ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「SW(ソーシャル・ワールド)2.0」とは成る程よく言ったもので――「レーゼルドーンの開拓者たち」雑感

(誰ぞのコメントが元であろうか、「SocialWorld2.0」タグが異様に秀逸)


―――このシリーズを視聴していると、私の中であるものが想起された。

 漫画『犬マユゲでいこう』において幾度か描かれているもの。『DQ4』第三章及び『トルネコの大冒険』回における『ザ・コンビニ』『シムシティ』に絡めて想像*1される冒険者⇔商人⇒政治家とクラスチェンジ*2していく有り様である。
 もちろん『トルネコ』で店舗の拡張はできても支店を出したりはしないし、ドラクエで選挙活動や街作り*3をするミニゲームなんてのは多分に無い。無いはずだ。要するにゲーム上不可能で、システム上ありえない妄想である……しかし、漫画は面白い。トルネコに限らず、そういう自由なイメージが『犬マユ』では何度と無く描かれている。「そういうゲームじゃねえからこれ!」「俺の持ってるゲームと違う」とは言えても腹筋を刺激する作品には違いない。

―――それを実際にプレイできるとすれば、なかなか愉快なゲーム*4なのではないか?

 つまりはTRPGならではの自由度と、ゲームの様相を変えつつ破綻させないハウスルールと、PLとGMの協力あればこそ成り立つ奇跡的な代物であるのだろう。難易度は“Lunatic”、今のところは「生き残る」ことで精一杯で、目の前の依頼と事件に対処する事でセッションのメリハリをつけているけれど……途方も無く広がるらしい大風呂敷を、一体どのように畳むのか。神ゲー糞ゲーの狭間を漂って――さながら人生のように。若干誇張が過ぎるだろうか。それとも誰の想像も及ばぬ結果となるだろうか?

 リメイク前は知りはすれども全く視聴していなかったが、読み齧った大百科記事やネタバレコメントからするにPC達は正に「立志伝中」というヤツであろう。『サラリーマン金太郎』や『課長島耕作』……などとは位相を異にしつつ、智恵を絞って困難に立ち向かい、成り上がる姿。
 ゲームである。卓上遊戯である。仲間内で行われる人対人である。そもそも架空戦記である。それでも尚、或いはだからこそ楽しめる面白さが此処に、此処にもある。
 そういうのが好きでなくてニコ厨などやっていられるかと(極端)。要は続きが楽しみって事で、一旦幕。

*1:脱線とも言う。ただ『犬マユ』に本筋など在って無きが如しだが。

*2:各ゲームの内容を逸脱して融合しているとも捉えられる、か?

*3:DQ3ならできたか。商人置いてけば自動的だけど。

*4:発明による都市再生を目指す『蒼い海のトリスティア』、開拓要素のある『メルルのアトリエ』といった作品も類型かもしれない。RPGでは『ロマサガ』シリーズの自由度の高さとか。3なら企業買収も内政も戦争もできる……。