ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

境符「自律と他律の境界」/『カードファイト!! ヴァンガード』再放送41話

―――初めての折には双方のイタさと笑いしか出てこなかったが、改めて見ると「フーファイター」という組織とその影響力というのは些か軽視できない所があるな、と。
 それこそキョウ様の言葉通り(相手さえいれば)カードファイトなんて何処でもできる……筈なのに彼は方々のカードショップで締め出しを受けた。フーファイターに睨まれたくないからという理由でだ。
 締め出した側からすれば、面倒くさい性格の人に面倒くさい事情を持ち込まれたくなかったのだろうが、その前提として知れ渡っている組織力脱落者に対して如何にも厳しい。カードゲームにはよくあることとはいえ……その厳しさは一般的TCGプレイヤー側とは隔絶した領域にある。

 そもそもがレンさんの為のチームを作る*1、あの人が勝つ為*2だけの人材を集める組織のようなので“ゲームであっても、遊びではない”*3を地でいく、基本「普通のカードゲーム」アニメしてるヴァンガードにおいて「普通のカードゲームアニメ」的要素を担う存在である。レンさんはその主にして象徴と言える。
(その当人に打ちのめされ拒絶して、強さを求め続けてきたに憧れたのが主人公だった以上闇落ちは必然だった……とは言い過ぎか)
 故に楽しんで勝つ事を己のヴァンガ道と定めたアイチは、これと争わざるを得ない……わけでもない。さしあたって大会決勝でぶつかる事が確定してるだけで、方針・思想が違うだけだ。ウルトラレアの事情とあの御方の考え次第では、わからないけども。ヴァンガードファイトに余計な荷物を背負わせるか否か。


―――背景事情の考察がどうあれ、ペガサスナイトを回転キャッチしてドヤ顔で勝利宣言する主人公*4ケレン味が効いてて、最終的にオーラ背負った状態で凄い悪い顔なのは変わりがないのだった。
 復讐復讐と繰り返しつつ、ことあるごとに動揺してビビってるキョウ様は小物、むしろ小動物的。可愛いというか可哀相というか。次回以後、しばらく先までフェードアウトする雄姿(笑)を焼き付けよう……。

*1:ビル一つ建てた上、中に研究員を配しハイテクを駆使する資金源は未だ不明。

*2:彼と対等に戦えるファイターを見出す為かとも思われたが、どうも違っているようだった。

*3:電撃文庫ソードアート・オンライン』より。

*4:事前に「良いだろう、やってみろ」と言われて「櫂君が認めてくれた」と舞い上がってるあたりが唯一の清涼剤……。