《息せぬ群れ/Unbreathing Horde》/岡本倫『パラレルパラダイス』第13話
初めてに興味津々…💖
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どこまでも直球&大胆なリリアのおねだり。陽太はされるがまま!?#eヤングマガジン pic.twitter.com/mg9TgU0Mq9
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— ヤングマガジン編集部 (@magazine_young) 2017年6月25日
(前回の感想はこちら) (感想記録モーメント) (eヤングマガジンにて前回無料)
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パラレルパラダイス(1) 特装版: プレミアムKC (10Pの描き下ろし漫画、設定資料などを収録した36ページの小冊子が付属)
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「お前 騎士なんだろ? だったら剣を落とすなよ 剣道でだって反則になるぞ
後は騎士さまに任せた 俺はアマチュア剣道部員だからな」
「なぜ 私を助けた?」
「なぜ?」「この世界じゃ 女の子を助けるのにいちいち理由がいるのか?
女の子を守るのが男の役目だろ」
「お前ら…… おれの性奴隷達を勝手に剥いてるんじゃねぇよ」
「オヤジに無理矢理続けさせられた剣道が まさかこんなとこで役に立つなんてな
おかげで 素手のマッチョが何人いようと負ける気がしねぇわ」「来いよ お前ら全員生き胴に使ってやる」
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―――二週休んで翌々々土曜まで待たれよという生殺しフェイズ(とか言いつつ感想書くのがいつにも増して遅れてる不始末)。はたしてとりあえず要点としては、
- THE SUNの性格が変わり過ぎじゃあるまいか
- 少女達の天敵「カル」。その生態
- 対カルにおけるパワーバランス
大別してこんなとこであろう。2番と3番は分ける必要があるか微妙だが。話の展開としては逆順になるが、まず主人公・太多陽太のこと。前々から界隈で性格について色々言われており、実際少女達(ひいては異世界)への接し方、転じて幼馴染への感情や望郷に関しても原因が何処にあるにせよ疑問が残る振る舞いが多かった。そして今回はことに、第1話のそれと極めて対照的(理由がなくても助ける→助けることに理由をつけている。その理由自体もナニ)という―――これは異世界で二日ばかり過ごしたり欲情の泉の麻薬的成分(もしくは変声用塩辛飴)に影響された変性意識(ファフナー)ないしデモンズスレート(仮面ライダーデルタ)か、単に女を知った直後の独占欲の暴走か……「あえてそういう風に振る舞いを演じている」という可能性もなくはないな、なんてのは悪く思いたくないという希望的観測か。『極黒』における村上良太が幼馴染を喪ったトラウマからの行動指針をまったく揺るがせなかったことに対し今作は「変化する主人公」を描いているのやも、とも言われるのが多分的を射ているのだろう。となれば今後しばらく悪そうな側面が続くとしても、いずれば天秤が大きく傾くだろうとこれまた希望的観測。ひとつ分水嶺だろうという推測は……仮にこの一件が落ち着いたのち、生き残れた娘らから「なぜもっと早くに」という言葉が飛んでしまった時かな。
また物言いは変わっても「助ける」行動は変わっていない、ととれなくもない。そもそも短い期間でも好意的に見てくれる相手に対し「見捨てる」という選択は彼にないだろうし……「理由なく助ける」というのは突き詰めてしまうと「好きじゃなくても寿命から助けるために交尾する」に通じてしまう(そのくせ「好きな人とするもの」という意識自体は持って「た」)。理由を得た、というのは主にルーミ次いでリリアに対して好意を抱きつつあるという線で必ずしも否定する要件ではない……問題はクインテットの残り三人はじめ他の娘らともたいして期間をおかず(理由を育まず)スることになるってことだが……「最初に交尾ありき、感情は後から育む(湧いてくる)」ってなんとなく政略結婚のモチーフっぽいなと。今のところ「偉い人」ポジションが皇女(ひめみこ)なる人物しか出てないし、シーザー王国内外の人類勢力図も不明だしでそういう路線は現状薄目だけども。脱線脱線。
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して、第二項。もう明らかに「生き物」という生態をしてない「カル」なるヒトガタ。①顔の四つ眼というか穴の内一つだけ弱点②弱点抜かれるとサラサラと分解する③それ以外はどこを斬られてもジュビジュビ再構成される(初菜はじめ魔女の「再生」に比べて生々しさがない)される④物理で殴って剥いて犯す⇒即効性の毒を注入される?(or男性以外と交尾した事で呪いが働く?)……まさしく天敵……「天(神)が女を苦しめて殺すために遣わした敵」と思しい。現時点では「嫉妬深い神」が生み出した存在とは明言されてないが、実はそうじゃなかったらなかなかわけがわからない。こうまで非生物っぽいと男性が変化した説も薄く思うがそう思わせて実は、がないとも言い切れない。
またひとつ気になるのは、推定核を中心に仮初の肉体と推定毒腺および注入する竿(⑤股座に顔と同じような穴が開いており、必要に応じて出てくる?)を備えた「彼ら」がどこから来てどこに「還る」のか……カルの構成物質って実はその辺の大気とか土地質とかじゃないのかという疑問である。同時に少女達を殺す「毒」がカルの分解に伴いそこらに撒き散らされたり土地を再汚染してやしないかという恐れ(報告では二体だったのに矢鱈と数が出てきた理由がそれだとしたら尚のこと)。本当にそうだったら国外の人類版図があったとしても行き来・交渉はかなり絶望的だな……せめてもの救いにも慰めにもならないが、⑥カルと接触しても欲情の泉は反応せず⑦カルに嬲られた女性がそのまま新たなカルの苗床になる線はなさそう……加えてカルに襲われた娘と陽太が交わる事に何か意味がある可能性も幻想入り。ユウリ南無。逆にルーミ次いでリリアが陽太と交わっていた為にカルの毒へ耐性を持っていたことが―――あるいは陽太自身が、なんてのが判明するような展開、無いと良いな(白目
―――んで問題というか疑問な第三項。いかにも未熟な戦士という体だったユウリはまだしも、街のガーディアンたるクインテット弱くない……強くなくない? という疑問。特にルーミ、リザードを文字通り粉砕した時のパワーは何処行った? と。あるいは条件が設定されており、パラディンという名前の如きホーリーパワーはジーニアスが一緒じゃないと使えないとか、ATフィールドが相殺される対使徒戦以外の方が活躍できるエヴァンゲリオン(スパロボ)的な理由があるのかないのか(一番最悪なのは陽太と交尾した事で使えなくなったパターン。戦わなければ生き残れないうえで寿命と戦闘力がバーターて)。なんにせよ悪意のあるゲーム的弱点を備えたカル達に対して、あまりにもリスキーで不利な戦いを強いられているんだ! なアトモスフィアただよう。
また、比較対象としてのリザードは斬られて出血するし糞をするしでカルと異なりはっきりと「生き物」である。カルのように核を潰せば崩れるという類でも推定ない(1話を見返すに倒された時のエフェクトも大分違う。エフェクト……まさかね)。それがあのように一撃で光になった、のならルーミには異世界の聖騎士らしい超怪力なり退魔の神通力が備わっているものと踏んでいたのだが、どうもそうではないのかもしれない(その場合リザードを一撃必殺できた理由が別に必要となる)。増援として来たリリアともども、ひたすらに危険で地道な戦いぶりである。最後に登場する陽太のヒロイック度合を上昇させるためだとしてもかなりの綱渡りと感じた。
r, /7 〉 〈 , 入 、 , <≧s。 ,′ ^ マ ヽ , {} {} , )ハ , )ミt、 , ⌒', , 【国で一番の弓使いというので】 ′ , } ,' { , , __ 八弋) __ ,′ ィiア::::ヽ _ ‐=ニ二ニ=〉 , /<:::/ャ〉 ‐=ニ二ニ=‐ア ) 【伝え聞くところの「ズドン」イメージだったが】 ,__ __ ‐=ニ二ニ=‐〈 { ゝ‐=≦辷〉┐ 辷__[ 二ニ=ア Y ハィi〔〈< { (^ ゝ=ヽ――入 ィ≧ァ {> ´ ) , r<::::::\::::::::r> } f込〈__ , ) 。s≦二ニ.\ア∧ /i:iハ<i:i:i:i:i:i≧s。.ノ ノ /i:i:i:i:i___/ /,'\ {__{i:i:i:i:i廴ゝ_i:i:i:i:i:i:} { /i:iゝ<|i:i|< ,i:i:i:i\ ,i:i:i:i:i, 《 | 廴ア 〈,ハ . /i:i/ /i:i:i|i:i| /i:i:i/ ∨,i:i} |i:i|i:i:i:i:i∨ } i} /i:i/ /i:i:i:i|i:i| ,i:i:i:/ ‘,i:i:i, !i:i|i:i:i:i:i:i∨, ハ . /i:i/ /i:i:i:i:i:|i:i| /i:i‰ 入i:i:i\!i:i:i:i:i:i:ノ/ ∧ /i:i/∨i:i:i:i:i:i|i:i/i:i/ ,i:i, \i:i:i/,∧i:i∧ . /i:i// /⌒⌒ |i/i, ,',l〈,\/_〉 ',i:i:∧ /∧,/ / / 7' ) ハ ^ ∨,i:i/,ヘ 〈// ∨ /‐=} r==, ∨^∨∧ ゝ' 辷,ノ 辷ノ ∨/
リリアはリリアで「国一番のアーチャー」「ルーミと共に街を守る二本柱」という前情報先入観からするとなかなかカヨワイ描写(予断が過ぎたともいう)。「大当たりだね」と登場した段はまだしも、それ以降は弓使いらしい遠距離戦の間合いではない(ついでにいうと、あれが一発で弱点を貫いてなかった場合ルーミの命は……恐々)。ただ一対一より二対二の方が不意打ち防止や倒し損ねた場合のカバーという観点からすれば安全といえば安全。結果的には予想外の数が出てきて危うく生き残りともども嬲り殺されるところだったが……「さらに増援追加で陽太が加わっても駄目でした」は流石にないと思いたいけれど、実際陽太一人が加わったくらいでなんとかなるものだろうか。この状況下「別の任務でいない」というミサキたち(ももさんは城に向かったらしいので、二人?)が「実はカルの発生源を潰しに行ってる」ので「それまで時間を稼いでる」なら、まだなんとか? ミサキが忍者らしく破壊工作向きの技能を備えていれば、役割としてはそれらしい。思えばクインテット他三名って初登場した時と次の回以来、都合5話ほど登場してないな……。
ともあれ、最初にルーミがリザードぶっ飛ばした第一印象(女性>>男性)に反していまいち異世界の女戦士たちが敵に比べて強くないように感じてしまうわけである。「剣道で県大会準優勝」というのが経験者からすると物凄いことだという話も聞けど、それでもまだ彼女達の方が強いだろうと。ただ、命のかかった実戦目的で鍛えているという前提条件こそ違えど、異世界の女性は(交尾せず)成人すると死ぬ……この寿命問題からくる知識・技術継承が街の整備や識字どころか戦闘技術にまで及んでいるとしたらいよいよ末期的に思えてくるわけだ。当方はそこんとこ大して詳しくもないが、実践的・実践向きかどうかは別に現代の武道・武術が昔からの連綿とした連なり積み重ねで練られたものらしい事を鑑みるに、「技術だけ見れば陽太が上」まであるかもしれないとも。そういや鍔から柄から日本刀っぽいそれどっから調達した。まあ街の住人普通に武装してたし、急報にリリアと同行したか否かは別に武器くらいそこらに置いてあるよな多分……という言い方も結構デンジャラス。なんにせよ「ただ一人の(女性の寿命を解放できる)男」として太多陽太ではなく、一人の戦士としてのヨータという「少女」の地歩をミースの街に確立する流れ。実際問題(「子供は城から出てくる」というのがどういう風か定かでないし)素性の知れない者が何をするでもなくクインテットに囲われてるって傍目に怪しいしな。根っことしてはなんやかや、自分に出来る事を模索してる、何かが出来るとあればすぐに動く主人公らしさの発露とも。ただ今後街の住人に認知されて接触が増えるとしたら、今度こそ不用意にビュルビュルさせないために最低でも手袋くらいは調達しておくれよ、と重ねがさね。はたして序盤に妄想した女装で「お姉さま」呼ばわり展開なるか……?
今思いつく範囲内でいちばんやられたら困るなーというのは、「合体」かなと。キングスライム的なの。群体が一個に集まってるだけなのでここを壊せばいいという中核が存在せず、部分部分を削ってもキリがない。戦闘中にオープンゲット再分裂されたりしてもきつい。そもそも沢山いるだけで大層危ういが
— ALORC@新連載パラパラ応援中! (@bottle512) 2017年6月26日
その設定ありそうですね。変異体が全身MSみたいながっちがっち装甲な奴だったらどうしよう…
— 銃剣カイト (@gundam_freedam) 2017年6月27日
ところでところで、地味というのは人間側にしてもそうだがカル側も同じことが言える。今のままでも女性達を脅かすには十分だが、今回のことを乗り切れるのなら「天敵」としては若干弱い。いや強くなられても被害が出て困るのだが()……要は、今回のあれこれは大体『極黒』の戦闘シーンに比べてもの言ってしまっているのだ。パラパラの今までにおいてリキの入った「戦闘」とはすなわち「交尾」であったことを思えば、対カル戦はそこまで重大で「ない」とする見方もあるが、今後もあるだろうカル迎撃が単調になるのもおいしくない。そんな葛藤に基づいて複数形態(人類の抵抗に応じて変化する)説を推すわけである。あるいは指揮強化個体。クインテットからもサユリさん(思えば彼女も3話からこっち出番ゼロだ)からも一様に「カルと同じ声」と言われながら、今まで登場した「彼ら」はひとっことも喋らず女殺しに励んでいるので、いつかのタイミングでキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!案件が発生する見込みは高いんじゃないかと。
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―――とにもかくにも、次回は一週間後に迫る。そして単行本の特装版が大変楽しみであることだ。さらっと12ページ加筆とか、極黒クオリティーが平常運転化した向きもあってなかなか空恐ろしくもあるががが。養生!