？が損傷しているわけだが……さすがにそこまではわかるまい。それがわかるようだといよいよリリアさんのやりようがわけわからない。

　モモは利用する気満々「だった」しピナコはカイにいいようにされて危うく性的な意味で喰い殺されるところだったし、ある意味サンドリオのやりようは自然に思えるしだが……「好きだから」で済まされる諸々はヤンデレっていう範疇に収まるのかこれ？　「世界の半分が男でも好き」という言葉自体は純愛に聞こえなくもない反面。ボブは訝しみつつひとまず明日。

*1:振り返ればもう序盤の第５話、“陽太側からすれば選びたい放題だろうがこちらは陽太に嫌われたらおしまいだ”と嘆いたことにかかる。この点からも記憶が共有されてるか繋がってると思しい。