ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『カードファイト!! ヴァンガード』第58話――《ヘルカイトの首領/Hellkite Overlord》

『カードファイト!! ヴァンガード』ニコニコチャンネル
(前回感想はこちら)

櫂「THE ENDは終わらない……」

 クロスライドとは何か? ミサキ姐さんツクヨミはじめ、従来からの進化型ライドとは何が違うのか。ライドというシステムを見た時から似てると感じた『アクエリアンエイジ』の、ネームドキャラクターを重ねた「2段ブレイク」を超える「3段ブレイク」的な存在ではないかと思っていたわけだが、はたしてどれくらい強いのか……正直わからなかった。同名カードを捨てる事で効果を発揮するペルソナブラスト――TCG史上にこれまで無くもなかったものの、使い勝手はいかほどか。

 また前回、引き分けの可能性を考えたが、公式ポータルの総合ルール1.0.6によれば、

1.2.3. すべてのファイターが同時に敗北している場合、そのゲームは引き分けになります。

とあった。しかしそういう事が成立しうる事とそれが物語の中で発生しうるかという事は別の話ゆえ、どうなるかと思っていたのだが、とりあえずそういうことにはならなかった。予告とはなんだったのか……。


―――むしろラスト2ターンでレンさんに負けるという事だけにどれだけ尺を喰うつもりだ、と。CM明けの使い回しとテツさん回想が冗長*1過ぎる……。


……そう。はたせるかな、櫂トシキは敗れ去った。かくして決勝戦は普通に……普通に? 執り行われる事になるだろう。ひそやかに世界の平和を賭けたりする事はあるかもしれないが。
 さようなら、爽やかなレンさんとの爽やかな決勝戦あの御方の介入も特に無く、当然の帰結が如くPSYクオリアは勝利を確定させた。もう普通に相手のデッキも読み取ってるんじゃないかなアレ。そこまでされたら普通は勝てない。余程のプレイミスか、デッキパワーの格差でもない限り。

――PSYクオリアを用いた強さの証明は、“本当の強さ”とやらに比べると容易である。ダメージギリギリでも余裕でもなんでも、勝ってから「こうなることはわかっていました」と言えばよいのである。負けた時には「こんなの、僕のイメージじゃない……!」と言ってみると素敵。
 ファイト途中も常に余裕で動揺を見せず――前回クロスライド時、レンさん結構驚いてませんでした? 前回、今回と、実に豊かな顔芸を見せてくれたが……THE ENDの攻撃をガードする前後で落差がある。本当に、どこまでを見通せて余裕なのか……彼が主観的説明という敗北フラグを踏む日まで明らかになる事は無いだろう。たぶん。

レン「――THE ENDだ」


 さて、無くても勝てたと仰るレンさんにもう一つのクロスライドG3を渡したのはスイコさん。カードの導きとか善悪を問わず強大な力を求めるとか、きな臭さ胡散臭さが激増してらっしゃる。まさかの顔芸
 劇中ではレアな存在であろうクロスライドのカードを、しかし複数保有する*2不思議。ペルソナブラストの関係上、複数枚デッキに入れないと真価を発揮できないのは確かだろうが、レンさんに提示した“光”と“闇”を、アイチ君にも同じように*3選ばせたりするし……「アーサー王」の湖の貴婦人かと思いきや「金の斧と銀の斧」の女神だったでござる。いや、どちらも要らないと言ったら両方くれたりはしなかったけど。どちらかというと『仮面ライダー龍騎』の神崎士郎か。全ての黒幕だったり、無敵モードの尖兵を用意したりはしてないが。
 そもそもの方は、何処でクロスライドのカードを入手したのだろう。そちらの方が謎だ……経緯が明かされることがなさそうという意味で。いや、普通に「双剣覚醒」のブースターパック開けて入手したのかもしれないが、それだと逆にスイコさんの行動が意味不明になるので。――店長がくれたとか?


 ともあれ次回から決勝戦。大将戦までの結果はイメージが容易として、過程はいかに描かれるかという命題再び。とりあえずカムイ君VSテツさんの先鋒戦をカット無しでやってあげてください……(切実)。

*1:アニメを見る限り『ヴァンガード』はTCGとして早めにケリが着く部類で、(カット込みで)アニメはその早期決着をコンパクトにまとめてきたように思うが、逆に遊戯王的なゆっくり展開が不得意なのかもしれない。

*2:ただ、見た限り櫂もオーバーロードTHE ENDを4枚デッキに入れていた。

*3:これは二人とも、どちらでも扱えるデッキを持つ事を示唆しているのかも。諸方ブログを巡っていたら、若干ネタバレを喰らってしまったようである。光と闇が合わさりマジェスティさん?