ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook（Ⅱ）

ＡよりＲへ。記録を継続する。（二冊目）

《アクローマの復讐/Akroma's Vengeance》／『極黒のブリュンヒルデ』第９１話

感想

(前回感想はこちら)

(第１〜３話の無料閲覧はこちら)　(アニメ公式サイト)　（第８巻） 3/19発売予定

And Then There Were None




≒≠　言葉は嘘でも、気持ちは嘘ではない

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―――歴史とは人である、つまり歴史とは君である。君の知る歴史は全て嘘だが、君の知る君は、決して嘘ではない。真実だとか真相だとか、または絶対とか、そんな言葉は空想の産物だ。そもそも誰も信じていない。君がただ、君であってくれますように。


……そも「君」が何処にあるのかさえ、あやふやではあるけれど。そして誰の手にも負えず長野県松本がギャローズ・ベルorロスト・ジュライ状態で２週休載⇒次来月という最大級の絶望引き。小鳥の死を以て「終わりの始まり」が終わり、かくして「終わりの終わり」―――この先に、何が待つのか？　あの場面に至らせないにはどうするか、とは別にそこへ行き着いてしまった「後」があるのではと思うことは前々からあったが……此処に来ても具体的な想像がし難い。

　次が３月、そして４・５週もすれば４月でアニメ放送開始……え゛、この状況で？


「そして誰もいなくなった のか？」

「……一体 何だったんだ さっきの光は・・・」

「まさか・・・ 良太や魔法使いと関係があることではないだろうな・・・？｣ﾋﾟｯ

『本日未明 霧が峰で新たな噴火と見られる爆発が観測されました
気象庁では先日の噴火と同じく火山性微動が観測されていないことなど 不明な点も多いとしています
また噴火直後に日本各地に渡って強力な光が確認されており 今回の噴火との関係も調べています』

「……間違いない　魔法使いたちだ・・・」


ｵ ｫ ｵ ｵ ｫ ｵ ｵ

「反物質(アンチマター)だ！！　そこから逃げろ！！」「えっ・・・！？」
「早く！！」「ちょっ・・・ 逃げるってどこに・・・」

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「バカ・・・ ヘリが集まってきてる・・・」

画面がぶれる！！　もっと飛行を安定させろ！！
風が強いんですよ！！
あと１分で中継がつながるぞ！！
わかってますって！！

ん？

人か？　まさか・・・　おい！！　東南に向けて高度を落とせ！！
えっ！？　霧が峰と逆方向ですよ！　中継に間に合わなくなります！！
いいから行け！！　責任はおれが取る！！

……なんだ これ・・・？　目の錯覚か？

女が・・・　宙に浮いてるようにしか 見えない・・・

『中継入ります！　３・・・２・・・』
『次は 霧が峰からの中継です』

『……画面に映っているのは・・・ なんでしょうか　人のようにも見えますが・・・ 女性でしょうか？』

はぁ？　空を飛んでる女？　そんな説明できるかバカ！！　いいから早く火口付近を映せ！！ ｻﾞﾋﾟｯ

『……えー・・・　中継が途切れたようです　また回線がつながり次第 中継をお伝えします』「……」

「アンチマター溜めるのに 集中してるんだからさ・・・ ハエみたいにブンブン飛び回らないでよ」
ﾄﾞｳ ﾎﾞﾝ ﾎﾞﾝ ﾎﾞﾝ「……ヘリが・・・」

「ヴァルキュリアを止める！！」
「はぁ！？　待て！！　お前 バカか！？」
「でもこのままじゃ ヴァルキュリアは本当に世界を壊してしまうかもしれない！！ 沢山 人が死んでしまう！！」
「だからお前も聞いてただろ！！　一度作ったアンチマターはヴァルキュリアにも消せないって！！」

「もう・・・おれたちに出来ることは何もないんだ
でも・・・生きていれば ヴァルキュリアを止めるチャンスは絶対ある
だから今は自分が生き延びることを考えろ」「……」

「取りあえず 最初はこのくらいでも・・・ 見渡せるくらいにいる人間は全部殺せるでしょ」

「これが千怜(ちさと)に代わって・・・ この世界の全てを壊す 私の狼煙(のろし)だ」

ﾋｭﾝ

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「黒羽!!」

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.ｰ　..,、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, ‐"￣´　　　 　ｺ､
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　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ^''''―- ..,,,,_　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　,i‐''"´　｀''―ｰ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣ﾞﾞ"'''''―ｰ- ．..,,.／　　　 . ／ 　　　　　　　　　　　 _,,.. -一''''^lﾞ
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｀ﾞ"''ー;;, ......,,_＿___,,,,,,,,,_,;i＿,,,,,.... -ｰ¬'"´　　　　　　　　 　 　 　 　 ,ｨゝ ｀''''ﾍ..＿__,./
　 .'二,,,,,￣´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `'〜.､,,,,,,／
　　 ゝ..,,,,,,,,,,,...,,,,,,,,,,,,＿__　　　_　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , ／
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　　　 'ヽ -‐゛　　　 　_,,,.. --ｰ''''''",ﾞ=‐　　　　 　 　 　 　 　 　 ／
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「はぁ〜 素敵な眺め!!」

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ヽ-───' ,/l l |!　　 ./ j !l l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r'^ーz_,-､　　　　 r'三三三三三|　|三
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三ﾆ/三了ﾆl三 l !l, / /!　 ! !l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 三三三|　　　　 |三三三三三 |　|三
三:/:三Zzヽzヽ :l l / /／ヽ、l l　　　　　　　　　　　_　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 三三三|　　　　 |三三三三三 |　|三
Ｚ/｀ヽ、三 ヽ､zヽ/ /'三lヽ,zヽ、　　　　　　　　　 / ７ヽ、　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 三三三l、　　　..|三三三三三 |　|三
:/三三ヽ､三z:ヽ､三l ィz、三ァ ヽr-──,　　 /!/三/Z/　　　 　 r-‐､_　 　 　 　 　 　 　 |三三三三!　　　 |三三三三三 |　|三
─r 、Z/:;＼ Z zヽ､三ヽヲ ZY'"ヽzヽ三Zヽ,ノ /三/Z/}　　　　　l 三Zl　 　 _,.i　　j-vh,　.|三三三三l7.,_　.::|三三三三三ｦヾ'三
三|Zヽ/三l Z＼ t7/Z/7三三lZヾ7三ヽ三Zん'三/Z/7　　　　　j三三l　　,ﾞ::::::',　.|三Zl　.|三三三Z!.|三,ヽ,j三三三三三三Z!三
!ソ､_/三Z＼三ZVZ:://三三l 三l ヽ三ﾍヽ三>-'"Z//　 　 　 　.l三三 l r'ヽヾノ'ヽl三三ヽ!三三三 ‐|-三　／l￣ﾍ三三三三i:三
＼三ヽ、三Zヽ/ヲ>//三三l三シ Zl 三Zヽ´三ヽ/ｼ r─-.,＿_,｢三三Zl l::::l'￣：l::::l三三三三三三ヾl !l三ﾉ三;l三zﾍ..r‐─‐-, 三
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「今度こそ 私のひとりじめだ!!」


極黒のブリュンヒルデは彼女なのか？

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ブラックホールクラスター、発射。


―――どこかで誰かの歯止めがかかると思ってた？　残念、予測可能回避不可能でした！　「あるいは涙でいっぱいの海」とは申しますが、それさえ蒸発しかねない勢い。犬良氏が言うように、小鳥死亡直後６章突入なんて可能性も相当。

　覚醒寧子の迎撃も小鳥グラーネの局所無効化も佳奈の孵卵も、何一つ間に合わず。イチジクの遺体もグラーネも諸共に消し飛ばされて……たとい地下施設内で放置されっ放しのカズミ初菜（首刎ねand足首とハーネストだけ）に【再生】が適用できたとしても再びカズミ死亡の恐れも。実　に　救　い　が　無　い。

　また付け加えるなら、これまでは高千穂ヴィンガルフの圧力によってか隠蔽されていた魔女・魔法絡みが公共の電波に乗って小五郎含む（ソーサリアンの胚を培養するような人間が分類されるかはさておき）一般市民の眼に僅かなりと触れて、直後に都市一つが壊滅的災厄。市外県外また国外に普通なら荒唐無稽な因果が伝わってしまった、かもしれない。公権力から居場所を隠す為と寧子達を見世物にしたくない思いから、良太もこれまで魔女の情報を公に出すことはしてこなかったが……もし他に一人二人逃げ延びてても今回のことで本当に全滅してるかもしれない脱走魔女で、更に被害範囲の外で生き延びてる娘がいたりしたら……いや本物か否かも関係ないかもしれないな、“実際”的な意味での「魔女狩り」には。

　閑話休題。ややもすると次回は前回空振った怪物化した佳奈による寧子の仇討ち（そういう感情や自己が残っているかどうか以前に現状生き延びているかも不明だが）、死の荒野を背に虚しき頂上決戦……あれ、そもそも佳奈が推定孵卵自殺に及んだ原因である所の「寧子の首から上が」予知は実現していないような……普通なら死に方が違うだけという話だが。影だけ残して焼き尽くされても全然不思議じゃない、あの二人が主人公とヒロインじゃなければ。で、もしも何かの間違いか奇跡（良太が手を取った瞬間に寧子の記憶封鎖が解けて云々ご都合、と考えるだけなら自由）かで生き残ったとしたらば、其処に居る一人と二人―――


お前がいるから…… こんな事になったんだ……
お前さえ いなければ……
あのまま お前が 死んでいれば……


　ほぼ完全に一致。されど完全にイコールではない、という事実をしてどう捉えたものなのか。まずもって１話冒頭が確定未来なのか誰かの予知なのか、はたまたループ前の事象なのかも明らかでなく、なおかつ現状は終着点とするにはあまりに未消化伏線と謎が残り過ぎている。大筋では高千穂の大願「神殺し」、小五郎＆MAD友人と魔女狩りで確保されているソーサリアン胚など。登場人物各々についても数え上げたらキリが無いほど……でも小鳥だって要素要所全部語り切られてないのに昇天しちゃってるんですが。３章開始時点でエピソード終了だと思ってたのは本当浅はかだったな……（遠い眼）。


ちゅうか、一話冒頭に繋がる段取りだけ急速に整えられて、極黒における物語の着地点はまだ全然見えないので、正直、今後、どうなるのかが本当にサッパリ謎なんですが（ぉぃ

　とりあえず、漠然とした予想をするならば、レイズナー第二部とかマクロスの地球壊滅後の世界みたいな、当初の世界観から一変した世界で、物語はまだまだ続く予感がする。単純に、皆死にました！完！！みたいな打ち切りエンドにならない限りは……え？？まさかのその可能性？？

仮にもアニメ化決定作品だし、こんな終り方はしないだろうとは思うのだが、一般人気とか知名度を考えると、必ずしも高いとは言えないからなぁ（死

　とりあえず、ここまで来たら一話冒頭の世界観と繋がるのは確定。もはや予知ビジョンによるミスリードとか、どうせ転時リセットがあるんだろ〜？？とか言ってられない事態に。サブタイトル通り、本格的に世界が『壊れ始めた』エピソードです。

一瞬とはいえ、やっちまったなぁｗ高千穂、どうすんだよこれｗ一応、一瞬だから、誤魔化しやら情報隠蔽は可能かもしれんが、それでも、街一つ消滅の事実は消せないよなぁｗ

これを切っ掛けに、軽井沢の一件でいぶし銀の活躍を見せた神奈川県警の課長が、操憶魔法の影響から脱して、真実を独自に探り始める展開とかやったら、個人的に熱い展開だが、来ないかなぁ、そんな展開はｗｗ

　さて、前回のラストで九所長が死んだことに怒り狂い反物質（アンチ・マター）を溜め始めたヴァルキュリア。溜め始めた以上は止める方法がないと前回でも語られていたけど、佳奈が押してはいけないボタンを押してもらった以上は、止めれると思ったんですけどねえ……。ヒューマンミスの積み重ねばかりで、なんか歯がゆい。何かが上手くいけば、このような悲劇が起こらなかっただろうに。

そして、今回は「伸ばした手が、届いた」という事実。もう、これに尽きるかなと。

こうなってくると、第１話冒頭のあの一件との繋がり、そこまで描かれるのも、遠くないのかもしれませんね。

真子ちゃんと寧子ちゃんが姉妹で、顔が似ていること。これも重要なところかなと。髪の色は違いますけれど。
魔法による肉体、もしくは精神の入れ替わりがあれば、あの場面で彼が刺したのが真子ちゃんである可能性も。

【転時】と、上記の入れ替わりはあるかもしれないと、現時点では思っていたりも。しかし凄まじい展開……。

―――とりあえず一つ、あの微妙にズレた状況からでも良太に寧子をブッ刺し殺させるガジェットは既に提示されている。【操憶】、しかしその担い手はこの世に無い、というか他ならぬ良太の記憶領域に間借りするゴースト状態。だがもしも、彼女が内側から宿主の記憶を改竄できるのなら……いやだとしても奈波にそうさせる理由なんてないだろう。絶望的状況打開のためとはいえほぼ確実に寧子が融け死ぬ孵卵スイッチを押す選択肢を提示したこともあるが、生前は記憶を改竄されてなお純真さを失わない寧子に絆され死後は良太の中で彼女を見てきた。あるいは高千穂が他にSランク魔女ヴァルキュリア３号以下を派遣して記憶操作……そこまでいったら敢えて良太にやらせる必要ないよね。余程の……真子と佳奈の超絶激突に割り込む隙も無く蹴散らされ最後の置き土産悪足掻きなんてことがなけ、れば？


　経験則。都合の良い方向への想像は大概外れる。悪い方向への当て推量も大体外れる。その的外れにこそ頼みたい、倒錯。当方の読みなど当たる筈が無い、からこそ。
　予知は覆せる、未来は変えられる。そう信じていられた純真さが、遠い……だからこそ、この絶望断たれるべし。