ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

『美大受験戦記 アリエネ』第59話――《狭い空間/Crawlspace》


(もしかして月岡さん・・・ 僕に……)

(第58話の感想はこちら)

 第59話「あたしの裏側も」(2月4日発売ビッグコミックスピリッツ掲載)。スーパー弥生タイムはまだまだ続くよ! 全然相手に伝わってないけど。

(本気で怒ってんのかも・・・
何度も絵を教えてあげたのに・・・ろくに上達してないって・・・
その理由が「夢さんを好きになりすぎたから」・・・とか・・・バレてる!?

いかん……これってつまり・・・まさかの・・・反省会的呼び出し!?)

 お前さんの発想こそが「まさか」だっ!? トラウマが多くていいほうに考えられない、というのはある種のラブコメ主人公特有の予防線だが……ひとえに、月岡弥生が歌川有にとっての“先生的存在”の内一人であり、その認識・距離感が彼の中で定着している所為でもあるかな。
 ヌード未遂の時といい異性として意識が皆無でもないが、「絵だ……絵だけに集中しろ俺っ」と“かしこまって”しまうため……弥生から見たら鈍感と映るのか。個室に二人きりだのに片方ビビって片方ドキドキしてるとか、実に難儀な事である。

 さてさて、“自分を好きな筈の”朴念仁が告白してこない上に帰ろうとしたのでその腕を引き留めてしまった弥生さん。さあて、どう転ぶ事やら―――不意に、『スクールランブル』の沢近愛理を想起した。