ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「ただ勝利のために」

◎ 「遊戯王GXへ、現実より:第80話 覇王Ⅴ」目次

 満を持して波動竜騎士、だがその力をしてさえデッキアウトに追い込まれ……皆で繋いだ最後の切り札は、砦を背負った褌のおっさん()。まさかの守備表示反射ダメージ勝利である。紙一重の敗北がほぼ決まった状態からのギリギリ感がジャンの、チームユニコーンの強さ巧さを表すに余りある。むしろギリギリご都合。
 先々週のアニメVG同一人物対決の際も思ったのだけど、プレイヤーが諦めようが諦めまいがデッキの引き順トリガー運に変化など(本来なら)あるわけがない。ただ今回、ジャックの叱咤によりチームと遊星の生気が戻らなかった場合……例え引きが同じだろうと、ジャンが最後の一撃に出ただろうか? 単にカードの強弱のみならず、プレイング巧拙のみならず、顔を突き合わせ駆け引きする「決闘」。もし画面越しだったら負けてたかね。

 最近小鳥って「ひどい……」とか「もうやめて!」とかばっかり言ってる気が()。いっそ最後の最後でドンさんに取り憑かれラスボス化する『月と貴方に花束を』『烈火の炎』展開希望(外道)。

 だいたい親父とドンさんの所為、かと思わせて予想通りの展開。実際№を渡す罠は「記憶を取り戻す」前から伏せられていたのであり、(とっくに改竄に気づいてた)記憶が戻ったことは効果的にハメるための一助に過ぎない、と? UMA相手なら勝ってたかもしれないが、前回とは打って変わって静かに冷徹に一切の油断をしないナッシャークさんには全く通じず幾重にも凌がれ叩き潰される始末。これで全部が(予告を見ると両方生きているのだが)暴露がてらドンさんを葬った上で後腐れ容赦なく自分を倒してもらう為の演技だとしたら脱帽。
 さて、過程はどうあれナッシャークさんは負けると思ってた。しかし勝ち、それでいてボスコンビも生き残っているという状況は完全に予想外。もしも予告のデュエルマッスル影丸超官化の相手がUMAナッシャークにミザエルだったら、完全に1期のフェイカー戦再現じゃなかろか……なんて予測も見事に裏切られますように。