ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

「キャットオドロく猫デッキ!?」

 前作では13話登場(前々作だと24話)のマグネロック(切り込み隊長ロック、42・97話にはマジシャンズヴァルキュリアロック)が9話目にして出たり。それにしてもまさかベビートラゴン再登場があるとは、そしてガガガとのシナジーもあって勝負を決める小気味よさ。
 しかもこの回、相手がナンバーズ使いでない(と勝利後発覚する。ただそれはそれで逆に恐ろしい一般人である)というのもあってか、実質アストラルの助言ナシでホープも出さない。記憶が確かなら、遠からず「ナンバーズ(とアストラル)に頼っているから勝てるんだ」的な文句をつけられる筈なのだが……普通に、成長しているよな遊馬。「かっとビングは負けてこそ相応しい」という鉄男の迷言かつ暴言(権現坂さん活躍中ゆえ尚更に聞こえる)はさておき、その負けを重ねながら挑戦し続ける姿にキャットちゃんことキャシー(記憶の限り次のデュエルは2期でバリアンに操られるもギラグ終わったビング)は惚れ込んだのだろうか。好意の伝え方はさておき、将来を鑑みるに見る目はある。ただし悲惨なレベルで噛み合ってない……それでも最終回の小鳥大勝利を鑑みれば、あの場でちゃんと伝えられていたら色々わからなかったかもしれんね。正味、遊馬にとっての人間ヒロインは誰であれいざって時にデュエル飯を投げ込みさえすれば大過なく勤まるのでは……という解釈も相当極論か。

 さんざか名前出てたルリより先に髪色アキ似のリン登場……じゃなく服装からしてユズがユーゴとDホイール相乗りしたり、まさかまさかのジャック・アトラスとレッドデーモンズでシンクロ世界への注目期待がバリバリな新OP。また本編では思いっきり反発してたのにランサーズが滅茶苦茶仲良しさんになっている新EDが、GX3期やダグナー編ばりの悲壮感と対比的。そういやOP詐欺はたまに聞くがED詐欺というのは覚えがないな……OPが予告的であるほどには本編に反映されなくてもよいという暗黙の了解が元々あるのだろうか。そうでもないとヨハン状態ユズのメインヒロイン成分がセレナに根こそぎ吸い取られる玉座遊馬の闇堕ちは結局無かったけども。

 さて本編。一面、親父との血縁を感じる露悪的な黒幕っぽさの赤馬社長に遣る瀬無さをぶつける遊矢。意図して矢面に立たされたにしてもある意味では的外れなのを承知で煽り、本気の力を引き出した上でへし折る心積もりなのかもわからんね。ソラとの戦いに続く、一戦目を彷彿とさせるDDD融合シンクロXYZを久々のルーンアイズ&ビーストアイズでぶち破るも押し切れず。素材マンモスの攻撃力次第じゃビースト⇒ルーンの順が良いんじゃとも思ったが、OCG版ルーンアイズだと「3回までモンスターに攻撃できる」で直接攻撃には対応してなかったからかも? 「ペンデュラムのその先」はペンデュラム融合でありペンデュラムからのダベリオンであり覇王黒竜でもあり、次回は社長なりの解答を見せてくれるのだろう。また合間合間に話す黒咲とセレナ挿入。
 他方、前回予告デニスの驚愕顔は……ミッチー大漁旗のようにユズもカード化されてしまったという認識を社長が否定した為だったか? しかし「ユーリが攫ったのを視られてたなら自分の正体もバレてるのでは」という恐れも少なくとも半分は的を射ておらず、アカデミアを討てばユズを助け出せるという物言いもユーゴと共に消える所を観測できてなければ誘導的な虚言となる……擦れ違い、勘違い、誰がどこまで把握しているか判然としない。このところの常として、うん、ややこしやぁ!


別々途:「MTGガールズ(仮)」 第三話【4】