ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『極黒のブリュンヒルデ』アニメ第11話

「突然の再会」 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

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―――小林艦長、素顔秘匿を良い事に市井でコスプレ(主人公をビビらせる)のがクセになってないか?(『シドニアの騎士』話

 ここからが本当のオリ地獄だ……とか言ってまた圧縮かと思いきや、さにあらず。かといって全然別の話になるでもなく。
 残念にもリア充カップルを文字通り爆発させた迷シーンをカットし早々に反物質が炸裂。そしてまさかの「皆殺しにされた監視の一人」に改変されたキリクマ初菜が天文台(死んだフリ作戦中)に来訪、瑞花編カットで伝わってなかった「1107番」=小鳥が狙われていることを伝えるメッセンジャー、とは微妙にならなかった模様。アニメでは刺客も名前呼びであるが、原作的には自分が何番なのかくらいは把握してそうなものだけど。あと湯煙ガードが濃いせいか、7巻加筆の温泉で初菜が寧子のホクロに気づくのは描写不可。転じて7巻末の「発覚」の流れはどうなるかと思ったら……一周回って連載時に寄せてくるとは想定外だった。

 閑話休題。じっくりと言いながら性急、大人びたようでいて子供じみてもいる(経験こそ過酷ながら年齢相応とも)彼女の「品定め」⇒トラウマ直撃⇒生還*1までが前半。小五郎の天文台来訪を一度に済ませたようにか、ヴァルキュリア真子との一次接触⇒撤退⇒初菜斬殺⇒再生の流れが丸々消滅。しかしビーコンごと斬られたのが幸いして自由の身に……なんて【再生】が無きゃ成立しない抜け道。というかだ、監視に選ばれたのなら他にも魔法が使える(再生能力を隠してたにも関わらずAクラスに残る程の)ことになるのかと……そこまで出来たら完全に別の展開に出来るんじゃないかと。いや「防御」制圧という意味で確かに“肉盾”向きではあるけど、と重箱の隅をつつくというか益体無い深読みだった。
(※追記:よくよく考えてみると、今次今時のアニメ化における規制具合からすると、たとい原作通りの設定展開だったとしても連載60話のグロ蘇生を十全に表現できたかという疑問が残る。良かれ悪しかれ、アニメはアニメで漫画は漫画という話)
 漫画においては幸か不幸か同胞にさえ置いてけぼりにされながらも鎮死剤をごっそり保有してた脱走魔女随一のサバイバー(直前の「友達」の件のみならず人間不信気味)⇒再生能力を信じて貰えず(魔女の自己犠牲に散々振り回された経験則)命懸けで「助けられてしまう」……という流れ自体は然程かわりなく。「こんなとこでうっかり殺しちゃうところだった」とかが削られたのは微妙に惜しまれる。ある種、真子とは対照的であるし。あちらはあちらで方々で「チョロい」と言われそうなナデポならぬビンタ反転しおらしさ。直前まで、そしてラストに見るキャスト独特の声音が醸し出す恐ろしさ故、尚更に。

 はてさて後半、奈波に記憶を消されてなかった小五郎との面談からスタート。しかしヴィンガルフの神殺しやら電波暗室での端末開封やらをすっ飛ばして早々に「取捨選択」を突きつけられ帰る良太に、大学時代のイチジクを回想する小五郎。主席俊英があんな風に手段の選ばなさモロ出しにしてたら、そりゃあ「機関」に目を付けられるよな……この時点で妹が亡くなっていたのかは不明。真子(17歳以上)なりに見た「おじさん好き」の範疇、いや小五郎(良太叔父)と同級生と考えれば「十年」の前後……んんん?
 ともあれ突きつけられた選択を、ダチョウ倶楽部ネタ*2を経て「選択しない」事を選ぶ脱走魔女らしさ(あるいは思考停止)。アニメ版の初菜はほぼ身ひとつでの加入なので薬の手持ちを誤魔化してギリギリ生存を画策なんて不可能……と思ったらしっかり他六名の薬(原作では真子が奪っていった分)を拾得してた強かさ。更に言えば結局誰か一人を選べなかった為に薬は等分されるので、一週間分+24錠で精製に間に合う目処が立っていたり……(事前に姿を消しておいて)他の娘らが全滅したのち完成した薬を貰いに来たら相当気まずいと思うのだががが。

―――しかし村上、女子のはだけた胸元ににじり寄ってガン見とは大した度胸だな。そして「全部覚えてる」って辺りが、完全記憶能力者で相手が寧子じゃなければ完全に偏執狂ストーカーの台詞に聞こえなくもなかったり。


 さて、第11話の見せ場の一つはなんといってもヴァルキュリア。前回の衝撃的ラストからの反物質の試し撃ちシーンへと移行しますが、TVアニメ版でもチートそのもの。スカジの話が飛んでいるから、尚更に「これ、どうすんのよ!?」状態になって。能登麻美子さんの演技が、ヴァルキュリアのネジの外れた性格を強調して。たんの御指名だと思うけど、これはなかなかとマッチしていると思う。やはり、ベテランが一人いると違うな。
 ただ、薬を要求するシーンはちゃんとやってほしかった。尺の関係であるとはいえ、突如現れるヴァルキュリアに驚く良太たちに、「お薬頂戴」と邪悪な笑みのヴァルキュリア。あのどうしようもないほどのピンチ感は欲しかったんですけどねえ……。マジで、尺が足りないことが悔しい。

アニメ版オンリーの人には、微ネタバレになってしまっているがw
研究所が探している『1107番』は誰なのか??というと、その正体は、良太が言うように、初菜も知らなかった、他の魔女たちとも面識がないただ一人の魔女である『小鳥』なのです。実はここを確信するに至るエピソードが、原作でバッサリカットされた瑞花編なんですが……。さて。まさか実験体ナンバーに伏線が張ってあるとはなあ、まったく気が付かんかったわ。ちなみに、コミックス本誌連載版、共に、学籍番号の表記はありますね。今のいままで、誰も気付かなかったポイント。アニメ化されなかったら、誰も指摘しなかったんじゃないか、これw

 っていうか、初菜の試しで転落する村上くんを助けるシーンと相まって、今回のエピソードは、久々に小鳥が目立ってるね!!原作だと、小鳥の入れ替え能力がかなり重宝しているので、小鳥の存在感は強い。ついでに当人のアホっぷりも、周囲を巻き込んで混乱させることが多々ありで、そりゃもう、ウザ可愛くて嗜虐心がたぎって仕方がないのですが(変態)、アニメ版では、その辺、抑え気味だったからなぁ。このまま無難なキャラに終わるかと思いきや、ここで脚光が当るとはwドジっ子アピールとしても今回はポイント高い。なんで運動エネルギーがリセットされたのかは、たぶん、小鳥がアホだからだと思われるんだが(こぅらw)、このアホの子が、まさか次回以降のキーパーソンにして、メインヒロインと化すとはなぁw

今さらながら、シリアスとギャグが混ぜこぜになって
真面目なとこもギャグみたいになってるよなwいや原作からしてそうなんだけど、
マンガは、読むときの時間の感覚は読む側の判断に任されるけど
アニメは強制的に展開が流れていくし、おまけにだいぶ圧縮してるからなぁ。
普通に良い話にすることは諦めて、どちらかというと展開を見せることを優先してる感じか?

カズミ「私は死ぬのは嫌や!」
寧子「私が死ぬ」
佳奈「いや私が」
小鳥「ここここは私が」
カズミ「…やっぱり私が死ぬわ!」
一同「「「「どうぞどうぞ」」」」

違います。

 ともあれ残り、2話である。今回が、改変圧縮こそあれ割とまんま展開だったので……次回辺りに「押す」か「押さない」かが分岐点になるのではないかと思っていたのだが……普通に小鳥が攫われそうだということで、ますます結末が読めない。なまじ絶対に追いつけない原作の流れに沿い続けているからこそ、締めをどう持っていくかについて。既に多くの成果をあげてこそいるものの、その締めくくりがどんな形になるかという点について。

*1:そういえば小鳥の【転位】が運動エネルギーをリセットという補足は後々伏線になりそうでならなかった件、なんて言ってたら不意打ちされないかな、とも。

*2:「「どうぞどうぞ」」と二人ハモったぽいので益々そう聞こえた。絶対に狙っただろう、アレは。