ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第54話――《勇士の再会/Heroes' Reunion》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

レン「アイチ君になったら起こしてよ……ZZZ」

 レンさん闇アイチ君ではないが―――どんなに足掻こうと結果は既に決まってしまっている。

 「普通のカードゲームアニメ」のお約束を何度も投げ飛ばしてきた「普通のカードゲーム」アニメ(偽)ことヴァンガードだが、次回予告という名の確定宣告の前には無力……何故先鋒戦フル描写しないし。そういう所は予想の斜め上を行くTHE ヴァンガードモミアゲ対決の果てにキャラの反転を見た。


 ミサキ姐さんVS百合姉さんに次ぎアイチ君VS皇帝陛下が確定した消化回……準決勝自体が決勝に向けた前哨戦と言われるとそこまでだが。解説の下馬評通りにカエサルが勝ったら逆に驚愕モノ。

―――故に今回含めて数話のポイントは、如何に過程を面白がれるかということになろう。

  • カムイと激戦()を繰り広げ、少年の憧れを一身に受ける/姉の説教を受けるナイスガイさん
  • これまでの優しいお姉さんイメージをかなぐり捨て、身内と好敵手相手だとキャラ違う姐さん


 「こんなの、僕のイメージじゃない……!」というのは勝手なイメージの押し付けに過ぎない。
 皇帝陛下を護るグラディエーターは怒れる実姉を前にデカイ身体を縮こまらせて主君の背中に隠れるし、カエサルの最強は女帝というかヤンキー姐さんだったし、AL4にとり*1カエサルはライバルではない。
 また視聴者視点では主人公チームQ4が決勝に勝ち上がることはそう驚くに当たらない*2が、彼らに注目してきた友人たちでさえ、櫂の存在を加味して尚、公の視点でQ4はダークホース*3だったろう。むしろこの手の物語で主人公が優勝候補筆頭だったりする方がきっと少ない。

  • 作中世界における一般的評価視聴者視点(主人公たちの成長)のギャップ


 まあアニメ1期が終わる頃*4には、結果に評価はついてくるだろう。たぶん。
 つまるところは今しばらく結果が見えないようで見えている戦いを生温かく見守りつつ、観衆の反応等も楽しめばよいのだ……勝敗が予想外に推移した暁には素直に驚き、「これぞヴァンガード」と喜んで一向に構わない(予防線)

 あとは2番の歌詞でOP映像新しくしないかなあ、という事が個人的に期待されるばかり。そんな一幕。
(あ、再放送40話感想の時、毎回OPで大文字兄妹がチラッと出てるのを忘れてた。出番は以下略)

*1:正確にはレンさんにとって、注目するに値しないという事。前回決勝戦で大将戦に回ってる以上先鋒中堅のどちらか、たぶんピンクリボンさん百合姐さんに負けてるのだろうけど、そのあたりについての描写はいまのところ無い。ただし中堅戦で頂上決戦となった場合は除く。

*2:「普通のカードゲームアニメ」の観点からすればむしろ負ける方が驚きとはいえ、ヴァンガードは中盤まで敗北を重ねる物語だったのだが。

*3:先立っての地区大会では前回優勝ということで注目されたが。あるいはキョウ様に勝ってAL4に黒星をつけた為に、密かに注目されていた可能性もある。

*4:もしくはアニメ2期の始まり頃。