「電撃ホビーマガジンbis」 2013年3月号／『武装神姫2036』／『告死鳥戦記』

　猫が走りに走って最深部に迫る。レーネはアイネスの内なる、彼女に移植された神姫達の戦いの記憶を、想いを呼び覚まし……尚も傀儡たる事を強いられた果て、アイネスの武装がパージされてレーネの胸に飛び込んだ！
　かくて人形は神姫となる。そして久方ぶりのドリルアタックが扉をぶち破り、遂に眼前に躍り出たっ。

　ようよう「妹分」に此処に至る総決算を叩き込み、休載→掲載紙異動を経た物語に、幕引きの時が近いか？

　休息を終えた亡霊部隊FDX。次なる戦場はリクセント公国奪還作戦、その陽動。彼女は強敵に倣い二刀を振るい駆け、殲滅は直ぐ完了した。が、常ならぬ長時間の現場待機に部隊員は酷く消耗を強いられる。そこで母艦艦長とキャリアー管制AIの計らい、甲板で公国奪還を祝う花火見物。俄かに起こっていた同僚への不信も縮小。

　そんな一方で粛々と進む“ハルパーの鎌”……クーデター計画。再び始まった異星人勢力の侵攻を前に、ノイエDCとの早期講和を成し得る企み／文民統制を揺るがす誘いに揺れる基地司令。返答を先延ばし懊悩のすえ方針を定めかけた頃、ギャスパル・ギラン元帥来訪せり。