ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第62話――《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

「よくやったアサカ」
「お前が負けてくれたおかげで、アイチ君とファイトできるよ」

―――とまあ、レンさんは何処までもレンさんでしたとさ。なおかつ負けは負けだとピンクリボンさんはAL4から除名*1に。そして大将戦へ……気づけば中堅戦後半で1話丸々使ってた。それほど尺を喰っていたようには感じなかったが……これだとラスボス戦枠*2は、ないかも。第2期へ持ち越しか。


……それにしても、対照的な二人であった。鳴海アサカと、戸倉ミサキ姐さん
 片や前半の余裕と後半の怯えぶり、敗北により除名。唯一人の観客の為のサーカス、彼に憧れ、彼の為だけに戦うファイター。個人的には候補生時代の方が……どうしてこうなった。
 片や前半の沈黙と後半の支配ぶり、勝利により仲間へ繋いだ。準決勝の女帝戦のプレイングを完遂する事でダブルクリティカルで逆転勝利。圧縮に次ぐ圧縮とドロー連発……「未来を予言する」その故にオラクシンクタンク!ドヤア
 第2期でアイチは新クランを扱うらしいが、彼女はどうするのだろう。もうこれ以上なくプレイングは完成している*3ように見えるのだが。ともあれお見事。


 他方で、ユニットのイメージ描写が大変よろしかった回でもあった。別嬪アマテラス巨人形アリスわたわたショコラの使い回しは基本。ライド状態が微妙な派手女王ハリケーン、急に怖いの出てきたエウリュアレなんてのもいたが。タギツヒメの事はもう許してやれよ……原画に忠実なだけだよきっと!
 そして次回予告によれば第50話の再来……白黒パラディン、ブラスター対決のイメージは期待せざるをえない。しかし問題は、だ。


影山ヒロノブ&水木一郎「STAND UP TO THE VICTORY」

「――俺は、見たいのかもしれん。レン様が、いや、レンが負けるところをな……」

――テツさんの忠誠心を疑う発言、ではなく、依然としてPSYクオリアを打ち破る「本当の強さ」を如何にして描写するかという命題。
 アイチは一度それを手にしながら使わず頼らずに戦うと決め、どういうわけか何時の間にやら素の強さでカエサルの皇帝に勝つまでになっていた。かの武藤遊戯が王様ATM*4を上回る程になっていた事に比べると格段にな、なんだってー! な話である。まあ過ぎた話ではあるが……はたして大将戦の内容やいかに、と。

*1:つまり、動画内コメントでも何度となく話題に登る「前回大会の決勝・VSカエサルでは先鋒中堅どちらか負けたのでは?」という疑問の答えは、「先鋒戦・中堅戦(レンさん対皇帝)を連取して優勝した」という事になるのかと。またそれでいて「忘れ物」とかつて自分が褒めたデッキを彼女に手渡したのは……大なり小なり情が見て取れるのか否か、解釈がわかれそうな按配。あと結局キョウ様の登場が回想のみだったのが個人的に残念……ん? 「フーファイターから除名」とは言ってない、よな?

*2:加えてウルトラレアあの御方の抱えるPSYクオリアとセカイの秘密的伏線。

*3:強さが頭打ちとまでは言わない。カードプール次第でいくらでも変化しうるから。理論的に強い人間力を備えるが故に、何故PSYクオリアを持ちえないのかと疑問が浮かぶとは異なり、彼女にはそもそも必要無いようにも思われる。

*4:そういえば今回の最後の一撃、確認するまでもなくトリガー宣言する様は遊戯王DM最終話を想起した。まあ純粋な人間力(記憶力)によるものだったが。