ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《天使の祝福/Angelic Blessing》/『極黒のブリュンヒルデ』第19話

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――― Happy Birthday to Little Bird....




―――orz


――――――orz


_ミ`ー‐、         トルネード土下座
  `⌒丶、''''ー-、_       +             十 
     ̄\―ヽ._ 二_‐- 
       \   \   ̄ ‐-       ̄二二_ ―_,r''''⌒ヽー、 
        ̄\ ̄ \‐-     ╋__..ニ -―― ´ ̄ __... -―一┘ 
  +  ニニ ー--\   ⌒Y´ ̄ `丶     __,. -‐二´  ̄ ―     + 
           ̄\    !   =,. -‐ 二_          /ヽヽ 
          _   ヽ.._     ノ           /ヽヽ  \ 
           ̄   〉   ー- ノ三二   +    \    _ 
    十       ̄―/  ,''''   /二  ̄ _      _     ∠、 
        ニー/⌒∨  /  二/ /⌒''''l    ̄    ∠、    oノ 
      _   / l /二    /  ,イ  |二_      oノ    / 
        / /| / .ノ 〈. ′ / | _|__     ╋   /     /^ヽノ 
      ̄_/ _/_ヽ_,   .__,/  |  |_      /^ヽノ 
     彡ニ ,ノ __(     )_   〈__ 三ミ      + 
   +  `⌒   ̄∨ ̄∨― 

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Side Witches

……裏の裏は表。更にその奥に秘められた理由。要は、鷹取小鳥という少女個人は全く裏の無い、完全に良い娘だった。疑い倒してマジすいませんでした。トルネード土下座でお詫びいたします()。


「私の寿命が2、3日縮んで……あんたが大人になれるなら安いモンよ
16歳になったら・・・その気になれば結婚だって出来るんだよ……?」


 自分の命を託し、彼女を誕生日まで生き長らえさせようとした千絵さん。明確な描写は無いが、多分に小鳥を良太達の通う学校へ転入させたのは……同胞が其処に居ると知っての事だと思われる。天文部は小鳥が元から好きで入った可能性もあるが、組織的背景の無い単なる偶然というには不自然だから。想像に想像を重ねると、「操網」魔法使いは同系統の魔法で情報を操作した痕跡に目敏く、小鳥と同じく学校に通う望みを持った同胞の存在を感知*1したのではないかと。


「悲しいときほど・・・無理にでも笑いなさい・・・
辛いときに泣いてたら・・・ますます辛くなるもの・・・」


 また「宇宙人に会ったことがある」発言および、直後の予知発動とあの笑顔。「約束」の内容から推量するに、研究所で小鳥は本当に「宇宙人」に会い*2……それが彼女にとって辛い体験だったので、つい引き攣り笑いになってしまったのだ。そして心でも読めない限りそうと判りようの無い如何ともしがたく、説明しづらい事情が為、読者にとっても良太や佳奈にとっても完全なミスリードとして働いた……。
 改めてすまぬ。そして、誕生日おめでとう。君が生きていてくれて、生きることを選んでくれて嬉しい。

Side Laboratory

 他方、両手を縛られた上でハングアップさせられた爬虫人類魔砲少女キカコさん。任務失敗で即座にイジェクトされるという事は無かった模様。というか良太よ、警察なり一般市民なりにハーネストを見られないように、あるいはハングアップから回復後にすぐ照準を合わせないようにかも知れないけど、紙袋を被せるのはどうなんだ……なんというか、

でもなく、岡本倫作品ではマリコクローンを想起させる。やはり対宇宙人量産型砲撃部隊か……?

 はたして普通じゃない警察官は出てこなかったが、彼女をいち早く確保/保護*3したのは研究所側の部隊だった模様。イチジク所長の白服とは逆の黒を着た若い男。キカコの担当官か、管理者と思しき位置。エルフェンリート的には能宗の如き人物なのか。兵器的でいて「ビーコンでも抑えきれない」キカコを預かり、外に出す権限を持つとすれば、所長との上下関係も気にかかる。
 またキカコには「聴取」と「きついお仕置き」が待っている……後者はもちろん岡本倫ドSでヤバイが、前者もマズイ。天文台に小鳥が来た時に危惧された、身元バレ⇒(襲撃)⇒逃亡生活へ一直線になるかはわからないが……沙織のビーコンから漏れた情報と合わせ、協力者である良太の顔まで見ている*4キカコを生かして敵の手に戻した結果、より隙の無い強敵となるだろう彼女と逃げ場の無い戦いをすることになるとしたら極めて皮肉。あの場で彼女をイジェクトする事は、良太にも寧子にもできなかったであろうが。故に必然か。
……あれ、考えてみると所々ナナっぽくないか? あれで? 長生きしたり過去編が挿入されたりで印象が変わったりするんだろうか。

To Be Continued to Next Chapter....

 ともかくも、一人で死ぬつもりだった小鳥を良太と寧子*5が説得。推定第2章の完とあいなった。
 次号休載で『君は淫らな僕の女王』続編。再来週からの推定第3章は小鳥が加わって必要性の高まった「第二次鎮死剤奪取作戦」編となるのか? ダンマリだったキカコからは何も聞き出せなかったし、今度こそ茜さんから託された端末から情報を獲得すべき時。そしてパスワードの一つも設定されてるだろうから、まずはカズミの出番か?
 あるいは鎮死剤を自前精製に挑むとすれば、新キャラ薬学関係者で眼鏡♀(しつこい)

―――ふと思うのだが、いかに後方支援型とはいえ、カズミだけが能力行使中に無防備というのは要改善じゃなかろうか。佳奈は詳細不明ながら「その気になれば動ける」という話だし。カズミは魔法を使う際にPCとハーネストを有線で接続するから、位置はPCと共に固定となる。まあ前線組を情報操作でサポートする分には不足は無いが、今後もそうとは限らないし、ここは一つ良太名義でタブレットPCを購入し装備させるべきでは? まあ彼女のようなタイプが最大限安全を確保できるのは、『機動戦艦ナデシコ』のホシノ・ルリや『へヴィーオブジェクト』の操縦士エリートのような堅固かつ強大な火力を備えた移動拠点の中枢だと想像するのだけど……それをやると完全に「魔法少女」物を枠をはみ出す上に“寧子の力が暴走で世界の寿命がマッハ”とかいう破滅ビジョンはどうなるという話だしな。そこは妄想枠、エロゲー化後ファンディスクに収録されるスピンオフ、アニメ化後の公式サイト四月馬鹿ネタでよろしく。

*1:ただこの場合、きっと研究所にいるであろうAクラスの操網魔法使いに命が下るとカズミの仕業が発見されかねないということでもある。魔女のランク付けが単に能力の強さだけでなく「運用側にとって不都合が無いかどうか」も含めるのならばまた違ってくるかもだが。

*2:すべての魔女が同じ経験をしたとは限らない。むしろ研究所での信頼度合いも関係ナシに特定の魔女がそれを経験している可能性がある。ひとえに小鳥の「転位」という特殊性ゆえのことかもしれない? しかしその機密に触れた小鳥が脱走(Bクラス以下で処理が決定)できたのは解せない。脱走事件自体も怪しい所があるが。他方でそれが高位の機密であり、知る者を隔離していたとすれば、カズミも佳奈も小鳥の事を知らなかった事に多少なり整合性が取れる?

*3:キカコが暴れ回った痕跡記録記憶などの処理に魔法的なものが使われた描写は今の所ナシ。本当に単独行動だったのか。運用側って本当に魔女を扱うプロなんだろうか。それともわざとか。

*4:良太の顔は見てないかも。蔵間マリコさんの記事ではその為の目隠しという見解。

*5:ところで、彼女の誕生日はいつなのだろうか? たぶん本人は魔法の代償で忘れてしまっている。良太もクロネコのことを不自然なくらい覚えていないから望み薄。ただ、「黒羽寧子」が変わらず本名であり良太が幼少から同じ土地に住んでいるのなら、市役所か病院に記録が残って……るわけないな。あの手の組織は普通隠蔽する。隠蔽の痕跡くらいは残ってるかも? だがそも、良太がそれを調べるには再び寧子がクロネコではと考えなければならない……。