ALORC-Bottle-Craft-512-Logbook(Ⅱ)

AよりRへ。記録を継続する。(二冊目)

《燃えがらの匂い/Scent of Cinder》








―――昨日気づいたと言い出した分には、今日の内に記事にまとめておきたくとも、いまひとつ言葉が捻り出せない。もっともらしいことを言おうにも頭が回転せず、批判する側にも擁護する側にも就けない。つまるところ中途半端、より更に遠巻きな立ち位置を出ない。出られない。

 少なからず吃驚して、どうしてかと訝って、でも少し嬉しくて……けど、もう多分そこでお終い。「次」があるかどうかなんて、今度こそどうしようもなく感じてしまうわけだ。

 だからとりあえず、区切りひとつ踏ん切りひとつ。何処へともなく遠投した球を拾ってもらえたことを、こなたとかなたのかすかな繋がり、そのあかしを受け取ったというしるしを刻む。今度こそ届くことがなくても、この気持ちを無かった事にしないために。