ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《記憶の旅/Memory's Journey》

 何年も何年もSSに耽溺しながら過ごしていると、原作を読まぬまま、読みきらぬまま二次創作に触れる事もよくある。また二次創作から原作へ関心が向かう事も。

―――そして原作か原作沿いの二次創作を読んでから、それ以前に読んだSS、原作を知らずに読んだSSの印象が変わる事もある。そんなごく普通の事。

 『とある魔術の禁書目録』SSに初めて触れたのは「えあつぇ〜るんぐ」掲載の外典だったように思うが、アニメ1期を見て原作を多少なり読んで、どれだけの改変があったかを感得した。以後激増したSS群にあって、上条さんの記憶喪失等々を回避することの難しさよ。ツンデレールガンetcの可愛らしさよ。

「【習作】とあるメルヘンの未元物質」 【完結】
「とある第八位の風紀委員(ジャッジメント)」 【完結】
「【酷いネタ・作者注意】燃えてますよ、ゼットンさん【やりたい放題】」

 ロクに知識も無く『銀河英雄伝説』SS……しかも一人称が略称愛称ばかりの「銀凡伝」「2」を読んだのはミステイクとも言えたが、当時は理解が追いつく前に勢いで読んでいたように思う。転生主人公はどこか『無責任艦長タイラー』に通じる所があった。勘違いとか運とか。
 私の中での第二次『銀英伝』ブームはハヤカワSFとのクロスオーバーSS「銀河紅勇者伝説(銀紅伝)」に始まり、大長編「新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」が継ぎ、「蝶は羽ばたいた」をもって時間喰らいの地位は不動となった。ここまで来ると「銀凡伝」の内容も文体の大雑把さもわかってきたが、かのSSなりの展開と魅力を再認する所もあったように思う。浄化された、かもしれない義眼さんとか。そして現在は「銀坊伝」「亡命編」あたりが主軸。ネットにSSがまた一粒……。
 他方でこうしてまとめていると、「ゼロな提督」が思い出される。『ゼロの使い魔』舞台への召喚故『銀英伝』の主要人物はほぼヤンだけだが、ハルケギニアとの比較に見る、彼の立脚点の濃密な描写は他に類を見ない。またクライマックス、愚神礼賛の終焉は個人的に大層お気に入りである。

 『東方Project』キャラの名前はだいたいニコ動とPixivで覚えたが、性格とストーリー大筋を捉えるのに「久遠天鈴」連載の「東方奇縁譚」が大変役立った。三次創作「婚姻異変」も雰囲気が良くて好ましい。あれらと『FSS』原作を読んで、ようやく「東方FSS」がどういったパロディであるか理解できた。
 東方SSは短編が割と豊富で、探す楽しみもある。巡回サイトに食わず嫌いで読まなかったSSがあった日には世界がまた一味違ってくる。そして「傘屋さん」を出逢った時に読む気になれたこの僥倖よ。

「【R-15】ルナティック幻想入り(東方 オリ主)」 【完結】
「【習作】ピザキモメンの幻想入り」 【完結】

 その変容ぶりがいかにあれ、『三国志』がベースには違いない『(真・)恋姫†無双』SSを消化してゆけば自然と歴史や武将の知識は増える。キャラは昨日紹介した「玄朝秘史」から覚えた。ではストーリーは何処で覚えたのだったか……にじファンにもArcadiaにも結構な数のSSがあるが……忘れてしまった。また導入の展開上、『ゼロの使い魔』あたりと似てクロスオーバー主人公が入り易いようだ。勿論、そうでないオリ主も沢山居る。どちらが面白いかというと一概に言えたものではないが……いずれでも確かなのは、軍記物の体裁を支えるパワーバランスを極端に崩すと別種の物語になってしまうことか。元から崩壊しているというツッコミは無しでお願いする。

「影武者華琳様(真・恋姫†無双)」
「真・恋姫†夢想 とんでも外史」
「外史につくろう穢土幕府【真・恋姫無双】」 【完結】
■「天敵無双」【完結】、「天外無双」
「天から急降下」(http://www.geocities.jp/so_usei/)


―――趣旨は大体文中に。SS脳のSS脳によるSS脳の為の独り語り紛い、ひとまずここまでっ。