《漂流自我/Unmoored Ego》／岡本倫『パラレルパラダイス』第６０話

カズミの秋ファッション。 #岡本倫ワンドロ pic.twitter.com/0wmxV9JwxW

— 白河きよみ (@KiyomiShirakawa) 2018年10月13日

あれ？？？今週、珍しく #パラレルパラダイス の展開が動いたぞ……。こういう裏側だったとなると、あの痣の意味がガラッと変わるんだが……。まぁ、とりあえず、夜勤の休憩時間中なんでこの辺で。注目の #侠飯 の最終回は……これならこのまま続けてくれよぉ……と思わなくもない。　#ヤンマガ

— 或　犬良 (@inuyoshi_aru) 2018年10月14日

本日、ブログを更新しました！！https://t.co/MaXUDJo1zo
今回は、週刊ヤングマガジンで絶賛連載中の岡本倫先生の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス　第６０話』の感想を書きました。
興味のある方は、遊びに来てください！！#パラレルパラダイス

— 蔵間マリコ＠パラレルパラダイス応援中 (@kuramamariko) 2018年10月15日

今週のパラレルパラダイス読みましたー！
怒濤の展開にビックリでーす。このラストで次週ビュルっても話が進みそうな予感。オラ話の進むエロは歓迎だぜ〜！
…しかしまぁ、リール出発してからというもの、戦闘→遭難→ビュル→人外との会話→今週の展開のテンポ良さには舌を巻きますな〜。次週楽しみ。

— tako (@takokko8) 2018年10月16日

初書きリリア。
めんどくてノー消しゴムでがっさがっさ描きました。
必死で描いてるワンドロの時より様になる絵でショーック pic.twitter.com/WdOHo9s0q7

— tako (@takokko8) 2018年10月17日

（前回の感想はこちら）　（感想記録モーメント２）　（eヤングマガジンにて前回無料）

パラレルパラダイス(1): ヤンマガKCSP

パラレルパラダイス(1) 特装版: プレミアムKC　（10Pの描き下ろし漫画、設定資料などを収録した36ページの小冊子が付属）←電子版もあるでよ

パラレルパラダイス(2) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス(2)特装版 (プレミアムKC ヤングマガジン)

パラレルパラダイス(3) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス(3)特装版 (プレミアムKC ヤングマガジン)

パラレルパラダイス(4) (ヤンマガKCスペシャル)

パラレルパラダイス（５） (ヤングマガジンコミックス)

異世界の救世主。 : 続・黒のノエル　／　パラレルパラダイス第一巻収録エピソード感想まとめ

溢れ出る愛欲。 : 続・黒のノエル

旅の始まり。 : 続・黒のノエル

浜辺を彷徨う者。 : 続・黒のノエル

生と死の横断: 続・黒のノエル

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「ん……」

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　　　　ノ　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ__　 ｀ヽ. ／ 　／　 | |
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「……ここは……？」

「ルーミ様！！」
「気づいたでありますか！！」

「リノ！　マカナ！」
「心配していたのです！！」

「我々は　あの方に助けていただいたのです！」

　　　　　　　　　　　　　　　　 ／,'.＼
　　　　　　　　　　　　　　　_<:､._j_., .:ゝ＿.....＿
　　　　　　　　　　_.., ｨ　 "´ 辷ヽ:,,イ＜､￣￣　≧(こ)
　　　　　　 (こ)'"＜'"´ ／´///ﾌ｀'////≧ィ彡イｲ-ﾍ
　　　　　　　ハ//フ― ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ -― ¬/////イj　 ﾍ。
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　　　　　ｲ,〉　　V////////////////////////ﾉ　　　o 、
　　　　 .,ｲﾟ　　　V////////////////// イ: ´l: :.',　　 }ｲﾍ
　　　　 ﾊ|　　　 ,: : :￣ﾊ: : :￣: : :丁: : ´:!　 l: : :l: : ﾊ　　 l: ﾊ
　　　　ﾊ:j　　　 ; : : : :.|_:_: : : :ﾊ: : :!: : , ィ´ j: : : ﾊ: :j　　　!: l l
　　　　l: !:,　　　; : : : :.l　:, :｀ ﾄ:､: : :':´:' j,ッ !: : :j　!: :!｀≧,!: j :j
　　　　|: !ﾊ　　 !: : : : :ﾚ´芹斥:､':,:' ;' 斥乃 l: : :ﾚ: :ﾉﾍ: :ヽ! jｲ´
　　　　l: !:ﾊ　　.l: : : : r!:, 弌芯　}n､　　㌣"; : : !シハ: !: ﾉ_ィ
　　　　l: ﾊヾ､　.l:,: : :ﾊ弋._ 　_ノ　,　　　　,: : : :ｿ: : 彡:,j: :ﾚ'
　　　　　ヾ､　　ｌ:':,: : : :ﾊ: ≧s､　　ｰ　　,ｲ: : :ﾊミ: : : :ｿ: ノ
　　　　　　　　　l ';V: : ﾊ:_:ン´⌒ト､ イﾆ:' : :/　　`￣ ´
　　　　　　　　　 ;　V: : :ﾊ　　 _ノr､j-ｩ/: : :/,､
　　　　　　　　　　　 /ヾ:ﾊ￣/三ﾌﾊﾆ/: イ三! ｀　 ＜..
　　　　　　　　　 i―¬ ､` /三//　 V三三三! _　-― ゝ-、
　　　　　　　　 r!､ ＿ ＿ ≧r=<..＿ V _ ｨ≦´　　　　　　 j
　　　　　　　　r辷辷―――ゝ'ｩモ))--　　＿＿　-――　Y
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　　　　　　　　ﾊ//|////／ｲ　.: !　 ゝ､ ///｀/ﾊ≧ﾆ=====V
　　　　　　　.ﾊﾍ//!　／　　}..:'　:.　///ﾍ　////j///////:/{
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　　　　　　ﾊ////ゝ/／/////j//////｀ヽ￣!´　 !///ﾉ///ﾊ
　　　　　 ﾊ//////////////:|//////////:＼.ﾉ//´/////ﾊ

「ようやく　お目覚めですね」

「まだ　休んでいた方がいいですわよ」

「あなたは？」
「マヤと申します　砂浜に打ち上げられていたあなたたちを　ここまで運びましたの
　大変だったんですから」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ='=`=',!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !、　 ,l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !’´`’!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:.:.:.:.:.!
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　　　　 i　 ''_,,-‐'',,-‐'''¨￣ヽ`iヽ`ヽ! l'_´,-7´/￣ ¨'''‐-'''_- ,,,_　 ,!
　　　　 `､__,,-'''´　　　　 　 `、V!'i`!_,! i´!i! /　　　　　 　 ¨- ,,_,/
　　　　　　　　　　　　　　　　 i　!:.ヽ　,r':.l　!
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　　　　　　　　　　　　　　　　　! O:.〉〈:.O　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　! >:.:.H:.:.<　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　!i:.:.:.:.! !:.:.:! l
　　　　　　　　　　　　　　　　　! !ｰ‐! !一! !
　　　　　　　　　　　　　　　　　!　`''’ `'''’ !

「拾える物も　拾っておきました　服は今直してますわ」

「……　ヨータは　どこ？」

「……　いなかったそうなのです」

.　　　　　　　 ｀ .:::::..　　　　　　 　 　 　 　 .:::::::. -=----:::...
　　　　 ￣￣ ヽ 丶::.　　　　　　　　 　 　 .::::.／ ,.:=＝＝- ､
　　　　 　 　 　 ‘:,　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　 　 、
　　　　 　 　 _ 　 ‘,　　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　 　 　 ヽ
. 　 　 　 　 ! i!i　　‘,　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 　 　 　 　 , =､ 　'，
　　　　　　弋ﾂ 　,.:'...:::::::,　　　　　 　 　 　 〈　　　　　　　　{ i!i!} 　‘;
　　　　　 　 　 ／.::::::::::::::',　　　　　　　 ､::::::..　　　　 　 　 弋ツ　〃
　　　　 ＿.. : ´.:::::::::::::::::::::i　　　　　　　　ヽ :::::::ヽ､　　 　 　 　 ／
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.　　　　　　　 　 　 ヽ::／

「浜辺に打ち上げられていたのは　あなたたち３人だけでしたわ」

「ルーミ様！！」ｶﾗ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '.´￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'´｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　ヽ、＿,'　　ノ　　 ,'
,ィ´￣..｀.:ヽ...、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,'　　　　'::::,、＿　　　　　　　　　　　　　｀ー　=　'´
　　　　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ , '　　　　　　　　　'.:::､
　　　　　,.:'´￣　　）、　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.::'　,　　　　 ,.:'　　　　　(
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:.:.,;'l; 弋二￣　￣　二ﾆ = -―　　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:, :, :, :, :, :,:, :, :, :, :, :, :, :,:, :, :, :,:, :, :, :,:, :, :,
戈江ﾆ戈　　　　弌 ＿　　 :,　 :,　 :,　 :,　 :,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
弋　＼　　　　　　　　　｀丶 、　 :,　 :,　 :,　 :,　 :,　 :,　 :,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:,　:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
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「ヨータ！！」

「ヨーーーーターーー！！」

「ヨーーーーターーー！！　ヨーーーーターーー！！」

「ヨーーータ！！　どこにいるの！？」

「ヨーーーーターーー！！」

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　　 　 　 　 　　 　/　/　/　 　　│　　　　　　　　、　　　　　、
　　　　　　　　 　 ′/　/　ﾊ. 　　|　　　　| 　 　 　 ＼　　　　 :.
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　　　　　　　　＿ノ　{ |　 ､| .|　　 |　　　　|⌒ヽ-- ､　　　い　 }
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　　　　 　　 　ゝ　 　 　 　 : /ｲj 　　 　 　 |--､__,. ヽ　　　　ﾉ 　　　　＼__,,..　--､＼
　　　　　　　　ヽｨ_　　　　 :　　 | /　　　 j .|　　} : :/ : :/__,ｨ′ 　　　　　 ｀　丶 .,
　　　　　　　　　　 ヽ　　　:　　///　 　 / ″　′ｲ--'′　/　/　{　　　＼　 　　 ﾟ｡
　　　　　　　　　　　ﾉ.　　 j　/ｲ/　　　,_‖ ィ´:　　　　　　{ ./　　}:.、　　 ｀¨¨ 　ー‐　、
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　　　　　　　　　 　ゝ--‐tｧ'/　　 /　/　∨ }　　　　 |　　 |　 {: : .　＼
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　　　　　　　　　　　　　　;′　./:=/ﾆ二二∨　　 　 |　　　 ＼　 ヽ｛　　 ＼
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　　　　　　　　　　 　 ;　　 /j:ｉl/　´ ,，　 '’ .}　　　　{　　　　　　　　 い.ﾟ｡
　　　　　　　　　　　 .′ ./／ ,， '’,. -===ミ}　　　　　　　　　　　　　'. ヽ＼
　　　　　　　　　 　 /　 /⌒'’ 　／　　　　　} 　 　 {　　　　　　、　　　'. 　　＼
　　　　 　 　 　 　 /　 /’ィ　　/　　 　 　 　 }　　　{　　 　 　 {　＼　　　 、　　 ﾟ　｡
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　　　 /‐…ア　′! ノ 　 　 /! /　 '. 　 ィ　　.}　　| 　　　 |　　}＼　　　　　　｀　 .,　 ＼
　 　 ｢￣イ　 :′│　　　_,/..j/　　 ∨　|　　 }　　| 　　　 |　　j: : :＼　　　　　　　｀　ー
　　　} ′{　/ /{　{　　　 {､....|　 　　 　 .|ィ／j　　{　　　　|　　{ : : : : ＼

「ヨーーーーターーー！！」

「ルーミ様　差し出がましいようですが……」

「私たちの目的地はサンドリオの町なのです　もしヨータ様とはぐれたのなら……
　サンドリオの町へ行けば　落ち合えるかもしれないのです」

「サンドリオに……」

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　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ::ﾄ　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　l:::::>　　　　　　　　 　 　 　 ＿｢|＿| |__[|]
　　　　　　　　　＿／￣≧=‐┬-,､　　　　 　 　 　 ￣|｣￣| |￣　＿|l__||_[l]
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　　　 　 　 /　　／｢￣￣＼___l＿ｊ/ヽ.＼__　　　　　　 　 〈ノ　　 　 　 .lｊ　　｀Tljﾉ
　　　　 　 ヽ_／　_,|＿＿＿＿＿_|ー┴く_厂ｊ≧､__　　　　　　　　　　　 　 　 ﾘ　　lｺ　rｭ
　　　　　　 〈＿___,小､＿＿,∠二{ ￣￣/ヽ/＼ 　　≧==‐ｘ,.,.,.,.,.､_
　　　　　　　 ヽ／干ｦヽ.__　　ー 厂￣7ニ〈　　　　＿ﾉ　　　ﾉ""ﾞ''''ｰ-;.;.;､,.,.,.,.､
　　　　　　 　 〈 　 |´　　＼＿__/　　 /＼__/二匸＿_ ｀¨Τ´＼　　　___}{"｀Ｙ´
　 　 　 　 　 　 ＼ l￣￣｢　　/ ヽ.　/＿__/＿＿,ﾉ　　｢￣＼__ﾉ￣￣ |ﾉ]ﾌｱ´
　　　　　　　 　 　 ＼｡ﾟ ｡＼_/ ﾟ ゜｡/　　　 ＼{　/＿_,ﾉ＼__,ノ　｀ー‐ｒ'--､
　　　　　　　　゜ﾟ･ ： ｡|ー冰〈　oﾟ '＾ヽ　 　 　 |__|　 |　　　}ﾉ--､＿_ノ￣＼ヽ
　　　　　　'　"゜ﾟヾ　__≧冰{ﾟ゜＼＿__ﾉ￣¨¨¨ｊ__,ﾄ､_|ｰ‐--|　　　＼{＿＿_ﾉ⌒
　　　　'　"´｀ヾ｡　/： :, ;冰ミ：｡＿__,ﾉ￣,ﾟ'￣ト---く_____,人_　　　　ヽ　　＼＿
　　　　 　,｡o ‥･ ＼;：;｀ﾞ冰〈__,｡ﾟ゜｡： ；‘ ￣{／￣｡ﾟ　　{　　＼＿＿ﾉｰ―/
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「いた」

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__　　　　　　　 r'¨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀`┐
　　　　　　　　　　　　　.,, -- ､＿＿,, --─ ---'", ----`､　　　　　,ｸ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｬ､!
　　　 　 　 　 　 　 r''¨´, -──'"￣￣￣￣￣￣＿_, --''ﾞ＼＿,.-､)::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ　}
　　　　　　　　, - '"`i　｀ ‐- ､＿,,,,,_________,r─ '".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r' `''''"¨彡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノ¨　　j
　　　　　, -‐"　　　　`＞ ､__ -.､＿,,,,,, -'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i､　　　　 `ゝ､:::::::::::::::,ｨﾆﾆゝ'"　　　}¨
　　 _,r'"　　 _ --─ '"　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞　､ ヾ¨＿￣￣¨　＿,--､,ｨ--'"
'"二　　,r'"¨　　　　　　　　　, --'ﾞ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ﾍヽ､`ー--'"レ'ﾞ　 ﾚﾞ
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二,-ィii壬三三三三三三三三三三ｬ-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_, --'"二 ≠=､ﾍ　／　ﾉ
佳三三三三三三三三三三三三三ヽ, -‐''ﾆ二.-'"¨ﾆrク⌒ヽ､ソ"__,ｨ'"
三三三三三彡≡三三三三三三ﾐ／　　 /　　　 ,r'ﾞﾞ／　　　／　/
-ﾐ三彡'ﾆﾆ二　,ｨ佳三三三三三ｦﾞ,r'"¨¨´　　　,'´／　　　／　　ﾉ
‐---'"´　 .ノ／三三三三彡'"´__/　　　　　r-'ﾞ／　　　／ .r'"¨
　　　　 ;. '／ﾍ三三三三／　,r'"　 　 　 　 ∫ (＿_, --'　_ノ
　　　,r'.,ｨﾞ.{｀ヽ ＼三ﾆ／　,r'"　　　　　　　 (__　　　　,ｨ''¨
　　ノ／ミ､ヽ､ ヽ､ >'"　 .ノ　　　　　　　　 　 /ﾞ---'ｸﾞ
..'"／ヾ三ﾐヽ､｀.ソﾞ　 ,r'"　　　　　　　　　　 /　　　/

「死んでる」

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　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　 .|　　　　｀＝´　　　‖‖_/_/_/_/_/_/ ./
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「早いな」ｼｭｺｰ ｼｭｺｰ

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　　　　　　　　　　　　　　　　｀ー一ヽ三ニ-‐　'' "´

「一体　何なんだよお前？」

「お前は誰なんだ？　一体　何のためにこんなことをするんだ？」

「そりゃ　ヨータが好きだからさ」
「えっ？」

　　　　　　　/ﾍ､
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「……　なんで？」

　　　/ |　　　　　　　　|　＼　　　　＼ヽ、　 　ヽ、　　　 ヽ　　　　 　　.　|
　　 /./　　　 /　　　　.|　　 ヘ　　　　＼　｀`‐-　、_　　　ヾ　　　　　　.|.`|
　　 | |　　　 /　　　　 .小　　　　` ・、　　`＼　　、　　　　 .|　　　　　　.|.｜
　　.|｜　　　’　　　　 | .| ﾍ　　　　　 `ヾ-、_ _,`斗‐ ,,_　　　|　　　　　　|　|
　　.|｜　　.｜　　　　|　ﾍ_,,.ヾ-.　　　　　i、イ＼ー-　 ｀`　- ..、　　　　.|　ｷ
　　|.｜　　 |　　　 | .,|,;;- ﾍ 　＼　　　　 .|.ヽ`、 ＼ ヽ ＼　｜ .｀ 　　　｜ | '|
　　|.｜　　 |　　　 イ.|　　 ‘ N　＼　　　　i　ヽ.、　 ＼丶＼｜　　　　　i　. |N
　 .i　|　　　.i　　／ |i .i　　　ヾ.、　 ＼　　 丶　.丶　　　＼　Y　　./　　.|　　i
　/ ./|　　　i　　　 .| iヾ　　　 ＼　　　＼　 .ヽ　‐.;;;;;;;;;;;,,,,___.|　　 /　　 .|　　.|
./／｜　|　｜｜　｜ `　,,,,;;;;:;''''‐‐　　　 ＼　ヾ' 　 '　　''''` 、　/　　　 |　.|　`
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　　 .|　 .|　　 i |　ヽ|､ 　　,　,　,　　　　　,.　　　　`'　　' ' '/ ／|　　　、 .|　|　　`'
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　　 |　 | |　　 ｷ　　｀i-､`、　　　　　　　__.....__　　　　 ／ ./／　　　　ﾍ | .|
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　 ././　　|　 i　　　 .|　 ｀`' ＼ 　　　'､　　　　　ﾉ　　 , イ　／　　　/,イ　`､|
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「リリア……」

―――今明かされる衝撃の真実ゥ！！（全部明らかになるとは言ってない）　発刊済みの次話すらそうである。つまり謎が謎を呼び新情報もまた謎を呼ぶ平常運転。あの流れからの残機ロスト＆ルーミとの分断というタイミングでこう来たことには何かしらの意味があるんだろうけど、仁科の件といいそれを解きほぐす・陽太自ら考えを巡らすには暫し時間が必要な流れに引きずり込まれてる向き。一方でルーミは第１話で出会って以来、完全に離ればなれになるのは初。リノの言でなんとか希望を繋いだが……結果的には合ってるとはいえこの世界の土地勘皆無の陽太が漂着先からサンドリオに辿り着けるか、着けたとしてどんだけかかるか（そもそも生きてるかどうかも危うい。死んでも蘇生可能なことも知らないわけで）……そういった諸々に思考が及んだとしても縋る希望がそれしかない。それだけ彼女にとって彼がかけがえない存在になってるということで、このところティアやハナハナに持ってかれがちだったヒロイン要素充填。

　そしてそしてミースを旅立って以来、もっと出番が無い娘の一人。なおかつ「交尾したのに首輪の痣が浮かんでいない」症例の一人……その意味するところが知れないまま潜在的にきて、さりとて今回次回ではっきりしたとも言えず。もっと言えば、地球側に現れて異世界側へ文字通り放り投げるという異常な存在の中身というだけで仮装の素顔が本当に本物なのかという疑問すらあったが……次回の物言いだと「本人」ではあるっぽい。「何時の」、かという不明点、つまるところ時間移動系の要素が浮かび上がったかもしれないわけでもあるが。現状ミースにいる「本人」と再会するまでは確実に遠いし、今回現れた「本人」とはもう条件的に会うことが叶わない（会えたとしたらもう異世界側へ行けない）と確認し難い問題山積み。

　現実地球世界にも縁を残している異世界トリップ物の主人公が故郷に帰れる可能性を残す場合、異世界で出会ったヒロイン（達）との関係はどうするどうなるかは作品によって千差万別。『ふしぎ遊戯』や『エターナルメロディ』、また『VS騎士ラムネ＆40炎』のような帰還後も縁が繋がるパターンもあるけれど……まずもって陽太はハルが崩月で死んだことで邪神から世界を救おう、ルーミ達を放っておけないという意志がある程度固まってる。仁科を置いていけないというグラつきもあったが……そうだよ地球側の仁科どうなったか確認させてくれよ（させてくれません）。閑話休題、てるてる坊主ことリリアがああいう風に陽太をリスポーンさせること、そして１話で異世界側に引っ張り込んだことには、そうしなければならない・そうしたいだけの理由が存在するのだろう。交尾だか好意だかに極限されるにしても、そうしないと彼女が幸福になれない、そうしなかった陽太が不幸に遭って帰らないから……やっぱり「このリリア」は未来を知ってるか未来から来てるんじゃないかと思うわけで。朝比奈みくる的な……というには面差し自体は変わりないがね。今日はひとまずここまで。